勝負を決めた第2クォーター。アイシンが敵地で勝利を飾る(72-86)

リンク栃木ブレックス

■ブルース・パーマーHC

―今日の試合の総括
今日に関しては、選手たちは前日に比べてとても良くなったと思います。特にディフェンスのところで今回意識していたのは、ボールに対してのプレッシャーとディフェンスでコミュニケーションをとること、その後のローテーション。そして、それをリバウンドにつなげること。この4つのことを基調にして徹底してやろうという話をして試合に臨みました。それをやるためには、口で言うのは簡単ですけど、継続して集中力を保つということと、スタンスの持続がディフェンスのなかで求められているので、そうそう簡単なことではありません。オフェンスに関しましては、今日はシュートの確率を見るとあまり良くなかったのかなと言わざるを得ないと思います。第3クォーター、ノーマークで何本かよいシュートが出ていたところで決めきることができなかったことが、やはり自分たちの流れに持ってこれなかったことだと思います。このリーグ(JBL)のフィールドゴールパーセンテージを見ても自分たちが最下位にあたると思っています。そして、継続して求めていきたいものは、インサイドでの影響力を持っているプレーを作っていくこと。(インサイドに)ボールを預けることによっての外への攻撃の展開であったり、そういうところを求めていきたいと思っています。今日の試合を見たとき、一歩進んだのではないかと思うところはあります。自分たちがこれからやっていかなければいけないことは、選手たちのけがの回復具合を見ていくこと。また、それに対してのマネージメント、管理をしていくと共に、外国人が1人なので、もう1人の外国人を連れてくることによってのチーム作りが必要だと思っています。田臥選手に関しては、この2日間の活躍、初日だけでなく2日目もコンスタントに活躍できるという結果が出たことはすごく良かったと思っています。それはチームにとってプラスになると思います。山田選手に関しては、2日間共に、膝の痛みを抱えながらプレーしてくれました。彼に関しては横への動きに対して、膝の痛みがなくなることが必要になってきますので、けがが治ると共に、彼の良さがより出てくれることを願っています。けがに関しましては、チームの中でも話し合い、もしくは我慢しなければいけない時期で、シーズンはこれからも続いていきますし、そこで全員が万全な状況になって戦っていこうということを話しています。それと共に、ファンの方にも我慢していただければ幸いです。この結果を踏まえて、練習を積み重ねてチームとしての上積みを見ていきたいと思います。

-昨日の試合をうけて、何か具体的な指示はしたか(オフェンス、ディフェンスともに)
ディフェンスに関してやろうとしたところは、ダブルチームにいかないことを選択しました。なぜかというと、昨日の試合でダブルチームがうまく機能しなかった部分とそこでローテーションの遅れからノーマークでの3Pシュートを高確率で決められて点数を離されたというこもあったので。プレッシャーをかけた2ポイントを打たせることを今回は選択しました。桜木ジェイアール選手が11/13と高確率で決めましたけど、それでも3Pシュートをやらせたくないという意志を持って試合に臨みたいと思い、このような対策をとりました。タイラー選手のけがというところも踏まえまして、ラマー・ライス選手は特にインサイドをすごく基調とした選手といよりかはインサイドをやりつつサイドをやるような選手で、彼が1人で(インサイドで)戦うというデザインは持っていなかったので、そういうところで苦戦している部分はあり、もう1人の外国人を入れることによってバランスをもうちょっととっていきたいと思っています。正確な数字というのはわからないですけど、外と中のシュートの比率は9:1か8:2、それくらい外から打っている状況なので、インサイドを基調にしてやれるような状況を作り、より比率を均等にできるように見ていけるバランスというのを作っていきたいと思います。

-多嶋選手と安齋選手の2ガードという攻め方が多かったと思うが、その意図は?
2ガードの意図としましては、安齋選手が1ヶ月半~2ヶ月練習ができない状況からトヨタ戦から戻ってきて、コンディションを考えて。彼のハーフコートでの高いバスケットボールIQを使いオフェンスやディフェンスを成立できるような状況まではきていますが、フルコートで自分がやりたいとき、今回のアイシン戦に関しては3番(柏木)に対してプレシャーをかけてボールを簡単に運ばせないようにすることを戦術として使いました。主にそこにプレッシャーをかけることで簡単に桜木JR選手にアタックをさせないようにすることをやっていこうと考えたときに、安齋選手に関してはそこでのボールのプレッシャーが何回かは可能ですが、継続してやり切れるほどのコンディションまでまだ整っていない状態です。多嶋選手にはそこでプレッシャーをかけていくことと、安齋選手のハーフコートでの貢献度を考えて、自分たちは2ガードを選択しました。

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■♯33ラマー・ライス

-開幕からの6試合を振りかって
開幕戦となった三菱との第1戦は非常に機能していたと思います。そこからなかなかうまく機能できなかったと思います。ただ、今日の試合に関しては決して悪い出来ではなかったと感じています。外国人選手が1人であること、田臥選手をはじめ、けが人を抱えている状況でなかなか自分がうまくやり切れないという部分があるのは事実だと思っています。ただ、この期間は自分たちにとって学んで、成長していくための期間だと思いますので、ここを乗り切ることによってもっと強いBREXを見ることができると思っています。

-今日の試合を振りかって
今日に関しては外国人選手が1人ということでアグレッシブにプレーすること。いつも以上に得点、リバウンドという部分に関してやっていこうと考えていました。川村選手がすごいスコアできる選手なので、彼に対してプレッシャーがかかってくるところ、逆にそこのダブルチームのところで他の選手がある程度オープンになってシュートが打てる展開が出てくるので、そういうところしっかりと作っていくというところを課題としてあげていました。そういった中でのオープンショットが決めきれていないというところが自分たちの問題であるのは事実だと思います。そこで自信を持って打てないこと、そこは若干のスランプになっていると思います。ただ、全員が勝ちたいという気持ちですので、練習をしっかりしてて、チームとしてひとつになって日立戦を2つ勝ちにいきたいと思います。

-タイラー・スミス選手がけがで戦列が離れていて、自身の役割は変わったか?
役割は変わったと思います。まずは、プレイングタイムというところで2試合を通して80分の中でかなりの時間をプレーしないといけないこと。さきほども言った、リバウンドとスコアのところでスミス選手がいなくなったところで自分により大きな期待が込められていると思いますし、相手のベストのプレーをディフェンスしなければいけない。そういった役割が変わってきたのは事実だと思います。

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※アイシンシーホースのHC・選手へのインタビューは移動時間などの都合上、取ることが出来ませんでした。ご了承ください。