【プレミアム限定】秋田:中村HC、富樫選手 仙台:間橋HC、志村選手のインタビュー(3月31日)

3月31日(土)仙台市ゼビオアリーナ仙台で行われた仙台89ers対秋田ノーザンハピネッツの試合後インタビュー。秋田は中村和雄HC、富樫勇樹選手。仙台は間橋健生HC、志村雄彦選手。
(定山 敬)

仙台89ers

間橋健生HC

※会見は途中からなります
-第2Q以降の戦い方
第2Qに入ってから得点の取り合いみたいな感じもありましたが、スタッツを見ると第2Qは16対20。まあ普通の得点なので、選手たちには慌てずに普通の精神状態でプレイしなさいということだけを言いました。

-プレイオフのライバルである秋田に4戦全勝
プレイオフを争う相手でもありますし、同じ東北のライバルであるチームに勝てたことは素直に嬉しく思っています。

-ホームでの連勝について
ホームでは昨年の12月(24,25日の長野戦)以来ですし、ヘッドコーチが代わりホームで連勝出来たことは良いきっかけにもなると思っていますし、自信に繋がる週末だったと思います。

-その自信をどう活かしたいのか
昨日は良い面を悪い面がはっきりしたと言いましたが、今日は良い面が出たと思います。3P%が35%で2P%が50%で、シュートを落としている訳ではないのですが、リバウンドも昨日変わらずに60本取っているというのは評価できると思います。選手には思い切ってシュートを打てば、チームのアドバンテージであるリバウンドが取れると自分たちの中でも自信になったのではないかと思います。

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志村雄彦選手

-今日の試合を振り返って
先ず第1Qはしっかりをボールをプッシュ(押し上げて)して、皆が良い流れの中で攻撃を組み立てられたのは良かったと思います。相手は選手が怪我人で少ない中で、色々な(攻守の)手を使ってきたので、それに慌てないようにしっかりとやって行こうと。
大輔さん、拓也(薦田)が非常に良いアタックをみせてくれて良かったと思います。

-昨日は苦しんだが、今日は
そうですね。第1Qでしっかりチームを波に乗せることが出来ましたし、第2Qも追いつかれた後にもう一度突き放すことが出来たので、その部分は非常に良かったと思います。苦しい時にオフェンスを修正することも大事ですが、ディフェンスでしっかり我慢してそこから攻めていました。コートに居る時間は意識的に走って、レイアップを多くしようと思っていました。

-富樫選手とのマッチアップについて
守り方を少し変えました。彼がピックアンドロールを使ってきた時の対処方法を前回と今回では違うようにしたので、ジャンプシュートであったり、フローター(浮かせるシュート)が多くなったと思います。チームとして意図的にそうさせていました。彼が切り込んでからキックアウト(外の選手へのパス)されて3Pシュートを打たれることを一番恐れたので、そこを警戒していました。
一人で守りきれずにシュートを決められる場面があったので、そこは少し彼にやられすぎたのかなと思います。

-久しぶりのホーム2連勝とゼビオアリーナでの2連勝について
選手の中から残りの試合は全部勝という話が出ていたので、今週の2連勝と残りの8試合に全て勝つことが出来れば秋田に追い付くことが出来ると思います。
ゲーム中もプレイオフのつもりで戦おうと選手の中から出ているので、非常に良いメンタルで戦えると思います。

-今日の試合を終わって、より一層その(プレイオフ)思いは強くなった
そうですね。秋田と千葉が自分たちの目標になるので、その背中を追いかけて連勝していけばチャンスもあります。千葉とは4月にホームで対戦するので、そこで勝つことが出来ればチャンスがもっともっと大きくなると思います。先ずは自分たちのバスケをしっかりやっていきたいと思います。

-相手の3Pシュート本数を今日は少なくすることができた要因は?
ヤス(新井)、大輔さん、拓也がしっかりと頑張ってくれたからだと思います。昨日は46本も打たれたので、あれだけ打たれると秋田が気持ちよく打っていたと思います。昨日と今日の本数の違いは今日はゾーンディフェンスをしなかったことが理由の一つにあると思います。今日はしっかりとマンツーマンで抑えきれたのが良かったのかなと思います。

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秋田ノーザンハピネッツ

中村和雄HC

-今日の試合を振り返って
うーん。そうですね。
第1Qから二人の外国人選手が(怪我で)計算できない状態でプレイしていたことが先ず第一の要因。正直二人を下げたほうが良いバスケが出来るのですが、でも最終的には彼ら二人の力を借りなければダメだから。ここが難しいですね。
庄司を中心に日本人選手たちが頑張ろうとしていることは間違いないです。難しいですね。怪我している二人(マーシャル・ブラウンとアンソニー・ケント)を待つ状態です。彼らはスタートで今日の二人は控えだから。(アンダーソンとハリス)二人が(怪我で且つスタートでプレイすることで)重荷となっった状態で出してみたわけですが、結果的にはダメでした。
前にも言いましたが、富樫とハリス。ハリスはシュートに対する色々な技を持っているので、ここが上手く出来れば…。富樫も今日は得点がね。ポイントガードがあそこまでレイアップに行って落としてしまうと、(反対に速攻出されるて)やられることも分かってはいました。(決めきることが)これからの課題かな。いくらでも(シュートに)行けることは行けるのだから、これからいくらでも積極的に行けば良いと思っています。(シュートの)精度を高めること。
ハリスが上手く使えれば…。マーシャルを待つ間に吉宗が5番(センター)で使えるようになると…。田口、館山、菊地の中のひとりが出てきてくれると良いのかなと思います。
ただ、これからまだ(怪我で選手のやりくりが)辛いですね。マーシャルは大阪、新潟戦もダメだから、今のメンバーで引っ張っていく必要があります。
私の長い人生の中でもこういう事(怪我で苦しい)は中々無いですけど、これも仕方ないと思っています。怪我も含めチーム力だから。今になって、今までは(スタートの)外国人に負担をかけて、今度はお前ら(日本人選手)だと言っても、彼らにしてみても訳が分からないということになるでしょうから。立て直しですけど、(シュートの)精度を高めること。特に富樫のシュートの精度を高めること。佐野(正宗)にもっと(センターとしての)自覚を持たせること。田口、菊地、館山の事で競争させること。こうだと思うます。以上です。

-第1Qで外国人選手が計算できなくなったと言いましたが、どう対応していったのか
正直に言いますと、勝負は全て昨日の試合に賭けていました。(日曜日は考えずに)全て土曜日の勝利に賭けていました。ゲーム前に相当なハンデがあると思っていたので、日曜日はどうでも良いというか、死ぬ気になって土曜日を戦おうと思って来ました。
それで今日だから、選手たちにとっては中々スイッチが入らなかったのではないかと思います。それでも秋田のブースター(の応援)が凄いから、選手たちにハッパかけましたが、正直に言うと土曜日に全てを賭けたから、昨日(勝利を)取れればよかったのですけど…。
そういう意味で彼らも切り替えが難しかったと思います。昨日はあの状態でプレイできた事を褒めてあげたいくらいの試合をしたと思いますね。土曜日は一発(勝負)。昨日は100回で1回勝つチャンスがあるかないかだから、今それをやれ(勝て)と言いました。その1回を今日(土曜日)やろうと。今日は(選手たちに)酷だったと思います。ベンチで暗いじゃないですか、特にあの二人(ハリスとアンダーソン)。ハリスは本当はプレイ出来る状態ではないのに、『痛いのを我慢してプレイしている』と言って来ました。それも確かにそうなんだと思います。木曜日の練習で靭帯を痛め、痛み止めとテーピングでプレイしているから、彼にしてみれば『休みたいけど、他に代わりが居ないから出場している』と言いたいことも分かります。ここ最近調子を落としていたので、良い状態になってくれれば良いのかなと思います。

これ以上、聞かないで下さい。
以上です。

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富樫勇樹選手
-この2試合振り返って
昨日は二人(ブラウンとケント)抜きで試合してみて、思った以上に試合にはなったのかなと思います。今日に関しては出だしが全てでした。(第1Q)の出だしで試合が決まってしまいました。改めてスタートの大切さを痛感しました。

-先日痛めた手を含め、状態は?
手は大丈夫です。特に今は酷い所もないです。プレイに影響はないですけど、今はこういう(選手の怪我が多い)状態なので、自分とハリスで得点の部分を引っ張っていかないといけないので、負担がかかるかもしれないです。でも自分の中ではチャンスだと言いながらプレイ出来ればもっと良いプレイが出来るのではないのかなと思っています。

-やはり土曜日に勝ちたかった?
そうですね。来る前に土曜日に100%以上の力で出して戦おうと話していました。100回に1回のチャンスしかないつもりで土曜日にプレイしたのですが…。

-次の試合の抱負をお願いします。
何としてでもプレイオフに残りたいと思います。プレイオフに残れれば怪我人も戻ってくると思うので、プレイオフに入ることだけを心がけていきたいと思います。それを意識して、これからの試合を戦っていきたいと思います。