12月4日(日)愛知県パークアリーナ小牧で行われたアイシンシーホース対レバンガ北海道戦は両チームのシュート成功率が57%以上を超える高確率で試合が展開。3Pシュート成功率70%のレバンガ北海道がアウェイでアイシンに勝利し、このカード2勝2敗の五分とした。前日の試合終了後に『桜木はケガで今週の練習が殆ど出来ていない』と語ったアイシンは鈴木HCは、この日は桜木を出場させず、嶋田基志選手をスタートで起用。その起用に応えた嶋田は13点(シュート成功率85%)の活躍を見せたが、チームの勝利を得ることは出来なかった。
(文=定山 敬/写真=大嶋はづき、杉浦由香)
スコアボード
12月4日(日)15:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
アイシンシーホース | 22 | 21 | 23 | 31 | 97 |
レバンガ北海道 | 24 | 31 | 24 | 22 | 101 |
【スタート】
アイシンシーホース:#2朝山正悟、#3柏木真介、#4ケビン・ヤング、#14嶋田基志、#24古川孝敏、
レバンガ北海道:#1野口大介、#9折茂武彦、#11桜井良太、#50ジェフ・磨々道、#55ジャイ・ルイス
【レフリー】
山田 巧 / 野口 浩正 / 北沢 岳夫
【主な個人スタッツ】
アイシンシーホース:リチャードソン19点、朝山16点、柏木真介14点、嶋田13点
レバンガ北海道:磨々道25点6リバウンド、折茂21点(3P成功 3/4本中)5アシスト、キレット17点
【戦評】
「明日は絶対に同じようにはならないと思う」と前日のインタビューで語ったアイシン鈴木HCの予言通り、試合は開始から驚異的なシュート成功率で展開した。
第1P
前日、アイシン鈴木HCがキーマンに名を挙げた古川の3Pシュートでスタート。レバンガ北海道はルイス、磨々道のシュート。野口の速攻で得点。アイシンは古川、朝山がベースラインからペネトレイトで得点する。レバンガは桜井が速攻からファールを誘いバスケットカウントに成功する。フリースローも決め3Pプレーに。対するアイシンはPGの柏木がドライブからバスケットカウントで3Pプレーにする。朝山の3P、嶋田のシュートでアイシンが少しずつリードを広げる。残り4分4秒でレバンガはタイムアウトを要求し、桜木の居ないインサイドを攻める。キレットがフックシュート、ベースラインからのジャンプシュート、バスケットカウントの3Pプレーをみせ、逆転する。このピリオドの終わりに比留木のシュートが決まり22-24でレバンガがリードする。
第2P
第1P不調だったレバンガ折茂の3Pでスタート。アイシンは古川、アンソニーが得点。レバンガ北海道は折茂がこのピリオド好調で次々とシュートを成功させていく。28-36となった6分56秒にアイシンはタイムアウト。3-2ゾーンのレバンガに対して、アイシンは高島の3P、嶋田がジャンプシュート決めていく。インサイドもヤングのローポストでのシュートや、柏木のアシストからヤングがダンクを決め、追い上げをみせる。レバンガは確実にインサイドを攻め、キレットのシュート、磨々道、ルイスがゴール下で得点。折茂が速攻からレイアップ、終了間際には桜井のブザービーターの3Pシュートも決まり、43-55で北海道のリード。
第3P
古川のシュートで先制。レバンガは桜井の3P、磨々道のシュートが決まる。アイシンも古川の3P、嶋田、アンソニーが得点するが、折茂のアシストから磨々道のシュート、更に桜井の絶妙なバウンズパスがゴール下の磨々道に通り連続得点していく。キレットも続き、62-76と大きくリードを広げる。北海道は宍戸の3Pで79点とするが、このピリオド終了間際にアンソニーが押し込み、13点差で最終ピリオドへ。
第4P
嶋田のファールで磨々道のフリースロー。2本共に成功させる。桜井のシュートをアンソニーがゴールテンディングでカウント。折茂の3Pシュート、磨々道の速攻で68-89として、流れは完全に北海道へ。アイシンは7分32秒にタイムアウトを要求。北海道はルイスらが1対1を仕掛ける単調な攻めで得点が伸びていかない。反対にアイシンはヤングのバスケットカウントから3Pプレー、柏木の3Pが成功する。フリースローで得点するレバンガに対してアイシンは、柏木、古川、朝山、柏木と3Pシュートを沈め、92-98として追い上げムードに。更に朝山の3Pシュートに対してルイスがファール。3本のフリースローうち2本を成功させ、ファールゲームに持ち込むが追い上げる時間が足りず、レバンガ北海道がアウェイで勝利を飾った。
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試合後のインタビューはアイシンシーホースは鈴木貴美一HC、レバンガ北海道はトーステン・ロイブルHC、折茂武彦、桜井良太選手
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