4月23日(土) 大阪エヴェッサ vs ライジング福岡 試合後インタビュー

4月23日(土) なみはやドーム サブアリーナで行われた 大阪エヴェッサ vs ライジング福岡 試合後インタビューです。

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4月23日(土)18:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
大阪エヴェッサ 22 28 19 15 84
ライジング福岡 22 20 28 17 87

【スタート】
大阪エヴェッサ:#1サターフィールド、#22田村、#33高田、#44ワシントン、#50マーシャル
ライジング福岡:#1仲西、#3パーカー、#8竹野、#15マーリー、#31クウソー

【レフリー】
伊藤、石榑、上田

【観客者数】
1460人

【主な個人スタッツ】
大阪エヴェッサ:ナイト30得点12リバウンド、ワシントン20得点11リバウンド、ウェンティン8ブロック
ライジング福岡:パーカー32得点8リバウンド7スティール、マーリー14得点7リバウンド7アシスト

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大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェル HC
―今日の試合の総括について
前半は良いゲームだったんですけども後半空気が抜けたような状態になってしまったゲームになってしまって、前半のエナジーのあるところからディフェンスは(ツェン・ウェン)ティンが8ブロックだったり他の選手も良く動いてて非常にアクティブなディフェンスだったんですけども、後半そこが抜けてしまった。オフェンスに関してはインサイドでウェインから攻撃の起点になるような展開をもうちょっと出来れば良かったんですけども、そこも至らずにこのようなゲームになってしまったかなと思います。あと17ターンオーバーとかそういうところが数字に出てしまったかなと思います。

―後半空気が抜けたようなおっしゃられましたが、その要因は?
やはりディフェンスですね。17のターンオーバーが出てるところ、更にそこから戻りが遅いままイージーレイアップだったり。特にパーカー選手はそういうところよく走りこんで32点ですね、その辺も僕らのディフェンスのまずさから出てたと思います。特にペネトレーションしてくる選手がそこそこいる中でちょっとヘルプし過ぎてパーカーがポンと空いてしまったり、そういう状況も何本かありましたし、その辺のブレイクから点を出してしまったところ。やはりディフェンスですね、ディフェンスのダメなところから失点に繋がったと思います。

―最後の場面でウェイン・マーシャル選手が3Pを打ってしまったわけなんですが、あれは作戦のミスだったんでしょうか?時間が無かったということなんでしょうか?
作戦自体はビリーに対してダブルスクリーンして打てっていうところだったんですけども、それにディフェンスがごちゃごちゃってして、特に(ツェン・ウェン)ティンがボール持ってからちょっと時間がかかって、スキップパス出てたらちょっと違ったかなと思うんですけども、ウェインはロングも打てるのであの状況になったら打てる選手が打つというところで状況に合わせた選手がプレーをしてくれたかなと思います。

―終わってみれば3点差。福岡と大阪の差はなんだったんでしょうか?
最後のところにきて彼らのプレーが作れたっていうところがあるのかなと思うんですけども、やはりそれ以上に自分達のミスですね、17ターンオーバー。そこからしっかりスプリントバックして守れれば良かったんですけども、そういうところが抜けたっていうところが今日は自分自身で首を絞めたのかなと思います。

―明日はよりタフな状況で試合を迎えることになりました。どういう戦い方で臨みますか?
準備はしっかりしてきてますのであとはメンタルタフネスで彼らを越えるところをプレーしなければならない。細かいところに関しては今日フィルムを見るつもりなんですけども、あとは気持ちの問題かなと思います。しっかり準備出来るか出来ないかっていうところにかかってると思います。

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リン・ワシントン 選手
―タフなゲームでしたがどうでしたか?
とりあえず今日の試合は忘れて明日に集中する。明日は何としても勝たないといけない。

―今日の試合の修正点は?
特に17つのターンオーバーが一番ですね。あとはマイケル・パーカーという素晴らしい選手についてるので、彼に集中しないといけないっていうところで普段通りにもう一人ヘルプに入るっていうところも難しいところがあって、その二つが一番の修正点です。

―第4Qにワシントン選手は2点しか取れなかったことについては?ボールをもらえなかったからか、それとも相手のディフェンスがきつかったからですか?
特に福岡だからということじゃなくて、どのチームもディフェンスはタフなんですけど、そうだとしてもチームとして、それをいかに攻略していくかを考えて、もっとスコア出来るように考えていかないといけない。

―マイケル・パーカー選手とのマッチアップのせいでディフェンスに重視して、オフェンスに力を注げなかった部分はありますか?
マイケル・パーカーについていたからといって彼にディフェンスしなければならないっていうところに集中していたわけではなくて、ただ単にもっとショットを打たなければならないところですね。あとはマイケル・パーカーの得点パターンというか、トランジションの中でスコアする選手なのでスティールだったりとかそういうところから得点するっていう特徴があって、後半からマンツーマンのディフェンスに変えたのでそこは修正出来たと思います。

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ライジング福岡

小川 忠晴 HC
―今日の試合の総括について
試合を通してタフなゲーム。僕達アウェイに乗り込んで、この会場の雰囲気のなか、しっかりと選手がコンディショニングもそうですけど、メンタルのところでもコントロールして。本当1試合通して辛抱強く戦ってたなと。最後苦しい時にパーカーのコーナーのシュート、また残り(ショットクロック)2秒でサイドプレーのナイルのビッグショットですね。そこの2本が僕らにとって今日の決め手になったんじゃないかなと思います。数字とか見ても今日の試合っていうのはあまり気にしてても、この点差だし。反省するところは反省しないといけないと思いますけど、やっぱり気持ちでいかに大阪さんに勝るか、それがまた明日のキーポイントになるんじゃないかなと思います。

―第3Qに大阪から7つのターンオーバーを奪ったのはトラップディフェンスが上手くいったからでしょうか?
いや、トラップを意識してやりなさいとかそういうふうな指示は試合を通じてはしてません。ディフェンスのプレッシャーをかけろとは言ってて、前半もプレッシャーをかけ続けて、それでファール、ファール、ファール。それでもそのまんま継続しろっていうようなことを言ってて、そのまんまディフェンスの勢いがそういうふうな形のトラップのシチュエーションになってると思います。意識的にトラップをしようとかそういうふうなのはなく、例えばフリースローの後に僕らは2-2-1を仕掛けてますけど、そこでスムーズにドリブルを運ばれてセットプレーされるよりも、2-2-1を見せておいたほうがテンポが途切れるので、そういうふうなところで使ってるだけでトラップをしろと意識的にはやってない。選手がコート上で感性の中、それが大事だと思うので、トラップとかを仕掛けてるんだと思います。

―ナイル選手の残り2秒からのシュートは作戦通りだったのでしょうか?
まず向こうがゾーンをやってくる可能性があったんですけど、それまでずっとゾーンディフェンスをやってなくてマンツーマンで。もしそこでゾーンディフェンスをやってるんであれば、もう一回タイムアウトを取ろうと僕は思ってました。それでパッと見た時にマンツーマンだったので、タイムアウトを取った時にはマンツーマン用のセットプレーを指示してて、狙い目としてはいくつか。もう2秒しか無いので。ロブパスのアリウープのプレー、それかスクリーンの後のオープンショットか。それでナイルのところにパスを入れてそこでの1対1のシチュエーション、もう2秒なんでキャッチ&シュート。そのパターンの3つで出来るようなフォーメーションを指示しました。そこでパスしたのがナイルのところにいってナイルがしっかりとあそこで決めたっていうのが大きいんじゃないですかね。あれは本当に今日の一つの分かれ目になったポイントだと思います。

―さっきヘッドコーチが我慢という言葉を使われました。今日の試合は我慢というのが一つのキーワードかなと思うんですけども、そういう意味ではメンタル勝ちというところで評価出来る部分ですか?
今日の試合だけじゃなくここ最近、僕たちは先週浜松、その前は滋賀、その前が島根、どの試合もリードしてそのままぶっちぎって滋賀戦とかそういうのがあったんですけど、前回の浜松にしても島根の時なんか特にそうですけど、12点ビハインドになって前半で7点、8点負けてる状態で後半に入ったりしてるので、そういうふうな経験が今選手の中で自信になってるんじゃないかなと。それはすごい感じます。

―2位を追いかける強みは感じてらっしゃいますか?
うーん・・・どうなんですかね。ホームでプレーオフ開催のチャンスが無いわけじゃないので、そこが選手の一番のモチベーションになってるのは確か。ただ選手にはずっと言ってきたんですけど勝負事なので勝ち負けはわからない、100%勝つことは無いので、ただやることをしっかり自分達がやらない限りは勝つのもそれだけ難しいんじゃないか、というふうなことはここ最近はずっと話をしてますね。

で、またいつからですかね。何の試合からか忘れましたけど、滋賀も追い上げてきて、また京都とか島根もわからない時とか一時期あって、その時に僕らは上にも追いつかないといけないし、下からも追い上げられてる立場なってるから、ここからはトーナメントのつもりで、負けたら終わりぐらいの気持ちで戦っていこうというふうなことも言ったことはあります。

今はプレーのことで細かく言うんじゃなく、精神的にっていうんですかね、そういうふうなことを口酸っぱく選手に話するように心がけてます。ここまできたら技術ももちろん戦術とか大事だと思いますけど、気持ちのところも大半を占めると思うし、また大阪さんにはリンというすごいメンタルの強い選手がいるし。リンが新潟で最初のまだ若い頃、一緒にプレーやってるので、あいつの性格を僕はわかってるつもりだし、今日の試合リンが怖かったですね、正直。やっぱ第1Qすごいアタックしてるから、そこでプラスしてナイトも前半あたってたんで、その2枚が当たり始めたらやっぱりもう的を絞れないなという前半でした。

―明日はもっとタフなゲームになりそうですね。
僕らもタフに戦わないといけないですし、また大阪さんなんて尚更ホームだし。まず僕らが気持ちを強く持って雰囲気に飲まれないことがまず大事だと思います。

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仲西 淳 選手
―まず今日のゲームはいかがでしたか?
最後の2試合でウエスタンは順位がほぼ差が無いので本当に1試合が大事だし、自分達は特に先週浜松で惜しい試合を落としているので崖っぷちというか負けられない試合だったんで。2試合負けたら5位に落ちる可能性もあるし、逆に2試合勝てば2位に上がる可能性がある。そういうプレッシャーの中で本当みんな頑張ってくれたし、最後逆転して勝利することが出来たんで。とりあえず今日試合が終わってホッとしてますけど、まだ明日があるんで、また気を引き締めていきたいですね。

―今日はみなさんどういうモチベーションで試合に臨まれましたか?
やっぱひとりひとりが負けられないっていう自覚があったと思うし、そのプレッシャーの中でひとりひとりが良いパフォーマンスしたと思うし、チーム全員で勝った試合だと思います。ベンチも含めて。

―先週の浜松で2連敗したことが逆にチームに危機感をもたらしたというのはありますか?
はい、もうおっしゃるとおりで、さっきも試合終わってロッカールームで話したんですけど、「先週負けて良かった」じゃないですけど、本当先週の試合があったから今日の試合に勝てたと思うし、今日の試合の残り少ない時間帯も浜松との試合と全く同じ展開だったので、それで先週浜松に最後ビッグスリーを決められて同点でオーバータイム負けてるんで、今日はみんな最後1秒までみんな集中して勝つことが出来たと思いますね。

―古巣相手でしたがどういう気持ちでしたか?
最後の最後で自分がこういう形で戻ってくるとは思わなかったんですけど自分自身もこういうプレッシャーの中で楽しんでプレー出来たし、相変わらず大阪のブースターさんは熱い。試合の前は歓迎してくれたんで、逆に試合始まったらブーイングとかもすごかったんで、大阪は素晴らしいブースターがいるなってのは感じましたね。

―いつもの他の対戦カードより気持ちが入るというのはありましたか?
やっぱり意識するところはあったと思うし。でも試合始まったら集中する、いつものプレーするだけなんで。でも大阪でまたプレーできて嬉しいです。

―(大阪からすれば、仲西選手は)敵に回すとやっかいな選手ですね。
いや、ただもうやるだけですよ(笑) 福岡も去年は敵チームでしたけど、やっぱいつも上位にいる強豪チームなんで。でもプレーオフでは勝ててないんでね。自分が入って、もっと良い順位で、もっと更に強くして、プレーオフでっていう気持ちがあるんで。勝ちたいですね、明日も。

―まだ少し早いんですけど、今季は数字も残して満足できるシーズンじゃないですか?
満足してるかっていうと・・・どんどん上手くなりたいし、良い結果を残したいっていうのが常にあるんで。今はとりあえず自分のことよりもチームのことが大事なんで。でもやっぱり自分が奮起することによって、それが勝利に繋がるっていうのは自覚があるので、もっとチームを引っ張っていけるように。ベテランなんでチームを引っ張って勝利に導けるように繋がればいいかなと思ってます。