ライジング福岡、アウェイで勝利。大阪エヴェッサは2連勝ならず(10月5日)

試合後インタビュー
ライジング福岡:ジェームス・ダンカンHC
大阪エヴェッサ:東頭俊典HC、畠山俊樹選手

ライジング福岡

ジェームス・ダンカンHC
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-今日の試合を振り返って
昨日の試合とは異なり、きちんと準備をして挑みました。ディフェンスにしっかりとエナジー(活気)があったことが勝ちにつながったと思います。
ディフェンスで守りきり、しっかりリバウンドが取れたことが次のオフェンスに良い流れを作ったと思います。
まだ今シーズン2試合目ですが、シーズン通りしてこのやり方を続けていきたいです。2試合目でプロセスの途中だということも選手たちは理解していると思いますが、毎週毎週このプロセスを構築していきたいと思います。

-大阪の畠山選手についての印象?
今週の2試合ともに素晴らしかったですし、彼の活躍が昨日今日の試合成功につながっていると思います。

-昨日畠山選手に21点取られたことで、何か対策を立てたか?
もちろん分析しましたが、詳しい事はこの会見では言えないです。

-ディフェンスのエナジーという話が出たが、オールコートのゾーンプレスとマンツーマンを併用して今シーズン戦っていくのか?
戦術の話ですね。どのチームも様々なディフェンスをミックスして戦っていると思います。福岡もそういったようなスタイルで戦っていくと思いますし、それが勝利への手助けになるからです。
例えば、ゾーンディフェンスを信じてプレイして、それが上手くいくと選手たちも信頼できるようになりますし、それが次につながっていくとも思います。

-今日は10人(11人中)の選手が得点したが、どの選手が良かったのか?
試合後にロッカールームでも伝えましたが、得点を取ることだけが素晴らしいことでは無いと。小さな事、細かな事をしっかりプレイするが重要です。今日の一番良かった選手を挙げるなら、無得点ですが佐野選手になります。彼がコート入ることでスクリーンや細かなプレイをきちんとやってくれました。今日の試合は彼を評価したいと思います。

-昨日の敗戦を踏まえて、今日の試合内容に満足しているか?
今日の試合は様々な「挑戦」がありましたが、その事に答えを出してくれたと思います。
例えば、昨日はオープンなシュートを外しましたが、今日はしっかり決めていました。スタッツでもそのことを示していると思います。アシストも23ありましたし、ディフェンスリバウンドもしっかり取れていました(福岡30に対し大阪15)。

-ターンオーバーの数は昨日とあまり変わらないが(10/4は21、10/5は18)、その部分は今後の課題か
18のうち5つは試合終盤でのターンオーバーですが、質問の通りで、もっとボールを大切にするプレイをして今後の課題を修正していきたいと思っています。
大阪の10点くらいはターンオーバーからの得点だと思います。

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大阪エヴェッサ

東頭俊典HC
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-今日の試合を振り返って
完敗です。以上。

-今日の試合内容について
試合後に話したことは、良い流れの中でジョナサンが怪我をした時に、うちのチームがまだ若く、かなり動揺してしまった様子が外からでもはっきり分かってしまった事です。
二度目の怪我で選手が「どうしよう、どうしよう」となってしまいました。
チームとしてやるべきオフェンスとディフェンスが出来ていた時間帯もありましたが、結果が出ない時に我慢ができなくなって、チームを信じるというよりは個々の力に走ってしまいました。その部分の修正が上手く行かなかった感じです。
相手は昨日オープンなシュートを外してましたが、今日はウォーミングアップから違っているのが見えていましたし、試合でも日本人、外国人選手共にしっかり結果を出されたと思います。反対にうちは受け身になってしまいました。
単純にその部分に尽きると思います。
この2試合非常に勉強になったと思います。

-この2試合で良い部分(勝ち)と悪い部分(負け)が開幕戦で出た事をポジティブに捉えているか?
この2試合とも結果は異なりますが、同じものが私の中では見えているので(ポジティブに捉えていません)。
選手たちにも分かってきているのでは無いかと思います。まだ能力に頼ることがあるので、昨日も守られていなかったチームでの約束事を一つ一つ守っていきたいと思います。
あと、シュートが入る入らないはどの試合でもあることなので、その時にどれくらい我慢出来るのかですね。辛抱強さに欠けたいう感じです。

頑張ろうという気持ちは選手全員見えていました。そこは大丈夫かなと思っています。

-畠山俊樹選手の活躍について
今日はちょっと悪かったですね。昨日は良かったので、ちょっと心配はしていましたけど。後半は落ち着いたかなと思いますが、(試合の)入りが悪かったですね。

-もっと期待している部分がある?
そうですね。(ルーキーで)ちょっと無理なお願いですけど、もっと自信をのぞかせてくれるような余裕が欲しいです。
ルーキーなので余裕無いと思いますが、それが出来るくらい「格のある」選手だと私は思っているので。

-チームを背負える格のある選手?
そうですね。私は(畠山選手を)そう見ています。

-これからどんな選手になって欲しいと思っているか?
畠山ですか? 彼にはこれから「成り得る」最高の選手になってもらいたいと思います。まだまだポテンシャルはあると思っています。今日の試合からすると、もうちょっとですね。もう一歩(ポイントガードして)達観して欲しいですね。
ガードは全体が見えていないといけないので、流れが悪い時に自分も熱くなっていたのかなと今日の試合は感じました。

-ジョナサン・クレフト選手の怪我の具合は?
今聞いたのは、軽い捻挫です。ただ、同じ箇所を捻挫しているので心配ですね。大きい選手なので、プレイ中どうしても人の上に乗ってしまうことがあるので、(捻挫が)クセになってしまうのが心配です。

-クレフト、ハミルトン選手不在は大きい?
そうですね。(残り二人の外国人選手が)195cmくらいなので、大きい選手二人居ないと。そういう中で相馬(卓弥)が体を張って外国人選手とプレイ出来ていると思いますが、それでも26点差は無いのかな…。
ブースターにも自分たちにも、それ(26点差)は無いだろうと思います。

-ファールトラブルもあったが?
いいえ、それでも26点差は無いですね。福岡さんは本当に良いチームですし、選手もコーチも素晴らしいです。
それにしても26点差は無いと思います。相手に勢いがあって、昨日の試合なら打たないシュートも今日はしっかり打ってきていましたし、しっかり結果を残していたのですが、うちはそれに勝(まさ)る勢いが無かったですね。
完全に受けてしまったのかと思います。チームは若いので、もっと「ガツンと」やって欲しいと思ったのですが…。

-受け身になった事が課題?
受け身にならないことですね。今年は優勝したいと話をしているので、では優勝するチームはどういうスタンダード(基準)でやるだろうかと。18のスタンダードを作りました。その中の一つに「平常心」というのがあって、どんな時も平常心を失わないこと。もう一つは「柔軟性」です。柔軟性は(今日のような状況含め)どんな状況にも対応出来ること。
今日はその2つが選手たちに(欠けていた)…。
王者は今日の試合でも落ち着いていると思いますね。一つ一つをきちんとプレイしれば全然大丈夫という余裕が今日は無かったですね。

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畠山俊樹選手
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-今日の試合を振り返って
昨日は良い形で終わることが出来たのですが、今日は細かい所、ディフェンスの決まり事とか徹底出来なかった事が、こういった点差(26点差)につながったのではないかと思います。

-自身のプレイについては?
昨日はピックアンドロールが多かったので、今日はボールをシェアしてシューターに打たせようと前半は考えていましたが、怪我人(ジョナサン・クレフト選手)も出たので、後半は自分で得点を取りに行こうと思いました。
ただ、ターンオーバーが多くなった所が反省点です。

-相手のプレイに対して受け身になった?
「受けた」というよりも決まり事をしっかり徹底出来なかった部分で相手にボールを回されましたし、外から決められてしまったのが、修正点だったと思います。

-良かった点は?
ボールはシェア出来たと思いますけど、オープンなシュートを決めきれなかった部分はありますが…。あとは怪我人が出ても全員が戦っていましたし、数では負けましたがリバウンドに飛びついていこうという気持ちも見えたことです。
走り込みであったり、オフのつらい練習を乗り越えたからこそ、そういう部分が出てきたので、そこは続けていかないといけないと思っています。

-自身の持ち味は出せたか?
怪我人が出て、チームを落ち着かせることが出来なかったことがダメだったと思います。後半は相馬、(仲村)直人さんがシュート打つことが出来ていたので、プレイはし易くなったので、得点を取りに行くことが出来たのは大きかったと思います。

-シーズン終わってからアメリカ挑戦を考えている?
そうですね。先ずは今シーズンしっかり成績を残すことが自分自身の第一目標です。それがあってからのアメリカだと思っています。このシーズンしっかり勝ち切って、チームで優勝することしか、今はまだ考えてないです。

-どのチームに行くとか、場所は決めていますか?
全く考えてないです。先ずは勝ち切って優勝して、その結果になると思います。

-海外挑戦を目指そうと思ったきっかけは?
富樫(勇樹)選手の影響も強いですし、2020年の東京オリンピックで日の丸を背負ってコートに立つことを考えると、今の自分では全然ダメだと思ったからです。それをどうやって変えるかといえば、海外挑戦であったり、自分自身にチャレンジするが成長につながると思います。東京オリンピックが決まったので、日本代表で出場したいという気持ちになったことです。海外挑戦も視野に入れて、今シーズンはプレイしていきたいと思っています。

-NBA挑戦も考えている?
(目指せる最終が)NBAというものありますが、(挑戦する場所に)アメリカに拘(こだわ)っている訳ではないので、ヨーロッパであったり、レベルの高い国は沢山あると思います。石崎(巧)さんがドイツに行ったりしているので、アメリカが一本線では無いです。
しっかりと色んな国の情報を集めたりしています。
先程も言いましたが、先ずは今シーズンしっかりと結果を残すことが大前提です。

-東京オリンピックに出てみたいと思ったきっかけは?
2020年には自分の年齢が28か29歳になるのですが、その頃が選手として(油ののった)一番良い時期だと思っていますし、(日本代表に選ばれる)ラストチャンスだとも思ったので、そこに照準を合わせていきたいと思います。もう日本で開催されるオリンピックは(自身の現役の中では)無いと思うので、代表に選ばれてバスケットがもっともっとメジャーになればと思います。

-東京の開催が決まらなければ、そこまでの想いにはならなかった?
代表に選ばれる事は以前からの目標だったのですが、東京(オリンピック)に決まってより一層気持ちも強くなりましたし、その為にもっともっと成長していかなくてはいけないと思いました。そのためにもチャレンジしていくことが一番大切なのだろうと考えています。