岩手ビックブルズが千葉ジェッツの連勝を9でストップ(2月11日)

岩手ビックブルズ

桶谷大HC
-今日の試合を振り返って
前半に関して言えば、ハッスルバックも出来ずにオフェンスリバウンドも相手に取られ続けて、セカンドチャンスも許し、悪い流れでした。前半終わってからあまりにも酷かったので、ある選手を名指しで注意しました。
これで今日は崩れるのかなと。今日は負けても仕方ないと思いました。
負けても良いので、チームとして規律の部分であったり、やるべきことをしっかりとやるつもりでいました。怠惰(レイジー)になったり、自分勝手(セルフィッシュ)になる部分を叩きなおさないといけないと思っていました。
試合を捨ててでも取り戻さなければならない部分がありましたが、逆にそのことで選手たちに火がついたと言いますか、コーチに頼らずに自分たち自身で話をしていましたし、やるべきことを選手たち同士確認し始めたので、そうなれば(チームは)強いですよね。
後半は相手を27点に抑えました。勿論相手のアウトサイドが入らなかったこともありますが、自分たちがしっかりペイントエリアを守りながら、相手を押し出していけました。また、3Pシュートではなく、2点になる長い距離のシュートを打たせる事をしっかりやりきった結果だと思っています。これをやれば勝つことが出来るという自信を取り戻したいと思いました。
(総括すると)前半0点。後半はまあ、これからの見込みを含めて80点位かなと思います。

-あえて、名指しで注意した選手の名前を聞いても良いか?
聞かれますか?

-はい
隠すことではないのですが、レジー・オコーサ選手です。
ハッスルバックも全然してなかったですし、インサイドアタックも前半して欲しいと言ったのですが、流れの悪くなるアウトサイドシュートを何本か打って、相手にリバウンド取られて速攻に走られていました。

-第4Qの高橋選手のスティールは大きかった?
ホームで千葉と対戦した時もカルロス(ディクソン)がファールトラブルになり、ローレンス(ブラックレッジ)も怪我でいない状態の中で、高橋が(ディアンドレ)ベル選手に対して非常にスマートで良いディフェンスをしていたので、ベルが出ている時は高橋を引っ張って使いまいした。オフェンスでも(今日の)高橋には流れがあったので、月野も含めて二人には頑張ってもらおうかと思っていました。

-第3Qに(ローレンス)ブラックレッジ選手を使わなかった意図は?
そうですね、彼もハードワークをしようとはしていましたが、オフェンスリバウンドをかなり取られていた(前半11リバウンドを許していた)ので。
彼にもっと頑張ってもらわないと、(試合で)使わないよという話をしました。第4Qは(マーキス)グレイ選手に対してかなり頑張っていたと思います。自分でリバウンドが取れなくっても、チップ(リバウンドを取りに行くのではなく、指で弾いて方向を変える)してくれたり、取られないように工夫してくれたと思います。(今後も)あういうプレイをして欲しいなと思っています。

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高橋憲一選手
-今日の試合を振り返って
前半リードされていましたが、後半ディフェンスとリバウンドの意識を強めたことで、同点に追いつき逆転という形が出来ました。昨日に比べてディフェンスが機能したのかなと思います。リバウンドの向かい方もボックスアウトするという意識も昨日とは全然違いました。昨日もそれが出来れば良かったのですが、今日は出来たのでこういう(勝ち)結果になったと思っています。

-自分自身のプレイについて
昨日はシュートの本数も少なくて、得点に絡むチャンスも無かったですが、今日は第1Qから得点も出来ましたし、後半に入ってからもチャンスがあれば積極的に狙いたないと思ってプレイしていました。

-スティールも4つ。特に第4Q残り3分15秒でのスティールが大きかった?
そうですね。スタッツみてビックリしています。

-あのスティールは狙ってなかった?
13番(ディアンドレ・ベル選手)をマークしていたので、あまり(スティール狙いで)飛び出すと裏を狙われて危ないなのかなと思いましたが、スティールして速攻でスニードへ後ろ向きのパスが出来たことは非常に良かったことだと思っています。

-今日の試合のポイントだったと思っていましたが?
そうですか? コーチもあのプレイで笑顔になったので、良いプレイだったのではないかなと思っています。

-ハーフタイムでのコーチの指示は?
前半はアウトサイドに頼っていて、ファイブアウト(選手が全員外側でプレイ)になっていて、大きい選手が外からシュート打つとリバウンドが手薄になる傾向があるので、ビックマンには中でプレイして欲しいとコーチから言われて、特にレジー(オコーサ)が中で積極的にプレイしてくれたことが大きかったですね。

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千葉ジェッツ

冨山晋司HC

-今日の試合を振り返って
はい。試合に負けて本当に残念です。ブースターのみんなが応援してくれましたし、選手たちも最後までよく頑張ってくれたと思います。
こういうクロスゲームを勝ちきれないのは、コーチの責任だと思います。下を向いている暇はないので、次節に向けてしっかり準備して良いゲームをお見せ出来るようにしたいです。アウェイ(の富山戦)でいっかり勝って、ホームに帰ってきたいと思います。

-マーキン・チャンドラー選手が出場停止ということで、試合の入り方で変更した部分は?
必然的にスターターは変わりますが、特別(戦術を)変えることはないです。

-戦術的には特に変わりはない?
はい。うちはどの選手が出場しても変わらないです。オフェンスにしてもディフェンスにしても(誰が出場しても)やることは変わらないですし、(マーキン)チャンドラーがいるからこういう(オフェンスやディフェンス)事をしているということもありません。機能しているかどうかは別として、やるという事については変わりはありません。

-マーキン・チャンドラー選手が居ないということで、どの選手に穴埋めを期待していたか?
(試合を)やる前には考えていないです。今日も前半は10点リード出来ましたが、こればかりはやってみないと判らないですよね。昨日、板倉が14点、佐藤が15点取りましたが、誰に穴埋めとかは無いです。チームでディフェンスをやろうということは変わらないですし、徹底しています。岩手も同じフィロソフィー(哲学)だと思います。
今日の試合で言えば、うちよりも岩手の方が良いディフェンスをしていたというのが、勝敗を分けた一番の要因だと思います。
ビデオを見なおしたら、印象が変わるかもしれませんけど。

※ここから個別に
-シーズンここまで振り返って
まだ2年目のチームなので、チームも選手も、コーチも成長段階というところでしょうかね。言い訳ではないですが、まだまだこの数字では物足りないと感じています。

-9連勝出来たが?
序盤があまり良くありませんでしたから。

-怪我人などが居て、スタートは苦しい状態だった?
全て含めて戦力ですし、そのことを言い訳にしたくないです。リクルーティングを含めて勝負は始まっているので、言い訳に出来ないです。

-やっと全員が揃って戦える状態?
そうですね。コンディションということでは、全員が揃ったのが1月からでしたから。

-試合後、桶谷HCとだいぶ話し込んでいたが?
すみません。お待たせしてしまって、話が盛り上がってしまいました(笑)

-今、チームで一番期待している選手は?
誰というのは無いです。全員です。出場させる事と勝つ事は対局にあるので、今日はその部分でシビアになりきれなかったです。そこはもっとシビアにやっていかないといけないと思っています。それも今日の反省点の一つです。

-次節が富山、その次が秋田との対戦だが、やるべきバスケは変わらない?
シーズン開幕の10月、11月と12月以降のうちのバスケが全く異なっていると思います。シーズン最初はオフェンス、ディフェンス両方追いかけていました。強いチームは当たり前ですが、(攻守)両方良いですよね。両方追いかけようとしたら、(外国人選手を含め)怪我人もあって、序盤はイースタンでもワーストに近かったと思います。
目先の勝利を考えるなら、ディフェンスから入った方が勝ちに繋がると思いますし、(チーム)オフェンスは時間がかかります。習慣化したり、意識の問題でディフェンスの仕上がりを早めることができますが、オフェンスには答えがないじゃないですか。
昨シーズンもオフェンスはリーグでもトップクラスだったので、ディフェンスが良くなれば副作用でオフェンスも良くなります。それが1月からつながったのかなと思います。
ここから勝っていくにはディフェンスでけでは勝ち上がっていけないと思います。オフェンスも大事ですよね。

-今日の後半にそれ(オフェンスの良い形が出来なかった)が出た?
そうですね。うちがどれくらい良いオフェンスをしても、相手がそれを上回るディフェンスをしてきますから。バスケは得点を取り合うスポーツなので、どちらがしっかりシュート決めきることが出来るのか。昨日は板倉が決めて勝ちましたが、今日はディクソン選手、オコーサ選手にやられてしまったなという感じですね。うちがシュートを打てなかったという訳ではないのですが、決定力という部分も重要です。
(攻守の)両方にこだわっていきたいですね。うちは(日本人も外国人選手も)みんな良く練習していますから。
あとは(決めきる)意思と経験です。

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板倉令奈選手と田中健介選手(※二人同時 板は板倉選手、田は田中選手)
-今日の試合を振り返って

「今日はマーキンの欠場というものあり、外国人選手の部分は日本人選手では防ぎきれない所がありました。昨日も途中で退場でしたが、半分と最初では違います。今日は最後に力尽きた感じです」

「40分間オンザコート3で出来なかった事が大きかったです」

-自身のプレイについては?
「今日はファールも多く、コートに立てる時間が少なかったです。ファールをしないように心がけたいです。チームに迷惑かけたかなと思っています」

「オフェンスは調子良かったのですが、ファールトラブルになってから自分のリズムを崩してしまったので、審判のジャッジに対応してファールをしないよう努めていきたいです」