【プレミアム限定】秋田・中村和雄HC 沖縄・桶谷大HC 沖縄・並里選手 秋田・庄司選手、オシッティ選手、菊地選手インタビュー(12月4日)

12月4日(日) 三種町琴丘総合体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―琉球ゴールデンキングスの試合後インタビュー。秋田:中村和雄HC、庄司和広、スタンリー・オシッティ、菊地勇樹選手。沖縄:桶谷大HC、並里成選手。(並里選手へのインタビューはバスナビ単独)
(文=宮川 紀元)

琉球ゴールデンキングス

桶谷大HC
―今日の試合の総括
第1Q、パスはよく回っていたんですけれど得点が取れなくて。そして、パスを回せない時間にドリブル、ドリブル、ドリブルでターンオーバーをして。第2Qになってドリブルの多い選手を下げてパッシングゲームを作って。後半は、インサイドでの、ドリブルからのターンオーバーをなくすようにという指示を選手たちがしっかり実行してくれました。ディフェンスに関してもマクヘンリー、ニュートン、そこらへんがしっかり頑張ってくれて相手の柱になるガーデナー選手やウッズ選手に簡単にやられなかったのは非常に良かったと思います。あと、並里ね。小っちゃいなりに足を使って、よく頑張ってくれたな、と。やっぱりディフェンスを今日はバランスよくできたんで、これをしっかり続けていきたいな、と思います。

―インサイドにすごくアタックしていましたが、指示はしましたか?
そうですね。インサイドのポストアップに対しては、カズさんのディフェンスはかなり徹底しているので。ポストアップしておいて、ダブルチームに来られてからアウトサイドへキックして、ペネトレイトの合わせとか。合わせのところをしっかりやろうといっていたので、それができました。
あとは、選手のタイプによっても違うのかな。カズさんのディフェンスに関しては、ペネトレイトからパスできる選手をある程度使うのがいいのかな、と。僕にとっても勉強になった試合でした。

―先ほどのお話にかぶせますが、一番修正してきた部分はどこですか?
ターンオーバーですね。せっかくボールをプッシュしているのに、シュートを放る回数が少なかったので。

あとはペネトレイトからの合わせをしっかりやりましょう、と。しっかり(パサーに、サーバーが合わせて)動いてあげないとディフェンスに引っかかるんで。そこからターンオーバーも生まれると思いますので。

―選手もあまり変わっていなくて、連携は比較的うまくできていますか?
いや、実際きょうスタートで出たメンバーは、実は3人新しい選手なので。なかなかまだまだうまくいっていないのが現状で(笑)。いい選手はそろっているので、いかにチームケミストリーを生み出せるかということになってくると思います。早く、急いでやっていきたいと思っています。

―bjリーグは西高東低といわれていますが、東の首位チームの印象は?
やっぱり、さすが中村HCやなあ、と。規律がしっかりしているし、選手たちもそれに基づいて、実行しようとしていますよね。ほかのチームは、いい戦術があったとしても選手がそこまで実行できていないことが多い中で、秋田はエクスキューションレベル(実行レベル)が高い選手が多いな、と。いろいろな戦術がありますが、それを選手にやらせられるコーチが一番いいコーチだと思うので。

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秋田ノーザンハピネッツ

中村和雄HC
―今日の試合の総括
帰れと言った。マイケル(ガーデナー)に。一人でやるな、一人でやるな、とあれだけしゃべっておいて、わからない。おれは試合をマイケルに預ける。で、マイケルが判断しなくてはいけない。シュートに行くのか、ダメなのか。今日は何回しゃべってもずーっと1人で5人を相手にしてた。周りの4人を無視して。辞めて帰るかどうか、明日までに判断しろ、と。あれだけ頭悪ければ、これから使えない。あいつは勘違いをする。マイケルとリッキーを中心に行くと言っているが、中心にするのと、勝手にやれというのは違うのをあいつはわからない。ただわがままなだけ。だから今日はマネージャーに、マイケルが試合中ボールを何分持ったか計ってもらった。それで他と比べて、見せつけてやる。とにかく、相当怒った。これだけ怒られると気分が悪いだろうから、気に入らないなら帰れ、と。
指揮官の言うことを聞かないポイントガードなんて、こんなのありえない。コテンパンにやっつけてきた。今までで一番怒った。得点とるならとって来い、40点50点取れるならそれでどうぞ。得点取れなくてあんなことやってたら、1対5でただ遊んでるだけじゃないか。しばらくあいつの顔は見たくない。
あんなわがままやって、世の中通ると思ったら大きな間違いなんだ。おれのもとを去るか、何が何でも心を入れ替えるか、ふたつにひとつしかない。

―インサイドでかなり苦境に立たされましたが。
リズム。さっきからしゃべってるけど、マイケルが全部ひとりでやるから。そりゃ、やる気なくなる、周りも。ボール来ねえんだもん。それで守れとか跳べとか言ったって。マイケルひとりで潰した。ほかのフォワードのプレイヤー、おれを含めて、あれじゃやる気がなくなりますよ。

―沖縄戦1勝1敗ですが、収穫はあまりなかったですか?
あなた方(報道陣)も知っていると思うけど、秋田から見れば上出来じゃないですか。秋田にどこまで期待しているんですかね。上出来じゃないですか。普通の状態なら持ちこたえられないですよ、この位置で。よくぞ、この状態でここ(首位)にいる、という感じです。最下位(に近かった)チームなんですよ、去年秋田は。震災の影響でプレーオフへ行けたけど。それにマイケルとかリッキーとか危ないのを加えて、それが裏目に出ればこうなるかな、という感じ。

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庄司和広選手
―沖縄との連戦を振り返って、いかがですか?
結果通りです。

―満足できないということでしょうか?
(今日)勝ってないんで、満足できないです。

―今日の試合は、どういうところがうまくいきませんでしたか?
帰って映像見て、よく考えます。

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スタンリー・オシッティ選手
―沖縄との連戦を振り返って、いかがですか?
沖縄はとてもいいチームだと思いました。オフェンスでもディフェンスでもすごく整っていて、オールラウンドなチームだと思いました。

―今日は後半を中心に、インサイドで劣勢に立たされましたが、原因はなんでしょうか?
沖縄はインサイドが強いので、明らかにインサイドを強調してくる作戦でした。その作戦を、向こうがしっかり実行してきたのだと思います。

―それに対する対応はかなり難しかったですか?
難しかったです。カズさんが言うように、このリーグで2試合続けて勝つことは本当に難しい。昨日は勝ちましたが、そういったレベル(連勝できるレベル)でまだ我々はプレーできていないのだと思いました。

―中村HCから、どんな指示が出ましたか?
カズさんは完璧主義者で、ひとつのミスも見逃しません。ミスに対して指示を受けることは多々あります。
沖縄戦はディフェンスではローテーションやリバウンド、オフェンスでは自分たちのプレーをちゃんとできませんでした。

―中村HCはガーデナーがボールを持ちすぎたことを指摘しましたが、ほかの選手はどう思っていたのでしょう?
個人的には問題ないですが、カズさんの言ったことを家に帰って映像を見て、確認したいと思います。

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菊地勇樹選手
―2連戦の率直な感想を教えてください。
全然ダメでした。

―どういったところが?
試合に負けたというのが一番大きいんですけれども、決めるべきシュートを決められなかったというのもありますし、要所要所のディフェンスでやられたというのもあります。そこは修正していかなければいけないです。

―観客の期待にはどれくらい答えれられたと思いますか?
ゼロ(%)だと思います。

―昨日を合わせても?
昨日は勝てたのですけれど、カズさんの言うように、負けにも“負け方”というのがあると思います。負ける時はいつも同じような負け方なので、そこはチームとして成長しなくてはいけないと思います。

―今の自分に不足している部分は何ですか?
全部です。オフェンス、ディフェンス、シュート、パス、全部。

―ディフェンスで、後半特にノーマークの選手をつくってしまいましたが、ローテーションがうまくできなかった?
そうですね。沖縄さんはすごくうちのディフェンスを研究してきていました。インサイドでダブルチームに行くことをわかっていましたし、そこで外にさばいたり、中に切れ込んできたりというのに対応することができませんでした。

―カズディフェンスのシステムは、ああいったプレーに対する不利はありますか?
そこはコミュニケーションであったり、カズさんの言うようにひとりで1.5人から2人分しっかりチームで動ければそれは問題ないと思います。

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