11月20日(日曜)サンロッカーズ渋谷対三遠ネオフェニックス

11月20日青山学院大学体育館で行われたサンロッカーズ渋谷対三遠ネオフェニックスの試合結果と会見は以下の通り。

11月20日試合結果とスタッツ

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11月20日記者会見(三遠は藤田ヘッドコーチ、鈴木達也選手。渋谷はBTテーブスヘッドコーチ、満原選手)

三遠ネオフェニックス 藤田弘輝ヘッドコーチ

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-今日の試合を振り返って
昨日は相手がリバウンド、フィジカルな部分でアグレッシブだったが、今日はチーム一丸となって連敗しないようプライドを持って戦った結果だと思う。選手たちがプライドを見せてくれて勝ちきることが出来てよかった。

-具体的に良かった点
リバウンドは昨日よりは頑張ることができた。そこは大きい。日本人選手がアイラ選手とマッチアップした時に数日よりは自由にプレイさせなかった。そういうちょっとの所の頑張りが大事だったと思う。オフェンスでは全員でボールを回して得点を取ることが出来た。外国人選手が一桁でも鈴木達也が19点とアグレッシブにプレイしてくれて、(彼が積極的に点を取る形は)いつもと違うが、相手がマンツーマン(時間帯)を多くしたこともあって昨日よりはボールは回ったかなと思う。

-日曜日に勝てない試合が多いが、ホッとしたか
うーん、それよりも連敗しなかったことが良かった。今シーズンは連敗しないことがを目標にしているので、今日は勝つことが出来て良かった。

-昨日は大きなチャレンジ(試練)だと言っていたが、それは乗り越えた
土曜勝利したあとの日曜に連勝することを目指している。
今回は新しいチャレンジだったが、負けた後にどのようにカンバックするのか。それを一つ乗り越えた。来週は連勝を目指していきたいと思う。

-鈴木選手にどのような指示をだしているのか
彼の感性に任せる部分が大きい。あれだけピックアンドロールをアンダー(下がって守る)してくるが、シュートを打とうと思えば打てるので、積極的に打った結果が今日のような試合になったと思う。相手の伊藤選手が相当良かったので、今日は負けん気の強さからやり返そうという気持ちでプレイしてくれたと思う。

-2-3ゾーンの対策は出来たか
(相手が)昨日よりも長い時間帯してこなかった。マンツーマンかゾーンのどちらをしてくるのか分からなかったが、しっかり対策はしてきた。しかし、なかなかそれを出すことが出来なかった。(うちとしては)マンツーマンディフェンスしてくれて良かった。

-23日水曜にすぐ試合(富山戦)があるが、それに向けての対策は
初めてのことなので、これから探り探りコンディションをどのように整えるかが大事。いつものようなスカウティングであったり練習は出来ないので、チームでしっかり質の高い準備をして富山戦を迎えたいと思う。

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鈴木達也選手

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-今日の試合を振り返って
今日はアグレッシブにプレイしようとチームで決めていたので、それが良い結果に繋がったと思う。昨日はリバウンドを中々取ることができなかったので…。(スタッツを見ながら)昨日よりは良かったのでは。(リバウンドは)これからの課題。今シーズンずっと課題になると思う。

-自身のプレイについて。19得点だったが
相手がピックアンドロールではアンダー(下にさがる)で来るので、そうなった場合は自分がシュートを打つことがチームとして必要になってくる。積極的に打ったことが良い方向に向かったと思っている。

-シュートには自信がある
今まではチームメイトを活かそうとパスを選択することが多かったが、今日のようにノーマークになれば決める自信はいつでもある。相手に空けられた分、決めるのが自分の仕事だと思っている。

-23日から凄い選手(ジョシュ・チルドレス)が試合に出ると思うが、
我々だけでなく日本の人みんなが期待していると思う(笑)
早く一緒に試合がしたい。凄いプレイヤーだと思う(笑)

-昨日よりも相手の2-3ゾーンが少なく、マンツーマンだったことで助かった部分はあった
相手がゾーンする時の攻め方は準備していた。それをせずにいつものバスケットができた。もしゾーンであればプラン通りの攻略をしていただろうと思う。

-相手のインサイドを警戒し、ペイントの得点を半分にしていたが
アイラ選手にうちの日本人選手がマッチアップする状況が出てくるので、その部分では出来る限り日本人選手が外に追いやるようにしていたと思う。スタッツには残らないが、鹿野選手が頑張って貢献してくれたと思う。

-チャド選手へのディフェンスについて
今日は全員で止めに入ったと思う。彼のクセなどもスカウティングしていたので、インサイドの選手はしっかり出来ていたと思っている。

-代表のポイントガードに選ばれるのは
代表ポイントガードの層が厚いので、選ばれるには積極性や背の低さを感じさせないスピードや、正確性を他の選手よりも出していく必要があると思っている。
一番はこのチーム(三遠)を勝たせること。(選ばれることも重要だが)今シーズンは三遠が勝つことを目標にしている。

-藤田ヘッドコーチはどんな人?
バスケになると凄く熱くなる(笑)
普段はやさしいというか穏やかだが、バスケになると急変する(笑)

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サンロッカーズ渋谷 BTテーブス ヘッドコーチ

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-今日の試合を振り返って
昨日、今日の2日間を振り返ってみてリバウンドとターンオーバーの数字は良かった。ここを2日間続けることが出来たのは良かった。3Pシュートの確率は数字だけ見ると悪くないが、多くがショットクロックぎりぎりで打たされたシュートだった。
インサイドでのプレイに固執しすぎて、本来のボールの動きが無かった。中に切れ込んでいく選手のいないし、左右に展開するプレイの無かった。それは目指すバスケットとは正反対だった。
待望のビックマンが加入してコートの中でミスマッチ(身長差)を作りだせるようになったので、心理的にインサイドを攻めたくなるが、今日はその部分がTOO MUCH(やり過ぎ)だった。
これは私の責任になるが、映像を確認して修正していきたい。あとプレイの良くない選手がいたので、その部分も修正したい。
非常に面白いシーズンだし、川崎が頭一つぬけているが、この地区の戦力も拮抗している。その中で抜け出すにはどの部分を改善するのかが大切になると思う。

-昨日と同じ質問になるがチャド選手はチームにフィットしているか
まだフィットしていない。今日は彼の役割が少しシンプル過ぎた。彼の責任というよりは時間が解決してくれる部分だと思う。チャドにボールが入るとダブルチームでくると予想はしていたし、彼自身もアウトサイドにボールを出していたが、今日は昨日と違いそこからプレイが展開されなかった。

-昨日は2-3ゾーンが有効だったが、今日はマンツーマンの時間帯が多く、そこで鈴木選手にかきまわされた感じがしたが
鈴木選手が良いプレイをしたと思う。彼はパスが上手な選手ので、少し離して守っていたが大事な場面でアウトサイドシュートを決めた。ゾーンの時間帯であれだけビックショットを決められるとマンツーマンに戻さざるを得ない状況を彼が作り出した。三遠のビックマンはうちと異なりサイズではなくスピードの部分で大きさがあるので、そのスピードの部分で守ることが出来なかった。

-4分の1を消化して、オフェンスとディフェンスの評価を
グレードはつけにくい。昨シーズンとは全く異なるシステムで、選手も変わり、ディフェンスも変えたが、今のところは上手くいっている。スティールやアシストも増えているし、スタッツも成績もリーグの中で上位にいる。まだ目指す過程ではある。
コーチとして他のコーチも同じ意見だと思うが、オフェンスのシステム構築には時間がかる。特にリズムの部分では良い時と悪いリズムとあるので、そこは時間がかかるものだ。

-代表活動で選手が招集される時期が多々あるが、良い面と悪い面はどこか
招集は仕方のないことだ。(ここから日本語で)国のため。良い代表強い代表を作るため。
自チームから選ばれるようにしていきたい。代表監督から学んだ様々なことをうちのチームでもパフォーマンスアップに役立ててほしい。
問題は疲労。疲れるが、他のチームも同じ条件だと思う。プラスとマイナス両方ある。

-オールジャパンくらいまでにチームは良くなると考えているか。
そう望んでいる。特にビックマンに関しては。オールジャパンに出場することが最初のチャレンジだ。

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満原優樹選手

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-今日の試合を振り返って
昨日と異なりプレイが少し重かった。相手も高い位置からプレッシャーをかけてきていた。うちはインサイドにアドバンテージがあるので、そこを優位にさせないためにもディフェンスを上げてきていた。その部分は反省点です。

-自身のプレイについて
単純なシュートの確率が悪かった。入っても入らなくても思い切りよく打つべきだった。

-2週間空いたが、代表活動でほぼ休み無しで疲労があるか
(代表参加した選手は)皆そうだと思う。その中でもどう結果を出していくのかが大事だと思っている。シーズン後半になれば全員疲れが溜まるわけで、その中で結果をだしていきたい。
(代表招集での疲労は)関係ないと思う。

-昨シーズンよりもスタッツをアップしていて、成長している実感はあるか
まだ結果を残せていないので、プレイタイムにあった結果を残していきたいと思う。
スタッツに残らない部分で頑張るのも自分の仕事だと思っている。ディフェンスにせよオフェンスの中継役にせよ、そのへんは意識してきたい。

-昨シーズンの3Pシュートの本数を覚えていますか。
去年ですか? 覚えてないです。

-66本ですが、今シーズンは16試合で既に61本打っている。出場時間もシュートの本数もアップしているが実感は
今シーズンはアウトサイドを積極的に打っていくスタイルでもあるので、チームの武器でもあるので、ノーマークであれば積極的に打っていきたいと思っている。

-自信はあるか
まだ自信はない。というと嘘になるがチームで打つことを決めているので、打たないと逆にリズムが悪くなると思っている。(打つべき時に打たないと)リバウンドのタイミングも変わっていくので、しっかり打てる時は迷わず打っていきたいと思う。

-チャド選手の加入で役割は変わった
インサイドが一人(RTグイン選手)だけだったが、役割それ自体はさほど変わってはいない。大きい選手がいるので、自分自身ではどう彼を上手く使っていくのかを考えている。ゴール下にボールを入れたり、ハイポストフラッシュしたりを考えている。

-攻撃のヴァリエーションは広がりそうか
彼が一人いるだけ、アイラを3番(スモールフォワード)に置くこともグインも休ませることもできる。負担も軽減されている。チームとして良い結果が出ている。

-シーズン中の代表招集についてどう思うか
来シーズンも11月から海外遠征があると聞いているし、どう思うよりも、大会(ワールドカップ予選)があることは決まっているので、やるしかないと思っている。それも兼ねて今シーズンは近いが台湾遠征を行ったのは良い経験だったと思っている。

-疲労は? コーチに聞いたら直接選手に聞いてくれと言われたが
BTがそう言ったら、疲労は無いと答えるしかないかな(笑)まだシーズン始まったばかりなので、全然大丈夫。開幕前よりは疲れは無い。開幕二日前にイラン(2016 FIBA ASIAチャレンジ)から帰ってきて、その前も台湾のジョーンカップに出ていた。開幕は気持ちも盛り上がっていたが、その後がに調子を崩した。
今はチームとしての役割もわかるようになってきたので、調子は良い。開幕よりは良い状態だと思っている。

-代表活動によるメリットはあるか
ノーマークを決める。海外であれば自分よりも同じポジション(4番=パワーフォワード)が大きいので、走ってノーマークのシュートを決めることは同じだと思っている。ディフェンスを全員で頑張り、走ることは今のチームでも代表でも変わりはない。代表であれば(すべてのプレイを)より速くしなければ勝つことができない。その部分では代表活動に活かされている。

-「満原がんばれー!」と可愛らしい(子供の)声援があったが、知り合い?
いえ、全然知り合いではいです(笑)
静まり返った時に少し笑ってしまったが、シュート外して嫌な時だったので、リラックスできて良かった(笑)