【プレミアム限定】千葉ジェッツ対仙台89ers、試合後のインタビュー(11月17日)

11月17日(木曜) 浦安市運動公園総合体育館で行われた千葉ジェッツ対仙台89ers戦。千葉、エリック・ガードーHC、板倉令奈、田中健介選手。仙台89ers、ピアースHC、志村雄彦選手の試合後のインタビュー。
(文/定山 敬 写真/西本匡吾)

千葉ジェッツ

エリック・ガードーHC
―今日の試合を振り返って
特にコメントありませんが、ビックマン(センター)必要です。
あとは皆さんからのご質問を受けます。

(質問がなく、暫く沈黙のあと)

チームとしては課題のフリースローを教えてくれる人を募集しています。
船橋アリーナまでお越しください。お礼にユニフォームと一試合で5ファールまで差し上げますよ。
すみません、きちんとコメントしますと、選手は努力していたと思いますが、フリースローは決めなければならない。第1Qから30点も献上するようなバスケでは勝つことは出来ないと思います。現在外国人選手3人で出来ることをやっていますが、(インサイドの居ない中で)3人という人数は相手に勝てるという意識を与えてしまうので、早く新しい選手を獲得したいと思っています。
サイズでは仙台に負けていますが、リバウンド数では2つしか負けていないのは選手たちの努力だと思います。
本当にフリースローを修正しないといけないので、教えている私、アシスタントコーチに原因があるのではないかと思います。
明日はフリースローを打つ瞬間に選手を見るのではなく、ブースターや観客の方を見ることにします。みなければもしかして入るかもしれません。ボールボーイをしている12歳の少年の方がフリースローが上手だね。酷いフリースローをブースターや記者にお見せすることが心苦しいです。

―石田選手の首の具合は(怪我で本調子ではなく、今週の練習はほとんで出来ていない状態)?
本人が今日はプレーしたいと言いましたし、トレーナーの酒井からもプレーさせた方が早く良くなるという意見があったので、安心してコートに出しました。ただ100%の状態ではないので、プレーに影響はあったと思います。

―フリースロー15本のミスはありましたが(その差がそのまま得点差)、守備良くなったと思う。その部分での修正は?
チームの目標は第1と第2Qで29点以内に抑えることですので、第1Qに30点も献上すると、勝ちには繋がらないと思います。特に今日の第1Qはフィッツジェラルド選手が3P5本成功させ15点あげました。第2Q以降は彼に対するディフェンスが上手くいっていたので、その部分を明日は修正していきたいと思います。
選手たちには千葉は良いチームだと言い聞かせていますが、今は選手たちがその言葉を信じているかどうか分かりません。その部分が気になっています。
シーズンは長いです。今は落ち込んでいますが、1時間くらいすれば本来の自分に戻ると思います。
選手たちに言いたいことは、各クウォーターに1本でも2本でもフリースローを決めていくことで、チームのリズムを作る出し、何かが起こる可能性を持たせることも出来るのですが、今は仙台の選手がフリースローが決まらないと分かっているので、自信をもってディフェンスさせてしまっています。リーグの中でもフリースローの本数は非常に多いと思いますが、半分の成功率では勝つことは難しいですね。
明日はもう少しきちんとしたコメントが出来るよう頑張ります。
船橋アリーナも素晴らしいと思いますが、浦安総合公園のアリーナでも気持ちよくプレーできたと思います。回りの雰囲気の素晴らしいですね。ディズニーランドもあるので、今日はミッキーマウスのネクタイをしてきました。
多くの日本人は働き過ぎだと思います。平日の夜でも試合はあるので、是非試合を見に来て下さい。
明日はもっとエキサイティングな試合にします。
(日本語で)ありがとうございます。

********************


板倉令奈、田中健介選手
―今日の試合を振り返って
田中「出だしから良くなかったので、入り方が悔やまれます。相手に流れをつかまれて、出鼻をくじかれた感じです。自分たちのバスケが出来なかった感じですね」

板倉「田中と同じですが、入り方ですね。今週の練習から流れで、一度も良い練習が出来ていなかったので、それがそのまま第1Qに出たという感じがしています」

―良い練習が出来ていない理由は? リーチの不在の影響?
板倉「メンバーが居ない(リーチの不在)云々ではなく、緊張感であったり、集中力であったり、精神的な部分です」

―昨日の練習見学したが、特別悪い印象は持ちませんでした
板倉「10試合くらいで、まだチームとして出来上がっていない感じだからでしょうか。長いシーズンなので、そういった部分も出てくると思います。そんな中で勝つことで悪い雰囲気を払拭(ふっしょく)したいと思います」

―チーム状態はバラバラですか?
板倉「バラバラというほどではないです。今までと然程変わってはいないと思います。もう少し次のステップに行く必要性を感じています」

―秋田戦から田中選手の良さ(アウトサイドシュート)が失われている感じがあるが?
田中「数字にも出ている通り、自分でも(調子は)悪いと思っています。シュートタッチも昨シーズンほどしっくり来ていないです。練習不足だと思います」

―しっくり行っていないのは、戦術的な部分なのか? それとも自分の調子なのか?
田中「言い訳に聞こえますが、貰いたいタイミングでボールが来ないことがあります、言い訳はしたくないので、来たボールでシュートを決めていかなくてはいけないですし、練習としっかりした準備をしていきたいと思います」

―負けた時の気晴らしは?
板倉「飲みに行くくらいですかね。流石に今日は飲みに行きませんけど」

田中「そうですね。飲みに行くとかですかね。何か気晴らしします」

―明日の抱負?
田中「コーチからはボールをプッシュしてチームの流れを創りだしていく事を要求されているので、その事を実行する事。個人としてはアウトサイドシュート確実に決めることです」

板倉「個人としてはハーグローとスタテンの所にボールが集中し、得点が出来ていないので、自分からもっと積極的に得点をしていきたいと思います」

********************

仙台89ers

ロバート・ピアスHC

―今日の試合を振り返って
今日勝つことが出来て率直に嬉しく思います。5連勝することが出来ましたし、アウェイでも6勝1敗ということで満足しています。ただ試合の内容それ自体には満足していません。もっとやるべきこともあったと思いますし、やれることもあったと。明日はもっとタフな試合になると思っています。今日の勝ちに満足すること無く明日も勝ちに繋げていきたいと思います。橘が先週土曜日の試合で軽い怪我をしていて日曜日の出場はありませんでしたが、今日はしっかり役割を果たしてくれました。高岡もベンチからの出場からチームに貢献してくれていますので、ベンチメンバーの活躍という意味でチームに力をもたらしていると思っています。引き続き彼らの成長を見守っていきたいと思います。
まだまだやるべきことは多いので、一歩ずつステップアップしていきたい。

―具体的に満足していない部分は?
今日の試合は後半に進むに従って、気の緩みから得点が止まってしまった所。最後まで得点できるかぎりはし続けて欲しいと思います。

********************

志村雄彦選手

―今日の試合を振り返って
(過密で)タフなスケジュール中でしたが、第1Qからボールをプッシュし、常にリードを保つ展開が出来た事は良かったと思います。最後少しバタバタしてしまいましたけど。自分たちのペースで常にプレーすることができたと思っています。




―アイシングの箇所も多く、満身創痍(まんしんそうい)な感じがしますが、体調は?
実はあまり良くないです。まあ試合するとケガをするものですし、ケガをしてもスケジュール的に回復する時間があまりなかったということもあります。自分以外もみんなケガをしていると思いますが、今日に試合に勝つことが出来たということが大きいと思います。内容には満足していませんが、勝つことで大きな一歩になったと思います。

―コートの上で、必ずやる事、心掛けている事、回りに選手にさせている事は?
個人としてですか? チームとしてですか?

―どちらでもかまいません。
コーチからは得点を取ることを求められています。ゲームをコントロールしながらもしっかりバスケットにアタックしていく事を心がけています。オープン(ノーマーク)シュートを決めることを昨シーズン以上に意識しています。(シングルトンを除く)外国人選手が全員bjリーグ1年目なので、彼らをコントロールすることが自分たちの仕事でもあります。それが出来ている時間帯は良いリズムですけど、全員が勝手にプレーするとチームとしてバラバラになり易いので、今日のように第3Qの途中や第4Qのようなバスケをしてしまいますね。その課題は今までもずっとあったので、自分と日下の二人がもっとコントロール出来れば良いにチームになって行くと思います。

―コートサイドに大学OBが観戦していましたが、呼んだのは志村選手ですか?
石田ではないですかね。ホームコートではないので。彼らも観に来てくれる事は嬉しいことですし、JBLでもbjでも同じチームで戦った仲間がバスケを続けている事は嬉しいことですし、刺激にもなります。スタッツだけ見ても、彼らも頑張っているのは分かるので、自分も頑張らないといけない気持ちになります。そういった意味でも観に来てくれることは嬉しかったですね。石田(剛規)がコートにまた戻ってきたことも自分に取っては嬉しいことです。彼は一度辞めて、また(現役に)戻ってきたましたので。

―その石田選手とマッチアップする時間が多かったですが?
(チームの編成や戦術的なこともあるが)私にディフェンスをついてはいけないですね。ポジションも違いますし。彼がディフェンスしてくるなら、スピードで抜いていこうと思っていました。高さでは負けますが、ついてくればチャンスだなと思っていました。彼は自分を止めることが仕事だったと思いますが、何個かファールを誘えたことは大きかったと思います。バスケIQも高いですし、シュートも上手いのでこらから活躍してくれると信じていますが、私もこのリーグで4シーズンプレーしているので、その経験をアドバンテージにしてやっていきたいと思います。

―明日への抱負
非常に厳しい1戦になると思います。彼らは最後主力が休めたと思いますが、我々は出続けたから。今日はシュートが第1Q入りましたが、明日は全く反対になる可能性も秘めているので、明日も出だしを大切にしていきたいと思います。常にバスケットにアタックし続けることを心がけていきたいです。今日は前半相手に5個しかファールをさせていないので、最初からアタック出来るようにしたいと思います。