青山学院・東海大・豊田通商の挑戦~打倒JBLを目指す3チーム~

1月4日のオールジャパンの見所のひとつは、JBL対大学生・JBL2というカードが組まれていることだ。ここでは、打倒JBLを目指す青山学院、東海大学、豊田通商の3チームのヘッドコーチの話を紹介したい(※東海大は三浦主将からもお時間を頂きました)。なお、青山学院がアイシン、東海大はパナソニック、豊田通商は日立とそれぞれ対戦する。

是非会場に行く前に一読を。
(文・写真=西本 匡吾)

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青山学院大学

長谷川健志HC

-アイシン戦に向けて
アイシンを倒そうというのは、それは恐れ多くて(笑)簡単に言っては失礼ですけど、やっぱり学生がどのくらいゲームができるのかというのを見せないと。日本が世界に勝つとしたら(相手は)オール外国人じゃないですか。もちろん、桜木JRは日本国籍だけど外国人なので。でも、外国人2人いるから全くやりようがないと言うんじゃ話しにならないわけで、そこは少しでも抵抗していきたいと思います。それがやっぱり、速さであったり、あるいはどこで勝負をするのか、相手のどこの弱点をついていくのか。やっぱり、そういう駆け引きの部分ができないとゲームにもならないし。

-インサイドよりもアウトサイド中心?
簡単に2対1などは作れなくても、3対2、4対3、少なくとも4対4くらいの状況までは作れると思う。そういう中でいかにフリーの選手をつくってシュートをいくか、決めることができるのか、というのがまず1つですね。それと、選手に全部を求めるのではなくてね。例えば辻。どういうときにシュートを打つのか。比江島の1対1をどこでするのか。永吉はただインサイドでボールをもらうのではなくて、どこでダイブしていくのか。そういう個々の部分でポイントの勝負ができれば、ゲームになると思います。天傑のドライブなら1個でも2個でもファールを誘えるかもしれない。フォーメーションではなく、パターンオフェンスでもなく、フリーランスのなかで自分たちの良いところを出していくか。オフェンスではそうです。

ディフェンスははっちゃきになって体を張らないとダメだと思います。平面でもガンガンぶつかるように。そういうのに耐えられるようにトレーニングをしてきたので。まさしく、うちはそこだけは戦える可能性はあると思います。平面でのぶつかり合い、コンタクトの強さ。そこで負けてしまうと最初からお手上げになってしますので。

-畠山選手の出番が多いのは、ディフェンスを意識して?
アイシン戦はわかりません。明後日は明後日で。ああいう身長が低い選手を長く使うと、相手選手も慣れてくるので。アイシンは柏木が上手いし、パワーがあるから。(畠山)俊樹だと簡単に押されてファールになってしまう恐れがあるので。小さいガードに1回くらいガツンとファールしていいよと。柏木とかに「お前、この野郎」なんて言われたらすぐかえてやるからと(笑)だから「ごめんさい」と言ってすぐベンチに戻ってこいと(笑)

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東海大学

■陸川章HC

(インカレ後の実戦は)ひとつは関東学院での招待試合。あとは、練習試合を日立さんと東芝さんとやらせて頂きました。フルゲームですね。もうちょっとのところでしたけど、戦えないわけではないし。自分たちがやってきたり、天皇杯でJBLを倒すという目標に向かってやってきたことをトライしてきました。内容は秘密ですが(笑)ディフェンスのところであったり、オフェンスへの切り替えの部分であったり、そこを強調してやってきました。切り替えの部分でどれだけアドバンテージがとれるのかだと思います。四つ相撲を組んでセットプレーで攻めたら差は開いてしまうし。大きなセンター、外国人・・・一番層が厚いパナソニックさんなので。我々がやってきたことをどれだけだせるかだと思っています。

■三浦洋平(主将)

外国人選手がいて、インサイドには青野さんもいて。それに加えて外に金丸さんがいて。すごいメンバーで強いと思うんですけど、インカレが終わってすごい走る練習をして、速い展開に持っていく練習をしていたので。その僕らのバスケットができれば、リバウンドが取れれば。4Qの5分あたりまでついていって、そこからならわからない展開になると思うので。明後日は粘り強く我慢してやりたいと思います。相手は身長が大きいので、うちのインサイドも大学では大きいんですが、それに加えて速い展開に持ち込んでいけば、相手のインサイドは走れないと思うので。そこを突いていきたいです。

金丸さんとは大学でもやっていて、シュート力もあり凄いプレイヤーだと思うんですけど、僕らもディフェンスのチームなので。本当にディフェンスに魂込めて、粘り強くいきたいです。昨年は栃木と試合をして、それで僕らも自信になっているし。相手がJBLだからといって何が起きるのかわからないのがバスケットなので。明後日の試合は楽しみな部分も多いですね。

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豊田通商ファイティングイーグルス

■渡邉竜二HC

-日立戦に向けて
日立戦はいかに我々がリードする展開に持っていけるかがキーだと思っているので。明日(3日)に練習があるので、また日立戦向けていきたいですね。

-日立はディフェンスが良いチームなので、それが整う前に攻撃していく?
そうですね。やっぱり、ランニングプレーをいかにできるかというところ。ハーフコートで組まれてしまうとJBLで1番のディフェンス力なので、いかにランニングプレーでファールを誘うか、走る中でどんだけ点を取れるのかというのがポイントですね。

-ハニーカット(※)はいつから本格的に合流?
12月からですね。彼のJBLでやってきた経験、サイズは非常に力になると思っているので、そこは上手く使っていきたいなと思いますね。

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(※)昨シーズンまでJBLのパナソニックに在籍

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-獲得はオールジャパンも見据えて?
このためだけというのはなく、元々いた選手が我々の求めている部分になかったということで、たまたま彼と契約することできましたね。オールジャパンのためというのもありますけど。このままではここで勝てないと思ったので交代しましたね。

-インサイドでは竹内譲治選手へのディフェンスもポイントになると思います
そこはどうしてもミスマッチになってしまうので、場合によってはゾーンを使いながら。彼は外でプレーする部分もあるので、上手く外でプレーしてもらえばいいかなと思っています。

-それは意識的に外に追い出していく?
そうですね。やっぱり、中で15cmの差は大きいですね。仮にシュートミスをしてもセカンドチャンスやファールトラブルも非常にまずい状態になってしまうので、何とかポジションを取らせないように。ボールを持たせる前のディフェンスがポイントかなと思います。