5月1日(日) 滋賀レイクスターズ vs 京都ハンナリーズ プレイオフ ウェスタン・カンファレンス ファーストラウンド 試合後インタビュー

5月1日(日) 滋賀県立体育館で行われた 滋賀レイクスターズ vs 京都ハンナリーズ プレイオフ ウェスタン・カンファレンス ファーストラウンド 試合後インタビューです。

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滋賀レイクスターズ

根間 洋一 HC代行
―今日の試合の総括について
昨日のゲームで終始アドバンテージを取られていたインサイドのところを徹底して抑えようと話をして今日はゲームに入りました。その中でダブルチーム、アウトサイドにダブルチーム行かせたんですけども、そのダブルチームのディフェンスが上手く機能してくれて、またそこからのローテーションからの3ポイントも結局、京都さんの1番・2番で7分の1、仲村選手も3ポイント0本というふうにしたところも今日の勝因に繋がったんじゃないかなと。藤原と小川、彼ら二人に今日はダブルチーム行かせたんですけども、彼ら二人が終始インサイドアウトサイドにもディフェンスしてくれたことが本当に今日の勝利に繋がったと思います。

あとレギュラーシーズンでも60点台というのは本当に無くて、こういったディフェンス、本当に強い気持ちで入れたというのは3000人入ったブースターさんが何ものでもない力になりましたし、そういったものを本当に感じながらゲームを見てました。

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ゲイリー・ハミルトン 選手
―沖縄戦に向けて。
とにかくこの1週間はどんな準備をするかだと思っていますので、しっかり練習で沖縄戦の準備をしたいと思っています。沖縄はレギュラーシーズン1位で終えてますし、何よりも勝ち方を知ってるチームですからそこに対してどう対策をするかということだと思います。2勝をもぎとりたいと思ってます。

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京都ハンナリーズ

青野 和人 HC
―今日の試合の総括について
京都のブースターに申し訳ない気持ちでいっぱいです。あと今シーズン、本当に恵まれたメンバーで性格も良くIQも高い選手に恵まれ本当に逆に支えられた一年でした。最後やはりああいう緊迫した一回ずつの攻防、そういうところでどっちに転んでもおかしくないってのがあったけども、やはり差が出たのがこちらがちょっと無理に打ちにいったシュートがあったと反省してます。

日頃の練習であったりチームメイト同士の意思の疎通であったり、そういう細かいものがだいぶ前から、前というか振り返ってみるといろんなところからの結果になったのだと思います。そういうのも含めて今後の京都ハンナリーズのバスケットボールがどんどん上がってくるように、ここで今シーズンは終わりですけども、これを糧に強いチームが出来るように(したい)。ただ今シーズンひとつ本当にすごい何か良いものが作れた。何かっていうのはチーム力。
もちろん悔しいですけども、今の・・・この涙は、瀬戸山が本当にチームをよく引っ張って、すごい良いチーム(になった)。ハンナリーズ元年がスタートしたような気分になりました。本当に瀬戸山キャプテンにありがとうと言いたいです。

滋賀はこっから先まだありますが、うちを倒した以上は絶対にファイナルで勝って欲しいです。昨日のようなスタートをしていては沖縄アウェイに乗り込んでいては勝てないので絶対今日のようなエネルギーをアウェイで(出してほしい)。自分たちも昨日経験しましたが、初戦を取るエネルギーはすごく苦労します。しっかりとこの1週間を使ってさらにもういちランク上のチームにならないと自分たちを倒したことにならないので、自分たちを倒したことが収穫にならないので、自分達を倒した以上は、滋賀をしっかりと応援していきたいと思います。以上です。

―最終戦も第2戦も昨日の試合に比べるとゴール下に入っていけず無理なシュートが多くなったと思うんですが、相手のディフェンスがより激しさを増したということなのか、京都のオフェンスが上手くいかなかったのか、どちらでしょうか?
両方だと思います。やはり昨日は、うちはインサイドを攻めてゲームを動かしたのは皆さんの目にも明らかだと思うんですけれども、そこに対してアジャストをしてきた時にパスがオープンな選手に回ってきて、そこからのゲーム展開がゆっくりになったことと、あとは例えばボールが外から返ってきたらサイドを変えるとか、ピック&ロールにするとか、ウィークサイドからフラッシュをしてハイローを使うとか、少しみんなが構えて相手がどう来るかという構える場面がたくさんあり、自分らの戦術も実行しようと思ってもちろんやってるんですけども、ファーストオプションに目が行きすぎてそこからのプレーの発展というのが無かったと思います。

―そうなってしまったのは疲れが原因なんでしょうか?雰囲気であったりでしょうか?
京都ハンナリーズは今シーズン結構1勝1敗というのがすごく多くて勢い良く出て行った翌日にちょっと考えすぎて構えるところであったり、前の日に接戦を落として翌日奮起して大勝するというようなシーズンだったので、やはり2つ取れるチーム、こういうものがプレーオフでは勝ち上がる。やはり(エキストラゲームの)10分であろうと2試合勝つというのが上にあがっていくためには必ず必要なんで、浜松戦の連敗のあと連敗は無かったにせよ連勝も少なかったので確実に2つ取れるチーム、それがファイナルで勝てるチームに相応しいと痛感しました。

―(今シリーズで)想定していた部分と想定外の部分はどこですか?
まず滋賀はうちが第1戦インサイドを叩き続けてもアジャストメントしてこなかったので、そのままゲームをこっちのリズムにもっていけた。今日はそこをアジャストしてきたのに対して、こっちが構えて確実に勝ちに行こうとやはり力が入っていたような気がします。どの選手を見ても思い切ってプレーをして、考えを引きずらず次に次にとベンチから出てくる選手も「自分によこせ」ではなくて、しっかりとシェアするようなメンタリティー持った選手に恵まれているので、そういう展開が出来るとうちのリズムなんですけども、今日はやはりプレーオフで2つ勝つ、そこの気持ちで肩に力が入ったのか。あとは滋賀が昨日とは目の色が変わって、第1Qものすごく荒れたと思うんですけど、滋賀にかかわらず荒れるバスケットでも崩れないようなチーム作り、それもひとつ大きな収穫だと思います。何をしていいってわけでは無いんですけども、荒れたゲームが止まらない以上やはり何かを用いないといけないと思いました。前回も3月の対戦で1ゲーム、同じようなエネルギーを保ったんですけども、2日目村上選手がハードファールをレイアップ時にゲイリー選手にやられて、そこからみんなの目の色が変わってゲームの色が変わったので、第1Qでゲーム展開を持っていく滋賀、そこに対して気持ちの部分ではもちろん準備は出来ているんですけども、そこで構える、カッとなってしまう、そういうところも一つの反省点。

―シーズンが終わったわけですが今シーズンを通しての振り返りは?
結構あっさり言いますね(笑) シーズンが終わりました。ロッカールームで一言だけ選手に告げたんですけども「本当にありがとう」という気持ちです。すごい良い選手、その選手を整えてくれたハンナリーズのチームの社長をはじめ皆さんの力でこれだけ素晴らしい選手が揃ったので、本当に自分は恵まれたコーチだなと思いました。そんなタレントが揃っている中シーズンでは「俺が、俺が」であったり、妬みだったり、チームワークというのが自分は7月から同じ言葉を繰り返していたんですけども、やはりシーズンが始まるとそういう亀裂はどんどん出てきて、そこに絆創膏を貼っては違うところに亀裂が入るというようなシーズンでした。ですが1月にマイケル・フェイ選手、レジー・ウォーレン選手が怪我をして、そこからチームがガタつくかなと思ったんですけども、ウェンデル・ホワイト選手であったりキブエ・トリム選手、もちろんラウーフ選手は足が痛いにもかかわらず片足でプレーしてるようなことが何試合もありました。今日もこの週末もそうであったんですけども、本当に彼ら3人をどう生かすか、そこに欠かせないのが日本人のエネルギーであって仲村直人選手の経験値であったり、急成長を遂げた村上選手、彼には本当にゲームをここ何試合も救われて、相手がゾーンをしてきた時には井上選手が出てきて外角のシュートを決めてゲームを変える、というような島根戦であったり、他の試合もちろん1月の滋賀戦も川辺選手の攻撃面、宮崎戦もそうだったんですけど外国人にマッチアップするような、すごく救われ彼らも成長したし、そこのバックアップがあって3人であろうと1勝1敗で乗りきれる、アウェイでも勝っていけるようなチームがそこで出来て、怪我人が戻ってきた時もその勢いのまま尻上がりにチームが良くなっていった。最後には日下選手、クライバー選手に自分らの足りないところをスッと埋めてもらって完成形ではあったんですけども、最後どっちに転ぶかわからないところで滋賀が力強く持っていったシーズンだったので、さっきも言ったんですけど反省点は二つ取るチームを作ることです。

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マクムード・アブドゥル ラウーフ 選手
―京都にとっての初めてのプレーオフ。プレーオフの戦い方の経験不足は感じますか?
もちろん経験が多いのは一番良いことだけど、経験不足というよりも多分他の状況とかが私達が負けた敗因です。私達はよく戦ったけど、やっぱりシュートが落ちたり笛も私達のほうに強く来なかった。

―シーズンが終わりました。チームはラウーフ選手含めて成長してると感じてますか?強くなりましたか?
もちろん。結果として見てみれば(昨年より)勝ったし、昨年はプレーオフ出来なかったけど今年は出来た。それ以上にチームとしてシーズンの最後のほうでチームワークが強くなって、本当に良いチームになった。(はじめのほうに比べると)絶対強くなったと感じています。

―来シーズンも戻ってきてくれますか?
自分にはやる気はたくさんあるし、でもチームの選択によって戻ってくるかどうか、です。でも戻りたいと思ってます。

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日下 光 選手
―今日の試合の感想は?
まずは京都のブースターの声援っていうのがあったからこそ、こういう良いゲームが出来たと思いますし、すごい悔しいゲームだったとは思うんですけども、あの声援無しでは昨日ああいう勝ち方出来なかったと思いますし、今日も劣勢の中ですごい声援が聞こえたので、まずは本当にブースターに感謝したいなと思います。あとはプレーオフは何がいけなかったのか、何で負けてしまったのかは本当に一言では表せないと思うので、京都の来年への課題かなと思いますし、それはチームとしてしっかり考える必要があるかなと思います。

―試合終了後、泣いていた瀬戸山選手に何と声をかけられたんでしょうか?
次があるかわからないんですけど、(日下選手自身チームに合流して)まだ一ヶ月しかいないんですけども、彼が頑張ってきたのはわかっていましたし、彼は本当に良いキャプテンだと思うので、終わった瞬間ああいう形になってしまったんですけども、「次、頑張ろう」というようなことは話しかけました。