【プレミアム限定】アウトサイドが好調な新潟が堅実な試合運びで横浜を下す。(94-78)

1月21日(土)、長岡市民体育館で開催されたbjリーグ、新潟アルビレックスBB対横浜ビー・コルセアーズ戦、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

序盤の均衡状態を破ったのは新潟のアウトサイドシュート。池田を中心とした外角が好調な新潟が徐々にリードを広げる。横浜も最後まで粘るが、新潟は集中力を切らさずアグレッシブかつ確実なプレーを続け、94-78で勝利を飾る。

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横浜ビー・コルセアーズ

レジー・ギーリーHC

-今日の試合の総括について
両チームともハードに戦った試合でした。新潟のディフェンスの能力、特に2Qは凄かったです。ここ新潟での試合は、いろんな意味でタフな試合になると分かっていたので、明日も同じように頑張り、もう1度準備して試合に挑みたいと思います。

-新潟のディフェンスは、具体的にはどこがタフだったのでしょうか?(新聞)
先ほどのタフというのはディフェンスに限らず、新潟でのプレーそのものがタフだという事だったのですが、多くの観客がいて、素晴らしいエナジーのある会場の中で、どこからでも得点の取れるバランスのいいチームである新潟と試合をするのは、とてもタフな戦いでした。

-ハーフタイムにはどのような指示をしましたか?(雑誌)
ゾーンディフェンスを少し有効に使えてましたし、オフェンスリバウンドは1本しか取られませんでした。オフェンスでは、ビッグマンをインサイドで使うように指示しました。それが機能したと思います。

-その戦い方が明日に繋がるということですね?(雑誌)
もちろん、その通りです。池田選手は素晴らしい選手ですし、最近は調子がいいと分かっていたのですが、新潟はどこからでも得点できるので、明日は彼を含めて、しっかり守りたいと思います。

最後まで戦い続けたチームを誇りに思います。4点差まで詰めて、そこから逆転出来ませんでしたが、チームは最後まで戦い続けてくれました。

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#15堀田剛司選手、#33青木勇人選手
※質問はいずれもバスナビ

-今日の試合についてですが、まずディフェンスについて、青木選手はどう感じましたか?
(青木勇人)
新潟がスモールラインナップにした時に、ウチのピックアップが遅れたというのが大きかったと思います。(新潟は)走るチームですので、走る中で自分のマークマンに付けない時、違うマークマンに付いた時に、他でノーマークの選手を作ってしまいました。マッチアップし切れないところで、シューター陣にノーマークで打たれてしまいました。(新潟は)いいシューターが揃ってますし、ホルム選手がリバウンドを取ってくれるという安心感もあるので、今日のように気持ちよく打たれてしまうと、(新潟は)3ポイントが45%、2ポイントが57%、FTが86%と、チームとして合格点の数字ですし、これをやられてしまったら、やはり新潟は強いと思います。

-それではオフェンス面について、堀田選手はどう感じましたか?
(堀田剛司)
みんなアグレッシブにリングに向かっていましたが、ファウルを吹いてもらえないという苛立ちで、ちょっとリズムを崩したりというのが特に外国人選手に多いので、そういった部分で、今日はちょっと空回りしたかもしれません。アウトサイドシュートの確率も悪かったと思うので、そこで上手く流れを作って3ポイントとか、あとウチのインサイドは結構強いと思うので、そこを機能させればもっといいオフェンスになると思います。

-明日はどのように戦いたいですか?
(堀田剛司)
新潟が小さなラインナップにしてきた時にインサイドを攻めれれば、もっといいオフェンスを出来ると思うし、ウチはやはりインサイドが起点で、ダブルチームが来ると思うので、そこをうまく捌ければアウトサイドの確率も自ずと上がると思います。そこをもっとテンポよく、ポンポンと持っていければ、もっといいオフェンスが出来ると思います。

-バーレル選手は初めて生で見たのですが、凄い選手ですね。
(堀田剛司)
そうですね、能力はありますね。体も強いですし、シュートも下手ではないですからね。

-それでは青木選手、シーズンを残り半分戦う上で、チームの課題は何でしょうか?
(青木勇人)
今日の試合はすごく締まった試合で、それは各選手すごくハードにプレーした結果だと思います。懸念されていたリバウンドの面でも互角に戦ってますし、ターンオーバーも両チームとも少ない、とても締まった試合だったと思います。今日の試合に関しては、負けたにしても、とてもポジティブな内容だと思ってます。

今まで負けている試合というのは、自分達のやるべき事が出来ていないという前半戦だったと思うんですが、その意味では、少し成長の見られた内容だと思います。後半戦は自分達のやることをもっと徹底して、新規チームなのでみんなで新しく始めるバスケットが各選手で浸透しきれてない部分もあったと思うのですが、今日、このような締まった試合が出来たので、これからはコーチが体現したいバスケットを、みんなが的確に、堅実なバスケットが出来れば、竸った試合をもっと物にできるのではないかと思います。やはり一番大切なのはコミュニケーションだと思いますね。

-次は選手個人としての話ですが、また新潟にプレーヤーとして戻ってくると思いましたか?
(堀田剛司)
縁あってカミさんも新潟出身なんで、しょっちゅう新潟には来てるし、bjの横浜で戻ってこれることになって、新潟でも試合があると分かっていたので、楽しみしていました。試合には出れなかったんですが、「出たいな」という気持ちはありましたね。

-もう2人がプレーしていたころの選手はいないですよね?
(青木勇人)
いないですね、全員入れ替えです。
(堀田剛司)
平岡さんくらいですよね。

-トレーナーの圓山さんとか。
(青木勇人)
あと高森ヒデですね。

-久しぶりにこのオレンジな試合会場でやってみてどう思われましたか?
(堀田剛司)
僕はやはり(プロ選手のキャリアが)ここから始まったので、このオレンジ色を見ると結構燃えてくるというか、テンション上がってくる部分がありますね。懐かしいですし、雰囲気いいですからね。

-2人ともチームを離れてだいぶ経つので、2人の事を知らないブースターも結構いるとは思うのですが、やはりこの雰囲気の中でシュートを決めてやりたいという気持ちはありますか?
(堀田剛司)
そうですね、最初からいる古いブースターの人達もいるので、そういった人達に会うと、やはりいいなと思いますね。ここでまたプレーしたいという気持ちになります。

-当時一緒にプレーしていた選手の中には、すでにコーチとして活躍されている人もいます。年齢的にキャリアの終盤に差し掛かってきますが(堀田選手はこの2月で34才)、引退後のことは考えますか?それとも、選手として出来る限り続けていきたいですか?
(堀田剛司)
(選手として契約できるかは)会社が決めることだと思うんですが、どちらにせよ、コーチなりバスケットに関わる形で残っていきたいと思ってます。出来れば(選手として)長くやりたいですけど、僕は怪我が多いので、そこは体と相談しながらですね。

-青木選手はどうでしょうか。来週が誕生日ですね。
(青木勇人)
30ウン才です(笑)。来週で38ですね。毎年、引退は考えますね。僕達は1年契約なので、契約が無くなった時は何かをしなければいけないので。そのことは考えてはいます。考えてはいますが、まだまだプレーはしたいなと思いますし、キャリアの終盤にかかっているのは確かなことで、38才でプレーしているのは事実なんですが、38才でどこまでこのプロの世界でプレーできるのかというのは、毎年チャレンジですね。そのチャレンジが出来る限りは、続けていきたいです。それが出来なくなった時に、初めて次のことが考えられると思います。

-それでは最後ですが、長らく応援している方も多いと思いますので、新潟のブースターへメッセージをお願いします。
(堀田剛司)
bjリーグは新潟から始まったし、これからのバスケットをブースターの人達に盛り上げてもらって、日本のバスケットを成長させていってほしいと思います。多分、新潟のブースターが一番パワーを持っていると思いますので。

(青木勇人)
今日会場に来て、昔からいる人達に会った時にすごく感じたのは、選手は入れ替わるんですけど、ブースターの方は入れ替わらないんです。常にチームを守り続けるのはブースターの方たちだという意味で、チームの歴史はブースターが作ると、常に考えています。この歴史を孫の代まで語り繋ぎ、アルビを歴史に残すのはブースターの皆さんだと思うので、そういったチームを作っていただきたいと思います。そうやって語り続けていただければ、初期のメンバーである僕や堀田が、代々語り継がれると。そういった選手で在り続けたいですし、その歴史を、僕達もいろんなところでどんどん作っていきたいと思いますので、日本の歴史をみんなで作って行きましょう。

-ありがとうございました。

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新潟アルビレックスBB

マット・ギャリソンHC

-今日の試合の総括について
オフェンスで94点取れている試合というのは、どんな試合であれ、内容が良かったと思います。どの選手もよくシュートを決めてましたし、よくボールを動かしてはリングにアグレッシブに向かっていたので、我々のオフェンスはすごくよかったと思います。

ディフェンスに関しては、もう少し向上する必要があります。横浜はとてもいいチームだと思います。#24の選手、#1の選手はすごくいい選手ですし、前回の対戦では#3の蒲谷選手が欠場していたのですが、今回は彼をキーマンとして警戒していました。

今回は長い中断期間の後の最初の試合ということで、しっかりと前半戦の流れを引き継いで、いい雰囲気といい姿勢、いいエネルギーでゲームに入れるかという部分で、自分自身少しナーバスになっていたところがありました。みんなアグレッシブに戦ってくれたので、後半戦をいい雰囲気でスタート出来たと思います。

ベネット選手については、最初のゲームということで、彼ができること、チームに貢献できることをコート上でしっかり表現してくれたと思いますし、公威選手も怪我から復帰してプレー出来たことは、チームにとってとても良かったと思います。公威選手はとても気持ちの強い選手で、私は彼のことを「戦士」だと思っているんですが、常にエネルギーを出してチームの士気を高めてくれる選手であり、彼がチームに戻ってきてくれたことを心強く思っています。ただ、まだ怪我あけの状態なので、すぐに完全な状態に戻るとは思っていません。あまり焦らせること無く、ゆっくりと彼が力を出せるようになればと思います。

横浜は素晴らしいチームなので、明日もまたチャレンジになると思います。激しい戦いになると思うので、しっかりと準備をしてまた明日の試合に臨みたいと思います。

-ディフェンスからいい流れを作れたと思いますが、この点については?(新聞)
後半は良かったと思います。前半は全くダメでした。トランジションが出なかったのは、横浜に得点を決められて、トランジションの展開に持っていけませんでした。試合の40分のうち、25分はトランジションがよかったと思います。前半は良くなかったです。

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#23佐藤公威選手

-今日の試合について
復帰からの初戦ということで、初戦を怪我なくプレーできたのは素直に嬉しく思うのですが、出ただけで何もしてないので、これではベンチに座っているのと一緒なので、明日からは何かアクションを起こせれば、という気持ちはあります。

-新潟に帰ってきてから初めての長岡開催でしたが(テレビ)
そうですね、長岡の市民体育館でやるのも初めてだったですし、これだけ多くの方が集まってくれたのは、やはり熱が熱いんだなというのを改めて感じました。こういった所でバスケットできることを、本当に嬉しく思います。

-今日のプレーについては?(テレビ)
正直、楽しかったです。ただ試合勘というか、やはり試合と練習では全然違うので、ブースターの方がいる前で練習通りにプレーできるように、感覚を戻していければと思います。ただ呑気なことは言ってられないので、今日はしっかり経験したし、また明日、(感覚を)戻せるように、シュートも果敢に攻めていくようにしたいと思います。

-自分のイメージ通りにプレー出来ましたか?(テレビ)
今日ですか?全然(ダメ)です。全くですね。

-どのような気持ちでコートに入りましたか?(テレビ)
今までいい流れでチームが勝ってきているので、僕が復帰して流れを崩したくなかったので、そういった事を考えながらプレーしました。体が慣れてくれば得点は取れると思うので、自分のことだけ考えずに、チームの事を優先してプレーしていきたいです。その中で自分のプレーを出していければと思います。

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#14ベネット・デービス選手

-新潟の選手として、最初の試合はどうでしたか?(テレビ)
すごくエキサイティングなゲームでした。チームとしてとてもいい試合が出来たと思いますし、全員がチームに貢献する姿勢があったので、とてもいい内容だったと思います。新潟というチームは、みんなが勝ちたいという気持ちがすごく出ているチームで、勝つための姿勢が素晴らしいと思います。先日の記者会見でも話したとおり、そのようなチームでプレーすることはとても嬉しいですし、自分もやりやすいと感じています。自分のプレーで勝利に貢献するために新潟に来ましたし、試合ごとに、日々向上していきたいと思います。自分のできることでチームに貢献したいと思ってます。今日はファウルトラブルになってしまったのですが、最初のゲームということもあり、レフリーの傾向をしっかり理解して、今日の教訓として生かしていきたいと思います。また明日試合がありますから、明日はもっとリラックスして試合に入れると思いますし、コーチに求められていることをもっと出来ると思ってます。

-コートに出る時は何を意識していましたか?(テレビ)
とにかくアグレッシブにプレーしようと思っていました。新しいチーム、新しいシステムの中でプレーするという状況なので、どうしても考えすぎてしまうことがあると思うのですが、自分の気持ちにあったのは、どんな状況でもチャンスがあれば、どんなディフェンスであれアタックしていこうと思っていました。アグレッシブにプレーし続けることでゲームに慣れて、新しいチームに慣れていくと思うので、今日アグレッシブに行った結果、このリーグでやっていいこと、やっていけないことがだいぶ分かりました。特にディフェンスでは、どこまでやっていいのかという点でだいぶ学ぶことが出来たので、しっかり今後のゲームに生かしていければと思います。アグレッシブに行くこと、ディフェンスをしてチームに慣れていくことはコーチからも言われてますし、明日もまたアグレッシブに戦いたいと思います。

-今日の試合では自分らしいプレーは出来ましたか?(テレビ)
ゲームをこなしていけばもっと自然にゲームでプレー出来ると思いますし、もっともっと自分の力を出せると思います。幾つかのプレーはまだ練習している途中なのですが、今の段階でチームにフィットできているのではないかと思います。もっとゲームをこなせばもっとリラックスして、より自信をもってプレーできると思いますし、力を出せると思います。ディフェンスでは、常にハッスルすること、エネルギーを出すことは自分でコントロール出来ることですから、それはどの試合でもやっていこうと思っています。

-今日の試合で緊張はありましたか?(新聞)
思ったほど緊張はしなかったですが、緊張というよりはワクワクした感じがありました。誰でもそうだと思いますが、新しいチームでプレーする時は不安があると思いますが、試合をこなせば慣れていきますし、今日は不安というよりはワクワクした気持ちがありました。

-アグレッシブな姿勢が第4Qでの得点に繋がったのでしょうか?(新聞)
あの状況では、自分のマークマンがファウルトラブルと分かっていたので、最初はリングに向かってアタックしようとして、ディフェンスが来たので、そこから得意なプルアップショットに切り替えました。まずはアタックしてFTをもらおうとして、ディフェンスが来たのですが、アグレッシブに行った結果があのシュートに繋がったと思います。

-bjリーグの試合についてはビデオで見たり、コーチや他の選手から聞いていたと思いますが、今日実際プレーしてみて、このリーグにどのような印象を持ちましたか?(バスナビ)
実際プレーしてみて、そして何試合か見てきて、とてもいいシューターがたくさんいるリーグだと思いました。またアップダウンの激しいリーグという印象も持っています。インサイドでのフィジカルなプレーを許容してくれるリーグでもあると思います。