4月24日(日) 大阪エヴェッサ vs ライジング福岡 試合後インタビュー

4月24日(日) なみはやドーム サブアリーナで行われた 大阪エヴェッサ vs ライジング福岡 試合後インタビューです。

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4月24日(日)14:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
大阪エヴェッサ 20 19 25 22 86
ライジング福岡 20 16 23 12 71

【スタート】
大阪エヴェッサ:#3ナイト、#7今野、#33高田、#44ワシントン、#50マーシャル
ライジング福岡:#1仲西、#3パーカー、#8竹野、#15マーリー、#31クウソー

【レフリー】
伊藤、石榑、上田

【観客者数】
1833人

【主な個人スタッツ】
大阪エヴェッサ:マーシャル26得点3ブロック、ワシントン18得点7リバウンド、ナイト13得点
ライジング福岡:クウソー20得点9リバウンド、パーカー14得点9リバウンド、マーリー12得点8リバウンド

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大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェル HC
―今日の試合の総括について
良いゲームが出来ました。ディフェンスが昨日から何を直すべきところかっていうのをしっかり修正してきたところが、福岡さんの点数の平均は90点台近くだったと思うんですけど、それより20点以下で抑えられたところが数字にもなって現れてるかなと思います。非常にディフェンスが良かったと思います。フィジカルでも特にマイケル・パーカー選手のフィジカルよりも上回ったうちの選手ひとりひとりがしっかりプレー出来た。クウソー選手が非常に良いスタートをして、ちょっと点数をやられたんですけど、それはしょうが無い、よしとするところかなと思います。非常に良いゲームでした。

―レギュラーシーズン全体で良かったところ、悪かったところは?
悪かった点は2位で終わってしまったところが残念です。順位がかかる大切な後半の時期に選手が入れ替わったり、残念なことが日本に起きて帰ってしまった選手がいたり、ケビンが怪我をしてしまったり、その中でチームの入れ替えが激しくなったところに順位がかかる試合が重なってしまったところで非常に残念ですけれど、その中でもチームが常に成長し続けようと選手が頑張ってくれて、日に日にいろんな状況でも毎日一個でも良くしていこうという姿勢が取れたところがこの結果にも繋がったと思います。その辺は良い点かなと思います。

あとディフェンスがしっかりしきれない、目的であるディフェンスが出来ないばっかりにクロスゲーム、特に東京戦なんか、今シーズン何敗したか今はわからないんですが、6試合か7試合かはそういう自分達のディフェンスの弱さが出て負けてしまったところもありました。そこが残念かなと思います。

―プレーオフに向けての意気込みは?
4試合っていう決して長くない短期決戦になると思いますので、今日は幸いにもディフェンスが非常に良い勢いで守れた、これを続けるっていうこととオフェンスも今日はボールも動いていて、ありとあらゆるところからスコアすることが出来ましたので、これを本当に維持して戦い抜くところかなと思います。

―2位がかかる大事な試合でしたが、昨日の試合後、あるいは今日の試合前に選手達にどんな話をされて、どういう指示を出されましたか?
選手は状況も今の現状も言う前によくわかってると思います。あとはこういう試合になるとフィジカルのところ、あとメンタルのところをどれだけ相手より上回れるかというところなので、そこを強調して選手には伝えたつもりです。特に昨日は気持ちっていうところで言えば17個のターンオーバーからの失点がゲームをほぼ決定付けたところだと思いますので、今日はしっかり機能して立て直すことが出来たと思います。

―プレーオフに残ってるチームで今シーズン戦った印象と、戦った場合気を付けないといけない部分は?
京都は他チームから選手がきたり、どんどん調子をあげている中、沖縄を倒してますし、非常に調子が良いっていうのは頭にあります。島根もシーズン通してずっと怪我に悩んでいたので、怪我人がどれだけ回復出来て、チームとしてどれだけ戦えるかっていうところだと思いますし、滋賀も同じくジョシュ・ペッパーズとか主力の選手が怪我で苦しんでると聞きますんで、とにかくどのチームも危険だってことはわかるんですけども、あとは怪我の状況がチームの状況を変えると思います。

先週浜松をあれだけ苦しめたところを見てもファーストラウンドで戦うチームで一番調子にのって乗りにのっているのは福岡。僕らも今週末、戦ってよくわかりましたし、福岡が良い調子だっていうのは間違いないです。

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高田 紘久 選手
昨日は前半すごく良いディフェンスが出来てたし、ターンオーバー17個っていうのがああいう結果になったと思うし、ミスのところとミスをした後のディフェンス、パーカーだったり竹野さんに簡単にレイアップをされてたんで、そういうのを無くせば絶対に勝てるっていうのは今日始まる時には言ってたんで、まさにそのまんまになったかなと。ミスも少なかったし、(相手の)ファーストブレイクも少なかったし。今日は言ったことが出来た。次も当たる可能性が高いのでそこをやられなかったら今日みたいなゲームが出来るかなと思います。

―福岡は勢いがあるチームという印象ですが?
そうですね、先週も浜松と二つともオーバータイムいってるのも。やっぱりああいうゲーム展開になれば、すごくゲーム展開を早くして走って走っていうのが得意なチームだと思うので、それをさせなければ。得点能力のあるパーカーがいたりするんですけど、チームディフェンスで出来るところはあると思うんで、そこまで大きい問題じゃないと思います。だから自分達のボールを大事に扱うっていうところと、ディフェンスのスプリントバックするってことだけですね。

―2位になって1週間ゲームがあきます。高田選手自身とチームの修正点は?
今日なんか簡単にスコアされるところ。2、3回イージーに抜かれたりするところがあったので個人的にもうちょっと1対1のディフェンスをしていかないといけないかなと思います。オフェンスではケニーがボールを持って、ケニーが1番で出たりとか僕が1番で出たりとかする。僕が出たときはボールを早く展開しようという意識はあるし、点取れるリンとかビリーとかがいてるんで、そこにボールが流れるように運んでいく。翔太さんもしっかり走ってるんで、速い展開にもっていくには良い布陣かなと。ケニーが出た時にはケニーが点数取れるし、ボールコントロールも上手いんで、ちょっとしたターンオーバーを減らせば。今日みたいなゲームが出来るように体のケアをしたり、これからステップアップすることは出来ても、むちゃくちゃ上手くなることは無いと思うんで、チームでディフェンスをすることと、オフェンスは点数取れるところで取る形を作っていければ、去年よりも良い結果が出るんじゃないかなと思います。

―ここからのモチベーションは大切だと思いますが。
もうここまできたら戦う気持ちであったりディフェンスひとつも全然違う気持ちでやれば良いディフェンスになると思うし、そこの力を抜けばそこを浸け込まれて流れも悪くなる、昨日みたいな試合になってくると思うんでハードにプレーするってことを心に強く命じて、チーム一丸となって戦うことが大事かなと思います。

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リン・ワシントン 選手
非常にディフェンスが良いゲームでした。特に彼らの平均得点から20点以下に抑えられたのは非常に評価出来る。ディフェンスが効いた良いゲームだったと思います。

―ワシントン選手自身、非常に良いパフォーマンスでしたが、どうでしたか?
攻撃でいうとシュートをもうちょっと決めなければいけないシュートもあったんですが、それは今日はOKとします。というのは今日はマイケル・パーカーをとにかく得点させないっていうところのディフェンスがもっとも僕らの、僕自身のやるべき事だったので、全く問題ないと思います。

―昨日は「切り替える」とおっしゃってましたが、どのように気持ちを切り替えましたか?
簡単なことでした。自然にゲームが終わった瞬間、次の試合の準備、用意すると。考えたことじゃなくて自然に体というか状況的に起きた。そんなに難しいことじゃありませんでした。

―試合前チームメイトにはどのように声をかけましたか?
試合前驚くほど非常にリラックスしたロッカールームの雰囲気で、というのもやはり我々はプロフェッショナルですし、何をどうすべきかっていうのは充分承知してましたので、大事なことはどんなことが起きても、しっかり自分達のプレーを続ける、最後までやり切るということが一番大事なので、その覚悟もみんな出来てたんで、そんな雰囲気でした。

―プレーオフはどのチームに上がってきて欲しいですか?
どのチームであろうと一切関係ないです。僕らが一番望んでいるのは沖縄と戦って、そのあと浜松と戦うってことが僕らの一番の目標です。多分福岡が来るんじゃないですかね。

―過去プレーオフで活躍されてらっしゃいますが、今までのチームと比べて今年のチームはどうですか?違いがありますか?
去年これまでと違うのは今年は特にチームの入れ替えがあって去った選手や加わった選手がいる中で、本当に一番大事なのはチームとして、この状況を抜けてきましたので、この状態で有明に行くってことが非常に意味のあることかなと思います。それがやはり今までと違うことかなと思います。

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ライジング福岡

小川 忠晴 HC
―今日の試合の総括について
今日僕達がビハインドの場面が多くて、フリースローのチャンスを決めきれなかったというのがひとつ追いつけなかった理由ではないかなと思います。21本チャンスを貰ってて11本、大阪さんは29の23と良い確率で決めてた。そこのところがまず点差が詰めれなかったっていうのがまず敗因としてひとつ考えられるポイントと、あとはターンオーバーでしょうね、16回のターンオーバーが出てるってことはその分相手のオフェンス回数を与えている。やっぱりこう対戦相手の力の差が大きく無い中でひとつのプレー、ディフェンスにしてもオフェンスにしても。みんなわかってるつもりでも今日の大阪さんのプレッシャーに受身になってるわけじゃないけど、そこでいつものタイミングが狂わされてるような感じの中でターンオーバーが出てきてたんじゃないかなと思います。

―今日はパーカーに対するマークがかなり厳しかったと思いますが?
リンがすごく前半からプレッシャーをかけてボールを保持させないようなディフェンスをしてきてましたね。そういうふうなケースは過去にも沖縄戦の時とかにもあったので、前半そういうふうな形でトントンぐらいの点差でいけてたので、別にその辺で自分達が重いなとかそういうのは無いし、そこの部分パーカーのところのプレッシャーがキツイのであれば、それをおとりにして周りが上手く点数取れれば良いという考えがあるので、それはそれで良かったとおもいますけど。今日は試合の流れの中で自分達がプレッシャーをかけて良いディフェンスをしてるけど、そこでファールの連続でプレーを止められてフリースロー(を与えた)。そこで上手くリズムに乗りきれなかったというのがあるんじゃないかなと思いますね。ちょっと今選手達も控え室の中では「あのジャッジはファールなのか?」とか選手間同士のディスカッションをやってたし、特にイヴォとかシーズン途中で来てる中、今野選手が突っ込んできたやつ、レフェリーのジャッジは上でのファールだと、でもイヴォと今野の身長差を考えるとイヴォは手を挙げてるだけで、胸のほうに来てるのに上のファールは無いだろう。ファールはファールでいいと。ただそのジャッジの違いとかに戸惑ってる。またプレーの中での肘の使い方の中でディフェンスをタイトにやってる中で肘を使われスペースが(うまれる)、どういうふうなディフェンスが出来るんだとか、それも僕はオフェンスのひとつの技術だと思うんですね、そこはどうのこうのじゃないんですけど、そこで次にディフェンスをいかに頑張れるか、またそれをいかにファールにみせれるか、審判とかに対して。それが大阪さんとやる時には課題になったところだと思います。大阪さんの外国人選手のリン選手、ナイト選手はすごい1対1の個人技が素晴らしい選手なので、点数とかも13点とか18点とかそんなに特にインパクトがあるってわけじゃないですけど要所、要所で決めてきてる。そこで相手チームにインパクトを与える、ダメージを大きくするっていうのは、よくバスケットを知ってるなというふうな感じを(受けました)。あと今日はサターフィールド選手に3ポイントを3本、24秒のとこギリギリでとか。あんまりアウトサイド昨日とかも入ってない中、ここ最近の試合では一番良い出来だったんじゃないですかね。そこのところも僕らからしてみれば予想外。僕の中であそこまで入ると思ってなかった。

―レギュラーシーズン30勝20敗でした。ライジングの中では一番勝率が高い。
試合数が2つ少ないっていうのもありますからね。これが参考になるかっていうのはわからない。震災の関係で先週僕ら浜松、対戦カード変わってて、そこが通常通り新潟戦が行われていたら連敗してたかもしれないし、ひとつ勝ててたかもしれないし、連勝があったかもしれない。だから今回のシーズンはどこのチームもそうかもしれないですけど、外国人がいたりいなかったりもあるので、この成績で判断するのはどうなのかなと僕の中では正直にありますね。

―8連勝がありましたが。
8連勝やってる戦いの中でチームの辛抱強さっていうか我慢出来るようになったとかチームとして成長してると思います。また個人として成長してる選手もいますけど、明らかにシーズン開幕当初に比べて今のほうがトーンダウンしてる選手もいます。上手く今のチームの勢いに乗りきれてない選手も中にはいます。僕もシーズン通していろんなことを考えながら僕なりにそいつらに手を差し伸べたりしたし、いろんなことをしましたけど、今も現状としてそういうふうになっているんであれば、今はそこまでかまってる時間も無いので、そいつらはそいつらで這い上がってくれるのを待つしか無い。また這い上がってくれることによって今のチームのパワーが10とすれば、それが11にも12にもまた底上げされるのではないかなと思うんで、そいつらには期待しています。

―中二日での試合になりますがどういった調整を?
まず今日のゲームで竹野がちょっと足をくじいて、どれぐらいの重度なのかはまだわからないですけど、くじいたっていう報告を受けました。またクウソーもリバウンドの時に後ろから絡んでエルボーをくらって目のところにヒットしてしっかりと焦点が定まらない、というようなことをトレーナーから報告を受けて。それがまずどれぐらい治るかっていうのが今の現状。2日間なので正直なところわからないこともありますけど、ゲームは待ってくれないし、その中でも今いるメンバーで戦わないといけないので、まずはコンディショニング、体のケアが大事になると思います。今日は今からバスで帰るし、明日1日だけなんで、そこは僕があれしろこれしろじゃなくて個人が調整するところだと思うので、個人に任せて、火曜日は前日練習になるので。島根戦の準備をしていきたいなと思います。そんなにもうハードに出来ないし、調整になると思います。

―ホームでやる強みは?
実際のところ2位になってやりたかったですけど、ファーストラウンドでホームで出来るっていうのはやっぱり大きいと思うし、またそこでゲーム数を多く出来ることを、3位になったことをネガティブに考えるんじゃなくて、また試合が出来る中しっかりと準備が出来る、また課題が見えるのであればそこを修正していこうというようなことを、さっきも言ったんですけど、ゲームが多く出来るから良いじゃないかと、それぐらいの気持ちで。下を向いててもダメなんで、ヘッドアップをしてしっかりと次の島根戦に向けて準備をしようというようなことは話しました。

―昨日は今日の試合に臨むにあたって気持ちの面を強調されてましたが、気持ちの面で今日の戦いはどう評価されますか?
気持ちは出てたと思いますね。ただその戦おうっていう姿勢はすごい感じられました。ただ今日の試合に関してはひとつのジャッジで流れが止められたりする中で、気持ちの切り替え、そこがスムーズに出来てなかったんじゃないかなと思います。だからその一人のプレーでそういうふうになって、また次の人が同じようなファールのシチュエーションが出てくる、それがチーム内に伝染して、そこの中で上手くチームケミストリーが高まらなかったのかもしれない。

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竹野 明倫 選手
―まず今日のゲームはいかがでしたか?
こっちの思い通りにやらせてもらえなかったというのが一番ですかね。やっぱり相手が出だしから気合入ってディフェンスしてたし、一番得点源であるマイケル・パーカーをしっかりリンがついてたんで、思い通りにやらせてもらえなかったというのがひとつですね。

―全体的にマークも厳しかったですが?
みんなでボールをシェアして攻めるように心がけてたんですけど、ディナイされたり上手くボールを回せなかったり、という感じでした。本当に思う通りに出来なかった。

―中二日で試合ですが意気込みのほうをお願いします。
本当にここからは勝負なんで中二日で始まるからとかどうこう言ってられないので、しっかりケアして、コンディショニング整えて、島根と戦いたいと思います。

―足の怪我の状態は?
軽くひねったぐらいなので。ケアして万全の状態で臨みたいと思います。しっかり二日で治してみせます。

―島根には石崎選手、横尾選手と良いガードが揃ってますがどう戦いますか?
この間、アウェイは島根で戦ったような戦い方をするだけです。ターンオーバーを誘ってこっちの速い展開に持っていくような戦い方です。