10月14日、川崎市とどろきアリーナで行われたJBL東芝ブレイブサンダースvs日立サンロッカーズのBOXスコア、ゲームレポート、試合後インタビュー。(文=西本匡吾)
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スコアボード
10月14日(金)19:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
日立サンロッカーズ | 25 | 27 | 21 | 16 | 89 |
東芝ブレイブサンダーズ | 7 | 9 | 9 | 17 | 42 |
【スタート】
日立サンロッカーズ#5ジャマール・スミス、#9西村文男、#15竹内譲次、#20佐藤稔浩、#28酒井泰滋
東芝ブレイブサンダーズ:#11菊地祥平、#17桑原義典、#31クリス・モス、#38宇田康利、#55宮永雄太
【レフリー】
吉田 利治 / 石黒 勉 / 倉口 勉
【主な個人スタッツ】
日立サンロッカーズ:竹内譲次15得点6リバウンド、ジャーマル・スミス14得点8リバウンド、佐藤稔浩12得点4アシスト、クリスチャン・マラカー8得点10リバウンド4アシスト
東芝ブレイブサンダース:宇田康利10得点、クリス・モス6得点9リバウンド
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ホーム開幕戦を迎えた東芝だったが、思うようにゲーム運びができず、大敗を喫した。リーグ屈指のディフェンス力を持つ日立。ディフェンスから原点回帰を図る東芝。守備に重きを置いたチーム同士の対決は、ファーストショットが決まるまで2分以上も待つこととなった。第1クォーター・7分49秒、竹内がトップの位置から1対1を図り、ミドルシュートを沈めて先制する。しかし、その後も両チームともに得点が伸びず、4分18秒まで3-3と稀に見るロースコアの展開が続いた。
試合が動いたのは、開始から4分を切ってから。東芝のモス、篠山、小野が立て続けにターンオーバーとミスが続き、3-11と東芝がリードを許す。北HC(ヘッドコーチ)がたまらずタイムアウトをとったものの、その直後のプレーで小野がターンオーバー。このミスによって拮抗していた状態から、日立に流れが傾く。竹内、鹿野、西村、西村と4本連続で3Pシュートが決まり、7‐25のスコアで第1クォーターが終了する。
建て直しを図りたい東芝だったが、第2クォーター、第3クォーターと嫌な流れを変えることができない。シュートの早打ちが確率の低下を招き、両クォーター合わせて18点しか奪えなかった。また、前半だけでターンオーバーを14個も記録してしまう。
一方、日立は井上、鹿野と昨シーズンに出場機会のなかった2人が活躍を果たす(※昨シーズンの出場時間、井上は0分、鹿野は7分)。第2クォーターで竹内との交代で井上が出場。けがにより昨年を棒に振った井上は、日立のユニフォームを着て初めてコートに立った。この2人が第2クォーターの序盤に得点を重ね、東芝の追随を許さない。竹内がベンチにいる間でもいかに流れを保つか。これが日立のキーポイントのひとつであるが、この試合に関してその心配は無用だった。第2クォーターを終えて16-52と日立が大きくリードし、ほぼ試合を手中に収める。
後半に入っても、前半の流れが変わることはなかった。大量リードにより余裕が生まれた日立は、ショットを確実に沈める。最終的に竹内、佐藤、スミス、鹿野と4名の選手が二桁得点を記録した。東芝は第4クォーターを17-16とスコア上では互角の戦いを見せるも、前半での得点差が尾を引く形となった。最終的なスコアは42-89で日立が勝利を果たす。日立はこの結果により2勝1敗、東芝は開幕から3連敗となった。