bjリーグ2012-13シーズン合同トライアウト、仙台で開催(6月2日)

6月2日(土)、bjリーグ2012-2013シーズン合同トライアウト一次選考が仙台・HALEOドームで実施された。今回の一次選考仙台会場では参加した33名の内5名が合格し最終選考に進むこととなった。
(文・写真・聞き手/宮川 紀元)

トライアウト概要

合計人数:33名
試験時間:13:00~15:00
実施メニュー:体力テスト/スキルテスト
最高身長:188cm/最低身長:161cm
最年長:43歳/最年少16歳

合格者詳細

及川 啓史(オイカワ ケイシ)
22歳、G
186cm/86kg
気仙沼高校(宮城)→イースタン州立大→岩手ビッグブルズ練習生

下山 大地(シモヤマ ダイチ)
22歳、F
181cm/77kg
弘前高校(青森)→岩手大学→鶴田クラブ

田中 宏昭(タナカ ヒロアキ)
25歳、F
181cm/70kg
大船渡高校(岩手)→國學院大学→大船渡クラブ

中村 和貴(ナカムラ カズキ)
22歳、G
173cm/66kg
明成高校(宮城)→イカイレッドチンプス→TGI D-RISE(JBL2)

佐藤 文哉(サトウ フミヤ)
21歳、G
170cm/70kg
明成高校(宮城)→仙台大学(現在4年)

参加選手インタビュー

及川 啓史(オイカワ ケイシ)
22歳、G
186cm/86kg
気仙沼高校(宮城)→イースタン州立大→岩手ビッグブルズ練習生
及川 啓史
―トライアウトを終えて
昨シーズン、僕は岩手の練習生としてプレーしていたので、(参加者を)引っ張っていこうという気持ちがありました。
でもトライアウトは自分をアピールする場なので、コントロールするのが難しかったですね。特に僕は、ポイントガードでボールを回して、という係ではないので。声を出すことしかできなかったので、そこは反省点として残ります。もう少し簡単にピック&ロールなどもできたはずなのに、やれなかったので。もう少しチームで同じ方向にベクトルを持って行きたかったです。

―手ごたえはありますか?
いやー、全然ないですね。

―最終選考に残れるのではないか、と思いますが。(※インタビューは結果が発表される前に収録)
あくまで僕の目標はプロになることではなく、プロになってからが勝負だと思っているので。そういった意味では、全然今日のゲームじゃ足りなかったと思います。フィジカルもそうだし、ハンドリングだったりトランジションももっと突き詰めていかなければ。日本人相手じゃ打てるシュートも、外国人相手じゃ打てないということを去年学べたので、そういう部分でのさばき方とかをもうちょっと経験していかなければと思いました。

―どこをセールスポイントとしていこうと思っていましたか?
ピック&ロールで僕にスクリーンをかけてもらった後の動きと、3ポイントのディレクション、あとは声ですね。

―今日の出来は何点くらいですか?
いやー、しかも最後(相手の)膝が入って出れなかったので。40点とかですね。スクリーンを使った2対2のメニューに関しては、相手も相手だったのである程度できたかな、と。5対5になるとそれをみんなで活かせなくて。(審査員に)言われたんですけど、グダグダになってしまった感じもあったので。そこをもう少し正せないと、というかそういう雰囲気をもうちょっと作っていかないと、というのが課題でした。

―バスケットへの思い
今回の震災で、自分自身も津波の被害を受けました。自分だけでなく、親戚や友達にもそういった人がたくさんいます。気仙沼出身の自分が頑張ることで何か少しでも伝わるものがあると思いますし、そういった部分を含めて一生懸命プレーしたいです。

―おそらく最終選考に残ると思いますが、どういうプレーをしたいですか?
最終選考でももちろん、僕が一番声を出します。どんなにつかれてもどんなに体力がなくても、僕が一番声を出そうと思います。そこでわかることもあると思うので。あとはもし最終選考に残れた場合はレベルが変わってくるので、ピック&ロールからのパスさばきとか、スクリーンからのディフェンスとかもだいぶ決められた中でやれると思います。そういった場面でミドルシュートだったり、フィジカルを活かしてエンドワンをもらえるようなプレーをしていきたいです。

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城戸 圭 (キド ケイ)
43歳、G
173cm/64kg
盛岡第三高校(岩手)→弘前大学→ナイターズ
城戸 圭
―今回の参加選手で最年長ですが、挑戦のきっかけは何ですか?
八戸にbjリーグのチームができるという話が去年あって、ひょっとしたらチャレンジできるのかな、なんて思っちゃったんで。八戸のチーム自体は厳しいみたいですけど。軽い気持ちではないですが、歳を取ってからでも体を動かしていたら、だいぶ動けるようになってきたので。ひょっとしたらやれるかな、なんてちょっと自惚れちゃったもんで(笑)。来たら散々たる結果でしたけれども(笑)。

―お仕事は何をされているんですか?
郵便局で郵便配ってます(笑)。

―トライアウトを振り返ってみて、どうでしたか?
実を言うと、メニューの半分くらいからもう足をつり始めてて。元々ドライブが弱い方なんですけど、自分の弱さだけが出た感じで。3ポイントが得意なんですけど、それも…。やっぱり歳取ってからやるもんじゃないなと、しみじみ(笑)。

―3ポイントが自身のアピールポイントですか?
まあそうですね。結局それしか残ってないですね、武器は。

―今日はどんなことを意識してプレーしましたか?
ドリブルの練習を弱点強化としてやってきたので、それがうまく表現できたらと思ってやってきたんですけどね。結局だめでしたね(苦笑)。

―トライアウトの雰囲気はどうでしたか?
ビビりはしなかったですけど、じわじわじわじわ力の差を感じました。やっぱり一線級でやってきた人たちが本気でプレーしている姿を見れて良かったです。最後のピックアップゲームも、いいもの見れたと思いましたし。来てよかったな、と思いました。

―また挑戦したいですか?
まず女房に、これが最後の挑戦だと言ってあるので(笑)。でもこっそり続けるつもりです(笑)。

―クラブチームでプレーされているんですか?
いやー、クラブチームにも入らずに一人練習だけでやってます。まあ、それもダメだったですね(笑)。まず準備が間違ってましたね(笑)。

―この経験はどう活かしていきたいですか?
えーと、まあそうだな…。どう活かせばいいんだろうな(笑)。わかんないけど、活かし方もあると思うので、それもこれからゆっくり考えます(笑)。

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白瀬 孝昭 (シラセ タカアキ)
24歳、F
182cm/80kg
本荘高校(秋田)→東京成徳大学→厚生倶楽部
白瀬 孝昭
―トライアウトに挑戦したきっかけは何でしょうか?
以前一回受けて二次選考で落ちて、一度はあきらめかけました。でも今、中学校と高校のコーチをやっていて、バスケを教えていく中で子供たちから「挑戦してみなよ!」と言われて。それでもう一度挑戦を決めました。

―今日を振り返って、どうですか?
子供に教えながらの練習や、自分で時間を見つけながらの練習だったので、練習時間がちょっと足りなかったかな、というのはありました。。

―どういうプレーを見せたいと思っていましたか?
1対1のオフェンスの力と、自分を犠牲にするプレーというか。スクリーンでノーマークにさせたり。

―自己評価は?
80~85点くらいは。

―今日は残念でしたが、チームトライアウトを受ける予定はありますか?
あります。(地元の)秋田のほかにも、東北は回れるだけ挑戦したいです。

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小林 祐太 (コバヤシ ユウタ)
24歳、G
181cm/76kg
能代工業高校(秋田)→秋田経済法科大学(現・ノースアジア大学)
小林 祐太
―トライアウトを振り返って、どうですか?
そうですねー。対人で全然練習してなかったので、そこが厳しかったですね。

―どういうプレーをアピールしていきたいと思っていましたか?
ディフェンスですね。ディフェンスは結構できたと思うんで。スティールもできましたし、相手のミスも誘えたので。そこはよかったんじゃないですかね。

―自己評価は?
オフェンスのところであんまり絡めてないので、まあ60点くらいじゃないですかね。いや…50点くらいですかね。

―チームトライアウトを受ける予定は?
そうですね。秋田(との契約)しか考えてないので。もし秋田で(トライアウトが)あるならば、受けたいです。

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藤原 佑也 (フジワラ ユウヤ)
16歳、G
172cm/65kg
花巻東高校(岩手)在学中
藤原 佑也
―最年少でしたが、受けたきっかけは何ですか?
プロ選手が、将来の夢なので。

―振り返って、どうですか?
皆さんフィジカルが強くて、当たり負けしてしまいました。今回は落ちてしまいましたが、次受ける時はフィジカルを鍛えてやっていきたいです。

―どんなプレーを見せようと思っていましたか?
1対1からシュートを決めることです。

―今回は残念でしたが、もし最終選考に残れば受けるつもりでいましたか?
はい。

―学校の方は?
学校は、結果を見ていろいろ考えるつもりでした。

―チームトライアウトにも挑戦しますか?
受けたいと思います。ディフェンスの1対1で抜かれてしまったので、また足腰を鍛えたいです。上半身も強くしてから、受けたいと思います。

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西 裕太郎(ニシ ユウタロウ)
20歳、G
176cm/75kg
ウエストトーランス,KIUアカデミー(アメリカ)→マスター大学
西 裕太郎
―振り返って、どうですか?
個人のプレーの調子はめちゃくちゃ悪かったんですが、いい経験でした。

―どんなプレーを心掛けましたか?
アメリカナイズなプレーとか、ドリブルとかシュートとか。ちょっとショートでしたね(笑)。

―トライアウトという状況なので、チームプレーをコントロールするのが難しかった部分があると思います。
その部分も理解しなければいけないですし、みんなも次のステップにいくために必死ですから、それはしょうがないです。けどその上でやっぱり自分のプレーをどう見せるかだと思います。今日はできませんでした。

―今日の自己評価はどのくらいですか?
100点満点で2点です。

―かなり辛いですね。
そうですね。ちょっと恥ずかしいくらいですね。日本に来てあまりボールを触る機会もなかったし、今度もっと練習しないといけないですね。

―チームトライアウトを受ける予定は?
受けたいのですが、アメリカに帰らないといけないので。無理ですね。

―また来年挑戦しますか?
そうですね。来年はチームトライアウトも視野に入れて(日本に)来たいです。

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Laabab Alwin
20歳
Buisness school of Rocea(フランス)
Laabab Alwin
―受けたきっかけは何ですか?
バスケットをするのが大好きで、bjリーグのレベルもいいと思ったので、トライしてみようと思いました。自分のレベルも、もっと上達したいので。

―このために日本に来たのですか?
はい。日本に来たのは初めてです。

―どうやってこのトライアウトを知ったのですか?
bjリーグセンターに電話して、トライアウトが仙台であると知りました。

―bjリーグを見たことはありますか?
Youtubeで何試合かの映像を見てました。

―今は大学でプレーしているんですか?
大学のチームではないですが、クラブでやっています。プロにもつながるクラブで、20~21歳のトレーニングクラブです。

―どんなプレーをセールスポイントとしてやりましたか?
いつもハードなプレーと、いいディフェンスです。それから、ドライブからのフィニッシュもちゃんとできるというところです。

―今日の自己評価は?
70点です。

―またbjリーグに挑戦したい気持ちはありますか?
はい。またフランスに帰って練習します。

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左が佐藤 文哉選手、右が中村 和貴選手。明成高校の同級生同士。
佐藤文哉(左)、中村和貴(右)
佐藤 文哉(サトウ フミヤ)
21歳、G
170cm/70kg
明成高校(宮城)→仙台大学(現在4年)
―振り返ってみて、どうですか?
疲れましたね(笑)。

―最終選考には参加しますか?
たぶん行きます。

―ドラフトでもし指名されれば、どうしますか?
大学はちゃんと卒業してから行きたいと思うので、まずは大学ですね。1月か2月にアーリーエントリーみたいな制度があると思うので、それに引っ掛かればいいなと思います。

―希望のチームはありますか?
仙台ですね。地元で。

―どんなプレーを見せたいと思っていましたか?
自分はシュートが得意なので、そこを一番出せればいいなと思って積極的に打っていきました。

―いろいろな選手とやってみて、どうでしたか?
うまい選手も結構いたので、やっててすごく楽しかったですね。

―最終選考に向けて
今日はあまりシュートが入らなかったので、最終選考ではバシバシ決めれるようにもう一回調整して、がんばりたいと思います。

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中村 和貴(ナカムラ カズキ)
22歳、G
173cm/66kg
明成高校(宮城)→イカイレッドチンプス→TGI D-RISE(JBL2)
―今はどこでプレーしていらっしゃるんですか?
今は無所属で。アルバイトで生計を立てています。バスケットをやっていきたいというのもあって、就活はしていないです。
高校を卒業してすぐイカイに行って3ヶ月くらいでやめて、栃木のチームで2年間プレーしていました。

―今日はどんなプレーをセールスポイントにやっていましたか?
トライアウトを受けるのは初めてではなく、他の選手は固くなっている人もいるだろうと思っていたので、基本的には声を出すことから意識してやってました。

―シュートタッチは良かったですか?
あまりジャンプシュートのタッチは良くなかったですね。

―自己評価はどのくらいですか?
やっぱり大学生と違って毎日練習できるわけではないので、心肺機能とかそういう部分をもうちょっと鍛え直さないとなと思いました。(隣にいる、高校の同級生の佐藤文哉選手に関して)こいつは体力やばいですよ(笑)。

―後半はバテている選手が多かったですね。
そうですね。そこがアピールのポイントだと思ってたんですけど。そこで行かなきゃな、と思ったんですけど。

―希望のチームはありますか?
そこまでこだわりはないです。チャンスがあれば、拾っていただけるチームがあればどこへでも行きます。

―最終選考に向けて
シュートはもちろん、先頭を走る。駆け抜けます(笑)。