【プレミアム限定】WJBL エース出岐を欠くラビッツがいい所なくトヨタに敗れ5連敗。(48-79)

11月5日(土)、阿賀野市笹神体育館で開催されたWJBL、新潟アルビレックスBBラビッツvsトヨタ自動車アンテロープス戦、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

昨季リーグ2位のトヨタをホームに迎えたラビッツだが、試合は立ち上がりからトヨタの一方的なペースに。エース出岐を怪我で欠くラビッツはミスが目立ち、最後まで流れを掴めないまま敗戦を喫する。

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新潟アルビレックスBBラビッツ

荒順一HC

-今日の試合について
明日もそうだと思いますが、トヨタさんというのはウチと同じようなシステムなんですよね。丁(ちょん)さんも同じようなスクリーンを使ったプレーなので、そのスクリーンプレーをウチがどうやって守るのか。そして相手のディフェンスを考えると、スイッチもしてくるし(フィジカルで)当たってもくる。スクリーンも1回じゃなくて2回使ってくるなかで、攻撃を考えなければいけないです。

ダブルチームに行くところをもうちょっと成功させたかったですね。最初はちょっと効いてる部分もあったんですけど、ちょっと甘かったかなと。ダブルチームの所でもうちょっとキッチリ守ってスティール出来るとかオーバータイムに出来るとか、そのような結果が欲しかったですが、(相手の)パスが飛んでしまう場面が多くなったので、それが残念でした。

玉井選手、君山選手には、前の試合とずっと同じように3ポイントを打って決めるという部分の仕事をどうやってマスターしていくか。玉井は確率はまだダメですけど、打てたということ、今日10本くらい打ったのかな。それはあの子が試合の中でどんどん打つタイミングを覚えてきているということだと思います。

君山が(3ポイントアテンプトが)ゼロなんですよ。打てないんですね、まだ。練習では玉井より君山のほうが3点の能力があるように思うんですけど、ゲームでは打てないというのがあるので、そこを君山が打てるようになってくれば、もうちょっと攻撃に幅が出てくるかもしれません。

菅野選手はまだゲーム勘が無いですね。なのでちょっとサイズが小さくなったんですけど、川上も積極的な攻撃が出来るようになってきているので、ちょっと自信が付いてきているように思いますね。

トヨタさんは試合巧者なので、選手たちがそれぞれディフェンスを観察できるし、ボールを持っているのも全日本のガードで良く見えているので、その意味ではどう守ってもチャンスを作られてしまうというのはあったと思います。(ラビッツは)小さいチームですから、トヨタさんくらい3ポイントが打てるチームにならないと、勝ち星を拾っていくというのは苦しくなるかもしれません。

(シーズン)2巡目で、三菱さんや(アイシン)AWさんとやる時までに、何とかその辺の感覚を作って、決められるようになればいいなと思います。

-ここ数試合の玉井選手のプレーについては?(新聞)
あの子はドリブルをつくとまずダメなんで、あの子がシュートを打つというのは、ドリブルをしない状態で打つということを課題にあげています。ドリブルをつくと、3点を打っても入らない。ドリブルからの姿勢が前のめりになってしまうので入らないんですね。ドリブルしないなかで打つという動作をやらせているんですけどね。

(シュートを)打っているのは立派なんですよ。普通はなかなか打てないんですから。エアボールも少なくなってきましたからね。前は打つとエアボールなんてのがよくあったんです。(ボールを)持ってから打つまでの時間が早いですから、それが持ち味になれば、脅威にはなると思います。

-君山選手が打てないのは?(バスナビ)
モーションが遅いんですね。(ボールを)受けてから、玉井みたいに早く打てればいいんですけど、ワンクッション置かないと打てない。ディフェンスのいいチームは手が出てくるから、それでは打てない。高校生とかと違い、一瞬(タイミングを)置くとディフェンスが来てしまうんですよね。

でも君山の武器は、ドライブが結構好きなので、そっちに走ってしまうんですね。でも私はあの子にドライブはお願いしてなくて、シュートが打てる選手になることをあの子達にお願いしてるんです。だからドライブというのはその次でいいんですよ。今は(3ポイントが)入る入らないは別として、打つという事を覚えて欲しいですね。(3ポイントアテンプトが)ゼロというのは、反省させないとですね。

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#13玉井里英選手

-今日は3ポイントアテンプトが10本ということで(3/10)、この点の意識については?(新聞)
私は打つことが仕事なので、チャンスがあるかぎり出来るだけ打とうと思って試合に臨んでいました。

-今日はその3ポイントが3本、先週のデンソー戦では4本決めていますが、手応えを感じていますか?
タイミングと言うよりリズムで、今日はいいタイミングでパスがもらえるので、パスと、スクリーンしてくれる皆んなを信じて打っていまいた。

-荒HCによればドリブルをしないでシュートすることを意識しているそうですが?(新聞)
ドリブルをするとタイミングが違ってくるし、入る確率も落ちてくるので、今はいいシュートを打つために、ドリブルをつかずに打てるようにしています。今はもう、難しい事はできないと割り切ってシュートだけを考えているので、それだけを考えています。

-以前は迷いもあったようですが?(新聞)
そうですね、今は打つという事しか考えてないですし、あとは他に任せろと言われているので、自分の仕事だけやろうと思っています。

-トヨタの川原選手は大学が同じですね?(新聞)
はい、高校、大学と同じです。地域も一緒なので小学校も同じで、中学校の選抜チームだったりとか、ずっと一緒にプレーしてきました。幼なじみという程でもないですけど、そんな感じですね。大学時代は、彼女がPGで、私はシューターとしてプレーしていました。

-同じコートでプレーするのは初めてですか?(新聞)
去年も数分間ですがあったんですが、対戦相手としてこんなに多く同じコートに立ったのは初めてです。同じチームではガードとしてしか見ていなかったので、彼女本来の攻める気持ちのプレーであるとか、凄いと思いました。

-ライバル意識はありますか?(新聞)
ライバル意識というより、お互いがお互いを高め合えるのであればというか、いい意味でのライバル意識はありますね。勝ちたいというよりも、向こうにも頑張って欲しいし、その上で自分も頑張りたいです。

-本人とは連絡しましたか?(新聞)
昨日、彼女からメールが来て、ラビッツのポスターを見て「有名人やん!」なんてちょっと話をしました(笑)。

-その川原選手は今日5本の3ポイントを決めましたが、プレーを見てどうのような印象を持ちましたか?(新聞)
プレーの思い切りがいいというのと、昔からプレーに気持ちが出るタイプなので、迷わずに打つ、(ディフェンスが)来たら抜く、単純な事だけど本当にしっかりしているし、そこからの技術もあるので、凄いなと思っていたし、見習いたいと思います。

-玉井選手がシューターとしてのポジションをチームで確立すればチームもより向上すると思いますが、自分としての課題は?(新聞)
今は10本中3本とかですけど、これから長い時間(試合に)出られるのかというのも分からないし、ポイントポイントでミスをすれば(打つ)本数も少なくなってしまうので、そういった中での確率、1本打って1本入るとか、本数が少ない中で確率よく入ればチームにプラスになると思います。高確率でシュートを決めれるようになれば周りの皆んなも楽になると思います。

-技術的な課題はありますか?(新聞)
今はもう(相手も)3ポイントというのは分かっていて、(ディフェンスが)タイトに付いてくる場面が多いです。今は周りが抜いてきて、(ディフェンスが)寄ったところで(打つ)という風に助けてもらっているんですけど、もっと自分でも打てるところを見つけていきたいと思います。

-より良い3ポイントを打つために意識していることは?(バスナビ)
自分のタイミングが一番で、(ボールを)持ってポン、というのが一番のタイミングです。まずそれを考えているのと、その為に、練習の時から早く打つという事をいかに心がけてできるかという事だと思います。

-今日のトヨタのように、対戦相手がかなりキッチリとしたバスケをしてくるとやはりプレーするのは苦しかったでしょうか?(バスナビ)
攻めにくいというのはありましたけど、最後の方は、疲れていても(ディフェンスの)手が下がっていれば打とうと思っていたので、そのようなちょっとしたスキを見つけていきたいと思います。

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#21君山舞夕奈選手

-荒HCからは3ポイントを期待されていますが、なかなか打てない状態が続いています。現状の課題は?(以下質問は全てバスナビ)
やはり相手がどう対応してくるかによって、3を打てるポジションを見つけて動いたり、3ポイントだけだと思われるとケアされてしまうので、ドライブして、相手が下がったら3ポイントを打とうというのは、今日の試合の中では見つかりました。

-今日はリングへ向かういい動きが何度か見られましたが、ドライブも意識していたのでしょうか?
3ポイントだけでは相手に止められてしまうので、ドライブしておけば3も打てるというのが自分の中ではありました。

-試合終盤、ドライブする君山選手からゴール下の高橋選手へ綺麗なパスが通る場面がありましたが、このようなプレーも狙っていきたいということでしょうか?
やはりJALのプレーはコンビネーションなので、それを引き継いで、そういったコンビネーションプレーも入れていきたいというのはります。

-荒HCからはシュートリリースの遅さを指摘されていましたが、どのように改善していきますか?
打つのが遅いので、リングを見て、もらってからすぐ打てるというようにしていきたいです。

-トヨタ相手に苦しい試合展開となりましたが、自分がこの流れを打破したいというのはありましたか?
そうですね、(ディフェンスを)1つずつ崩していきたいというのはありました。