9月23日(金・祝) 大阪エヴェッサ vs 京都ハンナリーズ プレシーズンマッチ 試合後インタビュー

9月23日(金・祝) 五月山体育館で行われた 大阪エヴェッサ vs 京都ハンナリーズ プレシーズンマッチ 試合後インタビューです。

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スコアボード

9月23日(金・祝)14:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
大阪エヴェッサ 17 22 34 29 102
京都ハンナリーズ 21 13 23 20 87

【スタート】
大阪エヴェッサ:#1ブラックレッジ、#6竹田、#11青木、#15マーシャル、#44ワシントン
京都ハンナリーズ:#7リッカート、#9仲村、#41オールレッド、#50村上、#99クマード

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大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェル HC
―今日の試合の総括
1試合目にしては良く出来た試合だったと思います。オフェンス面では青木、竹田、ラベル選手と新加入の選手も含めた上ですごく可能性をみんなに見せられたと思います。ただ試合を通して見ていくと2Pが50%強、3Pに関しても50%を超えていて調子が良い中で開幕に向かっていけると考えています。また反省点としてはターンオーバーが13個あったんですが今後練習を重ねていくことで減らしていけると思っているので悲観はしていません。

―現在のチームの出来は?
出来で何%とかっていう表現はちょっと出来ないんですが、ディフェンス面で強化していかなければいけない部分があります。

―そのディフェンス面で今シーズンは2-3ゾーンを特化して使っていく予定ですか?
今年は昨年よりマンツーマンディフェンスを使っていく機会が増えると思います。というのもラベル選手は昨年いた選手と比べても、より運動能力が長けていて跳躍力が優れていますので、そこがヘルプディフェンスにいきてくるんでマンツーマンを使うと思う。もちろん2-3ゾーンというのも今後更に磨きをかけて、お見せする機会が絶対出てくると思います。

―良い選手がたくさん揃っています。ガードの選手はどのように使い分けて起用を考えてらっしゃいますか?
基本的にはローテーションを多用していくような形で、例えば4分入って交代する、そういうローテーションを多用する可能性があります。コートで良い結果を残した選手は、コートに残すという考えているので、誰がどうというよりも状況に応じて、状況を読んで使い分けていく。

チームとしての目標は優勝するということを絶対にやっていきたいと思っていますが、やはり中には個々の目標、例えば得点を何点取ったとか何分出たというところに注力してしまう選手も出てくるんですけど、そういった選手を抑えていきながら上手いことローテーションしていって、優勝に近づけるようなローテーションで選手を組み合わせていけたらなと考えています。

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青木 康平 選手
新しいチームで新しいメンバーで、チームとして新加入は僕とタケ(竹田)とラベルぐらいだったので、その辺どうやって流れを作れるかっていうのをすごく楽しみにしていた。あとはベースでは去年のチームというのがあるんで、そんなに大崩れすることは無いだろうなというのは予想通りだったんですけど、良い流れっていうのは元々いたメンバーが作っていたというところがあって、それに僕とかタケにしてもラベルがすごく当たって、それが良いように今日は行った試合でしたね。

―コーチは試合の状況を見て変えていく形になると仰ってたんですが、青木選手はプレータイムがあった上でリズムをつかんでいく選手だと思いますが、いかがですか?
最終的にはシーズン終盤でチームがどういう勝ち方っていうのを憶えるかだと思うんで、そのチームのその時期に自分がどういうポジションでどういう使われ方をするのかは今後の前半戦次第だと思います。だから別にそこまでプレータイムが無いからというのは全然気にしてなくて、やっぱりチャンピオンを取るのに近いチームだと思うんで、チームでプラスに出来ることを少ない時間でも出来たらなと思います。

―他の選手とは違うチームの中で発揮できる青木選手の個性はありますか?
多分今まで大阪のチームって対戦しててもそうなんですけど、日本人の得点が少なかったと思うんですよ。タケにしても僕にしてもアベレージ10点越えてるんで、あと僕は毎回ピック&ロールを使っての得点が結構多いんですけど、今まで違ったオプションが大阪に増えるという意味で、それだけでもプラスだと思うし違う展開が出来ると思うし、タケにしてもゴール下に切りこんでからの合わせが上手なので、そういうプレイヤーも今までの大阪にいなかったので、そういうところが上手くいってくれれば良いんじゃないかなと思います。

―専修大学で同僚だった小淵選手、波多野選手も見に来られてましたが何か意識しましたか?
いや、全然意識してないですけど(笑) 小淵は同じ寮に住んでたんですよ。同じ部屋だったんですごい仲良くて。プレー面でも彼は昨年怪我しちゃって、まだ100%ではないと思うんですけど、でもある程度のプレーは出来るようになって一緒に出た時は彼の気持ちもわかるし練習中もすごくコミュニケーション取ってるんで。一緒に出た時はやりやすいように、彼が。すごく意識してますね。

―今日一緒に出た時間がありましたが連携というのは全然問題ないですか?
全然問題無いですね。彼が苦しかったら僕がヘルプするし。それは彼に限らず全員になんですけど。逆に僕が苦しい時に絶対ヘルプしてくれるっていう信頼関係があるので、それをもっとより強いものにしていけばいいんじゃないかなと思います。

―今までライバルだった大阪のユニフォームを着て、今日試合をされたわけですが今思うことはありますか?
どっかに引っかかってたんです、ずっと東京にいたんで。でもやっぱり初めて大阪のユニフォームを今日見て袖を通して、ようやく大阪の一員になれたんだなと実感したし、コートに入れば全然。リンとかもオールスターでよく見てるし、コートに入ればバスケットはバスケットなので問題ないですけど。今まで練習とかでいろいろどっかで引っかかってた部分が今日ようやく取れた感じです。

―緊張はありましたか?
緊張は全く無いですね。僕らは3月でゲームが終わっちゃったんでゲーム自体が久しぶりだったのでそういった意味で、僕個人としては楽しみたかったで。今日の会場の雰囲気もそうだしバスケット出来る喜びをすごく感じてました。

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小淵 雅 選手
細かい部分、練習でやっているところが出ている時間帯と出てない時間帯がやっぱり多いですね。出てない時でも今日はいつも見ないようなシュートが結構入っていたような感覚で、それがサーっと流れていくような感じだったんですけど、出来ていないところをこれから見ていかないと、シュートが入らなくなった時にすごい多分悪いところが浮き彫りになってくるんで、それはしっかりこれから。勝ったから良しじゃなくて勝ったとしても「ここが悪かったから」っていうふうにやっていかないと、と思いましたね、今日のゲームに関しては。

―怪我から復帰されて今の体の出来と怪我の具合は?
怪我の部分でいったら70%ぐらいは回復してると思います。その怪我の痛みによって「このプレーやめておこう」という自分で抑えるストレスが今は多いので、良くなっていけばいいなと思います。あとはこれに慣れてやっていかなくてはな、とも思います。

―オフェンス面はまずまずだったと思うんですが、ディフェンス面では少し試合感覚が無い感じでしたが、どうでしたか?
ディフェンスは前半は全体のスピードについていくのがきついなというのがありましたけど、後半部分で僕のところすごくやられていたんですけど、あの場面はチームでどうにかして守らないといけない部分なので、それを流すのではなくてあそこをどうするかをチームでやっていかなくてはいけないな、と思いました。

―まだ全体としてチームの練習はできていないのですか?
細かい部分はまだまだだと思います。さっきで言えば僕のところミスマッチになってて、1対1で守ってたら絶対やられるんで、やられないように僕も頑張らないといけないし、チームでどこからヘルプにいって、どこがそのあとヘルプいったところにボールがいったら、そこは誰がカバーするのかとか、そういう細かい部分を全然やってないので。ああいう試合になって、いざああなった場合どうしていいかわからないんですよね。プレシーズンだからまだ良いですけど、シーズンにああいうことやってたら勝てる試合もなくなるので、そこはしっかりやりたいです。ディフェンスの細かい部分のルールを決めて作っていかないといけないと思います。

―専修大学でも先輩だった青木選手と一緒にプレーしてどうでしたか?
昨年(大阪に)無かったボールを持った時の落ち着き、全体の落ち着きが青木さんが入ると、青木さんにボールを預けた時にボールを持ってるだけで落ち着くので。自分の間を持ってる選手だから、一緒にやってたら楽ですね。

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京都ハンナリーズ

浜口 炎 HC
―今日の試合の総括について
京都にとっては初めてのプレシーズンマッチだったんですけど、非常に収穫のあるゲームでした。うちは海外出身の選手が全員初めてのプレイヤーで、リーグのトップ4に入るチームがどれぐらいのレベルのチームなのか彼らも感じることが出来たと思う。これを次回対戦するまでにいかに(差を)詰められるか非常に楽しみにしています。

―リーグ戦に向けての課題は?
正直課題だらけで本当にこれからだと思います。ディフェンスの練習もチームで1回もしてませんし、オフェンスのセットプレーも一つも無い状態です。例えば困った時にセットプレーを使って共通の意識の中でどこを使って攻めようとか。そういう面でこれからオフェンスでもディフェンスでも打開する力が出てくると思います。

―現在のチームの出来は?
やっと10人揃ってチーム練習でようやく5対5が出来るようになった。2回しかチーム練習してません。「出来」とかそういうレベルの状態じゃないです。今後彼らがいかにチームになって、どれくらいまで持っていけるか。あと1ヶ月チーム練習は20回弱ぐらい出来ると思うのでトライしたいと思います。

―リック・リッカート選手以外にインパクトのあるような選手がいなかったように感じましたが、ただ単にチームの練習量が少ないからそう見えたのか。
今日リックが良かったです。ただ他の3人も非常に良い選手です。あとはレギュラーシーズンの結果で証明するだけですね。チームプレイヤーが揃っています。見てもわかるように「チャンスだな」と思ったら今日は(井上)裕介にボールを集めたりとか。今までの外国人選手だと自分が、自分がというセルフィッシュなプレーで、それが凄いかどうかというのはまた別問題です。チームバスケットが出来る可能性があるチームです。

―確かめたかったこと、試したかったことはありますか?
それは一つも無くてですね、まずチームとしての課題はリバウンドをがんばろうということと、コミュニケーションの部分で「話しなさい」と。課題は二つですね。(合流して日が浅いので全員が)全員の名前を覚えてるかどうかもわからないですし、そういう意味ではコミュニケーションは大切だという部分と、うちはモーションオフェンスやってますのでお互いのプレーの得意な部分や特徴を掴まないとオフェンスとしても機能していかない。その中でもあれだけ出来たので、あとはディフェンスです。チームディフェンスのルールも彼らは知らない状態。例えばうちはベースラインに追い込むディフェンスをするとかスクリーンのスイッチをするかしないかなど、ひとつもやらないまま来てるのでここからですね。

―モーションオフェンスでハーフコート中心のバスケットになると思いますが村上選手の使いどころは難しくないですか?
いや、今日も前半良いボールプッシュからレイアップを決めたシーンもありましたし、彼はリズムを変えられるプレイヤーです。最初からモーションをするわけではなく、もちろんファーストオプションはファーストブレイクを狙いたい、そういう意味では(瀬戸山)京介も直もボールプッシュできるスピードのある選手です。

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瀬戸山 京介 選手
―新しいチームで戦ってみてどうでしたか?
負けるというのは非常に悔しいので今日の敗戦を練習の糧にしてシーズンに臨みたい。

―キャプテンとして感じる今のチームの雰囲気はいかがですか?
非常にバスケットに一生懸命取り組む選手が多くて、まだチーム全員が合流して間もないんですけど、みんながチームが良くなるために意見を言い合ったりとか練習に取り組んでいるので、このメンバーで戦っていくのが非常に楽しみです。

―開幕まで1ヶ月も無いですが、それまでにやっておきたいこと克服したいことは?
今日のゲームでもオフェンスの部分でも特に合わせたということもなく85点ぐらいの得点が取れるんですけど、逆にディフェンスの部分をしっかりと練習していって失点をなるべく減らして自分達のゲームに持っていけるように、この1ヶ月間で練習していきたいです。

―今シーズン、HCも外国人選手も総入れ替えという形になって、浜口HCのバスケットはハーフコートが中心だと思うんですけど、その中での瀬戸山選手のポイントガードとしての役割はどう変わりましたか?
昨シーズンに比べるとモーションオフェンスでみんなにチャンスがあるというか、逆に言うと僕にもチャンスがあるというようなオフェンスなので、1番(PG)としては考えずに攻めれる時には攻める、仲間をいかすときにはいかす、そういうところを気をつけてる感じです。誰がっていうことじゃないので。局面によってはフロアバランスをコントロールしたりタイムマネージメントしたり、そういうのは1番(PG)としての仕事があると思うんですけど、特にPGがどうというのはあまり考えずにやっているところですね。

―HCが変わったというのはかなり違いますか?
かなり違いますね。どっちかっていうと去年もディフェンスで、というところの意識は強かったんですけど、浜口HCはリーグでもディフェンスの部分をやるコーチですし、これまでの89ERSでも失点の少ないチームを作ってこられてたんで、京都でもそういうスタイルでやっていかれると思うんで、これからですね。