大阪エヴェッサ、危なげない勝利で開幕2連勝

10月16日(日) 住吉スポーツセンターで行われた 大阪エヴェッサ vs 高松ファイブアローズは、青木康平選手が移籍後初の二桁得点をあげるなどの活躍で勝利に貢献した。(文=金澤 朱志)

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スコアボード

10月16日(日)14:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
大阪エヴェッサ 28 17 15 20 80
高松ファイブアローズ 12 8 21 19 60

【スタート】
大阪エヴェッサ:#1ローレンス・ブラックレッジ、#6竹田智史、#11青木康平、#44リン・ワシントン、#50ウェイン・マーシャル
高松ファイブアローズ:#1マイケル・ナナリー、#7ポール・ビュートラック、#10堤啓士朗、#11菊池宏之、#41高田秀一

【レフリー】
伊藤 正志(いとう まさし)/井村 延広(いむら のぶひろ)/ジェラルド・シャーバー(Gerald Sharber)

【観客者数】
1456人

【主な個人スタッツ】
大阪エヴェッサ:青木康平16点、ワシントン16点12リバウンド6アシスト、ペイン12点12リバウンド、ブラックレッジ8ブロックショット
高松ファイブアローズ:ウィリアムス19点11リバウンド、ビュートラック16点16リバウンド、ナナリー12リバウンド

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大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェルHC
―今日の試合の総括
前半の出来は良かったけれど後半は全てにおいてガタガタに崩れてしまったと感じてます。前半の出来を全部のクォーター、前後半通して40分間持続出来るように精度をあげていかないといけない。

ディフェンス面は相手を60点に抑えられた。2Pシュートの確率においては70本のうち17本成功で25%弱ぐらいに抑えられて、相手にたくさんシュートを許したので60点まで入ってしまったというところはあるんですがディフェンスは良く出来たと思います。

オフェンス面での課題が見えてきて、1対1を多用してしまったりとかそこは今後修正していかないといけない部分。

―相手に31本のオフェンスリバウンドを許したことに関してはどう思いますか?
ボックスアウトがしっかり出来ていたケースもあった中で、ロングリバウンドだとかゴール下でのやり取りで数が増えてしまうというのはよくあることなので、そんなには気にしていないけれど、ボックスアウトはしっかりやっていく必要はある。

―今日のように相手にオフェンスリバウンドを与えると(来週対戦する)沖縄のインサイドに苦労しそうですがいかがですか?
沖縄は強力なインサイドがいるので身も心もしっかり持って、ボックスアウトをやっていかないといけない。

―後半ペースダウンしたような内容でしたが今日の試合後半に入るにあたってハーフタイムでの指示は?
前半から全力で向かっていって途中で疲れが出てペースダウンしてしまったような印象を与えてしまったと思いますが、高松もbjリーグでやっているプロのチームですし高松が諦めずに挑戦し続けてくれた結果、後半竸った展開になったように見えたのだと思います。

―この2ゲーム、ゾーンディフェンスを使わなかったのはなぜですか?
戦略的な理由です。

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リン・ワシントン選手
―今日のゲームについて
(日本語で「(昨日と)同じ」と言ったあとで)昨日と同じような展開で前半良かった点があったり途中で悪くなったりというのが引き続いていて、でも新しいチームなので昨日と比べてお互いがどういうプレーなのか見えてきてわかってきた部分があったのは良かった。

―オフェンスに関してフロアバランスがまだ良くないなという時間帯があったように感じましがそれについてはいかがですか?
立ち尽くしてその場所から動かないケース、ボールウォッチャーになってる部分があるので、動き続けることやスクリーンをセットすることを忘れずにやっていくべきだと思います。

―まだ2試合ですが、80点取った中で昨日も今日も昨年の平均アシストより多く取ってる印象ですがそれについてはいかがですか?
スタートラインにしては良い状況かなと思っていて、さっき言ったことを引き続きやっていってボールのムーブは良くなっていってるし、これから更に良くなっていくと考えています。

―今日の課題としてはオフェンスリバウンドを31個取られてことだと思いますが、沖縄に対してこの展開だと少し厳しくなるのかなと思いますがどうでしょうか?
高松もインサイドが非常に強いチームでした。31個オフェンスリバウンド許しましたが、その結果はロングリバウンドだったりとかがあったので、そんなには危惧していない。ボックスアウトは徹底してやっていかないといけないし来週の試合が今の(自分達の)位置を測るには良いゲームじゃないかなと考えています。

―昨シーズンのファイナルフォーで負けた相手なので意識しますか?
昨年は地震の影響などもあったり、もちろん負けてしまったんですが、今年は新しい気持ちでゼロから戦えるということで来週が楽しみでもありますし、我々の新しい武器である康平(青木康平)、タケ(竹田智史)、ラベル(ラベル・ペイン)を迎えたことで、わたしやウェインにダブルチームには簡単にいけなくなってくる。そこにチャンスがあると思ってます。もちろん相手も新しい選手を入れてきていますが、十分に勝機はあると考えています。

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高松ファイブアローズ

前田顕蔵HC
―今日の試合の総括について
昨日に比べて選手のメンタルも僕自身の緊張もそんなに無かった。これが今の実力差かなというのが率直な気持ちです。僕達としては今大阪さんと戦えない実力というのははっきりしたんですけど、必ずここ(大阪)に勝てるようにチームとしてまとまって修正していかないといけないと思いました。

―今日のゲームの中で一番課題に感じたことは?
フィニッシュ力です。シュートを決め切れないというところが一番課題だと思います。

―その原因はどのあたりにありますか?
やっぱりウェイン・マーシャル選手、リン・ワシントン選手というすごくフィジカルの強い相手に対して、初めてあれだけの強烈な当たりを(高松の選手達が)経験したと思うんです。そこに対してフィニッシュする力が今の段階では無いだけだと思います。

―そこを決めきれるようになるには日頃の練習での厳しさなどが必要?
そうですね、それしかないと思います。あとはもっと簡単に得点を取れるようにチームで作っていくっていうのが一番大切かなと思います。

―今シーズン、ファイブアローズとしてどういう戦い方をしていこうと思ってますか?
もっと中と外とボールがしっかり動くようにしたいんですけど、今日は途中からあえて中を強調するように(指示した)。ああいう力強い選手と戦える機会はなかなか無いと思ったので、中で頑張らせました。本当はもっとボールが中から外へ動いて、というのが作っていきたいチームです。

―それは先を見据えてという形ですか?
そうですね。

―来週はホームでの開幕に向けて。
さっき選手にも言ったんですけど、成長するのに近道は無いと思うのでしっかりこの1週間出来ることを精一杯やって島根戦に臨みたい。結果を出せるようにまとまっていきたい。

―島根とはプレシーズンで対戦していますが。
プレシーズンでやった時は外国人選手が2人いなかったので正直どういうチームになっているのかわからないんですけど、ただシーズン序盤の3試合目ということになるので、島根を心配するということよりかは(自分達が)やるべきことをしっかりやって準備したいなと思ってます。

―ニカ・ウィリアムス選手とマイケル・ナナリー選手に対して大阪のディフェンスは一歩引いたようなディフェンスをしました。この2選手のペリメーターのシュート力が無いのは厳しいですか?
全然厳しいとは思ってません。そこを求めてなくて外は日本人選手にやって欲しいんです。じゃないとこのリーグ自体全然面白く無いと思いますし、日本人選手がそこの力をつけてこないと。僕の理想では、中は外国人選手、外は日本人選手という明確な中でやりたいなと思ってます。

―特に期待している日本人選手は?
全員です。

―その日本人選手も今日はなかなか機能していない部分がありましたが。
やっているシステムが5人がちゃんと動かないと機能しないので、そこが噛みあうのにまだ時間がかかります。結局インサイドに入れてしまって1対1しかなくなってしまったっていうのが課題です。もっとシステムをみんなが理解して、プレッシャーがかかった中でも出来るように練習しないといけない。

―今日の出だしに関してはいかがですか?
まず初めの1対1の部分が弱いというのが課題だと思うんです。そのやられた後のヘルプというところで出だしは足が動かない。出だしのディフェンスは課題だと思っています。

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鈴木正晃選手
―今日のゲームについて
大阪のチームは良いチームで、すごかったです。今日は出来が良いとは言えなかったけど、うちのチームもまだまだ出来るところがいっぱいあると思う。

―昨日も今日も1Qの得点差でそのまま負けてしまったことについては?
1日目も2日目もそこを修正出来なかったのがうちのミスだったと思います。それが今後の課題です。

―なぜ出だしでつまづいてしまったのでしょうか?
ミスから得点されてる場面が多いと思うので、ミスをしないようにする。ターンオーバーの数を減らしていきたい。

―今のチーム状況はどうですか?
雰囲気は全然悪くないです。日本人選手も外国人選手もしっかりやっていて、あとは噛みあえば良くなってくると思います。

―前田顕蔵HCが大阪のような強いフィジカルのチームとやる機会がなかったと仰ってました。フィジカルの違いは感じましたか?
大阪のフィジカルは強いですね、当たったことの無いフィジカルなので。そこは外国人選手達も慣れていくと思います。フィジカルに慣れていってイージーなシュートを決めていければと思います。

―鈴木選手の個人的な課題は何ですか?
レイアップ行った時のフィニッシュと外のシュートです。