WJBL シャンソンが連夜の圧勝でラビッツを粉砕。ラビッツは良いところ無く連敗を喫する(69-45)

10月23日(日)、燕市吉田体育館で行われたWJBL、新潟アルビレックスBBラビッツvsシャンソンVマジック戦、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

前日同様、序盤から圧倒的なシャンソンのペースで試合が進み、ハーフタイムで45-10と大量リードを奪う。後半はラビッツが追い上げるも、出岐が負傷退場するアクシデントもあり、シャンソンが69-45で逃げ切り連勝を飾った。

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新潟アルビレックスBBラビッツ

荒順一HC

-前半のスコアが10点という事でしたが(新聞)
10点ですからね・・・。

後半のディフェンスは結果的に効いたところもあって、後半は勝ってますけど、ウチは前半からあれは出来ない。やはり(あのようなディフェンスを)使えるのは後半からでしょうね。

昨日の試合を受けて、もうちょっと2メンゲームが成功すると思ってたんですけど、それが相手に読まれてしまってターンオーバーになってしまった。こんな風に負けていると選手たちも慌てるからシュートも入らなくなってしまいますね。タイムアウトが5つくらい欲しいです。

-ターンオーバーが多かったのは、やはり2メンゲームを読まれていたのが大きかったでしょうか(新聞)
2メンゲームというのは、ピックしてスクリーンをかけた時に、普通は角度を変えてボールを入れているのを、昨日のビデオを見るとそのまま(相手のディフェンスが)ついていました。それがゴール下のチャンスになるだろうという事で今日の朝の練習でやってきたんですけど、それがみんなターンオーバーになってしまい、それで得点が伸びませんでした。今日はそのプレーだけで攻めましょうということで徹底してそれをやったんですが、それがことごとくダメだったという事です。

残念なのは、昨日は君山と玉井が5本くらい(3ポイント)シュートを入れてくれたんですけど、今日は玉井が1本。君山はゼロ、3ポイントを打てなかった。やはりそこが機能してこないと、チームがまとまらないと思いますので、なんとかそこを育てていきたいです。

-出岐選手のプレーについては?(新聞)
今日はね、出岐がダメでしたよ。途中で替えたりしたんですけど、疲れたせいかリバウンドに行かないし、(シュートを)打ちっぱなしだし。打ったシュートも今までのチャンスじゃないところで打っていました。ちょっとひとりよがりのプレーというか、それが目立ってしまいましたね。それ(個人プレー)だけは止めましょうということで、どんなゲームになっても、我々は成長していくチームなのだから、その為にはスタンドプレーはダメですよと。そんな話をしていたんですけど、選手は点差が離れてくると、責任感から来るプレーなのか、気持ちは分からないでもないんですけど、やはりそれならばシュートを打ったらリバウンドに行くとか。最後まで責任感のあるプレーをやってくれないと、チームはバラバラになってしまう。団体スポーツですから、スタンドプレーではチームが崩壊していくんです。(今日は)そういったところも結構出てしまった。タイムアウトでも何度もそれはダメだよという話をしながらやっていたんですけど。

-出岐選手は、自分で何とかしたいという気持ちがあったのでしょうか(新聞)
やはり出岐が、自分がやらなければいけないという気持ちになったと思うんですけど、それが悪いシュートを打ってしまうという考え方になってしまうので、ではしっかりとインサイドに押し込んで、最低でもファウルをもらってくるとか、それが責任感のあるプレーだと思うんです。それが今日は、彼女達は焦りからか勘違いしてしまったように思います。

ただ、負けてこんなことを言うべきじゃないかもしれないですが、この6連戦にせよ、ここまで8試合終わって、富士通に始まってこれからに繋げていくという意味では、(チームが)それぞれ成長しているのが私は感じられるので、あまり結果だけに拘ることなく、しっかりとチームを作っていきたいです。

本当は1勝も出来なくてもおかしくないようなチームなんですから、3つ勝ったのは凄いと思いますし、これからも頑張って行きたいです。

-今後は上位チームとの対戦が続きますが、どのように戦いますか?(新聞)
全てチャンレンジしかないので、出岐がどうなるか分からないですけど、これも考えようによっては、玉井とか君山とか川上とか、そういったところが成長する過程としたら、出岐の怪我も含めてプラスになって欲しいと思います。7人なんで大変だとは思いますが。

後半にやったディフェンスも、練習はしていたんです。競っていて、残り何分かで勝つか負けるかという所で使うものなので、前半からずっと仕掛けるようなディフェンスではなかったです。今日は後半からやったんですが、それに引っかかってくれたことは、使えるものが残ったということはあると思います。

-出岐選手の状態については?(新聞)
まだ全然分かりません。新潟の救急病院まで救急車で行ったと聞いてます。

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#1高橋礼華選手(途中より)

(相手の)ディフェンスが当たってくるというのは分かっていたので、それに対するファウルが吹かれなかったというのもあるんですけど、でもそういった中でも決めていかなければ上のチームには勝てないし、そういったシュートも決められるようにしていかなければいけないと思います。

-昨日の試合からどのような点を修正して今日の試合に臨みましたか?(新聞)
昨日はセンターがスクリーンをかけなければいけないところで個人個人のプレーに走ってしまったんですが、そういった所を徹底していこうという話をしていました。でも(今日も)どうしても「自分が何かしないと」思って個人プレーになってしまったところもあったので、そういった部分から崩れていったのかなと思います。

-パスが回りきらずに途中でミスになってしまう場面が目立ちましたが、どのように修正しようとしていましたか?(新聞)
リングに向かっていくという気持ちが、後半は出来たんですけど、やはり前半から出して行かないとです。そうしないと、このようなチームとやるのは厳しいかと思います。

-パスを繋いでいく意識が強すぎたのでしょうか?(新聞)
(パスを)回して繋いで繋いで、という指示もあったんですけど、その中で1対1だったり、チャンスを見てそこにパスを捌いたりというのが、(ディフェンスの)当たりに負けて出来なかったというのがありました。

-来週以降、上位チームとの対戦が続きますが、今後に向けてどのように修正していきますか?(新聞)
本当にいい経験が出来ると思うので、上位3チームの中で自分達のバスケットがどこまでできるか?というのが楽しみでもありますし、自分達がどこまで食らいつけるのか?というのもあります。(相手が)上位3チームだからどうのではなくて、チャンレンジ精神でぶつかっていきたいです。