bjリーグプレシーズン開始、秋田が韓国の強豪・原州に敗れる(9月8日)

9月8日(土)三種町琴丘総合体育館で秋田韓国交流事業として行われたプレシーズンゲーム、bjリーグの秋田ノーザンハピネッツと韓国・KBLの原州(ウォンジュ)トンブ・プロミの一戦は、前半に堅いディフェンスと高確率な3ポイントでリードした原州が逃げ切った。
(文/宮川 紀元)

写真提供:秋田SV-ハピネッツ

両チームともにシーズン前ということもあり、全体としてイージーミスが目立ったこの試合。特に昨季から総入れ替えとなった新外国人選手4人が合流して間もない秋田は前半、連係ミスからターンオーバーを連発し、波に乗れない。一方、原州は昨季KBLで猛威をふるった強力ディフェンスの片鱗を見せつけるとプレーにリズムが出始め、3ポイントも効果的にヒット。新戦力のイ・スンジュンがインサイド、チームの顔であるキム・ジュソンがミドルレンジで奮闘したこともあって前半を15点リードで折り返す。

前半から新加入のメンバーなどを積極的に試していた秋田。後半に入ると浜松から移籍してきたポイントガード、山口がうまくゲームをコントロールして見せ場を作る。勢いがなくなってきた原州がターンオーバーを重ねてしまい、その間インサイドでケント、アウトサイドから菊地とバランスよく得点した秋田が点差を一桁として最終Qへ。

しかし原州は第4Qになるとチン・ギョンソクの3ポイントなどで再びリードを広げる。秋田も終盤に速攻から田口の3ポイントが決まるなど食らいつくが、最終的に原州が12点差で勝利を収めた。

原州・ドンヒHCは試合の出来について「不満」としながらも、持ち味のディフェンス力を随所に発揮。特に前半は秋田のアウトサイドシューターを徹底的にマークし、わずか23失点と結果を出した。攻めては素早いパス回しからインサイドのキム・ジュソンとイ・スンジュンのイージーシュートを演出したほか、3ポイントも高確率で成功。連携面などに課題も残るが、プレータイムの多い選手と少ない選手がはっきり分かれ、すでに今季のプランは固まりつつある印象を受けた。

秋田は試合の中でも多くのメンバー構成を試すなど、まだまだ試運転の色合いが強いゲーム運び。中村HCは試合後にカミングスと加藤には奮起を促したが、ケント、山口の2選手を評価。この試合ではポイントガードとして試したハリスをスコアラーと考えてゲームを組み立てる展開を示唆するなど、残りのプレシーズン5試合を通じて今季の方針を定め、選手間の連携を図っていく考えを口にした。

スコアボード

9月8日(土)13:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
秋田ノーザンハピネッツ 12 11 24 15 62
原州トンブ・プロミ 25 13 18 18 74

【スタート】
秋田ノーザンハピネッツ: #1ディオン・ハリス、#5田口成浩、#7佐野吉宗、#10庄司和広、#34ティージェイ・カミングス
原州トンブ・プロミ: #7チェ・ユノ、#14イ・スンジュン、#15ブランドン・ボーマン、#32キム・ジュソン、#37パク・チヒョン

【観客者数】
1298人

【主な個人スタッツ】
秋田ノーザンハピネッツ:アンソニー・ケント20得点、菊地勇樹11得点、ジョーダン・デマーシー10得点
原州トンブ・プロミ:キム・ジュソン19得点、イ・スンジュン10得点
※プレシーズンゲームのため、公式スタッツが作成されず、basketballnavi独自の集計結果を参照。リバウンドなどのその他のスタッツについては集計結果が完全ではない可能性が高いため掲載しておりません。ご了承ください。

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試合後の中村、ドンヒ両HC。秋田の菊地選手、加藤選手、ケント選手、山口選手、原州のチヒョン選手のインタビュー(山口選手のインタビューはバスナビ独占)

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