10月16日(土) 島根スサノオマジック vs 埼玉ブロンコス 開幕試合後のインタビュー

10月16日(土曜)プロバスケットボールリーグ、bjリーグの2010-11シーズン開幕した。
日本代表にも選ばれる石崎巧選手を擁する島根スサノオマジックと埼玉ブロンコスの試合後のインタビューです。

島根スサノオマジック

 

ジェリコ・パブリセビッチHC

-今日の試合の総括を?
「先ずはホーム(の埼玉)におめでとうをいいたいです。そして記者会見の時間が遅くなって申し訳ありませんでした。試合後はいつもチームミーティングを行っているので。
今日は30分間くらいは良いバスケが出来ましたが、一時的に崩れました。
その原因は二つあると思っています。一つは交代で入ってくる選手たちの経験不足。
山本、薮内選手は(プロとして)人生で初めての公式戦です。(そういった若い選手たちを)今後もサポートしていかなければなりません。
もう一つはPG石崎選手の怪我です。彼の怪我も(試合のプランを崩す)原因の一つです。崩れた後は最後まで立て直すことはできませんでした。
チームは皆、頑張ったと思いますが、チームが目指す(賢い)プレーは出来ませんでした。(唯一の例外は)ウィル・カード。彼がこの試合を救ってくれましたが、アウトサイドのフィッシャーや横尾選手は試合を作れませんでした。明日勝つためにこれから準備をしなくてはなりません」

-島根の目指すバスケは? 
「まだ練習試合2試合、プレシーズンマッチ1試合しか(試合を)私は見ていません。
皆さんと同じように今日はじめて見るプレーもありました。
島根に必要なのは試合数だと思います。若い選手の経験を補い、そしてチームが一つにまとまるためにも試合数が必要です」

-ホームとアウェイの違いは?
「(全然)違うと思います。選手はアウェイとホームでは気持ちの入り方が全く違います。今日はアウェイでしたが、(観戦に来てくれたり、TVなどで応援してくれる)島根のブースターに感謝の意を述べたいです。」

-石崎選手の怪我について
「昨日の練習で足首を捻挫してしまいました。怪我の影響で本来のキレはありませんでしたが、プロとしてプレイし続けたことは素晴らしいことだと思います。
あと怪我とは関係ありませんが、この(スポーツ)コートでプレイした選手が殆どいませんので、慣れていません。今日30分しか出来なかったことを明日は40分間勇気を持ってやり続けたいと思っています。」

-今日の試合で一度もタイムアウトを取らなかった理由と試合後のミーティング内容は?
「5人の内、2人(ウィルと石崎選手)しか機能していないので、何回タイムアウトを取っても意味がないことだと思いました。(オフィシャルタイムアウト含め)十分なタイムアウトがあったので私が取る必要は無かった。
試合後のミーティングは今日の反省点など確認しました」

-久しぶりに日本で采配をした感想は?
「久しぶりに怒っている姿を人前で見せました。3回連続オフェンスでファールを貰えず、相手が1回で取ってもらえていましたが、そういった(bjリーグの)審判のコールに慣れなくてはいけないと思いました。(日本のバスケが)もっと発展するためには(審判の問題も含め)いくつかの点で改善されなければなりません。改革しなければずっと今ままのレベルで試合をし続けることになります。
レフリーが試合を作ります。かつてJBLで世界基準の『笛』に近づけるため、有名な審判を招聘してセミナーなどを開かせましたが、この(bj)リーグでも同じような事が必要だと感じています。今後レフリーの笛が改善されれば、他のHCや私も文句を言わなくなると思います。今日の敗戦をレフリーのせいにするつもりはありません。埼玉が良いプレイをした事が勝因だと思います」

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埼玉ブロンコス

 

ボブ・ナッシュHC

-今日の試合の総括を?
「新規参入チームが相手ということで難しい面もありましたが、選手は細かな事も一つ一つ集中してやってくれました。北向、寺下選手がビックショットを決めていましたが、こういう試合で決めてくれる事を嬉しく思います。ファールもあり、予想(時間)よりもゾーンディフェンスを多用しましたが、サイズの違いもあり仕方ありませんでしたゾーンは効果的に機能していたと思います」

-相手(島根)チームの印象は?
「良くコーチングされたチームだと思います。PGの石崎選手、インサイドのウィル(カード)選手は良い選手だと思います」

-チームの(目標である)走るバスケットは体現できたか?
「トランジションからオフェンスをする事がチームの目標でもありますので、(今日は)よく出来ていたと思います。PGのケニー(サターフィルド)、北向選手らがオープンコートから1対1を決め、自分たちの試合運びが出来ました」

-ケニー・サターフィルド選手はPGながら得点力もありますが、彼の役割は?
「(埼玉ブロンコスの)コーチになる決まった時に、(選手)一人ひとりが一丸となってプレイするチームを作りあげようと思いました。(埼玉の)オフェンスは機会均等に得点出来るようにデザインされています。日本人選手、外国人選手に関係無く、一番チャンスがある選手が得点出来るように心がけています。ケニー選手は高校、大学でも最高峰の環境でプレイし、NBAにもドラフトされました。パスだけでなくスコアリング、ディフェンス、リバウンドも完璧に出来る選手です。」

-セミファイナル、ファイナルに導くためには、このチームに必要ことは?
「まだあと51試合残っています。先ずは(レギュラーシーズンを)しっかり戦っていきたいと思います。チームディフェンスをきちんと取り込むことでプレイオフが見えてくると思います」

-開幕試合での勝利について
「日本でのプロ(キャリア)初試合で勝利できたことを大変嬉しく思います。しかし今日の勝利は選手たちのおかげだと思っています」