10月28日(金)神奈川県川崎市とどろきアリーナで行われた東芝ブレイブサンダース対三菱電機ダイヤモンドドルフィンズは鵜澤、五十嵐選手らの活躍により82-71で三菱が勝利した。三菱は怪我以外のベンチメンバーも全て試合に出場するなどベテランと若手もかみ合い4勝3敗の成績とした。対する東芝は堅守から攻めに転じたかったが、三菱に3Pシュート7本(7/17 41.2%)を許し、ポイントガードの二人(宮永、篠山)が5ファールで退場するなど、自分たちのリズムを作り出すことが出来ず開幕から勝ち星の無い7連敗となった。
(取材・文=定山 敬)
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スコアボード
10月28日(金)19:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
東芝ブレイブサンダース | 11 | 16 | 23 | 21 | 71 |
三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ | 27 | 19 | 17 | 19 | 82 |
【スタート】
東芝ブレイブサンダース:#11菊地祥平、#17桑原義典、#31クリス・モス、#38宇田康利、#55宮永雄太
三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ:#1ロン・ヘール、#7五十嵐 圭、#10中川 和之、#11鵜澤 潤、#23湊谷 安玲久司朱
【レフリー】
相原 伸康 / 野口 浩正 / 倉口 勉
【主な個人スタッツ】
東芝ブレイブサンダース:宇田康利19点、菊地祥平14点3リバウンド、クリス・モス12点5リバウンド
三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ:五十嵐圭15得点、鵜澤潤13点7リバウンド、ロン・ヘール10得点6リバウンド
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360と477。
この数字はこの試合前までの東芝ブレイブサンダースの総得点と総失点である。6試合で360点なので一試合平均60得点。失点は79.5点(ほぼ80点)。東芝は得点で80、90点台を取ることが容易ではないので、勝利を収めるには如何にして失点を60点代まで下げることが出来るのかにかかる。
第1ピリオド
先制は三菱ヘール選手のシュート。続いて鵜澤選手がローポストからターンアラウンドで0-4とする。東芝はモスのフリースロー、宇田選手のシュートで反撃するが、すぐさま三菱の鵜澤がインサイドで加点、ガードの五十嵐選手もファールをもらいながらもシュートを決め差を広げていく。
特にこのピリオドは鵜澤がインサイドで活躍し8点をあげる。東芝はオフェンスのリズムが作り出せす11-27で第2ピリオドへ。
第2ピリオド
東芝は2-3ゾーンでインサイドを固める。メリット、勝又選手のシュートで追い上げ開始する。メリットにボールを集めるが得点が伸びない。三菱は遥天翼、バイロン・アレン選手らが上手く繋いでいく。その後も内海選手のレイアップミスを鵜澤がフォロー。安倍選手の効果的な3Pシュートもあり、20-39とリードを大きく広げたところで、東芝がタイムアウト。再び取り流れを呼び込むとするが、アレン、内海らに得点を許す。モスのアシストから桑原がゴール下を決め、27-46で前半を折り返す。
第3ピリオド
東芝の菊池選手が積極的に攻めてファールを貰う。東芝は宮永選手の3Pシュートを決めるが、お返しに五十嵐がファールをもらいながらもシュートを成功しバスケットカウント。フリースローも決める。桑原のフリースロー、宇田の3Pシュートが6分37秒で決まり、三菱はたまらずタイムアウトを要求。鵜澤、遥天翼のシュートで引き離しにかかるが、篠山選手、宇田の3Pシュート、菊池のゴール下を決める。残り50秒でメリットが得点し50-63で最終ピリオドへ。
第4ピリオド
三菱、遥天翼のシュートで先制。東芝は開始から2分近く得点が出来ない。7分59秒でメリットがシュート決めるが、三菱のアレンが遥天翼のシュートミスをチップイン。6分29秒には遥のアシストからアレンが豪快なダンクを決め、54-69とする。東芝はタイムアウトで三菱の流れを切ろうとする。
その後も菊池が果敢に攻め60-70の10点差とするが、三菱はフリースローをしっかり決める。残り51秒には内海のレイアップミスをヘールがダンクで押し込みここで勝負有り。71-82でアウェイの三菱が勝利した。
東芝のガード陣(宮永4点、篠山3点、山下0点)が7点であった事にに対して、三菱のポイントガード陣(五十嵐15点、中川8点、安倍7点)は合計で30点をあげ、勝利に大きく貢献する結果となった。