【プレミアム限定】秋田・中村和雄HC 富山・下地一明HC 秋田・テリー選手、長谷川プレーイングマネージャーインタビュー(1月7日)

1月7日(土) 秋田県立体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―富山グラウジーズの試合後インタビュー。秋田:中村和雄HC、カーティス・テリー選手、長谷川誠プレーイングマネージャー。富山:下地一明HC。
(文=宮川 紀元)

富山グラウジーズ

下地一明HC
―今日の試合の総括
ターンオーバーで始まり、ターンオーバーで終わる、うちの悪い癖が出ましたね。それにつきます。秋田さんはうちの課題を出してくれたんで、僕らにとってはプラスです。良いほうに捉えています。以上です。ターンオーバーにつきます。

―カーティス・テリーがあれほど爆発するのは想定外でしたか?
いやーまあ、あのショットは仕方ないですよね(笑)。ハイキャッチしなさいとは指示したんですけど、結局あのタイミングで打たれて、バンクショットが2本も入ってしまった。それはもう、チェックもいっているので。まあ打たさないことが先決なんで、明日はちょっと考えますね。
まあちょっと、足が動いていなかったというのも事実あるので。うちのガード陣が。ちょっとやられすぎですね、今日は。それ以外のところは抑えてるんで、抑えた部分は引き続きキープして、今までやってきた秋田の対策通りにやらなきゃ、と思います。

―後半はインサイドを攻めていった印象があります。
そうですね。秋田さんがトラップに来るのは分かっていたんで、狙いすぎるな、と。ちょっと前半はむこうも、わからないですけど、様子を見てたのかな、と。(トラップに)来なかったので。そこは使いわけなので。バスケットはアタックかアウトサイド、このバランスなんで。それをうまく作るのが5人の中の動きだと思うので。そこは後半、修正できたかな、と。ちゃんと指示した通りに動いてくれたんで、良かったと思います。

―リバウンドやインサイドのプレイは想定通りできましたか?
うーん、そうですねぇ…。まだ全然です。まあフィニッシュの確率は後半上がったんで。うち、ここが武器なんで。それはまあ褒めたいです。

―秋田のディフェンスはどうでした?
いやー、激しかったです、やっぱり。ただ、うちが受け身に回ったのも事実なんで。ゲーム見てて皆さんも感じたと思いますが。やっぱり、こういう観客が多く入っている中でのアウェーってあまり経験ないんで。開幕戦の新潟以来です。その中で水戸も躊躇してたし、城宝もちょっと躊躇してたのかな、と。とにかく、ターンオーバーに始まりターンオーバーに終わった。それにつきますわ。

いやー、秋田は強いですよ、やっぱり。うちはまだ弱いだけです。そういう意味では、まだまだ這いあがるチャンスはあると思うんで。決してうちも(秘めた力は)弱くないと思うんで、今シーズンは。

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秋田ノーザンハピネッツ

中村和雄HC
―今日の試合の総括
今日は大変だったんですよ。3日前からほとんど飯食べれなくて。腹壊して、今日ちょっとおかゆ食べたくらいで。大変だったんですよね。この2日間は座って練習に参加してる状態だったんですよ。それが選手にうつらなきゃいいなあ、と思って。

もうひとつは、ガード(新加入のマイケル・キアース)が相当前から来てたんだけども、前に所属していたチームとの書類がうまくいかなくて。彼中心にずっと作ってきたんだけども。3日前に体壊したのは、そのせいだと思うんだよ(笑)。それ(キアース)がダメだと言うから。来週の月曜日にFIBAが判断を下す、と。

京都戦はポイントガードがいなかったから、カーティスをガードに使ったらやっぱり最後シュートが疲れたんですよ。それで、カーティスで1番やるのをやめよう、と。たまたま長谷川が9割がた治っていたから長谷川を使って、水町を控えさせて、しょうがない時は石井秀生でまかなおうかというくらい、カーティスを1番に使わなかったことが最終的には良かったかな、と思います。

イージェイとスタンは運動能力はない。でも代わりに賢いと思ってる。運動能力ない選手は、大体賢くやるわけですよ。でも今日はアホの世界だな。ファウルするな、っていえばファウルする。あれだけフリースローやって、良い状態になってきたのにあのざまですよ。(今まで)ああいうことして負けてたんです。ああやって自滅したのを、今日はカーティスが救ってくれて、勝てたかな。

相当気をつけてはいたんですよ。富山はどこに負けてもいいから、おれに勝ちたい。下地は僕の下にいたコーチだから。
結果的には、庄司が良く城宝を守ったという感じはありましたね。でもやっぱり水戸のところで、長谷川が不用意にやられたけども、それはもう、しゃーないかな。日本人が、相手の日本人をある程度抑えた状態であれば、勝機はあるかな、と思ってたんですよね。ただ富山は、センターに大きい選手を入れて、結構いいチームになってきてたんですよね。勝ちが先行してきてたんで、用心はしましたがね。

今日みんなに言った。「勝ちはカーティスだけ、(残りの)おまえらはみんな負け」って。これを自覚して、明日入ってくることがやっぱり大切かな、と思いますね。良いチームだと思いましたよ、富山は。(というより、)良い運動能力を持った選手かな。

―ロースコアな展開は予想していましたか?
してません。そういうのは分かんないもんですよ、成り行きですね。

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カーティス・テリー選手
―今日のプレーを振り返っていかがですか?
一時、チームがスローダウンして得点が入らない時間帯がありましたが、自分はシュートを決めることができました。というのも、チームメイトがチャンスを作ってくれたおかげでそこでシュートが打てたのだし、決められたので、やはりチームメイトのおかげです。

―シューティングガードの方がやりやすいですか?
自分はコンボガードだと自覚しています。1番も2番もできると信じています。ですが、チームの勝利のためであれば何でもやります。たとえばセンターだって、頼まれればやります。

―年末は接戦を連続で落としましたが、チームで何か話し合いましたか?
そういったチーム状況の中で、バラバラになるのではなく、みんなで踏ん張って、今日は勝つことができました。こういうのをもっと積み重ねていって、どんどん強くなっていきたいと思います。

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長谷川誠プレーイングマネージャー
―久々のゲームでしたが、どうでした?
自分なりに不甲斐ないな、っていう。自分でも何とも言えないですね。もっともっと練習しないと、決めなきゃいけないシュートをことごとく落としたので。あとは大事な場面で相手にいいようにやられて。ディフェンスをおろそかにして、いい時に決められた、ってのを今後の反省として活かしたいな、と思っています。

―ゲーム勘は取り戻せましたか?
まあ練習とゲームはまた違う部分もあると思うんですけど、選手は結果を出さなきゃいけないので。ゲーム勘がないとか、そういう風に言ってられないと思いますし。また明日ゲームに出たときは、しっかりした自分のプレーをやっていきたいなと思ってます。

―ポイントガードとしては、今日のチーム状態は?
カーティスが良かったのですが、明日はそういう風にはいかないと思うのでもっともっと周りの選手を活かしながら、なおかつ自分の打ったシュートを決めるように努力したいと思っています。
まあ正直、入ったな、ってシュートがリングに嫌われちゃったってのもあって。まあこれは、もっともっとシュート練習をしろということだと思うので。

―中村HCは年末あたりから、「長谷川を頼りにしている」としきりにおっしゃっていますが。
期待に応えられるように頑張ってきたんですが、応えられていないので、本当に認められるように頑張っていきたいな、と思います。