秋田が付け入る隙を見せず岩手に大勝、1日でイースタン首位に返り咲き(11月11日)

11月11日(日)奥州市総合体育館(Zアリーナ)で行われた岩手ビッグブルズ―秋田ノーザンハピネッツの第2戦は、秋田が激しいディフェンスと積極的なアウトサイドシュートで岩手を圧倒。前日のリベンジを果たし、岩手からわずか1日でイースト首位を奪回した。

(文・写真/宮川 紀元)

試合は開始から一進一退の展開となる。岩手はディクソン、澤口などの得点、秋田は菊地のアシストからケントのダンクが決まるなど、互角の内容で最初の10分間を終える。
2Qに入ると、秋田が強固なディフェンスから試合の流れを掴む。岩手にほとんどシュートを打たせず、その間に攻撃面では前日ほとんど出番のなかったデマーシーが大爆発。3ポイント、ドライブとオフェンスを牽引する。加藤、菊地の3Pも決まり、秋田が17点のリードで試合を折り返す。

後半、岩手はディクソンの3ポイントで幸先のいいスタートを切ったかに見えたが、秋田はこの日スターター起用の長谷川の3ポイントですぐに応戦。速攻から田口も続き快調な出だしを見せるが岩手もディフェンスで踏ん張り、試合は重い展開に。点差はほぼ動かないまま、最終クォーターへと移る。
第4Qは秋田が岩手を攻めたて、試合を支配。ハリスからの針を穴を縫うようなパスを受けてデマーシーがダンクを叩き込むなど、リードを広げる。岩手は終盤にようやくブラックレッジ、高橋のシュートが決まり始めるが、時すでに遅し。秋田が19点差で完勝した。

岩手は終始秋田ディフェンスに翻弄され、なかなかワイドオープンのシュートをつくりだすことができなかった。球際の争いでことごとく後手に回ったほか、先日の試合後に桶谷HCがポイントに挙げた「秋田の3ポイントの試投数を減らす」という作戦を遂行できず、大敗を喫した。

秋田・中村HCは「本当は試合に出られる状態ではなかったのかもしれない」としながらも41歳の長谷川を先発で起用。ガードポジションの中堅、若手選手に大きな刺激を与えた。チームでもディフェンスで常に足を動かし続け、岩手を翻弄。前日リングに嫌われ続けたアウトサイドシュートもまずまず復調し、最後までつけ入る隙を与えなかった。
またこの2連戦はアウェーゲームにもかかわらず秋田から観客の半分近くを占める数のブースターが駆け付け、岩手ブースターと激しい応援合戦を展開。コート外でも見ごたえのある首位攻防戦となった。

スコアボード

11月11日(日)14:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
岩手ビッグブルズ 13 17 13 24 67
秋田ノーザンハピネッツ 15 32 12 27 86

【スタート】
岩手ビッグブルズ: #7レジー・オコーサ、#8月野雅人、#9仲村直人、#14高橋憲一、#32カルロス・ディクソン
秋田ノーザンハピネッツ: #4長谷川誠、#10庄司和広、#12菊地勇樹、#23アンソニー・ケント、#34ティ・ジェイ・カミングス

【レフリー】
漆間大吾 (うるしま だいご)/加納康平(かのう こうへい)/小泉慎二(こいずみ しんじ)

【観客者数】
1604人

【主な個人スタッツ】
岩手ビッグブルズ:ディクソン 13得点、スニード13得点9リバウンド、オコーサ10得点、ブラックレッジ10得点、月野4スティール
秋田ノーザンハピネッツ:ハリス22得点7アシスト3スティール、デマーシー13得点、ケント12得点、カミングス11得点、菊地10得点

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試合後の桶谷、中村両HC。秋田のデマーシー選手、ハリス選手のインタビュー(プレミアム限定)

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