10月7日(金) JBL日立サンロッカーズvsレバンガ北海道

日立サンロッカーズ

小野秀二HC

―開幕戦というのは色々なプレシャーがかかっていると改めて実感しました。
(試合は)良い感じきていたのですが、オフェンスの部分でうち(日立)らしくなく、止まってしまったかな。反省です。

―3ガードが長い時間あったが?
これは今シーズン柏倉選手が加入したので、文男(西村)は1番(ポイントガード)でも2番(シューティングガード)でも。あういう形(3ガード)は今シーズンはやっていきたいなと思っています。

―前半のシュート率があまり良くなかったが、ハーフタイムで何か指示は?
そうですね。38%(スタッツでは36.8%)。普段我々が練習しているオフェンスでは無かったですね。みんなボールもらったら、攻めようという感じで、無理なショットが出ていました。ボールを動かしながらという、うちの形が出来ていなかったので修正しようと指示しました。人が動いてボールを動かそうと。

―相手が早い時間からゾーンを敷いていたが?
はい。これは一応準備してきていたので。特にフリースローの後はそういう(ゾーンプレスからのゾーンディフェンス)のをしてくるのではないかと。
最後はやっぱりゾーンオフェンスの時に(ボールが来るのを)待ってしまうというか、踏ん切りが悪くなってしまうのですが、西村らが思い切りよく打ってくれたので落ち着きました。

―控えを多く出したが?
そうですね。今シーズンは激しくディフェンスして、走るということを心掛けているので、なるべく多くの人を使い、(体力が)落ちないようにしたいなと。

―井上選手の出場が無かったが?
もう使える状態ではあります。今日は対戦相手の4番(パワーフォワード)がドライブしてくるタイプなので、今日は先に中濱選手を起用しました。

―レバンガ北海道に対してやり辛(づら)さはあったのか?
そうですね。記者会見でも桜井選手が「どうなるか分からなかったが、みんなのおかげでプレーすることが出来る」といっていたように、そういった事が色んな力として作用すると思うので、(波に)乗せないようにと選手たちには伝えました。

―レバンガ北海道の印象
そうですね。大きな日本人選手はいなくなったかもしれませんが、帰化選手(ジェフ・磨々同)が一人入りました。彼のプレーを世界選手権でも見ていましたし、あと折茂選手には相変わらずやられましたね。キレット選手も知っていますし、インサイドはやはりケアしていかないといけないと思いました。

―(五輪予選での)竹内譲次選手の怪我の具合は?
時間ともに回復してきています。ただやはり、(怪我の影響で)2週間くらい動けていないですね。練習も今週からなので、最後バテたかな。あとゲーム勘もね。本人は少しづつ戻って来ましたと言っていたのですが、この部分は時間をかかて(修正して)いきます。

(西村選手らが折茂選手にミスマッチされていたが)明日も3ガードで行くのか?
まあ、やられても取り返せばいいかな。(西村選手)細身だけど力はあるので。押し込まれて(シュートされて)いるわけではないから。(ミスマッチは)高さでやられているけど。ただ、今シーズンは速い展開をやっていきたのでね。

―明日の修正点は?
ディフェンスは問題ないですね。ミスマッチとかそういうのはありますけど。オフェンスがちょっとね。ボールの動きをしっかりやっていきたいなと思います。今日は新外国人のスミスがいい形でボールをもらっていないので、やはりうちの基本であるモーションオフェンスをしっかりやりたいと思います。

レバンガ北海道

トーステン・ロイブルHC

―今日の試合を振り返って
試合直後に何かコメントを残すのは、コーチ個人としては非常に難しいです。理由は感情的にもなっているからです。ビデオやスタッツを見て分析しなくてはと思います。
スタッツを見ても17ターンオーバーしてますし(実際のスタッツは16)、ひと試合でも非常に多いミスです。
恐らく相手の日立はそのターンオーバーから半分くらい速攻で得点しているのではないかと思います(スタッツではターンオーバーからの得点は日立は21得点)。そこで簡単に得点されています。あと4点あれば勝てることが出来たわけですから。この時期ではそれはまだ起こりうることですし、チームが本格的に練習出来て3週間なので、こういうミスはまだ普通だと思っています。
ただ、レバンガとしてはもっと強いディフェンスでプレーする事が必要です。
しかし、今日の試合については選手に、いい言葉をかけてあげたいと思います。よく戦ってくれたと。
多くの人はレバンガ北海道が今日の試合大差で敗戦するだろうと思われたかもしれませんが、それは間違っていると証明できたと思います。一つの収穫です。
一つ一つ辛抱強くステップアップしていきたいと思います。

―今日の試合の出来は?
数字化することは難しいです。勿論今日の試合が100%だとは思っていません。自分たちが置かれている(困難な)状況を考えれば、良い試合だったと思います。今の状態からすると80%くらいと言えるかもしれませんが、レバンガ北海道が持っているポテンシャルを考えればこの数字は低いものです。もう2,3週間で(他のチーム同様に)良い状態に追いつけると思っています。

―今後、その3週間でやっていくことは?
自分たちのスピードをコントロールしていくことです。今日の試合はペースが上がり過ぎてコントロール出来ていませんでした。選手たちが『勝利の匂い』を感じてしまい、勝ちに飢えるあまりに、コントロール出来なかったかなと思います。ペースが少し上がってしまいましたね。