【プレミアム限定】bjリーグ開幕戦 京都vs沖縄 インタビュー(10月6日)

10月6日(土) ハンナリーズアリーナで行われた京都ハンナリーズvs琉球ゴールデンキングスの試合後インタビュー。
京都:浜口炎HC、片岡大晴選手、デイビッド・パルマー選手、瀬戸山京介選手。沖縄:遠山向人HC、並里成選手、テレンス・ウッドベリー選手。
(文・写真/金澤朱志)

京都

浜口炎HC
タフなゲームになってしまったが良い部分もたくさん出ました。もう一度明日ファイトしたい。

―良かった部分というのは?
ビッグマンがリバウンドをしっかり取ってくれたしボールプッシュしたいところはしてました。コーチのやりたいところをトライしてるかどうかがポイントです。やろうとして結果ミスになるのはどうしようもない。この時期はチームとしてやるべきことをやろうとしているかが大きい。そういう意味でいろんな部分が見えたゲームでした。

―それに関連するのかどうかわかりませんが2、4Qで沖縄にリードを許した部分でターンオーバーが多かったが、トライした結果なのか?
いろんなミスがありました。うちはモーション(オフェンス)をやってるのでミスはこの時期できれば12個以下に抑えたいというのが僕の希望なんですが、毎年12個以上18個以下序盤は出る。ここにパスして次はここに動きなさいというシステムではないので、お互いが長い時間練習してお互いの呼吸が合っていかないとタイミング合わなくて(オフェンスが上手く)回っていかない。ただトラップに対してスティールされるっていうのはもう少し協力が必要。その辺は修正しないといけない。

―早い攻撃の形は手ごたえが得られたのでは?
だいぶ。特に後半ですけど、今シーズンのうちはリバウンド取れるとプッシュできます。前半なかなかリバウンド拾えなかった部分があったので良い形がそんなに多くなかったです。

―片岡選手の評価は?
非常にアグレッシブにいってますし、いつも通りプレーしてくれました。

―ウッドベリー、菅原選手以外ほとんど変わっていない沖縄に対しての印象は?大きく変わった点は?
システムが違う。基本的に全く違う。ディフェンスもトラップに来たりとかギャンブルというか積極的に(ボールを)取りにきてますし、去年はよりしっかり守るというところから攻撃的にディフェンスにきています。オフェンスもトライアングルオフェンスでボールをシェアしてというところから、今年はチャンスがあればクイックショットを打ったりしてくる。能力が高くスマートな選手が多く、結果としてチーム力は全然落ちてる印象はないです。

―京都は昨年とメンバーが変わったがこういうところを強調したい、強化したいというところはありますか?
基本的にやっていることは全く一緒です。ボールをシェアしてディフェンスをしっかりやるスタイルは変わらない。80点以上取られたらゲームにならない。ただ今年は動ける選手が多いので、もう少しプッシュできるようになってきてるという印象です。

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片岡大晴選手

去年のチャンピオンチームの沖縄なので勝ったらすごく勢いにのれたと思うしチームとして自信になる大事なゲームだったと思います。内容的には悔しいゲームでした。

―bjリーグのデビュー戦でしたがJBLと比べてどういう気持でのぞみましたか?
僕はやる以上はずっと同じ気持ちで戦っています。去年は栃木で今年は京都いるから特別な気持ちでやろうというふうには思ってないです。僕が求められることを全力でやるだけです。

―楽しかったですか?
楽しかったです。お客さんもすごく声を出してくれてたし、いつも一緒に切磋琢磨しているチームメイトと戦えるのはすごく幸せなことだから、それを感じれてそういう面では良かったです。

―ご自身の評価は?
前半受け身になってしまった部分があった。弱気な部分もあったしゲームの入りは大事なところなので反省しないといけないところです。

―京都の印象とモーションオフェンスはどれぐらい習得できているか?
僕らの連携が出来てこないと機能しないものだと思う。まだまだだしお互いの呼吸もあってないと思います。(あとは)経験だと思うので前向きにとらえてます。炎さんのやるモーションは僕も気に入ってるし相手もいやだと思うので。

―栃木でチームメイトだった並里選手と同じコートに立ったことについて。
彼が頑張ってるのも知ってるし去年の頑張りも見てきました。個人的にも負けたくなかったです。そうやって同じコートに立てるのはすごく楽しかったです。

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デイビッド・パルマー選手
とても残念でした。チームとして良い部分は出せました。しかし悪かった部分、ターンオーバーやイージーショットを落とすなどがあったのでそこは修正したい。

―去年在籍した沖縄が対戦相手になった印象は?
個人的には絶対に負けたくない相手でした。言いたくはないですが今年も沖縄は良いチームだと思います。

―昨シーズンと今シーズンの沖縄の違いは?
チーム自体は似てるとおもいますが(沖縄の)新加入選手も得点力のある選手。一番変わったのはコーチが変わったところです。スピードが早くて勢いのあるチームに変わったと思います。

―昨年は京都、浜口HCのバスケットをどう思っていたか?また自分の役割を求められているか?
しっかりしたディフェンスをする、賢い選手を使いながらモーションオフェンスを展開するチームだったと思います。今年も同じようなバスケを浸透させようとしてます。お互いがお互いを知りながら徐々に時間をかけながら築きあげていくと思っています。

僕の役割は今までやってきたチームと同じだと思います。このリーグでは4番(PF)でプレーしないといけないのでディフェンスリバウンドをしっかりやることとシュートです。

―いろんな選択肢がある中で京都に移籍された理由は?
大阪でプレーしていた時に、妻と一緒に京都に行ったりして京都の街自体に良い印象がありました。あとはエージェントからのチーム情報や京都で昔プレーした選手、浜口HCのもとでプレーした選手に話を聞いて良いことばかり聞いていたので移籍しました。

―過去天日HCや桶谷HCのもとでプレーされてましたが、浜口HCの印象は?
良いコーチだなと思います。なぜ彼がずっと勝ってきたのがわかりました。いつも選手のことを信頼しています。コーチによっていろんなスタイルがあるんですが、まだ来たばかりなので浜口HCのやりたいことであるとか、どんなことを求めているかとか、そういうことをどんどん学びながら進んでいきたい。

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瀬戸山京介選手

開幕戦ということでなんとかチームとしてホームゲーム勝ちたかった。ミスが多かったりチームとして未完成な部分が出てしまってゲームに勝つことが出来なかったのが今日の印象です。

―今日の敗因はミスですか?
はい。それに尽きます。自分たちのターンオーバーから簡単な得点を許して、モーションオフェンスも上手くいかなかったです。

―沖縄の印象は?
正直去年よりやりやすい。うちのチームがよくなってるのか沖縄に対しての意識なのかわかりませんが、やってみた感じはやりやすい感じはありました。

―負けてしまったが収穫は?
チームとして戦わないと勝てないということと、マーカスとジーノのインサイドの強さを沖縄に見せることが出来たこと。勝負出来ることがわかったことが良かったと思います。

―今どれぐらいのチームの完成度ですか?
まだ4割ぐらいですかね。お互いの長所を把握しながら引き出してあげるというか、そういうのは練習や試合を重ねないとわからない。お互いの信頼関係がある中で出来てくるところがあります。まだシーズン始まったばかりなので、これからステップアップしていける気がします。むしろ去年より良いチームになる気がしています。

―去年より良いチームになりそうというのは去年と比べてどういう部分が違うのか?
単純に若くて動けるというのが違うと思います。それプラス今年のメンバーは思ったことを口に出来る選手が多くて練習の時でも試合の時でも良い声が飛び交ってます。「チーム」にするために皆が考えて作っていってる感じがするのが理由です。

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沖縄

遠山向人HC
昨シーズンのカンファレンスファイナル同士の戦いでお互い素晴らしい闘志で素晴らしいゲームが行われた。京都はインサイド、アウトサイドともに素晴らしい選手が揃ってます。沖縄としては自分たちのバスケットが全然表現出来なかったという印象です。明日はもう少し自分たちのバスケットを表現してキングスらしいゲームを見せたい。

―自分たちのバスケットが表現出来なかったということですが具体的には?
ファールトラブルがかさんでしまってソフトなディフェンスをしてしまった。自分たちのディフェンスが出来なかったことです。ずっとゲーム中モヤモヤしている感じでした。選手もモヤモヤしている感じだった。加えてファーストブレイクのシチュエーションがたくさんあったんですけど、それをしっかりと決め切れなかったところ。すごく2Pの確率が悪かった。イメージだともっとイージーショットが多かったのにポロポロ落としていた。

―ヘッドコーチからご覧になって完成度はどれぐらいですか?
低いです。非常に低いです。準備してきたことや練習で取り組んできたこと、開幕戦ということを差し引いても50%ぐらいという印象です。

―今季、京都はメンバーが大きく変わりましたが京都の印象は?
すごくタレント性があって強いチームだと思いました。ゲーム前も相当な覚悟でのぞみました。ゲーム中もずっと怖かったです。インサイドのビッグマンもいますし身体の強いプレイヤーもいます。中にアタック出来る選手もいますし、外からのシュートがこのリーグでも随一上手い選手が2人もいます。とても大変でした。

―出来に満足してないとおっしゃってましたが、その中でもあえて今日の収穫は?また勝因は?
ファールトラブルで第3Qに追い上げられた時に我慢出来たところ。その中で選手同士が我慢しようと声を掛けあって我慢出来たところ。自分たちの求めているパフォーマンスが出来なかったとはいえ試合に勝てたことは評価できます。

―ディフェンスがソフトという話でしたが、それでも14スティール。この辺についてはまだまだ出来ると思っていますか?
僕より選手のほうが出来ると思っていると思います。

―28点をあげたウッドベリー選手について。
得点の部分だけ見ると素晴らしい働きをしていると思います。まだ若い選手ですし細かい部分でこれから取り組まないといけない部分がまだまだ多いと思います。

―プレシーズンも今日も活躍したウッドベリー選手をスタートで使う予定は?
場合によってですね。プレシーズンから同じスターターでやってるんですけど、そんなにスターティングメンバーにこだわってるつもりもないので。(ウッドベリーがスタートになる)そういうゲームもあると思います。

―今日の勝因でキーマンをあげるとしたら誰ですか?
得点は小菅、ウッドベリーが取ってるんですけど与那嶺と菅原の働きがチームをよく我慢させてくれたと思います。与那嶺がリーダーシップを取って良いところで3Pを決めてくれたり菅原がリバウンドに絡んだり身体をはってディフェンスをしてくれたことがチームの勝利につながったと思います。与那嶺は最近調子が悪かったが戻ってきてくれてホッとしてます。

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並里成選手
開幕戦にしてはレベルの高い試合だったと思います。

―今日のご自身のプレーを振り返って。
仕事した気分ではないです。ファールトラブルで仕事が出来なかったので、また明日切り替えてやりたいと思います。

―今シーズンの京都の印象は?
ものすごくハングリーで去年より1段階レベルアップしてきてるなという印象です。

―NBAへの挑戦を常に考えながら今回沖縄でプレーすることを選びましたが改めて今季の目標、どういうモチベーションで臨むのか?
去年よりもポイントガードとして一つ、二つ上のレベルにしたいなと思います。

―今日良かった部分は?
一番はチームが苦しい中我慢して勝ったことが良かったと思います。

―このオフシーズンはどういうところに重点をおいてトレーニングしたのか?
まずは体を作ることを中心に走りこみをしたりウエイトトレーニングをしたりしてました。

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テレンス・ウッドベリー選手
―プレシーズン含め今日も28得点と活躍しましたがいかがですか?
個人的な成績に関しては及第点かと考えています。それ以外の部分でチームに貢献出来たと思っています。自分としてはオールラウンドな働きを心がけています。その中で相手がゾーンをひいた時にチームメイトが自分を探してくれていたと思います。