【プレミアム限定】埼玉ブロンコスvs富山グラウジーズ、試合後のインタビュー(11月19日)

11月19日(土) 埼玉県さいたま市記念総合体育館で行われた埼玉ブロンコス対富山グラウジーズ、試合後のインタビュー。富山グラウジーズの下地一明HC、城宝匡史、水戸健史選手。埼玉ブロンコスはHCの会見がキャンセルとなったため、インタビューは無しとなります。
(文/定山 敬)

富山グラウジーズ

下地一明HC
―今日の試合を振り返って
勝てたことは本当に嬉しいです。選手たちが集中してくれました。特に城宝と水戸は本当に集中していました。この二人がチームを引っ張っくれたと思います。
ただ、1つのボールを大事にしていないです。(シュートを)手投げしたり、ターンオーバーを少なくすることがチームの目標ですが、簡単にボールを捨ててしまってます。その部分を修正していかないと上位には上がっていくことは出来ないと思っています。これは選手たちにも徹底して伝えていきたいと思います。

―第1Qから第2Qでの修正点は?
先週の仙台戦もルーズボールを取られてしまいオーバータイムで負けました。それと同じことが目の当たりになった感じです。ルーズボール、リバウンドの部分で気が緩んだために第1Qはあの展開になったと思います。特に後半は絶対に取られるなと指示しました。要するにこういう事だと思うのですが、神様が勝負を試しているのだと。(ボール=勝利を)欲している人が取るしかないのだと。その部分がまだまだうちのチームは弱いので、そこを強くしていきたいと思います。

―開幕からリバウンドの重要性は強調されていたが、今日の出来は?
はい、今日は仙台戦での教訓を活かしてくれたと思います。リバウンドは元々強いので、それなのに結局は勝負所でポカーンとしてプレーをしてしまう部分があります。今日はディフェンスリバウンドを頑張ってくれたと思います。今週ずっと言い続けていたので。
城宝もリバウンド6、ターンオーバーなしですからね。たいしたものだと思います。先週あれだけターンオーバーしましたから。

―ここまでの外国人選手に対する評価は?
あの、子供ですね。本当に(笑)
ただ、外国人であろうが、日本人であろうが関係ないです。私は思ったことは必ず言いますし、ダメことはダメだとハッキリ言います。それを言わなくなったら自分が自分で無くなってしまいますからね。ダメなことを見過ごして良いと思いことは出来ないです。新潟に居た時から誰であろうが言うことは言いますよ。どんなに素晴らしい選手でも自分が食べた物をその辺に捨てたりしたら注意しますよ、人として。ボールは蹴るなと。だから富山の選手がボールを絶対蹴ることはしないです。子供たちが見ているのだから。君たちは鏡だと。NBA選手でも蹴るかもしれないけど、ボールは手で扱うものだと言っています。そう言っているのですが、ルーズボールは取れないのですよね(笑)

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城宝匡史選手

―今日の試合を振り返って
ここ何週間もディフェンスの練習をしたので、そのディフェンスが機能したと思います。ディフェンスからリズムを作り出すことが出来ました。オフェンスは4メンアウトをやっているので、全員にパスが回り、シェア出来る攻撃が出来たと思いっています。練習通りのプレーが出来て、チーム全員が良いタイミングでシュートを打てたと思いますね。

―水戸、城宝選手共に前半からアウトサイドの精度が高かった
そうですね。みんな良いリズムだったと思います。

―ボールシェア(共有)していることが上手くいった?
そうですね。自分自身は開幕から3Pシュートの調子があまり良くなかったですが、岩手戦くらいから良いリズムが戻ってきて、シュートタッチも良くなってきたので、アウトサイドは良い感じですね。

―今日は観客席を何回か見ていましたね?
中村友也(千葉ジェッツ)が来てましたから(笑)
最近彼が3P打ち始めているので、3Pはこういう感じで打つという所を見せつけてやりました。

―昨日中村選手にインタビューしたら、暫く3Pシュートは打たないと言ってましたよ。
昨日は0-3ですよね。

―成績がまだ5割を越えないが、浮上するキッカケは?
良いゲームは出来ていると思いますが、チームとしての共通点がないままにプレーしている点があります。負けて気付くこともあると思います。外国人選手が全員揃った時期も遅かったですし、怪我人もいるので、開幕してからチームが徐々に出来上がっている感じがします。試合を追う毎に良くなってきているとチーム全員も感じているので、ゲームをこなしていけばもっともっと良くなっていくと思います。良い選手も沢山集まっていますし、自分たちでも分かっていると思います。

―出場時間の長さについて?
そうですね。富山に来てから、水戸と自分は毎試合30分以上出場していて、プレータイムは長いですね。2連戦で確かに、試合後はキツいと感じますけど、期待されているので、その分の期待に応えたいと思います。選手はみんな出場時間を欲しくてプレーしているので、非常に光栄なことだと思います。

―改めて富山に移籍した理由をお聞かせ下さい
大阪から東京、東京から滋賀に移籍した時もそうですが、チームの方々とよく話し合って、自分を使ってくれる、期待されているということが感じられたからです。移籍したことで失敗はしていないので、富山も自分が加入することで勝つことが出来るチームになれば、自分自身への評価にもなると思っています。そういう面でも挑戦したいと思って移籍しました。

―富山の印象は?
静かでバスケットに集中出来る環境です。

―遊びに行ったりしない?
そうですね。シーズン中はバスケに集中しています。クリニックに行ったりしています。教えに行っている女子の桜井高校は公立なのですが、今年のウィンターカップ出場を決めました。

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水戸健史選手
―今日の試合を振り返って
全員がエナジーを持ち、集中して戦うことができたと思います。

―自身の評価は?
自分の調子も良かったと思います。積極的に攻めていこうと思いました。相手のディフェンスもそれほど厳しくなかったので、攻める時に攻めていこうと。

―4メンアウトが機能して、ペネトレイトから相手のショットブロッカーを引っ張り出すことに成功した?
たまたまボールが自分の所に来たことが、良い結果に繋がったと思っています。

―戦略的にペネトレイトしていった?
いいえ、4メンアウト(インサイドに1人。4人がアウトサイド)なので、スペースがある選手がドライブすれば良いと思っています。今日はたまたま仕掛けが私になったということだと思っています。

―今日は圧勝でした?
そうですね。今日は圧勝と言っても良いかもしれないですね。全員出場出来ましたので。非常に良い出来だったと思います。こういう試合を続けていければもっと上に行くことも出来ると思います。

―まだ完全にかみ合っていない?
そうですね。徐々にかみ合ってきていると思います。これから自分自身も含め期待していきたいと思います。

―毎試合出場時間が長いですが、体調は?
2試合フル出場はキツいですが、ケガとかは無いです。正直疲れることもありますが、チーム状況もあるので、仕方ないと思っています。少しずつ控えのメンバーも良くなっているので、彼らが繋いでくれれば城宝も自分も30分くらいで回せると思います。