8月13日(土) 兵庫ストークス vs パナソニック・トライアンズ プレシーズンマッチ試合後インタビュー

8月13日(土) 神戸市中央体育館で行われた 兵庫ストークス vs パナソニック・トライアンズ プレシーズンマッチ試合後インタビューです。

********************

写真はこちら

スコアボード

8月13日(土)14:10

前半終了時点
兵庫ストークス 21 – 46 トライアンズ

ゲーム終了時
兵庫ストークス 56 – 80 トライアンズ

簡易スタッツ

【スタート】
兵庫ストークス:#2高松、#7中村、#9谷、#21ベイリー、#31松山
パナソニック・トライアンズ:#1木下、#5オバノン、#7小林、#10大西、#11濱田

【観客者数】
1491人

********************

兵庫ストークス

BT テーブス HC
―まず今日までどんな練習をしてきましたか?
とにかくハーフコートでディフェンスをすることを目標に掲げて今回やってきました。今回ひとつわかったことはゲームの一部でディフェンスがいかされるのではなくて、十分にスタミナがあると感じました。全体の試合の中でこういったディフェンシブチームが発揮出来ていくんじゃないかということが今回見つかりました。ゲームのスタートは、自分の中では満足したスタートでした。しかし中盤に行くにつれてなかなか上手くいかず、ポストプレー等が機能しなかったところが残念でした。

とても経験豊かなパナソニックの選手達を相手にするということは知っていました。ただディフェンスをハードにかけることで、オープンスペースに確実にパスしてそこから3ポイントを決めるという技術がすごく高かったと思います。

彼らに対して3ポイントを与えてしまったことが残念。パナソニックのディフェンスが距離を詰めたディフェンスをしてきたので、パナソニックが決めたような高い確率の3ポイントを我々は決めることが出来なかった。1本か2本ぐらいしか記憶に残ってない。

―今日のゲームの一番の収穫は何ですか?
どんな対戦相手であっても点差が開いても我々の選手達全員がハードに競争していた。それが収穫でした。シーズン開幕前に見つけられて良かった。ハードにディフェンスすることでポイントに繋げることが出来た。今日で自分達が何を作っていかなければいけないのかがわかりました。

―わかったところを具体的に教えていただけますか?
サイドからファーストブレイクをした際にすごく良い形で攻めることが出来た。それもひとつの収穫だと思います。オフェンスに関しては現時点では良いものは見せられなかったですが、試合を重ねていくにつれてきっとボールが動きだしますし、そこらへんはあまり心配していません。

―お客さんを入れて初めての試合。チームはナーバスになっていましたか?
きっとここにいる全てのストークスのスタッフ、フロントオフィスのスタッフやコーチも含めてみんな緊張していたと思います。きっと緊張してないといえば嘘になります。ただその緊張感の中でプレーするということはすごく良い事だと思います。

―後半からすごくゲーム内容が良くなったように見えましたがハーフタイムで具体的な指示などあったんでしょうか?
ハーフタイムの時、選手が落ち込んでいるような姿も見えましたが、僕らには何も失うものもないですし、自分達が一生懸命やらなければいけないことをこれからやっていくだけだと励まし、それが形になった。オフェンスの部分は3-2のモーションオフェンスに変えたことが(流れを)良くしたところだと思います。

―特に解決しなければいけないというポイントは?
アウトサイドからのシュートです。高松選手、谷選手、最近手術した河合選手は特に良いシューターだと思うんですけど今日はそれを見せられなかったです。なぜかというと多分緊張もあるでしょうし、パナソニックのクローズアウトは結構速いです。これからそういう練習をたくさんさせます。そうしないとハーフコートオフェンスはだんだん狭くなる、それは結構大きな問題だと思います。

―後半ジャワン選手に対して非常に怒ったシーンがありましたが、あれは何を注意されたんでしょうか?
日本に来たばかりですし日本のバスケットボールスタイルでプレーしていくのが初めての経験なので、彼自身大変な部分はあると思います。彼にこれから期待したいのは、彼がいかに忠実にチームのためにプレー出来るか、というのが今後の課題になってくると感じてます。

このチームのひとつに日本人選手の底上げ、レベルアップがシーズンの大きな目標、シーズンを通して置いています。ジャワンもそこにフィットしていくような選手になってくることをこれから期待しています。

********************

長尾 強司選手
―大観衆の中でのプレーでしたがいかがでしたか?
やっぱり日頃の練習と違って多くの方の前でプレーするのは楽しいですし、もっともっと良いプレーをしていかなければなと感じました。

―その中でも力を出せたところはどういった部分ですか?
特に後半ですけど落ち着いてバスケットを出来ている時間はある程度対等に戦えていたと思います。前半はシュートも早いタイミングで打ってしまったり、自分達のオフェンスの形を作る前に攻めてしまって、その流れの悪いまま相手にシュートを決められるというすごく悪いサイクルだったので、そういうところをゲームの中で少しずつ修正出来ていったのは自分達の自信にしていい。次はゲームの最初から入れるように、そういうところを課題にもっていきたいと思う。

―序盤の硬さは緊張ですか?
もちろんこういう観客の前でプレーすることが初めての選手もいるだろうし、相手がJBLということで意識しているところは絶対あったと思う。緊張は絶対あったと思います。

―チームは後半からプレーが変わった印象ですがハーフタイムに選手同士で声を掛け合ったこととか、何か気をつけたことはありますか?
もう一度チームでやってきたオフェンス、ディフェンスを確認したことと、前半は前半、後半は切り替えて自分達のバスケットをしようと確認したことが良かったと思います。

―このお客さんがいる中で見えた強みと課題は?
強みは、まずはコーチがスローガンとして掲げている「オールアウト、オールゲーム」というのがあって全てのゲームで力を出しきるっていうことですが、出来てない部分もあったんですがみんなが目標に向かって努力するっていうのは、チームの輪もいいですし、強みだと思います。逆にそれがまだ期間が浅くて、いろんな部分でまとまりきれてない部分があったので、そこをまとめるようにするのが今後の課題になると思います。

―そのまとめる仕事は長尾選手の仕事のひとつになりますか?
そうです。もちろん僕の役目なんですけど、全員プロ選手なんでひとりひとりが自覚をもってやってもらいたいなと思ってます。

―先日の選手発表記者会見で、木下選手とマッチアップするのが楽しみだと仰ってましたが実際にマッチアップする場面もありましたがいかがでしたか?
外から決められたりとかディフェンスでも良いディフェンスされてたんで、もちろん対戦しながら勉強になったし、でもその中で自分が通用した部分っていうのもあったと思うのでそこは自信に変えて、これからもっともっと良い選手になれるよう頑張りたい。

―通用したというのは具体的にはどういう部分ですか?
一番はスピードの面で十分対応出来たかなと思うんですけど、視野の広さであったりとかゲームメイクの部分ではすごいところがいっぱいあったので、そういうところを見習って自分ももっともっと勉強したいと思ってます。

―今日のゲーム、長尾選手自信緊張はありましたか?
もちろん緊張しないと言えば嘘なんですけど、ゲームが始まると集中していくのでそんなに緊張はなかったです。

―地元のお客さんがこられて楽しめたんじゃないでしょうか?
ファンの前でプレーすることは楽しいことで、それが地元の方がいっぱい来てくれるというのがあるので、そういう意味では楽しめました。

―兵庫唯一のプロバスケチーム始動ということでシーズン開幕に向けて意気込みを。
初めてということで僕達もわからないことがいっぱいありますが最初がすごく肝心だと思ってます。自分達はプロのチームなんでプロらしく、そして兵庫のみんなに愛されるようなプレーや振る舞いを徹底していきたいと思ってます。

********************

谷 直樹選手
―まず今日のゲームはいかがでしたか?
課題が多く見えた試合でこの時期にこういう試合が出来て良い経験になりました。

―1500人近くのお客さんの前でプレーしたことでナーバスになりましたか?
いや、それは無くて逆に良いモチベーションになった。これだけ集まってもらって嬉しいです。

―JBLの選手達と対戦する機会はなかなか無いと思うんですけど、対戦してみて実際どうでしたか?
フィジカルであったりシュート力であったり、ひとつひとつがうちより全然レベルが高かった。でも目指すべきところはそこなので良い勉強になりました。

―清水監督が谷選手を良い選手だとおっしゃってましたが。
大学の時にクリニックなどで面識があったので、そう言っていただけたら嬉しいです。

―JBLの選手達とプレーする中で通用したプレーはありましたか?
動きの中でスクリーンとかでフリーになってシュートというのが今日は何本も決めれたので、そこは自信になりました。でもフィジカルの部分が課題なのでそこはやっていこうと思います。リーグ開幕まであと2ヶ月あるので課題を直せる時間はあるのでこの時期に出来て良かったです。

―練習でやってる40分と、ああいった強い相手とやる40分は違いますか?
今まで2試合フルで出ても足が攣ったことは無かったんですけど、質の違いや緊張があったのかもしれないですね。

―チームプレーはこれから精度を上げていく段階ですか?
オフェンスが特に。ジャワンがボールを持った時に(周りの選手の)足が止まったりということがあるので。そこはチームとして話し合っていきたいと思います。

********************

パナソニック・トライアンズ

清水 良規 監督
―今日のゲームについて
どっちもまだチームになってないと思う。うちも外国人選手が来て2回しか練習していないし、全日本組、ユニバーシアード代表組が抜けてるし。これは本番のチームではない。

―オバノン選手の加入は大きいですか?
ただ帰化申請の問題があるんで、もしダメならそのまま(エースとオバノンの)二人だけれど、もし帰化が降りて(オバノンを)日本人登録出来たら、もう一人外国人選手センタープレイヤーを入れたい、というような計算はしている。

―なかなか選手が集まらない中で今のチームの出来は?
全く違うチームになるだろうね。(主力)メンバーは、今日は外国人選手と木下だけだから。永山は別としてこの中でひとりかふたりは控えの選手に回るぐらいの選手だから。

―今日のストークスの印象はどうでしたか?
向こうもまだまだ多分チームになってない。システムとかいろんな問題の部分で。それとやっぱり最後の詰めの甘さが如実に出てる。

―パナソニックは80点取って24点差でしたが。
点が取れなさすぎ。やっぱり90点近く取っていれば良かったけどいかんせん控えの選手ばかりだからどうにもならない。

―チームというより選手個人を見ていたと思うんですが。
今、小林がスポットシューターやろうしてて、ここのポジションも争いが激しい。金丸がいる、永山がいる、その中に入らなければいけないわけだから。

―プレシーズンでアピールして欲しい選手がいるという状況ですか?
そう。濱田なんかはもっと厳しくなると思う。

―大西選手は?
大西は今3番で練習している。やっぱり(まだ)ちょっとプレーが遅い。4番でプレーすると竹内兄弟と対戦したら太刀打ち出来なくなってしまうんで。でも(3番ポジションには)広瀬がいる。当然インサイドには青野がいる。だから大変な競争ですよ、今アピールしないと大変なことになると思う。

―逆に高いレベルで競争出来る状況ですか?
そうです。

―今ポジションが決まっているのはポイントガードの木下選手ですか?
そうです。あとそこに阿部が入る、渡邊が入るわけだから。今日の阿部はただやっぱりパスミスも多いし、シュート力が無いからあまり打たない部分が出てくる。でも、打てば良いんですよ。入らなかったら仕方ない。

―兵庫ストークス、完成してませんがここは良かったと思う部分はあれば。
谷なんか元々関西で、甲南大学に練習で行ったりして僕も知ってるけれど、やっぱり良いプレイヤーだと思います。ただ彼には経験値が無いだけの問題であって非常に良いオフェンス能力持ってるしドライブも持ってるし、あの高さで2番が出来るので非常に良いと思います。

―実戦の中でのスタミナといった面ですか?
最終的にどれだけフィジカルな中でバスケットが出来るか、ですから。もうちょっと外国人選手がインサイドでやってくれたらもうちょっと楽になるのかなと。外にあまりにも出すぎている感じはしました。

―長尾選手が最後ポイントガードとして出てきて良い流れになりましたが?
僕はなんであのポイントガードを使わなかったのかなと思いました。

―いろんなケースを試すためだったそうですが。
でもやっぱり「餅屋は餅屋」ですよ。2番の選手がポイントガードになれるとは思えないです。

―シュートを打つタイミングがちゃんとわかっている?
やっぱりそこがポイントガードです。(他の選手は)シュートセレクションが悪かった、リバウンダーがいない(状況でシュートを打っている)状態だから。