Archive for the 'NBA' Category

Kyle Korver

Coach Tommy 11月 21st, 2010

先日、Chicago Bullsの試合を見ました。HoustonとのゲームでDerrick Roseの見事な活躍でChicagoが接戦を制するというゲームでした。

今シーズンのChicagoの試合を見るのは2回目なのですが、今年はBostonのACだったティボドー(Thibodeau)さんがHCに就任したこともあり、ディフェンシブな素晴らしいチームができるのではないかと期待も高いと思います。

Derrick Roseやリバウンドを頑張るJoakim Noahの活躍は素晴らしいですが、Chicagoのチーム作りで興味深かったことがあります。

それは、ベンチから出てくるKyle Korverの使い方。Kyle Korverはご存知、NBAでも屈指の3ptsシューターです。昨シーズンはなんと53%!
今シーズンも11試合終了時点で56%を沈めています。

実際平均PTは21分なのですが、実は出場時間の大半はChicagoはKorverを活かすフォーメーションでオフェンスをスタートしているんです。今日は2つほど用意されているうちの一つをご紹介します。


最初はこのセットからスタートです。1番がRose。2番がKorver。3 Dengと考えてください。X2はKorverのディフェンスです。当然シューターなので、タイトにマッチアップしています。

プレイはいたってシンプル。RoseとDengがスクリーンで左から右サイドへ移動すると同時に、Korverはスクリーンを使い素早く反対のウィングへスプリントします。この時、オーソドックスな守り方はX2がKorverの後をしっかり追いかけることです。
もし、しっかりスクリーンがかかってしまえば、Korverに簡単に3ptsを決められてしまうわけです。


また、X2が遅れてしまった場合、X5がスイッチでシュートを止めにいくしかなくなりますが、こうなるとKorverはミスマッチ(もしくはオープン)になった5番にパスできます。
また、DengとRoseのPNRの守り方でDengのディフェンスがショーアップした場合(図に書き込んでません)Dengもオープンになります。実際、こういう場面が何度かありました。



また、もし同じセットで、X2が先回りをしてKorverを守ろうとすると、

今度はKorverは反対側へ走り出し、左サイドで同じプレイが行われるわけです。これは守るの難しいですね。
もし、4番、5番のディフェンスがKorverを気にしすぎると、Roseがドライブで侵入してくるわけです。

Korverは一人でゲームを支配できる選手ではありません。しかしながらそのKorverを使って、チームのチャンスを確実に広げて攻撃しているChicagoの陰のキープレイヤーはKorverを言えるかもしれません。
なにせ20分の間、Korverを酷使してますからね。

もし、Chicagoの試合を見る機会があればぜひ注目してみてください。

ショーディフェンスをかわす

Coach Tommy 11月 13th, 2010

先日、NHK様で放送していたLAC対ニューオリンズの試合を見ました。

ニューオリンズは、先日紹介したフェニックスのピック&ロール(以下PNR)の嵐のチームとは少し違いますが、PGのPaulがいる分、他のチームよりはPNRの回数が多いのかなと思います。(データの根拠はなし)

対するLACは正PGがケガなどで安定しない(出場してましたが)せいか、ルーキーのBledsoeがスタメンPG。ケンタッキーで1年しかプレイしていないルーキーにあまり期待するのは可哀相ですが、やはりPGの差がゲームに大きく影響していたと思います。

ニューオリンズはここまで全勝で並に乗っているチーム。その原因はディフェンスです。失点の少なさはリーグ3位です。やはり試合を見ていても、ポジショニングの移動がすごく速いです。特にPNRに対してはしっかりスクリーナーのディフェンスがショーアップ(これは説明が必要でしょうか?)し、ガードに自由な動きをさせません。

このショーディフェンス(ヘッジって言ったりします)をかわすドリブルがNBAでプレイするには、ガードであろうとフォワードであろうと最低限必要なスキルだと思うのですが、どうもBledsoeはあまり得意ではないらしく、ほとんどショーディフェンスを抜きさるドリブルを見せず、ただ止まって、発展性のないパスをすることを試合を通して繰り返していました。あまりにショーに対して躊躇し、Westにあっけなくスティールを許す場面もあり、PNRでは完全にニューオリンズのディフェンスが主導権を握っていました。

確かに、BleadsoeはケンタッキーでもPGという感じではなかったし、UK自体あまりPNRを多用するチームではないので、経験が足りないのかもしれませんね。
このPNRを見事に攻撃できてこそ、NBAで立派に戦っていけるのだと思います。今回はPaulの圧勝でした。
むしろ、ベンチから出てくるBaron Davisの方がしっかりPNRをチャンスにつなげていました。(Davisはその分無茶なTOもするんですが)

このPNRのドリブルがNBAで特に上手いと思うのが、当然NashやPaulだったりするんですが、実はオーランドのJameer Nelsonが強烈に上手で(スクリーナーが強烈って話もありますが)リーグで最も高い成功率を誇っているとか。
個人的にはDerrick Roseのドリブルも本当にすごいと思って、最近見とれてしまいます。

もちろん、ショーをかわすといっても、PNRディフェンスにもショーディフェンス以外にいろいろな種類があるので、全てに対応できないといけないんですけどね。

日本のGやFも見習わないといけないですね。特に世界レベルではSGはこのスキルが必須です。

今後もちょっとPNRに注目したいです。

オベルト引退

Coach Tommy 11月 11th, 2010

誰にでもいずれやってくるものですが、Fabricio Oberto引退です。(情報遅くてすみません)

アルゼンチンバスケは自分がコーチとして目覚めてから一番影響を受けたバスケットかもしれません。
2002年の世界選手権の試合はいまだに見たりしますからね。

オベルトはNBAでこそ、ダンカンを支えるいぶし銀の活躍でしたが、実際2002年はジノビリ、エスコラにつぐスコアラーでもありました。ウォルコウィスキがいたので、PFとしての出場ですが、実際アウトサイドシュートのないオベルトは一番インサイドで活躍していました。決勝では、ディバッツ相手に25点以上を上げる活躍だったのを覚えています。(ジノビリが出てれば優勝してましたかね)
ポストのムーブやターンアラウンドシュート、スクリーナーとしても、すごく基本に忠実な選手で、引退は寂しいですね。


仙台で撮った写真です。まだ4年しか経ってないのか(笑)

ついに開幕

Coach Tommy 10月 31st, 2010

NBA開幕ですね!
開幕戦のマイアミ@ボストンは久々にワクワクしながら観戦しました。ボストンの補強は素晴らしく、シャックは(個人的な)予想通りしっかり機能していたと思います。シャックのようなスクリーナーはレイ・アレンのようなシューターを助けると思います。

さて、昨日はフェニックス対ユタの試合を見ました。
お互いにチームの中心のインサイド、StoudemireとBoozerがいなくなって注目のカードです。フェニックスは相当な戦力ダウンと予想されて、それは間違いないと思いますが、他のオールラウンダーの補強は実は素晴らしいと思います。
今までも活躍した、Nash、Hill、Richardsonに加え、新たにWarrick、Tarkogle、Childressという補強をしました。この補強は実は素晴らしいと思っています。

特にTarkogleの補強はチームに新しいリズムをもたらすのではないかと思っています。
今まで同様(ジェントリーHCが言うように)フェニックスのオフェンスのほとんどはピック&ロール(以下PNR)ですが、今でPNRのほとんどはナッシュ(休んでいる間はDoragic)が起点となっていました。
しかし、Turkogleは208cmの長身ながらドリブルが上手く、シューターとしてだけでなく、オフェンスの起点になれる選手です。残念ながら、RichardsonもHillもPNRのドリブルスキルがあまりないのか、そういうプレイは見たことがありません。
しかし、昨日の試合ではTurkogle(4番としてプレイしている)を起点とするオフェンスが見られました。

そのエントリーです。

まずは1−4に近いフォーメーションからスタートします。1番Nash、2番Richardson、3番Hill、4番Turkogle、5番Lopezというイメージです。


Richardsonが逆ウィングへカットします。(このカットの名前を知ってる人いたら教えてください!)


そしてTurkogleがLopezのスクリーンを使ってウィングへポップアウトして、ボールを受けます。


Nashはパス後、ボールサイドのコーナーへ。ここからTurkogleのPNRが始まります。


ここからはTurkogleの腕の見せ所ですね。逆サイドでは、Hillがフレアスクリーンに行くケースが多かったです。

このように明らかにTurkogleを使うオフェンスはフェニックスの新たな武器になるかと思います。Lopez、Warrickといったインサイドが成長すればPNRの破壊力も増します。そうなれば、アウトサイドのシューターも活きてくるでしょう。Doragicの成長もNashの負担を軽減します。
まぁ勝てるかどうかは置いておいて、以前より見ていて楽しいチームにはなりました。

ちなみに、先日USA女子で流行っていると書いたフォーメーションを見事にNash率いるフェニックスも多用していました。やはり流行は恐ろしいです。

エリート

Coach Tommy 10月 23rd, 2010

ちょっと話題が遅いですが、また新たなエリート選手がbjにやってきました。

宮崎シャイニングサンズの


Jackie Manuel

なんとNCAAの全米チャンピオンメンバーです。あのときのUNCはかっこよかったなぁ。

彼は数年前にレラカムイ北海道にいたJawad Williams(Cleveland Cavaliers)とチームメイトで、しかも同期なんですね。以前、Jawadについても記事を書いたことがありますが、彼らは1年生の時に、どん底を味わっている選手たちなんです。なんと2002年のノースカロライナは1976年以来初めてNCAAトーナメント出場を逃すという不名誉な記録を作ってしまったのです。
まぁ、そうそうたるメンバーのOBたちからの批判はすごかったでしょうね。

しかし、2年生の時にはRaymond Ferton、Rashad McCants、Sean Mayというスーパー1年生たちが入学し、3年になるとKansasから待望の名将Roy Williamsがやってきました。
そして、4年生の時には念願のNCAAタイトルを獲得したのでした。

JawadもManuelも決してチームのエースではありませんでしたが、Manuelは貴重なディフェンダーとして渋い活躍をしました。
しかし、残念ながらNBAドラフトにはかかりませんでした。(現在、JawadはNBAでプレイする夢をついに叶えました)

あれからもう6年近くが立ちますが、彼の活躍が見れることは嬉しいことです。
ひそかに応援したいと思います。

久々の登場

Coach Tommy 10月 14th, 2010


Japan Timesのサイトにラウーフの記事が登場しました。いつものエドが書いた記事ですね。

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/sp20101011eo.html

今回は41歳でまだトップでプレイを続ける「若さの秘密」を語っています。

とても読みやすく、英語の勉強にもなりました。

USA女子

Coach Tommy 10月 8th, 2010

ちょっと投稿が遅くなってしまいましたが、女子世界選手権はUSAの女子がほとんど苦戦することなく優勝しました。
少し苦戦したのは5点差で終わった決勝チェコ戦の前半くらいでしょうか。男子とともに完勝と言ってもいいでしょうね。

決勝を含めて、数試合の戦いぶりを見ましたが、選手たちの能力が高いのは言うまでもないですが、ハーフコートのオフェンスが素晴らしいと思いました。同じエントリーから始まるオフェンスを検証してみました。


実はレイカーズのトライアングル•オフェンスとほとんど同じエントリーから始まりますが、(自分が見たのが正しければ)5つのオプションが用意されています。

1.Shooterを活かすためのStagger Screen。特にDiana TaurasiやTamika Catchingsを活かすプレイ。
2.UCLAカット
3.Scissors
4.Side Pick and Roll
5.Double High Pick

PGの動きも見ていましたが、特にプレイをコールしている様子はなく、おそらくボールの動きか、インサイド選手の動きで、プレイのオプションが決まっているのではないかと思います。

1番のプレイのみプレイブックを作ってみました。


まず、4番がボールをトップで受け、逆サイドでボールをスイングします。このプレイでは3番がDiana。2番がTamikaやその他のSFの場合が多かったと思います。


2番がインサイドのスクリーンを使って、ボールサイドのローポストへ。ボールを受ければ1on1が始まります。


今度は1番のSue Birdがスタッガースクリーンでトップへ出てきます。もちろんこの動きでBirdがボールを受けるんですが、2番にボールが入った場合、反対再度のヘルプをさせにくくする意味もありますよね。


ここから先はさらにオプションですが、Dianaに対して執拗にスクリーンをかけます。

USAはこのプレイを使うことが一番多かったですかね。サイドラインのスローインからもフォーメーションとしてこのプレイを使っていました。
このフォーメーションの名前は知らないんですが、最近のバスケで流行ってるんですかね。実は決勝の相手のチェコも同じプレイをしていましたし、男子もトルコを含めた数チームが取り入れていました。また、日本でも昨年のリンク栃木やbjリーグの数チームでも取り入れていました。
非常に守りにくいプレイではありますよね。

特に女子アメリカはインサイドのSylvia FowlesやTina Charlesのインサイドが強力で、スキあればインサイドでのシールを狙っています。Gの選手も常にインサイドへのフィードを考えてプレイしています。そして、もちろんアウトサイドにはDianaが待ってますから、こりゃぁ守れない(笑)

さて、優勝したUSAですが、エースのDiana Taurasiの驚きのショットで締めくくって終わります!

これは強烈ですね〜 

BEST SWISHES

Coach Tommy 9月 25th, 2010

長らくMahmoudというブログタイトルでやって参りましたが、本物も日本で活躍していることですし、ややこしいので、ブログタイトルを変えました。

「Best Swishes」

結構気に入ってます。

http://basketballnavi.com/best_swishes/

URLも変更になってますので、今後ともよろしくお願いいたします。

ところで、女子世界選手権アルゼンチン戦すごかったですね!

大神選手はさすが!1秒でドリブルする勇気はすごい。。男女合わせても間違いなく日本のNo1選手ですね。

今日も夜更かしして見ようと思います。

懐かしい

Coach Tommy 9月 22nd, 2010

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Air Penny 2 !!高校の時履いてたんですよ~

復刻した時、微妙に欲しかったけど、必要ないし手を出さなかった。

しかし、某オークションで安かったので買ってしまいました。

円高に感謝。

なんと送料入れても6000円台というお手ごろ価格。安い!

黄金世代

Coach Tommy 9月 14th, 2010

準決勝、決勝のタイミングで記事が書けなかったので、タイムリーな話題ではなくなってしまいましたが、準決勝のセルビア対トルコの試合は、大会を通してのベストゲームの一つでした。

昨年のユーロでも旋風を巻き起こしたセルビアなので、今大会はかなりの期待をされて大会に臨みました。そして、期待以上のプレイを見せてくれたと思います。
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こちらがロスター。なんと23歳以下が7人。末恐ろしい。

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あきらかに別格プレイヤーの風格を見せた、Teodosicはまだ23歳。最初の2試合でなかったことや、スタッツ的にはあまり目立ちませんでしたが、やはり重要な場面での勝負強さはブラフじゃありませんでしたね。
スペイン戦での決勝3ptsはもちろんですが、トルコ戦も絶好調で11アシストと、もしあの試合の勝っていたら、もっとTeodosicの名前が有名になったかもしれません。

個人的なお気に入りを紹介します。
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まずはBjelica。まだ22歳だし、209cmですよ!フィジカル的に逆にインサイドは難しいかもしれませんが、シュートとハンドリングが良くて、なんとPGまでできるとか。まるでToni Kukocを見ているかのようでした。

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Dusko Savanovicは27歳ですが、世界大会はどうも初めてだったようですね。しかし、インサイド、アウトサイド両方で強烈なインパクトを残しました。Ave11ptsでしたが、試合の重要な場面で決めている印象で、しかもわすか19分の出場でそれだけの数字を残すのは並ではない。ドライブからのシュートへ持っていくスキルも多彩でとても参考になる選手でした。

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最後はトーナメントで一番のインパクトを残した22歳のKeselj。SGとしてただシュートが上手いだけでなく、クラッチタイムでことごとくシュートを沈めました。スペイン戦、トルコ戦、すごかったなぁ。得点もなんとトーナメントに入ってからはAveで15ptsは取ってたかな。大会を通してなんと2pts70%、3pts60%と信じられない数字を残しました。セルビア国内のレッドスターに所属しているそうですが、素晴らしい若手が本当にたくさんいるんですね。206cmというサイズがずるいです。

間違いなく、これから4年くらいはセルビアの時代が来るでしょうね。きっと今後NBAに行く選手も出てくるだろうし、このまま成長して、今回実現しなかったUSAとの試合なんかも見れたらいいですね。
ひとまず今期の彼らに注目ですし、来年のユーロが今から楽しみです。

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