【プレミアム限定】bjリーグ2011-12プレーオフ 京都がアウェイ大阪で1勝目を挙げてファイナルズ進出へ王手(5月12日)

5月12日(土) 住吉スポーツセンターで行われたbjリーグ2011-12プレーオフ 大阪エヴェッサvs京都ハンナリーズの試合後インタビュー。大阪はライアン・ブラックウェルHC、ウェイン・マーシャル選手、青木康平選手。京都は浜口炎HCです。
(写真/文=金澤 朱志)


(写真:試合を決定付ける大事なフリースローを決めてガッツポーズをする京都#2ジャーメイン・ボイェット選手)

大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェルHC
―今日の試合の総括
試合を通して、両チームがプレーオフを表すような試合だったかなと思います。その中で我々のプランとしては相手の強力なインサイドに点を取らせない、簡単にプレーさせないという意味ではプラン通りに進めたと思いますし、サイズに劣る相手に対して我々が(リバウンドの)数で相手を上回ることが出来たのは、ウェイン(マーシャル)、マイク(ベル)はもちろんチーム全員の努力だったり集中力、全員で頑張った結果かなと思います。

ただ残念なことに簡単なシュート、普段入るようなシュートが落ちた結果不運にも負けてしまったんですけど、これが続かないっていうのもわかってますのでそこはしっかり切り替えたい。ディフェンスに関しては出来ていますのでオフェンスに関してのところをきっちりと修正していきたいと思います。

―この1週間、京都戦に向けてどういう対策を?
先程も言ったように京都さんのインサイドに対して守るかを集中してやってきました。彼らの簡単なインサイドを止めることによってアウトサイドのシュートを打たれる分は我々のプラン通りでした。その点に関しては練習の結果が出たんじゃないかなと思います。

―1週間スケジュールがあいたことにはどんな影響がありましたか?
1週間の休みというのは正直なところ、怪我を抱えている選手も多くいるということで休養を取れたという意味で非常に大きかった。もちろん練習もしっかりやってきましたし、そこが試合に影響したとは思っていません。

―京都がレギュラーシーズンと違ってところ、成長したなと感じたところは?
もちろんレギュラーシーズン通して何度も戦ってきましたが非常に成長している、伸びているかなと感じています。NBAを経験している選手やリーグの経験が長い選手が揃っているしコーチ経験の素晴らしい浜口炎さんもいて、チームがひとつになってチームのプレースタイルをしっかり理解した上でやってるという意味で熟練度が上がって良いチームになっていると思います。

―最後2点差を追いかける場面、小淵(雅)選手がターンオーバーした時のオフェンスですが青木選手ではなく竹田選手でしたがこの意図は?
結果小淵のターンオーバーで終わってしまったんですがその前にディフェンスのところで竹田のほうがアグレッシブにいけるということで竹田で、そのままの流れでオフェンスに入った。まずディフェンスから入っていく、オフェンスでも竹田はしっかりシュートを決める力がありますし、そういったところで戦略上間違った選択はしていないと思います。

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ウェイン・マーシャル選手
ゲームは素晴らしい試合でしたしディフェンス合戦のような相手のほうが数本多く決めたので相手が勝って我々が負けたということです。

―インサイドプレイヤーとして間違いなくキープレイヤーになったと思いますが気をつけた点は?
キープレイヤーというのは自分自身もわかってましたし周りからも言われていたので意識していました。やっぱりファールトラブルになってしまうとチームのトラブルになってしまいますでの、そこはしっかりと集中してディフェンスというところではしっかりと貢献出来たと思います。オフェンスとしては簡単なところを決めきれなかったりチームを助けることが出来なかった。決めるのは簡単ではないけど決めきれるようにしたいです。

―悪かった時の大阪に戻ったようなオフェンスでしたが明日のゲームはどういうゲームをしたいですか?テンポの早いゲームにしたいのかどうか何かあれば。
ヘッドコーチも試合中も試合後も言ってたんですけど、やはりドリブルを多くつきすぎて1対1に頼ってしまったところが出てしまった。そういう悪い時のエヴェッサに戻ってしまった。自分たちも悪いとわかっていて良かった時のやり方もわかってますので、しっかり修正してやっていくだけです。

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青木康平選手
今日は今日だなっていう感じで全然マイナスに捉えてないです。むしろ勝っても明日が全てだと思うんで、勝ったほうがいいのか負けたほうがいいのかっていう結構このルールだとどっちが良いのかわからないので。気の持ちようだと思うので、明日はやるしかない状況になったっていうのが僕らにとってプラスに働けばいいなと思ってます。

―京都はハーフコート中心で、大阪はトランジションゲームに持ち込みたかったと思いますが今日出来なかった理由は?
今日スタッツ全く見てないんですけどリバウンドは互角ですか。そうですね、お互い前半シュート確率がむちゃくちゃ悪かったと思うんですけど、ずっと重い展開でしたよね。一人の選手がボールを運んでるっていうのがあまり良くないと思う。途中で繋いでパスを回して(そうしたほうがいいという意味)。

僕らはフォーメーションを使って成功してるパターンってあまり無いんですけど、みんながスペースを使って攻めてる時はすごく良いと思う。その時間帯をもっと増やすべきだし、相手にしっかり守らせるっていうのは炎さんのやりたいバスケットだと思う。前回負けた時もそうだし今回の苦しい時間帯もそうなってしまった。

―試合後にヘッドコーチ、選手同士で話し合ったことは?
負けてすぐセンターサークルで、結局今日勝ったって決まらないしとにかく明日のゲームに切り替えて集中しようということだけですね。

―明日の入り方としては開き直るというよりいつも通り入るほうがベターですか?
開き直るということは絶対無いと思います。勝ちに行くということが絶対条件だし勝たないとシーズンが終わってしまうんで。どちらかというと今日のほうが入りはふわっとするのはしょうがないのかなと思います。というのも今日決まらないというのも大きいし今日勝っても明日負けて延長で負ければ、っていうところもあると思う。

このルールだと初戦を取ったほうがいいのか2戦目を取ったほうがいいのかは微妙なルールですから。僕らにとっては今日の負けはマイナスではないですね。

―オフを挟みましたが試合勘という意味ではどうでしたか?
全然問題ないです。僕にとってはすごい良い時間でした。

―チームの雰囲気はいかがですか?
悪くないですね。前回の京都戦の2戦目(日曜日の試合)を経験してるので、ああいう雰囲気だけには絶対なりたくないし一人ひとりが危機感を持ってるし同じ負けでもああやって負けるのと一つになって負けるのでは後悔をするかしないかだと思います。そういった意味では今日は全然後悔してないです。

―後に引きずる負けではなかったですね。
そうですね。(点差が)離れてからちょっと嫌な空気になったんですけど、でもそこから追いつけたところが良かった。ただ前回もそんな感じだったので明日はもっと気を引き締めてやるしかないっていうところが僕らにとっては良いことだと思います。

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京都ハンナリーズ

浜口炎HC
―今日の試合の総括
非常にプレーオフらしい引き締まった(ゲーム)。お互いミスも少ないですし、貰ったフリースローは確実に決めるという。お互いディフェンスのチームらしく得点の少ない好ゲームだったと思います。うちが良かったのは前半ゼロだったファールラインに後半立てたのが非常に良かった。

―我慢して得点して勝ったこのゲームはヘッドコーチの思惑通りでしたか?
我慢しながらいつも通りですけど良いゲームが出来たと思います。ただ大阪は1週間(ゲームを)休んで難しいゲームだと思うので明日が本番だと思います。彼らも体、緊張がほぐれて、いつも通りのプレーが出来るんじゃないかなと思います。

―ゲームの入り方は意識されましたか?
いや、いつも通りです。最初の5分というのは選手がしっかり入るようにと必ず言いますのでいつも通りですけど、伝えてあります。最初の5分です。

―終盤になってディフェンスが機能していたと思いますがいかがでしたか?
非常に足も動いて良いディフェンス出来たんじゃないかなと思います。これは向こうのシュートが入る、入らない関係なく試合のトータル。1本だけコミュニケーションのミスでゴール下の竹田のノーマーク(のシュート)がありましたけど全体的にはミスも少なかったですし、非常に良かったと思います。

―ディフェンス面でのチームの決め事、選手に言ったことは?
チームルールがいくつかあるんですけどこれは大阪戦に限らずうちがやっていることで、例えばうちがベースライン、外へ外へ追い出したいディフェンスをしてるんですけど、そういうことを徹底するように彼らには伝えて、それが全体的には出来ていたかなと思います。

―大阪戦の対策は?
特にないです。キープレイヤーというか青木(康平)、ボビー(セント プルー)、マイク・ベル、みんなそうですけど得点力の高い選手、その他の今野(翔太)、竹田(智史)、あと10番のプレイヤー(ケビン・タイナー)ですかね、非常にアグレッシブにゴール下に突っ込んでくるので、そこは少し気をつけながらやろうという話をしました。

―2点差に最後詰め寄られたところでのタイムアウト中の指示は?
うちが取った時にはピック&ロールをやりたかったのでプレーの確認がメインです。