2月6日(日)京都ハンナリーズ vs 東京アパッチ 試合後のインタビュー

2011年2月6日(日) 京都市体育館で開催された 京都ハンナリーズ vs 東京アパッチ 試合後のインタビューです。

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2月6日(日)14:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
京都ハンナリーズ 19 18 28 23 88
東京アパッチ 26 21 13 25 85

【スタート】
京都ハンナリーズ:#0瀬戸山、#7ラウーフ、#9仲村、#14ホワイト、#54トリム
東京アパッチ:#9田中、#11青木、#20シャペール、#24仲摩、#31スウィフト

【レフリー】
伊藤、石榑、澤田

【観客者数】
1224人

【主な個人スタッツ】
京都ハンナリーズ:仲村22得点(3P 6/9)、ホワイト19得点8リバウンド、ラウーフ16得点5リバウンド6アシスト6スティール
東京アパッチ:イートン24得点11リバウンド5アシスト、田中7アシスト、スウィフト16得点10リバウンド2ブロック、青木11得点

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京都ハンナリーズ

青野 和人 HC
-試合の総括
昨日の敗戦から借りを返すことが出来て嬉しいです。またチームとしても接戦を勝てるということが出来てきたので、ここからチームが更に強くなっていくと手応えを感じました。

-前半は東京のペースで進んで、ホワイトやラウーフにボールを集められなかった印象があったんですが、後半入るに当たっての指示はどういったものだったんでしょうか?
それは自分の中では後半相手がトラップを仕掛けてきた時にやはり触りにくいというのは感じたんですけども、自分らのオフェンスの流れとしては、自分としては前半のインサイド陣の働きが上手くいかず後半はインサイド陣の活躍がゲームの流れを変えたと思っています。

-後半相手がオールコートであたってきたんですけども、苦労しなかったですか?
村上選手がアウトになりPGの層が薄くなってる中でのボール運び、ラウーフ選手のところにダブルチームを仕掛けて瀬戸山選手のところにバイロン・イートンがプレッシャーをかけてきて、ターンオーバーを誘うというゲーム展開でリズムが変わろうとしてました。そういう時にホワイト選手を投入してボール運びに参加する、ホワイト選手がアウトになった時にレジー・ウォーレン選手をボール運びに参加させる、センターコートでフラッシュをして逆サイドに繋いでどんどんボールをプッシュして無理なオフェンスをしない、そういうゲーム展開が見られたかと思います。

-仲村直人選手が連続で3Pを決められるようなシーンが見られましたが彼に対してどんな指示をしていましたか?
今までのゲームと違ってインサイドアウトという形で中をしっかりアタックすることがなかなか出来ないゲーム展開を強いられたんですけども、かと言ってそこから目を背けて、それ以外で急に攻めようというのはやはり上手くいかないので、インサイドアウト、中外のバランス、第1Qの終わりかな、トリム選手と仲村選手のツーメンゲーム等のスペーシングであったり、相手の先手を打てるような攻撃方法があったりして、練習の成果がそこは出たと思います。

-相手のターンオーバーを誘発してましたがどこら辺にトラップを仕掛けようという指示だったんでしょうか?
トラップの場所や誰に対してのアサイメントというのはあまり言うことは出来ないんですけども、第3Qビハインドから同じテンポで進むと点差をずるずる(離されてしまう)。青木選手はゲームコントロールするのがすごく上手なので、そのテンポを持って行かれないようにこちらからアグレッシブに仕掛けました。

-第4Q終盤に好調だった仲村選手を出さなかった理由は?
マッチアップ、ディフェンスの部分での強化です。7点リードあったので、オフェンスの部分でというよりも、ディフェンスを守りにいって、それが後手にまわり4番選手のターンオーバーを誘発してしまいゲームの流れを一度向こうに持って行かれたと思います。

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マクムード・アブドゥル ラウーフ 選手

-今日はいつも以上にトラッシュトークをしてましたが?
NBAの頃に戻ったような感じで向こうのコーチといろいろ言いあってました。向こうのコーチがレフェリーにいろいろ話しかけて、取り入るわけじゃないけれども、そういうところもあったので。向こうのコーチとやり取りしているところも確かにありました。楽しんでやってたところもあります。

-ヒルHCとのバトルの歴史は長いんですか?
どこのチームだったかは覚えてないんですけど、自分がNBAにいた時に彼もNBAでコーチをしてました。他のコーチも多分同じことをやると思うんですけど試合中に何かが起こった時にレフェリーに何かを言ったりすることはよくあることなので、それを向こうのコーチがやってるとわかってたので、自分は向こうのコーチが言ってることと反対のことをずーっと言い続けるようにしてて、楽しんでやってた部分もあります。

コーチによっては試合が始まる前から実際にレフェリーに話しかけたりして、心理的に働きかけようということをする人がいるのは実際のところなんですけど、ずっとそういうふうに言い続けられてると、やっぱりレフェリーもそっち方向に向いてしまったりすることはあると思うので、自分としては反対のことを言うことでレフェリーが公平な判定を下し続けてくれることを望みながら、今日の試合中には話しかけるようにしてたんですけれど向こうのコーチも自分の仕事をやっていただけかなと思います。

-今日のチームの戦い、オフェンス面、ディフェンス面についてはどう思いますか?
特に今日の試合は後半で自分達の勝ちたいという気持ちを見せることが出来たと思うし、頭を使ってプレーすることが出来たと思います。高松と試合した時は試合のペースを遅くしようとしてきてるのに対応出来なかったんですけれど、今日は後半試合のテンポをあげて戦うことが出来たと思うし向こうに対しては結構1オン1を仕掛けられる機会が多かったんですけれど、その状況の中でも難しいシュートを撃たせるようにすることが出来たと思います。ゾーンディフェンスでも足をしっかり動かしてトラップを有効に使って良いディフェンスをすることが出来たし、1試合を通して特に後半はみんなエネルギッシュにプレーすることが出来て今日勝てたことはすごく大きかったと思います。今日は日曜日の試合なので疲れてる選手もいたんですけれど勝利を導けたことはすごく大きいと思いますが、この土日の試合の中で1勝1敗じゃなくて、2勝とか3勝とか4勝とか勝ちを重ねていくっていうことがプレーオフに出場するためには大切なことだと思うので、これからは連勝を続けていけるようにしたいと思います。

-39分プレーしたのは大丈夫ですか?
ちょっと眠たいかもしれないけど大丈夫です。

-疲れてないっていうのは実は年齢をごまかしてるんじゃないですか?
(笑いながら)もうすぐ本当に42歳だよ。ちゃんと自分のケアをしようと日々心がけてます。

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瀬戸山 京介 選手

-今日の勝因は?後半特に第4Qのあたりを振り返っていただけますか?
1Q、2Qと向こうがずっとリズムを掴んでて良い形で点差を離されそうな時に踏ん張って何とか10点、12点ぐらいで前半折り返して、後半の最初の入りの部分でプレスをこっちがかけた時に向こうが慌てて、ターンオーバーを誘う形になって、それで勢いよく入れたってところが今日の勝因だったと思いますし、4Qでも何度か追いつかれそうというか逆転されそうな時でも、ミスもあったんですけど、結果ラウーフ選手とかキブエ選手とかがしっかりと戦ってくれて何とか勝つことが出来たと思います。

結構クロスゲームを落とすことがうちは多くて先週の高松もそうですし、昨日も踏ん張りどころでしっかりと戦っていれば勝てたんじゃないかなと思う時間帯もありましたし、そういう意味では今日最後追いつかれはしたんですけど勝てたってのはすごくチームとしてプラスになると思います。

-瀬戸山選手も含めて何人か怪我されて、瀬戸山選手は大丈夫ですか?
大丈夫です。

-せっかく怪我人が戻ってきたのにというところですが。
僕が怪我しちゃったら今度はガードがいなくなっちゃうんで、(冗談気味に)座薬でも飲んで頑張らないといけないですね。

-昨シーズンに比べるとビハインドからの展開にはかなり改善が見られますがハーフタイムの過ごし方が違いますか?
去年だと点差が離れてても、勝ってても負けてても結構ロッカールームで頭を下ろす選手がいたりとか、ちょっといっぱいいっぱいな状態だったと思うんですけど、今シーズンは前向きにポジティブな言葉も選手間でも行き交ってますし、点差が離れてても「もっと頑張ろう」っていう声掛けがあるから、それがこう負けてる状態でも勝ってる状態でもこのチームの去年とは違うところだと思います。特にウェンデル選手とかラウーフ選手なんかが率先して声掛けしてくれますし。

-瀬戸山選手から他の選手に声を掛けることはありますか?
今日はどっちかっていうとコーチのほうから激が飛んでて、僕が何か言うっていうそういう感じではなかったんですけど、だいたい毎試合ぐらいは自分が気がついたところで上手くいってない選手に対してフォローしたりとか、ちょっとこう気持ちの部分を伝えたりとかいうことが多いです。

-インサイド選手が外国人選手で固めがちな中でインサイドに切れこんでいく重要性は増していますか?
レジー選手とかトリム選手とかインサイドの人間がもっとアタックしてくれって言ってて、「それで惹きつけたら俺が待ってるし、行ける時は行けるだろ」みたいなそういう話をされてますし、結構自由にって言ったらおかしいんですけど、行ける時は行けよって感じで言ってくれるんで、それが良い形で(川辺)泰三にしても(仲村)直人さんにしても出てるかなって思います。

-オフェンスリバウンドが増えてるのはレジー選手が入ってくると強化される面がありますか?
そうですね、はい。

-あとはやっぱり怪我人ですか?
こういうスポーツなんで、結構激しいんで、怪我が起こるのはしょうがないんですけど接触とかでの怪我はしょうがないんですけど、疲れから来る怪我とかには選手全員で気をつけていきたいなって思いますね。(笑いながら)特にラウーフ選手は年も年ですし。

こういう週の次ぐらいにちょっと足痛めたりとかっていうことが去年もありましたし、練習2日休んでみたりとかもあるし、結構体力的に来てるところがあると思うんで。彼は特別な存在なんで休む時にしっかり休んでもらって。それは他の選手でもそうなんですけど。

-シーズン中盤にもなるとどこかしら(怪我が出てくる)
ラウーフ選手ばっかりの話なんですけど、あれでまだ動けるっていうのが不思議なくらい。

今日の4Qでもビッグショットを結構決めてくれて助かった部分もありますし。コートにいてもらわないと困る選手なんですけど、やっぱり残し続けるとそれはそれでまたリスクがあると思うので、怪我にも繋がりますし、僕らが頑張れる時は頑張って少しでも1分とかでも休ませてあげて、またコートに帰ってきてもらうような、そういう交代が出来てくるとまた負担も軽くなるのかなと思います。

オフェンスにしてもディフェンスにしても彼が起点になるケースが東京戦は多くて、そこから全てが始まり出すっていうことがあったんで、やっぱりコートにはいてもらわないと困る選手なんです。替えがきかないというか。

-青木選手とマッチアップしてみてどうでしたか?
やっぱりリーグを代表する選手っていうこともあってシュート力もスピードもすごい選手だと思いました。やっぱりこう昨シーズンとかその前までに比べても、ちょっとボールを触る機会が少ないように思うんで。うちとしてはありがたかったかなと思いましたね。もうちょっと彼がボールを持つ時間帯が長いと驚異だと思うんでハンドリングも良いしドライブインも良いし。フィジカルもあるんで。

-第2Q以降、青木選手のそういう場面が少なったように感じました。
イートン選手が結構同じように中に入っていくんで、その辺のバランスを見てるかもしれないんですけど。逆に二人とも入ってこられてもやっかいだなって思うんですけど、それは東京のチームでルールがあるのかもしれないのでわからないんですけど。

-5割はキープ出来ましたけど?
なんか勝ちきれないですね。5割、5割でずーっときてて。先週の高松戦にしても2ゲーム目は絶対に勝たなきゃいけなかったのに自分達の弱さというか脆さが出たように思いますね。

-今日は「頑張れ、宮崎」Tシャツを着てましたが?
最近(宮崎に)良くないことが続いているんで。それはどうしようもないってことで、チームとしてやらせてもらってるんですけど。昨日から。

-あれは瀬戸山選手が発案ですか?
そうです。チームのほうも理解してくれてて会社のほうもこれから宮崎のために出来ることをって動いてくれてるんで。

-来週は島根ですが?
島根の石崎選手はクレバーでポーカーフェイスだけどひょひょひょいって点を取ってくるし外もあるし、やっかいなんですけど、今日みたいに我慢して我慢して戦えれば何とか勝機はあると思いますし、悪い時はオフェンスが重くなったりとかアウトサイドに頼りすぎる時だったりとか、簡単に点を取ったりとか簡単に突き放そうって時はすごい悪いリズムの時なんで、ディフェンスからしっかりと足を使って守ってオフェンスでは気持ち良く走っていければうちのリズムになってくると思うので、それが出来るようにまた明日から練習でやっていきたいです。