5月7日(土) 大阪エヴェッサ vs ライジング福岡 プレイオフ ウェスタン・カンファレンス セミファイナル 試合後インタビュー

5月7日(土) 住吉スポーツセンターで行われた 大阪エヴェッサ vs ライジング福岡 プレイオフ ウェスタン・カンファレンス セミファイナル 試合後インタビューです。

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5月7日(土)18:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
大阪エヴェッサ 16 18 22 23 79
ライジング福岡 20 8 16 22 66

【スタート】
大阪エヴェッサ:#3ナイト、#7今野、#33高田、#44ワシントン、#50マーシャル
ライジング福岡:#1仲西、#3パーカー、#8竹野、#15マーリー、#31クウソー

【レフリー】
石榑、鬼頭、ジェラルド・シャーバー

【観客者数】
1885人

【主な個人スタッツ】
大阪エヴェッサ:ワシントン26得点11リバウンド、ナイト17得点7リバウンド5アシスト、サターフィールド8リバウンド7アシスト
ライジング福岡:パーカー30得点13リバウンド、仲西14得点3スティール

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大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェル HC
―今日の試合の総括について
全体的には良いゲームでした。最後のほう集中力が欠いたところからターンオーバーと、ちょっと簡単なシュートを落としたりした部分もあって40分間集中しなおさないといけないなと思ったんですけども、ディフェンスに関しては悪くない内容だったかなと思います。パーカー、今日30点だったんですけど、それ以外には大きな失点も無かったんじゃないかなと思います。40分間オフェンスもディフェンスももう一回しっかりやりたいなと思います。

―サターフィールド選手とツェン選手がベンチからの出場に問題はありませんでしたか?
ケニーはチームの状況に合わせるってことで全く問題ない。ビリーも調子が良いですし。実際ボールもしっかり動いてケミストリーが日に日によくなってますので問題無い。チームとも選手とも良い状況でプレーしてると思います。ツェンに関してはあのサイズですんでウェインやリンがいなくなったり、交代のところで、ディフェンスサイドのところでよく頑張ってますし、二人とも他の選手にプレーさせることが出来る選手ですので、チームとしては上手く機能してると思います。

―今日は両チームとも3ポイントシュートを苦しんだゲーム展開になりましたが?
チームの作戦としては、福岡はロングシュートを打ってくる選手がいますので彼らから出来るだけ3ポイントラインから離して、なるべくフロアでプレーさせるようにするのがチームのディフェンスの目的としてあったので、それが功を奏して彼らのロングレンジからのシュートを苦しめたのかなと思います。うちに関してはちょっと今日は残念で上手く入らなかったんですけど、ケニーはその中でも何個か大きいプレーをしてましたし、ビリーは3ポイントが無くてもオフェンスをクリエイトしてプレー出来る選手ですので、その辺でカバー出来た。明日はもうちょっと自信を持ってチーム全体で良いシュートを打って、今日の苦しんだところをもうちょっと楽にしたいなと思います。

―第4Qの途中に7点差まで詰められましたが、何か具体的な指示は出されましたか?
特に点が詰まってから向こうのプレスが効いてきて、うちのオフェンスが苦しめられてるところがありましたので「もう一回集中しろ。慌てないでプレスのかかってるところを見て、集中し直そう」というのがメインで指示しました。

―シーズン初めのほうにベーハイムHC(シラキュース大学のHC)のアシスタンコーチからまたいろんな非常に影響を受けたアドバイスを受けているというところで、プレーオフになって改めて話をしましたか?
残念ながらそれ以来、ちゃんとゆっくり話す機会も無くて。具体的な作戦や新しい知識を、というのはありませんが「がんばれよ」という言葉はコーチから受けました。

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ウィリアム・ナイト 選手
―まず今日のゲームの感想をお願いします。
非常にタフなゲームでディフェンスは良かったかなと思います。今日の勝ちは関係なく明日新たにリセットしてしっかり自分達のバスケをする。明日は新しい日ということで迎えないといけないと思います。

―先週京都vs滋賀が戦って第2戦目に勝ったチームがシリーズに勝ちました。明日はどう臨みますか?
プレーオフは2日とも見てたんですけど、滋賀が調子の良いシュートでどんどん押していったのが原因だったんじゃないかなと思います。僕らはやはりディフェンスでどう勝負するか、オフェンスのシュートではなくてディフェンスでどう勝負出来るかってところが明日の試合に大きくかかってくるんじゃないかなと思います。

ウェインとかリンとか背の高い選手がうちのチームのコアというか大事な要素だと思います。特にツェンに関してはスタッツには現れないんですけど、細かい作業やチームのために頑張ってるところがやはり僕らのオフェンスを助けますし、メインの大きな選手がいるなかにツェンがいることが保険になっていると思います。僕らにやりやすいオフェンスが出来るってところが今年のチームの大きな特徴だと思います。

第2Qオフェンスはダラダラっとなって、その中でプレスをかけられてってところがあったんですけど、明日はそうならないように早い段階からシャキッとオフェンスして、相手がプレスを狙ってくるってことはギャンブルしているってことなので、そうさせない状況にさせるってことが大事かなと思います。

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ケニー・サターフィールド 選手
―まず今日のゲームの感想をお願いします。
勝ったことは非常に良いことだと思います。内容的にはもっともっと良く出来たんじゃないかと思います。

―今日は16ターンオーバーで、ターンオーバーがすごく目立った場面がありました。明日も同じ展開では苦しいのではないでしょうか?
今日はしょうが無いターンオーバーもあったし、福岡のディフェンスのタイトなところからしてしまったターンオーバーってよりは単純にパスミスだったりする部分があるので、明日は同じことは起きないと思うんで、そんなに心配はしてないです。

―bjリーグのプレーオフはどうですか?
明日勝たないと何とも言えないんですけど、今チームも良い状況にありますし、みんな真剣に取り組んでます。そういう意味では楽しんでます。チームとしては良い状況で臨めてます。

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ライジング福岡

小川 忠晴 HC
―今日の試合の総括について
今日の負け、点差は13点ですけど今日のゲームの流れからだったら20点、30点と点差があいててもおかしくないゲーム展開だったと思います。そこでよく踏ん張れたのは今日の収穫ですね。ただ終盤にフリースローのチャンス、ワンエンドワンとかの時に1本目を落とす。だから次のフリースローのチャンスが無い。フリースローを決めて追いつかないといけない時にことごとく落としてる。それが相手にプレッシャーを与えられなかったんじゃないかなと思いますね。また今日の第2Qのところ、スタッツ見てもらったらわかると思うんですけど、うちが点数8点しか取れてなく、前半が終わった時点では仲西、パーカー、竹野の3人だけ。そこでやっぱり上手くボールをシェア出来てない。第2Qアシストがゼロですからね。その中で他のナイル、クウソー、ティアゴとかを出してるんですけど、そこでうちは攻撃回数が第2Qの中で42回ある中で15回程3人以外の選手がシュートチャレンジをしてるんですけどね、そこで15分の0(ゼロ)、1本も決めきれてない。それはもうメンタルの弱さが、特に第2Qですね、打てるべきところで打ってない。メンタルの弱さが出たんじゃないかなと思います。シュート打つべきところで打たないとリズムが作れないので・・・それは今ミーティングの中でも言いました。あとはオフェンスのリズムが自分達が上手く乗りきれないので、そのままトランジションディフェンスも悪くなってる。試合中にも「シンプルにやらなあかん。ミスったあと何をやるんや?ディフェンスのトランジションをやらないけん」と言ってたんですけど、それがみんなに上手く伝わってなかったのかなと思います。

ただ今日負けてファイナルフォーのチャンスが無くなってるわけじゃないし、明日の試合しっかりと戦わないといけない。大阪さんとやる時には今まで6回やって3勝3敗で常にイーブンの戦いになってるし、常に僕達が最初試合に勝ってた。で、今回は最初の試合を大阪さんに取られて、うちらがチャレンジする番。連敗しないためにチャレンジする番なので、選手の明日コート入ってくる時のメンタル、頭もそうですけど肉体的に、心身ともにリフレッシュして、ゲームを戦える状態になってることを僕は期待したいと思います。

―イーブンで迎えた大阪との試合でしたが、試合前選手達をどんなふうに送り出しましたか?
特に大きいことを言うわけではなく、チームの今日のゲームのプラン、最初はダブルチームを仕掛けよう、というようなことでダブルチームを仕掛けていったりとかしてて、それが第1Q上手く機能してた。いつも同じで、特に大きなことは言ってないです。

―ヘッドコーチの中ではこの最後の大阪との1戦はどういう意味合いで臨まれましたか?
リーグ戦と今回のようなセミファイナルとかプレーオフは戦い方も違うし、チームや個人のメンタリティーも違うというのは十分にわかってるつもりです。今日は先に自分達がディフェンスを仕掛けていこうということで、今まで違うやり方で。それが上手く機能してたんですけど、ちょっと第2Qのところで8点しか取れなかったというのは頭の中に、ゲームプランの計算に無かったので、今日はそこがちょっと自分達の尾を引いちゃってるところだと思います。

―明日はどういうふうに臨みますか?
戦術とかオフェンス、ディフェンス、シュートの入る入らないはあると思いますけど、やっぱりプライドを持って気持ちで戦わないといけないんじゃないかなと思います。そこで受身になって負けたりとか、気持ちを前面に出してやらないと。大阪さんもそういう選手はいっぱいいるので、そこで受け身にならない。そこをまず上回ることが勝ちに繋がる第一歩だと思います。

―リン・ワシントン選手に対する対策は?
DVD(試合の映像)をチェックしてみたらわかると思います。前回の2週間前のゲームですかね、その時よりも1対1でやられているような感じは僕の中では無く、(スタッツの)点数見て「26点こんなに取ってたの?」ぐらいのイメージなんですね。取られ方っていうのは最初のほうではトランジションの中でインサイド、インサイドで簡単に(取られた)。そこはセーフティする奴、ガードのやつらがしっかりセーフティしてる中、マッチアップのパーカーなりセンターがハッスルバックをして戻ってこないといけない。ただリンだけじゃなくナイトとかもそうなんですけど、点数以上にここで一本しっかりと抑えて自分達のペースにならないといけないって時に、しっかりと決めてきてるという印象のほうが今日は強いです。

―第2Qのメンタル面なんですけど、どういったところが要因にあげられますか?
まず第2Qの時に大阪さんが2-3ゾーンを仕掛けてきて、うちの日本人が加納と竹野、石谷ですかね。ゾーンの攻略のひとつとしてインサイドアタックも手段の一つだと思いますけど、アウトサイドのところでしっかりとシュートを打って決めてこないとゾーンのディフェンスがひっぱり出されない。オープンにさせておいても「打っても良いよ、入らないんだから打ちなさいよ」みたいな感じになってしまう。その中でドリブルが一つ多くなって攻めていったりとか、オープンのところ打てない、それは僕の中ではメンタルのところ、ビビりが入ってると思いますね。そういうふうなんじゃなく1本でも2本でも思い切って打つことがビビリの殻を破る第一歩だと思うし、またそういうふうなシチュエーションで打たないとバスケットにならないと思うし。もう一回しっかりと映像で確認して、(相手が)ゾーンやってきた時にこうやりなさいという攻略を見出さないといけないと思います。

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竹野 明倫 選手
―まず今日のゲームの感想をお願いします。
点数的に言ったらディフェンスは出来てるんで、あとはこっちがシュート決めるかですね。2ポイントのフィールドゴールパーセンテージが30何パーセントじゃ厳しいです。

―ヘッドコーチは第2Qに差が出たと仰ってましたがプレーされていて何か感じましたか?
ノーマークでシュート打ててるしクリエイトは出来てるんで、単純にシュート決めるだけだと思います。

―竹野選手自身はどういうお気持ちで試合に臨まれましたか?
是が非でも、しかも大阪のホームなんで取れるように挑んだんですけど。今日は切り替えて明日勝つしか無いですね。

―ご自身のプレーはいかがでしたか?
そんなに悪くは無かったかなと思うし、3ポイントを一本も決めれてないので、決めたいところですけど、そんなに意識することは無いと思います。

―明日は重要ですがどういう気持ちで?
本当にもうハートの勝負だと思います。もうここまで来たらスキルどうこう技術どうこう戦略どうこうという以前に、心で相手を叩きのめすぐらいの気持ちで戦わないと勝てないと思うんで、気持ちで勝負したいと思います。