チーム力で勝る秋田、東京降し開幕5連勝(11月3日)

11月3日(土)秋田県立体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―東京サンレーヴスの試合は両チーム精彩を欠き大味な試合となったが、自力で上回った秋田が大勝し、開幕からの連勝を5に伸ばした。
(文/宮川 紀元)


写真提供:秋田SV-ハピネッツ
試合序盤、秋田の菊地、田口が次々とファウルトラブルに陥り、なかなかリズムが生まれない。ファウルで得たフリースローを中心に得点し先行、秋田がカミングスとケントの個人技で追う格好となる。しかし終盤にきて秋田・ハリスが連続得点で追い付き、同点で第2Qへ。

第2Q開始早々、秋田はオールコートで激しいディフェンスを仕掛けて東京のミスを誘発。ハリス、デマーシー、庄司と3ポイント攻勢で一気に流れを掴む。東京は秋田ディフェンスに冷静さを欠きターンオーバーを連発。あっという間にリードを広げられてしまう。

後半に入ると秋田もコミュニケーションミスなどから精彩を欠き、重苦しい展開に。しかし東京にも一向に反撃の気配がなく、試合は動かない。結局、終始ファウルがかさみながらもじわじわとリードを広げた秋田がそのまま勝利を収め、開幕5連勝とした。

東京は伊藤拓郎、エースの青木康平が負傷欠場。開幕から絶好調の秋田・菊地に対する高田のディフェンス、ジョーンズのインサイドオフェンスと個々にはいくつか見せどころがあったものの、攻守にチームとして全く機能せず。決して盤石の試合をしたわけでない秋田にどんどんリードを広げられ、厳しいチーム状況をうかがわせた。

秋田は数字の上では快勝だったものの、不用意なミスが目立った。開幕から好調だった菊地、田口のシューター陣はファウルトラブルも相まって不発に終わり、ディフェンスでも東京のジョーンズに対してチームプランを徹底できずにイージーシュートを許した。この日岩手が富山に敗れたためイースタン単独首位となり、開幕から続くチーム記録の連勝も5に更新したが、要所を抑えることができず後味の悪い試合となってしまった。

スコアボード

11月3日(土)13:45

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
秋田ノーザンハピネッツ 23 28 17 22 90
東京サンレーヴス 23 12 14 21 70

【スタート】
秋田ノーザンハピネッツ: #2水町亮介、#10庄司和広、#12菊地勇樹、#23アンソニー・ケント、#34ティ・ジェイ・カミングス
東京サンレーヴス: #10井上聡人、#15佐々木クリス、#16ジョナサン・ジョーンズ、#33高田紘久、#43ジャレッド・カーター

【レフリー】
上田篤拓(うえだ あつひろ)/松坂省吾(まつざか しょうご)/上田信彦(うえだ のぶひこ)

【観客者数】
2004人

【主な個人スタッツ】
秋田ノーザンハピネッツ: ティ・ジェイ・カミングス23得点、ディオン・ハリス20得点、アンソニー・ケント19得点10リバウンド5アシスト
東京サンレーヴス:ジョナサン・ジョーンズ23得点10リバウンド、 ジャレット・カーター9リバウンド

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試合後の中村、青木両HC。秋田の菊地選手、カミングス選手、ケント選手のインタビュー(プレミアム限定)

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