【プレミアム限定】埼玉ブロンコ、ナタリー・ナカセHC。浜松・東三河フェニックス、河合竜二HC、大口真洋、仲西翔自選手インタビュー(12月25日)

12月25日(日) 所沢市民体育館で行われた埼玉ブロンコス対浜松・東三河フェニックス戦の試合後インタビュー。埼玉ブロンコス、ナタリー・ナカセHC。浜松・東三河フェニックス、河合竜二HC、大口真洋、仲西翔自選手。
(文=定山 敬)

埼玉ブロンコス

ナタリー・ナカセ ヘッドコーチ

―今日の試合を振り返って
今日は浜松が素晴らしいプレーをしたと思います。FG%(野投成功率)、スタッツを見ても素晴らしい数字だと思いますし、このようなスタッツを残すチームと戦うことはチャレンジだと思います。

―5連敗中ですが、怪我人や新加入の選手もいて入れ替わりが多く、まだチームはラーニングプロセス(成長過程)なのでしょうか?
ここの数試合、ビックマン不在で厳しい部分もありましたし、一つ一つ着実に戻ってきているので、全員が戻ってきた時に初めてしっかりした体制が取れると思っています。

―試合が終わった後、ディフェンスが少し良くなったという話でしたが、どの部分が良くなったのでしょうか?
ディフェンスのローテーションは以前よりも良くなっていると思います。今後はしっかりマッチアップしながらのローテーションを考えていきたいと思います。

―浜松のゾーンディフェンスに対する指示は?
ガードには指示をして、ドリブルからクリエイトして、パスするようにと。ただ少し受身になっていました。もう少し積極的にボール運びが出来ればなと思っています。

―この2連戦のFG%(野投成功率)についてどう思うか?
悪くない数字だと思います。シューターの多いチームなので、もっともっと確立を良くしていきたいと思いますけど。これから精度をさらに高めたいと思います。

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浜松・東三河フェニックス

河合竜二ヘッドコーチ
―今日の試合を振り返って
昨日試合の入り方に失敗しているので、選手全員に入り方には意識するように伝えました。相手が調子が良かったですが、五分(ごぶ)に入ることが出来たかなと思います。昨日反省から40分間フェニックスのバスケを通そうということで、選手たちが頑張ってくれた結果が2連勝になり、選手たちは指示によく従ってくれたかなと思っています。

―今日良かった選手は?
短い時間ですが、山口祐希は期待通りにプレーしてくれましたし、仲西翔自も彼の仕事をしてくれました。太田敦也はマイナスに働くことはありませんが、今日はちょっと出てきても良かったかなと思います。今日に関しては椎名のアウトサイドが当たりませんでしたが、ディフェンスでも頑張ってくれましたので、チーム全員が少なからず自分の仕事をしてくれたと思います。

―ゾーンプレスでターンオーバーを誘っていたと思いますが、プラン通り?
そうですね。こちらの意図した通りになったと思います。

―埼玉のハンフリーに対してもプレッシャーを与えられたと思うが、それもプラン通り?
そうです。そこは仲西翔自に任せていたので、彼が頑張って、あとは外国人選手たちがマッチアップしていく。仲西がコートに戻れば彼がディフェンスしていく。その中で椎名が絡んだり、日本人選手たちが自分たちの仕事をしてくれたと思います。

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大口真洋、仲西翔自選手(※時間の関係で二人同時)
―今日の試合を振り返って
大口「昨日があまりにも悪すぎたので、出だしを気をつけようと。それなりに良い入り方は出来たかなと思います」

―コーチが体育館が寒かったと言っていましたが、アップ前は寒かったですか?
大口「寒いのは寒いですが、どの体育館でも同じだと思います」

―大口選手は今日、後半のみ出場ですが、やりにくく無かった?
大口「いいえ、そうでもないですね。シーズン最初はコーチも変わってリズムでも迷う所はありましたが、最近はコーチの考え方も分かってきて、チームのリズムが悪くなったら出場するのかなと思って準備しているので、戸惑いは無いですね」

―省エネな感じですが?
大口「そうですね。チームの流れが良ければそのままの状態で行くのが一番だと思っているので、悪くなった時に流れを持ってくることが出来ればいいのかな。こういう使われ方でも全然問題ないです」

―首位おめでとうございます。これで良い年が迎えられますね?
大口「ありがとうございます。シーズン当初があまりにも悪かったので、それを考えるとよくここまで立ち直れたなと思います」

―シーズン当初の悪さの理由は?
大口「コーチも変わりましたし、外国人選手の入れ替わりもありますし、2連覇で気の緩みもあったのかもしれませんね。これくらいで行けるのではないかと思ってシーズンに入りましたけど、ダメだったと直ぐに気付かされましたし。それを乗り越えたので今は徐々に良くなってきているなと思っています」

―河合ヘッドコーチはどんな人?
大口「カズ(中村和雄)さんは無理矢理にでも引っ張っていくタイプですが、河合コーチはみんなの意見も取り入れながら、その中で判断してコーチしてくれているので、我々からすれば(色々な)意見を言うことも出来ますね。コーチ1年目なので、選手交代とかタイムアウトとか迷う所もあるかもしれませんが、信頼出来るようになってきています」

仲西「やりやすいですね。自分の特徴をコートで表現しろと言われます。個人個人の個性を出しなさいという指示があるので、例えばシュートを打ちなさいと言われて、入らなくてもそれは問題はないです。わかりやすいですね」

―コートの上での役割は?
大口「自分自身で考えていることとコーチが求めていることは同じだと思いますが、リバウンド、ルーズボール、空中戦ではなく、コートの下の部分で(ボールを)拾うことが仕事だと思います。ディフェンスで動きまわること、相手をかき回すことで、シュートはオープンであれば打ちますが、二の次だと考えています」

仲西「シュートですね。あとは足りていないと感じている所ですが、岡田(慎吾)も(ケガで)いないですし、太田和利(は引退)もいないので、それもあって今は出場時間も長いと思っています。大口さんを見ているとディフェンスでも本当によく動いてますので、速さとか感覚を養っていく必要があると。それを今、コーチが求めていると思っています」

―ブースターに向けて、新年の抱負を?
大口「歳男(2012年1月6日で36歳)なので、今まで以上にチームを引っ張っていける存在になりたいと思います」

仲西「新しいフェニックスが去年よりも良いチームだと言われるように、頑張って大口さんについて行きたいと思います」