Archive for 8月 15th, 2008

アメリカ対ギリシャ(予選)

Coach Tommy 8月 15th, 2008

第3Qはまるまるカットされていたものの、なんとか放送してくれて、見ることができました。

さて、アメリカとしてはギリシャ相手に2連敗は許されないところ。ギリシャとしては、あまり予選でUSAに勝つことは考えていないのではないか。。

ギリシャはスタメンにあまり出番のなかったグリニアダキス(216cm)を起用。アメリカに高さで対抗するつもりかもしれない。もしくは、主力のツァルツァリスをベンチスタートさせたいのが狙いか。

さて、NHKの解説のK氏。相変わらずアメリカ目線で解説するのはやめてほしいところ。

アメリカがトラブルに陥ると、必ずNBAとのルールの違いを強調し始める。

キッドがファールトラブルになると、「NBAではファールにならないような接触なんですよね」みたいな。

あげくの果てに、アメリカの3ポイントが入らない理由をアナウンサーに問われ、

「ボールの大きさの違いと、NBAとは3Pの距離が違います」をあげていた。。。

もはや、NBAプレイヤーがいるのはアメリカだけではないんですが、彼らはどうなっちゃうんでしょう?ノビツキーや、ジノビリ、スペインにもたくさんのNBA選手がいますが、彼らが不調でもそんなこと言わないでしょ?

さて、そんなことより試合ですね。

ギリシャは、ディアマンティディス、スパヌリス、フォッツィス、ヴァシロポウロスがスタメン。解説のK氏は、ディアマンティディスのシュート力と、スパヌリスのゲームコントロール力をポイントにあげていたが、実際はディアマンティディスがゲームをコントロールするPGで、スパヌリスはリングに向かって仕掛けていくSG。もちろんPGのようなハンドリングは持っているが、前回日本でもアメリカ相手に一番得点したのはスパヌリスだった。

序盤から、USAはいつものように、フルコートでマンツーマン・ディフェンス。ガードはかなりのプレッシャーをかけられるが、さすがギリシャのガード陣。上手くディフェンスをかわし、ギリシャが序盤リード。しかし、いくつか難しいシュートを打たされる場面があった。

3分ほどで、キッドが2ファール目をしたところで、すかさずディアマンティディスがキッドに対してポストアップ。キッド3つ目のファールでやむなく交代。先月のプエルトリコ戦でも、アローヨに対してポストアップをかましていたディアマンティディス。196cmのPGだからなせるわざ。接触にもやたら強い。
(それにしても、ディアマンティディスって打ち込みにくい。。。そういえば、アテネの記者から聞いたが、彼のニックネームはミチェスだそうだ。理由は不明)

第1Qは互角で終了したが、第2Q終盤からUSAが持ち前のディフェンスと、ファーストブレイクで圧倒し始める。
やはり、USAは2年前より確実に強くなっていると再確認。

2年前の主力だった、ハワード、レブロン、カーメロ、ウェイド、ポールが成長していることは間違いないし、その周辺はハインリック、バティエー、ジョー・ジョンソンなどだったが、それがキッド、コービー、デロンなどに変わっているのだ。

それと、コーチ陣に迷いがなくなった。2年前、結局試合で使わなかったブラッド・ミラーなどをベンチに入れておいたのは、まだコーチ陣に迷いがあった証拠。それが、今回はビッグマンを最小限にし、あくまで運動能力とスピードで圧倒しようという決意のようなものを感じる。
よって、2年前にくらべ、いい意味、オフェンスがかなりシンプルになったのだろう。(それが弱点にもなると思うが)

このギリシャ戦で一番の活躍をしたのは、ボッシュだと思う。
第2Q終盤のボッシュのディフェンスが試合の流れを変えた。想像以上に手が長いのか、ギリシャのガード陣はパスを出すのに苦労していた。ディフェンスの基本である、アクティブ・ハンズ。それがUSAには徹底されている。

USAはスクリーンへの対応策として、スイッチを多用する。第2Q後半、ギリシャはスイッチによってできたミスマッチを攻める作戦に出る。この場合できるミスマッチは、ギリシャのガード陣が、ボッシュに対してアウトサイドから1オン1を仕掛けるというものだったが、最初はディアマンディディスのクロスオーバーをボッシュがスティール、次はジシスがスティールされ、最後はスパヌリスがボッシュにシュートブロックされた。
結果的に3回連続、ボッシュのディフェンスがギリシャガード陣を圧倒。(2年前はボッシュのディフェンスが穴だったんですけど笑)
これによって、気づけば20点差。(この間にレブロンやウェイドの派手なプレイが続いていた)

こうなると、USA相手に逆転するのは難しい。まぁここで、気合を入れて追いつこうとする意味はないですね。まだ予選だし。

ギリシャのPG、パパルーカス、ジシス、ディアマンティディスのTOがそれぞれ、5、4、7!今回はあからさまにUSAのバスケットが成功した試合となりました。

しかし、決勝トーナメントとなれば、また違う展開になるでしょう。

NHK!!
もう少し放送時間長くしてくれないすかねー

復活!!

Coach Tommy 8月 15th, 2008

先ほど、NHKの放送予定を見たら、USA対ギリシャの放送が復活していた。

4時55分~6時。かなり短縮しての放送にはなるが、やらないよりはマシ。詳細はこちら

このブログを見て心を改めてくれたのだろうか、NHK(笑)

さて、朝から、スペイン対ドイツはそっちのけで、2日目のスペイン対中国が気になっていたので見てみました。

スペインは(おそらく)中国を相当舐めていたような感じで、スタメンにラウル・ロペスやレジェス(レジェスはもともとスタメンですか?)を使い、できるだけ主力を休ませて勝ちたかったのではないかと思う。

しかし、序盤から中国の猛攻を受け、ラウル・ロペスは最初の6分で交代(その後出番なし)。以降、カルデロンとリッキー・ルビオの2人でPGを回していた。

初戦のギリシャに良い勝ち方をしたことで、かなりの気の緩みがあったのか、スペインはなかなかリズムをつかめない。序盤、ルディ・フェルナンデスが好調でなんとかついていけていた感じ。

両ベンチの動きが出たのは第2Pの5分を切ったあたり、スペインは1-3-1ゾーンに。トップにリッキー・ルビオを置くことで、彼の運動量を活かすディフェンスなのだろう。ちなみに、一番重要な、ゴール下の1はヒメネス。彼の献身的なディフェンスなくしては、1-3-1は成り立たない。しかし、ヒメネスはスピードがあるわけではないので、両サイドのコーナーのディフェンスに追いつけるのか不安だと思った。

予想通り、最初のポゼッションこそ、中国にムリなシュートを打たせることに成功したが、2ポゼッション目には、ヤオのショートコーナーに簡単にボールが入り、得点を許す。それから、コーナーへの素早いパス回しにヒメネスが追いつけず(簡単にボールを回させてしまうのはチーム全員の責任だが)3Pを決められる。
これだけ簡単に対応されては、ゾーンは失敗だったと言わざるを得ないでしょう。

かたや、同じ時間帯、中国はマッチアップゾーンでスペインのリズムを崩すことに成功。スペインは3Qもリズムに乗れず、なんと10点しか取れなかった。第3Q終わった時点で14点中国リード。信じられない展開ですよね。

たぶん、スペインの選手たちが一番信じられなかったはず(笑)

中国はバックコートのLiu Weiと、Zhu Fangyuに9本の3ポイントを決められ、また、流れに乗れそうなタイミングでことごとく、Wang ZhiZhiにシュートを決められてしまう。さすが元NBA。214センチであの素早いドライブ。ヨーロッパにも、彼を超える選手はなかなかいないでしょう。

ゲームの中で一番驚いたのは、この中国にリードされた苦しい展開で、第4Qに一番コートにいた選手はリッキー・ルビオだったこと。ロスターには入ったものの、スペイン協会としては、経験を積ませることが一番の目的で、アテネの時のレブロンやかーめろのように、ベンチにいる時間が長くなるものと、個人的に思い込んでいた。

しかし、結果的に流れを変えたのはその17歳のリッキー・ルビオだったと思う。彼の仕事は、ガードにプレッシャーをかけること。実際、リッキーにマッチアップされた、PGのLiu WeiやChen Jianghua(実は彼も18歳)は第4Q、ボールを運ぶのがやっとという状態、まるで大人にマッチアップされた中学生のようだった。それはリッキーのディフェンスによるもの。結果、中国のオフェンスは崩れ、スペインのオフェンスにもリズムが出てきた。終わってみれば、リッキーは5スティール。

リッキーは大事な場面でのアシストも光った。ガソルへのアリウープパス。圧巻は速攻が失敗し、セットオフェンスを組み立てるため、リズムを変えると見せかけて、ゴール下のガソルへのビハインド・ザ・バック・パス。終盤のあの落ち着きっぷりはどうだろう。本当に17歳か(笑)

スペインのプレイヤーたちも、当たり前だが、彼のことを相当認めているようだ。チームの一員として、浮いた様子は見えない。

リッキーと同じく、昨シーズンバダロナ(DKVホベントゥット)で活躍した、ルディ・フェルナンデスも素晴らしい動き。ドライブのアウトサイドシュート。安定感がでてきた。来年、NBAでの活躍がより楽しみになった。

ルディの活躍により、ベンチからの登場になった、ラ・ボンバことナバーロも大切な場面でビッグショットを決める力は顕在。短い時間で、大量得点を取る爆発力は相手チームに恐怖を与えるでしょうね。

マルク・ガソルの成長も忘れてはならないでしょう。2年前に比べると自信に満ち溢れたように見え、まるで別人のようでした。

結果、ぎりぎりでOTに持ち込み、OTはスペインが圧倒。OTでは、リッキーとカルデロンが一緒にコートに立つというスタイルも見せてくれました。

ガルバホサと、ケガをしたヒメネスの調子が上がらないのが少し心配ではありますが、すれを差し引いても、スペインは2年前よりも完成度が高くなったような気がする。予選で、アメリカを倒す必要はないので、負けるかもしれませんが、トーナメントではアメリカはもっとも戦いにくいチームではないかと改めて思いました。

そして、中国。予想以上に力はある。アジア枠を増やすためにも、ぜひ頑張って、決勝トーナメントに進んでほしいですね