【プレミアム限定】新潟が100点ゲームの快勝で埼玉を下し、イースト3位に浮上(104-70)

12月18日(日)、新潟市鳥屋野総合体育館で開催されたbjリーグ、新潟アルビレックスBB対埼玉ブロンコス戦、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

前日とは打って変わり、立ち上がりから新潟がゲームを支配。トランジションにアウトサイドと次々に得点を重ねて埼玉を圧倒する。序盤こそ気迫の見えた埼玉だが、リードが広がるにつれて集中力が途切れ、追い上げのきっかけさえ掴めない。新潟は出場11人中10人が得点を記録し、特に池田は3ポイント6/7本、19得点の活躍でMVPに選出された。

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埼玉ブロンコス

ナタリー・ナカセHC

-今日の試合の総括について
今日は新潟の効果的なオフェンスに完全にしてやられました。FG率を見ても、3ポイントが50%、2ポイントが54%と、この数字であれば(新潟にとっては)しっかりとした勝ち試合だったと思います。

-昨日、ミラー選手が復帰し、今日はフラワーズ選手も復帰しました。試合の立ち上がりは勝利への気迫も見られましたが、徐々にそれが空回りしているような印象を受けました。メンタル的にチームがまとまらなかったのでしょうか?(バスナビ)
もちろんスターターが戻ってきたということで、チームとしても気合が入っていました。一人で何かを変えられるという(チームの)現状では無いという認識を持ちながら試合に挑んだのですが、新潟のシュートを止められない為に、Q毎にモチベーションが下がってしまう状態でした。そこはなかなか上手くいきませんでした。

-昨日の敗戦を受けて、今日の試合で指示に変化はありましたか?(雑誌)
新潟にクリスにしても、なんとかリバウンドをコントロールしようとしました。

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新潟アルビレックスBB

マット・ギャリソンHC

-今日の試合の総括について
今日の試合はディフェンスが鍵だったと思います。今週の練習でやってきたこと、そして昨日の試合を受けて今朝のシュートアラウンドで確認した修正が、しっかりと出来たと思います。ディフェンス面でも戦略通りに出来たと思いますし、準備してきた32Xも有効に使えたと思います。32Xの時に埼玉のシュートが入っていたんですけど、しっかりとクローズアウトしてチャレンジショットしている中で入れられているので、根東選手などは(手を額の前に出して)ここまでチャレンジショットしているのに決められているので、あのようなタフショットは試合を通じては入らないとベンチで話していました。

しっかりとディフェンスで止めてそこからボールをプッシュできたと思いますし、みなアグレッシブにアタックが出来ていたと思います。埼玉の5人全員を止めなければいけないというのは、とてもタフな状況だったと思います。

チーム全員で勝ち取った勝利だと思いますし、若い選手達も含めて、全員がチームに貢献してくれたと思います。若い選手もただ使ったのではなく、練習で結果を出したからで、自分達で掴みとった出場時間なので、その中で結果を出してくれたということだと思います。練習で彼ら若い選手達はディフェンスでもオフェンスでもやるべきことを認識してくれていましたから、それがゲームでしっかり出たと思います。だからこそ、チームでの勝利だと思います。

-今季初の100点ゲームで、失点も70点に抑えました。ここまでのシーズンでベストの試合と言えますか?(新聞)
ホームでの2連勝ということでブースターにとってもとてもいい週末になったと思いますが、ベストゲームかと言えば、埼玉は怪我人などの状況もあるので、そのサイズの差で普段より楽にリバウンドがとれたりとか、そういった部分もあったと思います。サイズの差を考えればもっとリバウンドを取らなければいけなかったと思うし、ボールは動いていたんですが、もっと上手く動かせたと思うので、全部が全部出来たかといえばそうではありません。もちろん良かった部分はたくさんあって、ディフェンス面で埼玉のハンフリー選手、サターフィールド選手、そしてキープレイヤーである寺下選手にリズムを掴ませないようにうまく出来たので、そういった部分ではとても良かったと思います。

しかしベストゲームかといえばいろんな状況があるので難しいのですが、ここまでのシーズンでは一番いい経験が出来たのではないかと思います。

-ゴードン選手について、スタッツほどのインパクトを感じないのですが、彼がよりプレッシャーのかかる場面で活躍するには何が必要でしょうか。単純に経験不足によるところが大きいですか?(バスナビ)
もちろん経験不足というのはあると思います。まだルーキーというのもありますし、またチームの中でいろいろとラインナップを変えたり、怪我でスタートを変えたりというところで、ドワイトを上手く使える5人というのを、まだあまりやり込めてないと思います。大学では求められなかった役割をこのチームでは求められることもあるので、そういった部分で確かに経験不足はあるかと思います。

大学時代の彼はクリエイターだったんですが、このチームではクリエイターだけでなく、フィニッシャーとしての役割も求められていて、それはチームメイトのナイル・マーリー選手から学べる部分もあると思います。今はそのような経験を積んでいる状況だと認識していますし、チームとしても、どうやって彼を生かしていくのかというのは、シーズンを進みながら探していきたいと思ってます。

彼とはよく話をするのですが、彼は人の話をよく聞くし、必ず向上すると思います。素晴らしいポテンシャルを持った選手ですので、シーズンを進みながら彼の一番有効な使い方を、チームとしても見つけ出したいと思います。

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#32池田雄一選手

-年内最後のホームでの勝利ということで、価値のある勝利だったのではないでしょうか?(テレビ)
今まで連勝するチャンスはあったんですけど、何試合か逃していたので、今週はホームでしっかり2つ勝てて良かったと思います。

-怪我人もいてチーム総力戦の中での100点ゲームでした(テレビ)
怪我人はアクシデントなので仕方ないと思うんですけど、早く治して早く帰ってきて欲しいと思います。怪我人が抜けた穴はチームとしてしっかりカバー出来たと思います。100点取れましたが、今日はディフェンスが本当に良かったと思うし、やはり基本のディフェンスをもう1回立て直して、試合に臨めたのが良かったと思います。

-昨日の試合後の修正とは具体的には?(テレビ)
昨日はピックアンドロールから崩される場面が多かったので、そこのローテーションをしっかり修正して、試合でうまく表現できたと思います。

-今日は3ポイントを大事な所で決めましたが、その決める原動力となったのは何ですか?(テレビ)
原動力ですか。練習通り打つように心がけているし、怪我人がすごく応援してくれているので、「(自分達が)出れない分、任せたぞ」という強い気持ちを受けてコートに立っています。その人達のおかげだと思うし、個人的にも(シュートが)入って良かったです。

-試合前などに公威選手と話していましたが、どのような話を?(テレビ)
「いつも通り打て」という事で、(彼は)年下なんですけど(笑)、そういったアドバイスをもらって、しっかりプレー出来たと思います。今日はベンチメンバーもコートに立っていい仕事をしてくれたので、チーム一丸となっての勝利だったと思います。

-今日の試合の入り方は?(新聞)
今日はコートに立っている5人だけじゃなく、ベンチもすごく集中してプレーできていたと思うし、1Qの最初の5分、2Qの最初の5分と、Q毎に最初をしっかりやろうとチームで話していたので、みんな意識して出来たのではないかと思います。

-シュートを打ちやすい位置というのはありましたか?(雑誌)
打ちやすい位置というのは無くて、打てる時に打ってましたね。結果的に入ってくれて良かったです。(シュートは)入る時、入らない時があって、たまたま今は入っているんで、調子に乗らずにしっかり練習から意識してやっていきたいです。

-今日の埼玉の自滅は別としても、この2試合は中、外とオフェンスのバランスが好転してきたようですが、チームとしてオフェンスのスタイルが確立されてきたというのはありますか?(バスナビ)
しっかりインサイドアウトを作ることを意識していたんですけど、中でクリスやアーロンがしっかりシールして、そこでまず起点を作るというのを考えていました。あとはいいパスが中から外へ出てくるので、思い切って打つだけだと思ってました。今まではその(いい)パスが出てこなくて、強引に行き過ぎているところがあったと思います。

-ホルム選手を中心としたパス回しの形が見えてきたということでしょうか?(バスナビ)
アウトサイドからインサイド、インサイドからアウトサイド、またアウトサイドからインサイドという、中外のバランスが今はすごくいいので、いいシュートが打てていると思います。

-よりオフェンシブになった今年のチームで、池田選手自身がシュートまで行く場面が増えており、また数字も残しています。自分のオフェンスに関して手応えは感じますか?
ここ数シーズン、パスからそのまま綺麗なシュートを打つという場面はほとんど無いんですけど、そういった状況の中でも、(ディフェンスが)居ないことにすると言ったらおかしいですけど、ディフェンスが来ても普段通りのシュートが打てれば入るし、自分のシュートを打とうと心がけています。多少体勢が崩れても、シュートが入っているのは調子がいいのかなと思うし、また調子が悪くなる時期もあると思うんですけど、そこは上手く修正して対応していきたいと思ってます。