10月8日(土) JBL日立サンロッカーズvsレバンガ北海道

日立サンロッカーズ


小野秀二HC
―今日の総括から
今日はちょっとペリメーター陣(中距離シュート打つ選手)の正確さがね…。オフェンスで、その部分(中距離シュート)の得点が伸びなかったですね。(収穫は)酒井(泰滋)がね。ようやくうちに馴染んできたので期待が持てるかな。好材料です。今日はもう一人出て来なかったですね。メンタルな強さが必要かなと思いますね。
まあ、やはりオフェンスですね。

―特に第2ピリオドの3Pシュート確率が悪かったが
あれはね。酒井のところでダブルチームに来ていて、ローテーションでボールが回っていました。3Pシュートの得意ではない選手の所にシュートが来ていましたね。それでちょっとパーセンテージが落ちましたね。

―レバンガ北海道の3-2ゾーンが昨日よりも長かったと思うが
いえ、そういう感じはしなかったですね。その部分より、うちのオフェンスとレバンガのジャイ選手のローポストの部分で起点を作られたかな。

―昨日から今日への修正点は?
オフェンスだったと思いますね。オフェンスについてはチーム全員が同じページにいないです。我々は組織力で戦うわけですから、うまく機能していかなったなと。状況判断の所で自分が行くべきなのかパスを回すのか。そのへんの所が上手くいっていないですね。
チーム全体にフラストレーション(不満)が溜まった感じですね。修正点としては昨日は相手に走られたものだから、(簡単な)レイアップは止めようと言いました。それよりもオフェンスの確率が上がっていかなかったですね。詰めの甘さですかね。これからまだまだ成長していくと思います。

―第4ピリオド最後、2点差を追いかけるタイムアウトでの指示
西村とインサイドのどちらか(で勝負する)。

―今日の小林選手の出来は?(フリースローの3点のみ)
今日はダメでしたね。何か開幕ということで急いでしまっているという感じですかね。焦っている感じがしますね。ストレスを感じてプレーしているからレフリーにもあんな感じ(アピールをする)になってしまいますね。

―開幕2戦を終えての手応えは?
竹内譲次がまだまだ本調子ではないですね。スタッツはそれなりに残してますけど。代表怪我して2週間ほど動けていないので、体力面とコンディションを整えながらケミストリーを作っていくことになると思います。あとは外国人選手とのあわせですね。(竹内)譲次は殆ど外国人選手との連携をやっていないので。それを合わせたケミストリーを作っていくことですかね。
昨日は近森、今日は鹿野が出てきて1本シュート決めたので、そういった選手たちが起爆剤になってくれればと思います。

レバンガ北海道


トーステン・ロイブルHC
―昨日から今日への修正点は?
開始3分でスタートの阿部選手が負傷でいなくなり、非常に厳しいスタートでした。
非常に大きなショックを受けまました。(今日のために)用意したプランは全て捨てることになりました。昨日の試合でベンチの選手たちにもっと良くなっていくよと話をしました。こういうアクシデントによって選手たちが良くなる結果に繋がったと思います。
宍戸選手は昨日に比べて非常に良い頑張りを見せてくれて、伊藤、栗野選手も同じですね。今日の勝利のキーマンであったことは間違いないです。彼らが今日の試合を救ってくれ、勝利をもたらしてくれました。今日の試合のほうがシュートの確率が悪いのは間違い無いと思います。折茂選手へのマークが厳しく、オープンショットを打つ事は出来ませんので、ベンチの彼らが救ってくれました。

―ポストどう使っていったのか?
相手にファールトラブルがあったので、ティロやジャイ選手に昨日よりもボールを多く集めました。多くの人がレバンガはインサイドが弱いと思っているようですが、その部分をアドバンテージに変えていく力は持っています。準備期間が非常に短かく、昨日のように不運にも負けてしましましたが、今日のような試合に勝つことで、チーム全員が次に繋がるんのだと分かった筈です。

―折茂選手について
彼のコンディションは不思議です。とても40歳を超えているとは思えないからです。

―短い準備期間だったが、ここまで出来ている要因は?
絶対に言い訳するなと、言い続けています。他のチームに比べてもいっぱい言い訳出来る理由もあるし、みんなが私たちの言い訳を理解してくれます。試合になれば勝つことだけに専念して、言い訳するなと言っています。1つのコート、2つのリング、1個のボールでプレーすることはどこにいても変わらないからです。勝つためには強いハートが必要なのだと。我々のスピリット(精神)、エネルギーがレバンガ北海道を作っていくものだと思います。

―昨日よりも勝つという意識が高くなったように見えたが
兎に角、ボールを大事にすること。昨日はミスが多く、そのミスを無くしていくことでした。今日の後半はボールの動きが良くなりました。相手の守備は非常にタイトなので、日立に打ち克つにはボールを動かしていくしか無いだろうと指示し、みんながそれを実行してくれました。

―3-2ゾーンを非常に長く使ったと思いましたが
レバンガのメインディフェンスはマンツーマンですが、阿部選手が出場できなくなったこと、ファールトラブルもあったことでプランを変更することにしました。桜井選手をポイントガードで起用しましたが、彼の体力の消耗を少なくするためという理由もあります。

―阿部選手の怪我の具合
(この時点では)まだ何も聞いていません。ひどくないことを祈ります。怪我人を出すということは絶対あってはならないことなのですが…。
状態が良ければ私自身が出場したいですね(笑)
(隣のアシスタントコーチも)私も(笑)

―日立にオフェンスリバウンドを取られすぎた感じがするが
ハーフタイムで指示したことは、まさにその事です。チームは3本しか取れず、相手に多く許していました。北海道もリバウンドを取ってセカンドチャンスにつなげる必要があります。野投成功率は良くありませんので、そういう時こそオフェンスリバウンドを頑張ろうと言いました。その指示もあってリバウンドに対してアクティブになりましたね。

―昨日、今日と追いつくが引き離せない原因は?
これからの課題です。昨日もそうですが、追い付くためには大きなエネルギーが必要となり、最後にひっくり返す余力が残っていなかったことです。常にタイスコア(同点)でゲームが推移出来れば、試合の最後にひっくり返す力もあると思いますが、追い付くだけで精一杯です。簡単に勝つことは応援するファンに取っては嬉しいことだと思いますけど、実際のゲームでは難しいですね。

―そうするのに必要なのは、体力ですか?
今まで北海道のチームは負け越すことが多く、勝つメンタリティを育めなかった。今は負けのメンタリティから勝つ精神を作り出す時期だと思っています。ここを乗り越え、こういったゲームが出来るようになっていきたいと思います。昨日は不運にも負けましたが、下を向くことは無かったです。非常に良い試合をしたのですから。この姿勢が大切だと思います。戦って戦って、それでも負ける事は仕方のないことです。しかし戦いもせずに負けることはしたくありません。選手は本当に素晴らしい姿勢で練習しています。

―レバンガ北海道のファンに向けて、ひとことお願いします。
今日も北海道から東京に沢山のファンが駆けつけてくれました。非常に嬉しく思っています。チームにはそういった力が必要です。ですので、これからも是非試合会場に足を運んで欲しいと思います。(みなさんの応援が)勝つためにキーになると思いますので。