桜井良太選手
―貴重な勝利でしたね
そうですね。毎シーズン、１勝するまでが非常に長かった。こんなに早く勝つことはなかったので、これで気持ちが落ち着いて自信もつくでしょうし、日立のようにプレイオフに行くチームに勝てたということで、この先（シーズン）戦っていける自信につながりました。本当に良かったです。
―阿部選手の怪我が心配ですが
そうですね。阿部が試合終わるのを待たずして病院に行くことはないので、酷いのかなと思いますが、でもまあ私もガードやりますし、ハル（宍戸選手）もいるので。阿部がいない中でも勝てたということをプラスに考えています。
―勝った瞬間、込み上げるものはありましたか？
（少し考えて）うーん。私よりもまわりみんなのほうが多分。私自身は最近チームに合流したばかりで、今日もこんな感じでプレーしていたので、また自分の責任だなと思っていました。勝った瞬間はホッとして、みんなは折茂さんの顔を見て、折茂さんが一気に晴れた感じがあったので、一番嬉しいんだなと思いましたね。
―折茂選手の嬉しそうな顔を見たことはあったか？
うーん、中々無いですね。
―昨日と今日の修正点、一番の違いは？
先ずはボールをインサイドに集めること。昨日は折茂選手のローポストばかりだったのですが、今日はジャイかティロにボールを入れてからのスタートでした。インサイドはうちに分（ぶ）があると思ったので、強い部分から始めようということでした。オフェンスリバウンドを取られなようにしようと（ゲームに）入ったのですが、今日もその部分はあまり修正出来なかったのです。それはこれからの課題だと思います。
―来週の帯広戦に向けて一言。
相手は王者のアイシンですが、自信を持ってプレーしたいと思います。どのチームもうちには勝てるだろうと思っているでしょうけど、ビックリさせるような試合をしたいなと思います。
折茂武彦選手
―１勝１敗。勝利して北海道に戻るわけですが
この４年間、北海道のファンにとって苦しいシーズンだったと思います。それでも沢山のファンが応援してきてくれた訳ですから、今シーズンはしっかりと勝つということをファンに見せていきたいと思います。
―厳しい試合で、よく耐えたという印象ですが
昨日も今日も厳しいゲームでした。これは今日だけでなく、この先シーズンずっと続いていくので、一つ一つ乗り越えていかなくてはならないと思いますし、簡単に勝てるチームはどこにもないので、苦しく厳しい試合をやっていくことになると思っています。
２点差でも勝ちは勝ちなので、我々にとっては勝利というのが非常に大きいです。勝つことによってチームは良くなっていくと思いますし、負け癖がついているチームなので、そういう意味で勝つことでまた違う『何か』が見えてくると思います。それが続けられるようになれればいい。
―ほんのちょっとした差だと思うが、昨日は競り負け、今日競り勝った。その違いは？
昨日はオフェンスリバウンドとターンオーバーで非常に苦しんで、自滅した訳ですけど、今日はヘッドコーチからその部分をしっかり修正され、勿論100％出来ている訳ではありませんが、最低限の所が出来て、チーム全員が忠実に実行したことで、苦しい試合でも勝つことが出来たと思っています。
―試合終了直後に真っ先に思ったことは？
ホッとしました。まだまだ始まったばかりでホッとしたというのは、ちょっと違うと思いますが…。
4月からチームが無くなってしまい、存続できるかできないかといった中、まわりの協力もあって私自身もやってくることが出来ましたが、まさかこんなにも早く勝利するとは想像してませんでした。まだ不安ばかりですけど、こういった中でも勝つことが出来たので、必ずステップアップしていけると信じています。私自身楽しみですし、ファンの方々も楽しみにしていただければなと思います。
―疲れは？
はい。まだ大丈夫です。
―準備期間が短期間にも関わらず、ここまで粘り強く勝負出来ている要因は？
ヘッドコーチがしっかり考えを浸透させたということもあるでしょうし、選手たちもそれにしっかり応えたということもあると思います。こういう状況下でも支えてくれるファンの方々の声援が、絶対に勝たなくてはという気持ちにさせてくれた事は確かだと思います。
―まだ始まったばかりですが、手応えは？
うーん、そうですね。手応えと言うか、（このチームで）戦えるなとは思うので、こういうタフな試合、僅差の試合の中で、ビハインドしている（追う展開）試合が多くなると思いますが、諦めずに何とか食らいついていけば、今日のように勝利を呼び込むことも出来るので、常にあきらめずやっていくことがこのチームの課題だと思っています。
―阿部選手の怪我の具合は？
まだ聞いていませんが、本人があまり良い状態では無いと言ってました。病院で検査してみないことにはわかりませんけど、怪我はリーグ中には起こりうることなので、阿部不在だからと言ってチームが崩れてはいけないと思いますし、阿部の分までしっかり戦っていきたいと思います。悪い結果出ないことを祈ります。
