9月18日(日) プレシーズンゲーム栃木vs北海道 試合後インタビュー

9月18日足利市民体育館で行われたレバンガ北海道vsリンク栃木ブレックスの試合後インタビューです。プレシーズンゲームのため、ホームチームのコメントのみとなります。

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スコアボード

9月18日(日)13:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
レバンガ北海道 14 14 16 22 66
リンク栃木ブレックス 13 17 16 22 68

【スタート】
レバンガ北海道:#1野口大介、#7阿部友和、#9折茂武彦、#50ジェフ・磨々同(ママドゥ)、#55ジャイ・ルイス
リンク栃木ブレックス:#11多嶋朝飛、#13片岡大晴、#19梁川禎浩、#33伊藤俊亮、#35タイラー・スミス
※リンク栃木ブレックスの片岡選手の背番号はこの試合のみ、13番

【レフリー】
宇田川 貴生 / 山崎 仁士 / 片寄 達

【主な個人スタッツ】
レバンガ北海道:ジェフ・磨々同(ママドゥ)15得点13リバウンド、ティロ・キレット13得点、ジャイ・ルイス10得点9リバウンド
リンク栃木ブレックス:片岡大晴21得点(3P 2/7)4アシスト4リバウンド、タイラー・スミス15得点5リバウンド

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リンク栃木ブレックス

ブルース・パーマーHC
―今日の試合の総括
先ず全体を見返して、ディフェンスの中で大きく4つの要素があります。
ボールプレッシャー、コミュニケーション、ローテーション、リバウンド。この4つの中でコミュニケーションが昨日試合の中では一番欠けていて部分だと思います。あとボールプレッシャー。
ガード陣の多嶋選手らが、バックコートから相手のガード陣にボールプレッシャーをかけていた事が今日の試合では有効に機能していたと思います。ガードがプレッシャーをかけることで2番(SG)、3番(SF)の選手もディナイすることが出来、簡単にボールを入れさせなかった事も昨日と比べて大きな違いだと思います。オフェンスのパッケージ(戦術)については昨日は何をやっているのか判別がつかないくらいでしたが、今日は改善されて、私たちが6月から作ってきたオフェンスのシステムを機能させることが出来たと思います。この2点(ディフェンス、オフェンス)が昨日との大きな違いです。

―オフェンスの面で改善出来たこととは?
オフェンスのパッケージという意味ではスクリーン(スタッガースクリーン、ハイスクリーンなど)が機能していたです。ポストの部分でもポストが(しっかり)キャッチすることで、そこからのシグナル(サイン)も出てくるようになりました。
速攻に関しても、速攻にいきたいのか(速攻を止めて)遅攻するのか、昨日のビデオを見ても判別が難しかったですが、今日はその部分も改善されていたと思います。
昨日は多嶋、梁川選手の出場時間が長くなりすぎて、彼らの負担を大きくしてしましったが、今日は大塚、井出選手が良いプレーをしてくれたと思います。

―コミュニケーションの部分はどう改善されたのか?
コミニケーションの部分でも昨日と比較して良くなったと思います。昨日はオンボールスクリーン(on ball screen)に対するコミニケーションが無く相手にやられてしまうケースが有りました。バックスリーンから同じプレーで3回失点を許していました。また折茂選手へのスタッガー(時差)スクリーンも簡単にやらせていました。その部分については今日は改善出来たと思います。コミニケーションがボールプレッシャーを引き出します。ただ声を出せば良いというものではなく、受け手側その『声』に反応、実行してはじめて機能するものです。少しずつですが解消されていると思います。日本のバスケ界(ミニ、中学、高校、大学、プロ、どのレベルでも)ではウォーミングアップでは非常に声が出ていますが、試合に入るとそれが出来ません。私たちのチームも同じ問題を抱えていますが、少しずつ解消していきたいと思います。ウォームアップで声を出すということを試合でも出来るようにしていかなければならないと思います。

―片岡選手のプレーに関して?
昨日今日のゲーム共に素晴らしい活躍をしていたと思います。彼がチームにもたらせてくれるもの、それはディフェンスです。彼がいることで(ボールのある所無い所両方で)相手にプレッシャーをかけられます。またランニングゲームの中でしっかり自分のレーンを走って速攻を決めてくれますし、ボール持てばドライブからのペネトレイトを作ることも出来る選手です。
まだターンノーバーもありますが、それは彼の可能性を否定するものはありません。昨シーズンと比較してフィジカルも強くなっていると思います。昨日今日共に36分以上プレーしても怪我もなく、体力フィジカル両面で向上していると思います。

―インサイドの失点が多い(17日は82失点中46点、18日は66失点中48点がインサイドによるもの)が今後の修正について?
全選手に言っていますが、インサイドの戦いは『脚(あし)』の戦いだと。ポジションを取るために脚を動かせと常に言っていますが、そこがまだ出来ていないと思います。特に相手のジャイ・ルイス選手は大きく幅もあり、ターゲット(オフェンスの起点)として取りやすい選手だと思いますが、そこでやられました。今日に関しては伊藤選手がハードにプレーしてくれたと思います。ただポストにボールが入った時にインサイドを意識し過ぎて、周りの選手がマークマンを見失うケースが多く、相手にゴール下に走りこまれて、そのままやられてしまうシーンがあったと思います。その部分は修正しなくてはいけないと思いました。
ポストプレーに限らず常にプレッシャーのかかった状態でシュートさせること、相手にセカンドチャンスを与えずに1回の攻撃で終わらせることを心がけていきたいと思います。怪我、代表で6名抜けている状態です。特にインサイドで網野、山田選手。彼らが戻ってくることで状況も少しづつ改善されると思っています。

―現段階でのチームの完成度は?
6人選手が欠けている中では、数字として何%と言い難い状況です。ただ、状況としては良くなってきていると思います。それは昨日出来なかった部分が今日修正できているからです。
代表の攻撃システムと私たちのシステムが非常に似ている部分多いので、代表組が戻ってきても直ぐに順応出来るのではないかと思っています。田臥選手はペネトレイトからの起点を作り出すことが出来るので、1番(PG)がカギになってくると思います。システムに頼りすぎることなく、選手たち自身でプレーを作っていくも大切になると思います。
昨日は私が伝えているメッセージが届いていなかったのだと思い、あまり良く眠ることが出来ませんでしたが、今日は選手たちがしっかり修正してくれて、私が伝え来てきたメッセージはしっかり届いたのだと改めて思いました。

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片岡大晴選手

―昨日の試合から今日の試合での修正点は? チームとして個人として。
昨日のゲームに関してはディフェンスとオフェンスの双方で上手く行かず、(チームとして)共通理解を持って挑もうと思いました。相手は折茂選手を活かすためにフォーメーションをしっかり行っていましたが、それに対する私たちのディフェンスが受け身になってしまい、相手に思いどおり気持ちよくプレーさせてしまったので、今日はこのスクリーンが来たらどう守るかをチームで話しあって遂行できたと思います。今日上手く行ったからこそ、これだけ(60点台)のロースコアに持ち込むことが出来たと思います。
オフェンス面も昨日はスクリーンのかけ合い方もあやふやでバラバラにかけ合ったりしていたので、今日は相手を押し込んでからしっかりスクリーンをかけ、チームの決まり事、約束事を徹底しました。
個人としては折茂選手に20点取られてしまったので、守り方を決めていきました。スクリーンに対する守り方が出来ていなかったので、しっかりやっていこう!という気持ちでプレーしました。

―今日はユニフォームの番号(91番)ではなく、13番だったが?
ユニフォームを忘れてしまって…。迷惑かけました。

―今日の得点(21得点)に関して? 
自分のポジションが点を取りにいけるポジションでもありますし、36分間と長くコートに出せてもらっているので、点を取るのが自分の責任だと思っています。今日は21点取ることが出来て良かったと思っています。
柴田ストレングスコーチが毎日選手と一緒にプログラムしてくれて、いままでにないくらい充実したトレーニングが出来ているので、体力、フィジカル両面の向上を感じています。

―柴田ストレングスコーチが毎日トレーニングしているのか?
はい。選手個々のプログラムを組んでくれます。個人であったり、一緒にトレーニングしてくれたりしてくれるので、モチベーション高くトレーニングに挑むことが出来ます。

―現段階での仕上がり具合は?
仕上がりという部分ではまだまだな所が多いです。代表組がいない間、僕たちがしっかりしないと帰ってきた選手たちがどこを目指して良いのか分からなくなってしまうので、もっともっとしっかりやっていく必要があると思っています。

―具体的に
ブルースコーチは具体的にどこをどう動くのか細かく指示されるので、直ぐに崩してやるのでは無く、先ずはフォーメーション通りに自分たちの動きをしっかり遂行させる事だと思います。ゲームの中で出来ていない部分が出てきているので、そこを徹底させたいと思います。