【プレミアム限定】大阪vs大分 カートライトHC就任後ホーム負けなしの4連勝(2月10日)

2月10日(日) 神戸市立中央体育館で行われた大阪エヴェッサvs大分ヒートデビルズの試合後インタビュー。
大阪:ビル・カートライトHC、今野翔太選手、川辺泰三選手
大分:鈴木裕紀HC

(文・写真/金澤朱志)


(写真:ビル・カートライトHC、ホームデビューとなった宮崎戦のもの)

大阪


オフェンスは上手く回らなかったがディフェンスを頑張ったので今日の試合を上手く組み立てることが出来た。試合を追うごとによくなっているしレベルもコンスタントになってきたけれど、ゲームを通してコンスタントではないので改善の余地があると思います。試合の3/4には満足していますが最後26点あった点差が縮まって12点差になってしまったので、それに関しては修正をしないといけない。

小淵の怪我についてはまだ詳細がわからないのでなんともいえないが(怪我による離脱が)長くならないことを祈りたい。ポイントガードが抜けたことが誰かがもう一つステップアップしてくれることを願ってます。

来週はとても強い浜松とすることになりますが、もっともっと良いチームになって良い戦いができればと思います。今週の練習も充実したものにしたい。今日のように一貫したディフェンスが出来れば良い試合になると思います。

―コーチが指導を始めてから3週間ほど経過しましたがチームの浸透度は?
ディフェンスに関しては思うように出来てきている。あとは我々がやろうとしていることに一貫して集中してやっていかないといけない。ディフェンスがよければ我々は得点できるのでまずはディフェンスから。

―先週、首位の沖縄戦を振り返ってどんな手ごたえがありましたか?
毎晩高いレベルでプレーすれば沖縄のようなチームに勝てる確信を得ました。1試合目に勝てると確信しましたが勝てず、2試合目勝てていたのに勝てなかった。そういうところで我々がもっと良いプレーができれば勝てると思う。

―来週は浜松との対戦ですが具体的な対策は?
戦術は秘密ですが、ただまだ相手チームを見てないところがあるので試合を見てどうしていくか決めたい。

―3週間指導してきて日本人選手との言葉の壁がありますが、指導に問題はありませんか?
言葉の壁に関しては全く問題ありません。

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川辺泰三選手
―週末の試合を振り返って。
内容はともかく勝つっていうことが必要なので、チームとして達成できたことが嬉しい。自分達の納得のいくトライアングルオフェンスが出来てないから、それはもっとクリエイトできるように、上手いツーメンサイドを作れるように考えて、精度をあげていくことを試合でも練習でもやっていきたいです。

みんな気持ちの面ではオフェンスもディフェンスもアグレッシブになってますし、それがあとは噛み合って同じビジョンを向けていけたら良くなっていくと思います。

―シーズン中に3度のコーチ交代でしたが。
プロなので選手の入れ替えなどはあると思うけど、(代わるたびに)準備しないといけないし選手は駒なので、アジャストすることとコミュニケーションを取ることに時間かかるし、そのへんは大変ではあります。(カートライトHCは)良い悪いがはっきりしててやりたいことが明確なので。尊敬や信頼がありますので、そこは入りやすいと思います。

―しばらく前までのチームに漂っていたモヤモヤ感はなくなってきてますね。
ここは絶対にパスする、ここは絶対に守るということが明確だから。誰が出来てないってのもわかりやすいし、役割分担が出来ていると思います。

―後半に巻き返す手ごたえがあるのでは。
最後までファイナルというものを目指しているので、みんな練習の時から激しくやれてます。練習の疲れが多少試合でも出てるところもあるけど、コンディショニングをもっとあげろとコーチが言ってることのひとつだと思うし、僕らの足りないところだと思うので解決しながらやっていきたいです。

―先週の沖縄戦は連敗でしたが中身のあるゲームでしたか?
コーチのやりたかったことが1日目はできなかったけど、2日目は出来て最後接戦のゲームをものにできなかった。僕らの現時点の実力だと思うけれど、コーチが来て10日あまりでそこまで持ってこれたことはひとつの成果だと思う。僕らがよりクリエイトしたり我慢できるメンタルをもっていけたら、次はやっつけたいなと思います。

―浜松ですが次の試合もチームの実力を測るにいい機会ですね。
浜松も良いチームですし経験もあるチームです。火曜日からまた激しい練習ですし月曜はしっかり休めと言われたし、浜松だけのことを考えて1週間を過ごしたい。

―浜松に勝つために必要なことは?
今日のようなディフェンスを40分間。今日の試合のように僕らは30分ぐらいしか出来てない。オフェンスもディフェンスも続けること。練習から、ここは我慢するところ、離すところ、守るところをもっとみんなでわかっていけたら勝機はあると思います。良い選手が揃っていてあとはケミストリーだったり時間の問題だったりすると思います。

―ヘッドコーチはどんな方ですか?
オンとオフがはっきりしてる。練習の時はすごい激しいし、でも試合終わった後は内容が悪くても良い仕事したよって褒めてくれたりフォローしてるから良いコーチだと思います。こういう(点差が大きく開いた)時に出てない選手を出させてやるのがお前らの仕事だろって。チーム一丸となってやろうとしてくれてるところが嬉しいです。だからコーチのためにもブースターのためにも勝ちたいなと思います。

―学生の時から神戸はゆかりの地だと思いますけど、神戸はどうでしたか?
テンション上がります!昨日も今日も甲南大のOBがいっぱい来てくれたし、今日は現役高校のキャプテンとか昨日は40人ぐらい来てくれたし、先輩や後輩の前でよい格好したいですし勝てて良かったです。

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今野翔太選手
―この土日はナイスゲームだったといっていいですか?
いや、後半はダメでしたね。勝つに越したことはないので喜びたいです。

―結果が出たことはチームに影響を与えてますね。
競っても勝てる力もついてきてますし沖縄戦も結局負けましたけど競る力もついてきたと思います。

―コーチのバスケットのチームへの浸透度は?
まだまだいろんなオプションが増えてくると思いますけど、今のところ求められているやつはある程度形としては出来ているけど、相手が対応してきたときにどう変化させてやるかが50%です。基本の動きはばっちりです。

―相手の対応が昨日の3Qあたりに出た感じですね。
出だしからディナイしてきて僕らのトライアングルオフェンスをさせないようにしてきてた。今回はディナイをあまりはってこなかったのでやるやすかったんですけど、コーチじゃなくて選手がどこで攻めるべきかをもうちょっと考えてやらないといけないなと思いました。

―選手が考えられるようになるのが次の段階ですか?
そうですね。コーチもやるのは選手だと言ってくれてるんで、僕らが考えて次の段階に入っていけない。

―その辺を踏まえて今のチームの課題は?
もちろん求められていることをやるのは当たり前ですけど、対応力をもっと選手個人で意識しないといけない。僕らでぱっと判断して対応しないと20~30点開いてても簡単に詰められてしまうので、あれを切らさずにやることです。

―手ごたえはありますか?
めっちゃあります!試合が楽しみ!

―来週の浜松も現状を知るのにいい機会ですが。
(練習で)やってきたことを出すのが楽しみです。練習がハードというのもありますけど。

―沖縄とあれだけ競れましたが。
沖縄と競れたことで自信もつきました。2戦目は勝てたゲームでした。

―浜松にはどうやって勝ちましょうか?
コーチも言ってるんですけど、スピリッツで気持ちで戦わないとダメだと思ってます。

―少し前までバラバラみたいに見えましたが。
芯が通ってなくて「どうしよう」ってなってたので。けど、今は大黒柱があるのでみんなが信頼してるのですごいやりやすいです。

―やってて楽しそうですね。
本当に楽しいです。

―伝統的にエヴェッサはシーズン開始はいつも良くなくて後半にあがってくる。今の成績に焦ってはいませんか?
今は練習を頑張って同じ気持でやっていったら6位に入れると思ってます。

―プレーオフまでいったら・・・
あとは優勝するだけです。

―みんなの表情が違いますね。
みんながギラギラしてますね。週4回ぐらい試合したいぐらいです。

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大分

鈴木裕紀HC
うちはまだまだ力が無くて弱いチーム。チームでやろうとすることを少しでもサボってしまったりすると今日の前半のようなことが起きるということが、選手にもしっかりこのゲームで気付いてくれたと思う。40分間、今日の4Qのようにハードに僕自身が徹底していかなければならないと思ってます。