11月6日、7日アルバルク東京対秋田ノーザンハピネッツ会見全文

11月7日記者会見(秋田は長谷川誠ヘッドコーチ、白濱僚祐選手。A東京は伊藤拓摩ヘッドコーチ)  

長谷川誠ヘッドコーチ

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-今日の試合を振り返って
昨日と比較してディフェンスの修正点がよくできた。あとはゾーンディフェンスを要所要所で使ったことが機能した。相手が一人外国人選手(ギレンウォーター選手)が出ていないことも大きかった。インサイドで攻める場面もあったので、オフェンスでもボールが回るようになりシュートも決まった。アシスト17は今シーズン初めてではいないかと思う。

-オンザコートで2-1-1-2のシステムを初めて試したこととケビン・パルマー選手への評価
(2-1-1-2)前もって昨日か今日の試合で使う準備はしていた。相手の外国人選手が一人いないことで上手く機能したと思う。KP(ケビン・パルマー)に関してはまだ波がある。波を無くしてほしい。

-久しぶりの勝利について
選手も落ち込んでいる部分があったので、次につながる良いゲームだったと思う。

-ディフェンスの修正点
昨日はスイッチ(マークマンをそのまま追いかけずに交換すること)していたので、今日はギャレット選手に対してスイッチしない。ハマ(白濱選手)がギャレット選手についていくというプランを前半で、あとは要所要所ゾーン(ディフェンス)をすること。それが機能した。

-オフェンスではボールがよく回っていたが、どう修正したのか
昨日のオフェンスは状況判断がよくなかった。シュートが打てなければパスをさばいていく。(今日は)オフェンスラインが高かった。広くハーフコートを使っていた部分でボールがよく回った。
あとはインサイドにボールが入ったことで、インサイド-アウトからうまい具合にスリーポイントの確率も良くなった。

-谷口選手の活躍について
まだまだですよ。昨日リバウンドを相手にとらせないようにしようして第1クォーターでファール2つ。これからは良くなる選手だと思う。課題のある選手だがこれからは良くなるので、しっかり使って経験させたい。伸びる選手なので、シーズン終わりにはひと周りもふた周りも大きくなっている思う。常に課題を与えて使っていきたい。

-課題は多いが(谷口選手の)良い点をあげると
要所要所でシュートを決めてくれたこととリバウンドを取ったことあは評価できると思う。

-オンザコート2-1-1-2は今節だけか。次節も試すつもりか。
(可能性は)あると思う。(今日の試合は)相手も誤算でだろうし、(試すことは)無いことはないと思う。
試合数もまだあるので、相手を見ながら使い分けていきたい。

-ベンチメンバーについて
今週は高橋憲一のシュートタッチが良かったが、彼にはディフェンスに課題があった。今後も色々なメンバー、今日の試合に出なかった菅澤、水町らを上手く使っていきたい。

-負けていた(連敗中)がどう気持ちを切り替えたのか
(土曜日負けても)つぎがあるから。我々はプロとしてやるべきことをやろうという話をした。
今日の1勝は非常に大きい。うちのチームは若いだけにこれを上手く勢いに乗せたい。来週が試合が無いことが残念。一つ一つを大切に戦っていきたい。

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伊藤拓摩ヘッドコーチ

-今日の試合を振り返って
今日は秋田が40分間タフだった。昨日の試合を終えて、今日は秋田がこのようにタフに戦ってくる
と予想したが、オフェンスでもディフェンスでも相手がタフにプレイしたと思う。
シンプルにそこに尽きると思う。
タイムアウト中に相手がタフにプレイして、選手の気持ちが折れそうになっている時があったので、後半に関しては我々も良いプレイをしていたと伝えた。前半は修正する部分が沢山あったが、後半はしっかり戦った。でも、相手が良いプレイをし続けた。シンプルにそう思う。
ここから学ぶことは沢山あるし、昨シーズンとほぼ同じくらいの成績なので焦ることなく1試合1試合成長するだけです。

-オンザコートを1-2-1-2に変更した理由は
ギレンウォーターが怪我でビッグマンが3人(ネイミック、竹内譲次、ザック選手)で、相手に合わせにいったが、相手がまさかの2-1-1-2できた。できることなら相手が2の時間帯ではファールをしたくなかった。しかし今日に限っては関係なかった。

-ギレンウォーター選手不在で影響が出たのか
もちろん(彼の不在は)大きい。得点だけでなく攻撃を作れる選手なので、(影響は)大きかったと思う。
彼がコートに居たとしても今日の試合はタフだった。それくらい秋田は良い試合をしたと思う。
昨日もアシスタントコーチと話をしていて、非常に良いチームでタフに戦うがこの成績(東地区最下位)は不思議だと。どこかで覚醒するのではないかと話をしていたが、今日がその日ではないことを祈っています。

-ターンオーバーが多く、数字にならないミスも多かったが、秋田がタフだったからか
秋田の素晴らしいディフェンスやタフなプレイも大きかったが、逆にそれに影響されてしまう部分で(チームは)まだまだと思う。
時々相手がどうしようもない位に素晴らしいプレイをするときがある。ショットクロックの最後まで守りきったけど残り3,2,1秒でシュート決められ、こちらがイライラしてレイアップをミスする。更になんとかしようとして悪いプレイにつながる。ハーフタイムで選手に非常に良いレッスンだと言いました。集中が逸れるとこういう(一方的な展開に)なるから、後半は(相手のプレイを気にせずに集中すること)できたと思う。
負けるとコーチも選手もすべてを否定したくなる時があるが、そんなに悲観することはなくここからどう学んでいくか。良い課題が次々に出てくる。

-ザック選手を先発で起用したことについて
ギレンウォーターが出場できないことでスタートだったが、体を張ったディフェンスや攻撃でもポイントフォワードとして起点を作ってくれた。間違いなく一番成長している選手だと思う。
常に一生懸命なので、引き続き成長してほしい。

-ギレンウォーター選手の怪我の具合は
かかとの怪我ということで念のため(に休ませた)。大丈夫だと思う。MRIも行って骨に異常はないが、腫れているので大事を取った。本人も痛いとは言っているので、無理をさせたくなかった。

-選手には波があるか
もちろんある。どのチームのどの選手にも波はあると思う。コーチは技術や戦術面を注目しがちだが、精神面や集中力というのをコーチとしてフォーカスしなければならない。そのためにスポーツ心理学の先生やヨガの先生にも来ていただいている。昨シーズンもムラが無くなり、シーズン前半よりも後半のほうが数字が良くなった。戦術と同じことなので、ムラを無くして良くするだけだと思っている。

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白濱僚祐選手

-今日の試合を振り返って
格上の相手だということは分かっていたので、全員が一丸となってチャレンジャーの気持ちで挑んだ結果が良かった。

-自身のプレイについては
スリーポイントを毎日練習していたので、その結果が少しでも出たことは良かったと思う。

-連敗中なネガティブな感じになっていた
落ちるところまで落ちたが、選手全員が助け合っていこうという雰囲気にまたなってきたので、それが今日の勝ちにつながったのかなと思っている。

-秋田ブースターにコメントを
長い間お待たせしました。東京までも応援に来てくれるので勝ち試合を見せたい気持ちしかなかった。これからも応援にきてください!