10月9日(日) JBLリンク栃木ブレックスvs三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ

10月9日ブレックスアリーナ宇都宮で行われたリンク栃木ブレックスvs三菱電機ダイヤモンドドルフィンズのBOXスコア、試合後会見、試合後インタビュー。

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スコアボード

10月9日(土)15:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
三菱電機 29 27 22 16 94
リンク栃木ブレックス 8 15 23 12 58

【スタート】
三菱電機:#1ロン・ヘール、#7五十嵐圭、#10中川和之、#11鵜澤潤、#23湊谷安玲久司朱
リンク栃木:#0田臥勇太、#1川村卓也、#8山田大治、#22網野友雄、#33ラマー・ライス

【レフリー】
藤垣 庸二 / 北沢 岳夫 / 清水 幹治

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リンク栃木ブレックス

■ブルース・パーマーHC

-今日の試合を振り返っての総評
今日の三菱に対しては称賛を与えるべきだと思っています。彼らは目的を持って戦っていたと思います。自分たちはやはりそういうところでできなかった部分というものがあり、辱められたという風に思っています。疲労を言い分けにするつもりはないのですが、川村選手がポイントガードという本来とは違うポジションで長い時間プレーしなければならない状況から彼の本来の良さというものが消えてしまっている部分、そして、彼に余計に疲労がたまる状況が出来てしまったり、網野選手や竹田選手に関しては代表活動の疲れが残っている部分もあります。山田選手や田臥選手の怪我、そういうところで自分たちは勝つための努力というものが出来なかった部分がありました。メンタル的にもフィジカル的にも相手を上回ることも出来なかったし、今日は相手の方が上手だったという風に思っております。やはりそれは自分たちにとっては大きな失望を持ったゲームだったと思います。

-けがをしているメンバーが多い中でも、これから勝つための対策は
戦術の面に関してというような話もいろいろありましたが、最初にタイラー選手が怪我でいなくなったことによりローポストでの存在感を出せる選手が伊藤選手と山田選手というようなかたちになっているので、そういうところを踏まえてこれからやっていかなきゃいけないと思っていますが、一つ言えることとしてはローポストにボールを入れた後の動きが今日は出来ていませんでした。自分たちのやるべきはずの動きが出来ていなかったのは、もしかしたら疲れが原因だったのかもしれないという風に思っています。代表選手に関しても帰ってきてから1週間休みがあったのですが、それが十分ではなかったのかもしれないと考えられます。ただ、疲れがあった場合に関しても気持ちにすごく影響されるというふうに思っていて、自分たちが疲れていると思ってしまえばパフォーマンスも悪くなってしまいます。そういうところでやはりやるべきことを遂行できなくなってしまい、そこから今日のようなゲーム展開になってしまったと思っています。

でも、彼らはプロの選手としてしっかりここで切り替えて、次はどうするべきなのかを導くためにも彼らは戻ってきてしっかりやってくれると思っております。そして、トヨタと試合をする前に、オフェンスで自分たちが何をやっているのか、何をすべきなのかをチームの中に浸透させることと、ディフェンスでも自分たちはどういうコンセプトでやっているのかをもう一度確認していきたいと思っています。ファンに対して言いたいことは、やはりこのようなパフォーマンスは自分たちのために応援にきてくださった方に見せることは二度としたくないと思っています。

-五十嵐選手対策がひとつのポイントだったと思うんですが、機能した点、機能しなかった点がありましたら教えてください。
自分の考えとしては鍵になる選手だとは思っていましたが、2ゲームを考えましても彼がゲームを決めるためのプレーをしたというような選手だとは思っていません。もちろん彼はすごくいい選手です。素晴らしいスピードを持っています。自分たちとしてはクロスオーバーで抜かれるようなことをしないと気をつけていました。今日のゲームに関しては彼というわけではなく、彼らがやりたいことを好きにやられてしまったのだと思います。スタッツが正確であれば、自分たちよりも13本多くシュートを打っていることとターンオーバーも17。ターンオーバーが多いということはそれだけ相手に攻撃のチャンスを与えることになるので。オフェンスリバウンドに関しても、それを取られ3Pプレーをセカンドチャンスで何度もやられたので。シュートが入る入らないというのはバスケットボールで入る時は絶対に来るので、その時に入れられたシュートの背景にどのようなことがあったのか重要になってくると思います。

もちろん自分たちがシュートチェックをして、それでもタフなシュートを決められてしまったのであればそれは仕方ないです。ただ、今回のゲームに関してはボックスアウトが出来ていない部分からオフェンスリバウンドを取られ、相手に3Pシュートを決められた。ということは相手に3点を取られたことに加え、自分たちも2点もしくは3点を失ったということになります。なので、相手に5点、6点分の貢献点を与えてしまったという状況は自分たちにとって良くなかったと思います。例えば中学校の試合で教えられていない状況でこういうことは実際に起きたことを見たことがあります。ただ、このレベルではそういうことはないので、自分たちとしてはもっと彼らができることを見てきていますし、やはりそういうところでいろいろ要因が他にもあったと考えられます。そのうちの一つが疲れだったと思っています。

-第1Q終了時点で21対8といちばん点差が開いたピリオドでしたが、この原因がどのようなところにあったと思いますか?
最初の入り方としては田臥選手、山田選手に関しましては怪我の状況があるので、温まった状態でいいスタートを切らせたいことはメディカルスタッフと話した結果も踏まえて最善の策だったと思っています。ただ、ディフェンスに関してはやはり俊敏性がなく、遅く、機能していなかった部分が田臥選手、山田選手のみならず、チームとしても見受けられました。オフェンスに関しましては後半までやりたいことがコート上に出なかったと思っていますので、前半は自分たちの色を出すことが出できなかったと思っています。先程も言いましたようにディフェンスが機能していなかったのはスターターの選手だけではなく、ベンチのプレーヤーが出てきたときにもパッションを持たずにコート上に出てきて機能しなかったということもあったと思います。やはりこういうようなパフォーマンスは自分のコーチとしてのキャリアの中でもどのレベルでも見たことがないですし、それくらい悪かったものだと思います。それは選手たちにもしっかり伝えて、「こういうことは自分たちで二度と起こしてはいけない。先に進んでいこう」という話をゲームの終了後にもしました。

-今日は梁川選手のプレータイムが多かったように思えますが、梁川選手についてどう思っていますか?
彼は自分の好きな選手のうちの1人です。そして、これから彼が今のようなことをやり続けてくれれば、よりチャンスが増えていく可能性も見ていきたいと思っています。オフェンスでは自分たちがチームとしてやろうとしていることをやりきろうという姿勢も出ているし、シュート力もあり、ディフェンスも自分たちが求めているものを機能させるよう遂行していこうという意志があって彼はやってくれています。

そして、彼は今からいう選手のうちの1人です。伊藤選手、片岡選手、梁川選手、安齋選手。この4人は自分たちが今シーズンをスタートさせた時からずっといます。なので、やりたいことを他の選手よりも理解している部分もあるので、そういうことを踏まえましても彼が自信を持ってこれからもプレーし続けてくれるのであれば、そしてチームのやりたいものを出すために貢献してくれるのであれば、彼のチャンスはこれから増えていく可能性もあります。

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■♯91 片岡大晴

-今日の試合を振り返っての総評
今日のゲームは応援してくれているファンに失礼なゲームになってしまったというのが率直な感想です。

-試合の内容について
出だし5分で1点はそれも勢いに繋がってきていると思いますし、全然僕らのオフェンスが何をやっているのかわからない状態の時間がすごく長かったので。それで相手がうまく守って速攻につなげたり、うまいボール回しで得点を取ってきて、僕らがやりたいようなバスケットボールを逆にやられてしまったという感じの試合でしたね。

-前半なかなか思うような動きができずにいましたが、後半なんとか流れを引き寄せようとしている印象を受けましたが・・・。
流れというのは何かアクションを起こさないと絶対つかめないものだと思っていますし、みんなもたぶんそういうふうに思っていたと思うので、僕はそれが形として出たんだと思います。でも、僕としてはやはりディフェンスとかルーズボールとかそういうところで流れが来るというのを信じているから…。今日はあまりできなかったですけど、ずっと続けてやっていきたいのがルーズボールとかディフェンスですね。

-1週間後にはトヨタ戦が控えていますが、それに向けたチームの修正点は?
今日のゲームからわかるようにオフェンスのポストに入った後だとか細かいところの共通理解が全然噛み合ってなくて、HC(ヘッドコーチ)のやりたいこともバラバラだったし。そういうのがあるから、誰のせいとかじゃないです。トヨタは良いチームだから、表に出ている問題をしっかり受け止めてみんなでこの1週間、特にオフェンス面をつめてやっていきたいですね。