【プレミアム限定】bjリーグ2011-12プレーオフ 新潟が富山の猛攻をかわし、劇的な勝利でカンファレンスセミファイナル進出を決める。(84-82)

5月6日(日)新潟市鳥屋野総合体育館で開催されたbjリーグプレイオフファーストラウンド、新潟アルビレックスBBvs富山グラウジーズ戦、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

前日の反省から集中して試合に挑んだ富山。しかし新潟のインサイドアタックを中心とする勢いに飲まれ、一気にリードを許す。ハーフタイムには15点ダウンとなるが、点差をジリジリと詰め、第4Qには完全に富山の勢いとなり、城宝選手の活躍もありついには新潟を逆転する。しかしクラッチタイムでミスが出た富山に対し、粘り強くプレーしていた新潟はディフェンスのビッグプレーから逆転の速攻を決め、富山を2勝0敗で下し浜松・東三河とのカンファレンスセミファイナル進出を決めた。

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富山グラウジーズ

下地一明HC

-今日の試合の総括について
はい、何もありません。選手に感謝です。それだけです。

-昨日の敗戦から、今日の試合ではどのような指示をしましたか(新聞)
基本の4メン(アウト)に戻すと。ディフェンスでは、もしかしたらリスクを負うかもしれないけど、何かを変えて戦おうと。立ち上がりはずっと食らいついていって、結局はディフェンスのところです。ターンオーバーからのファーストブレイク。

(セットの)フォーメーションでは、ホルムのインサイドくらいしかやられてないと思います。結局そこを止められなかったのが、負けの原因ではないですが。昨日はホルムを1対1で守れたので、そこはデビンとターナーに任せていました。彼らが悪いわけではありません。バスケはリズムがあるし。これは僕の戦術、戦略のミスです。

-第4Qに逆転した時はどのような指示をしましたか(新聞)
まだまだ逆転したと思うなと。地道に2点を取りに行きなさいと言いました。ずっとそれを徹してくれて。でも最後に城宝に3ポイントを打たせたのは、「チャンスだったら打て」と。僕はいいショットだと思いました。周りは「え?」と思うかもしれないけど、彼のお陰で追いついているのは事実です。あいつは試合の勝負を決めに行った。それが入ったか、入らなかったかの差です。その後の指示も、デビンに入れなさいと指示していました。あんな時のリズムはだいたい(シュートが)入るんですけどね。でもいいショットだったと思います。彼を責める必要はありません。彼を責めるのならば、僕がいいます、「自信を持って打て」と。いいショットだったと思います。

-試合後に選手達に何を話しましたか(新聞)
彼らにとったら僕はもしかしたらいいコーチではなかったかもしれないけれど、僕は彼らとバスケットが出来て良かったです。その思いしかないです。それを伝えました。

-シーズンを振り返って、選手達の伸びた点、まだまだ伸びる点はありますか(新聞)
人間なので、これから現役を続ける限り、彼らは切磋琢磨してプレーしなければいけない。伸びた伸びてないは僕には判断できません。でも間違いなく、彼らは人として成長できた。ボールは蹴らないし、エコバックも使う。(普通は)外国人がやらないところも、彼らはやってくれた。そういった所で彼らに感謝しています。

-試合終了直前の残り数秒で、シュートを打たなかったのか、打ちきれなかったのか(新聞)
アイラは責められないですね。ファウルかファウルじゃないかはわかりません。ただ、レフリーと戦ってしまったといのが出ましたね。レフリーも人ですし、誰が悪いとかはありません。あそこでクールになれなかったチームが負けます。

-試合の立ち上がりはとても集中してゲームに入っていましたが、結局第1Qは新潟の勢いに飲まれてしまいましたが、この状況は(バスナビ)
結局はターンオーバーからですね。ターンオーバーでイージーレイアップ喰らって。やはりイージーショットを食らうということは、次にちゃんとセットされて守られてしまうんですよ。そうなると難しくなりますよね。そこで大事に行きすぎて、ターンオーバーになったというのは間違い無いです。粘り強さという意味で、新潟のほうが強かったと思います。

-続いて第2Qは、両チームともミスの多い展開となり、富山は追い上げるチャンスを生かせませんでした(バスナビ)
痛かったのは水戸のファウルですね。昨日同様。昨日のビデオを見ていても、水戸が(ファウルを)していなければ、追いついていただろうと。今日もしかり。PGがいなかったというのが事実です。育てきれなかった僕も責任です。

間違いなく、水戸はリーグでも本当にいいPGになりつつあると思います。まだ(PGを)1年しかやってないけど、もっともっといいプレイヤーになると思います。これは(来季の)補強の部分になるんでしょうけど、それは僕の決める部分ではないし。その意味で、PGを育てられなかったというのは事実です。

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#7堀川竜一選手

-今日の試合について
悔しいだけです。

-この1年をふり返って(ケーブルテレビ)
いろいろ勉強になった1年でした。地元のチームでプレーさせてもらえるということと、そこでキャプテンを任されたといことで、僕自身キャプテンは初めてだったし、ちょっと不甲斐なかったのかなと思いつつ、いろんな勉強をさせてもらったと思います。

-昨日同様、新潟に走られる展開でしたが、最後まで競ることが出来た原動力は(ラジオ)
意地じゃないですか。みんな昨日みたいな20点差で負けるのは嫌だったし。もちろん負けるつもりで来ている訳じゃないので。点差が離れている時も、ベンチの誰一人も諦めているヤツはいなかったです。そこの部分の意地が見せられたのだと思います。ただ勝ってはいないので、全然スッキリはしてないです。悔しいの一言だけです。

-試合後の選手達の雰囲気は(ラジオ)
みんなそれぞれ思いはあると思うんですけど、やりきったという感じは、正直、無いですよね。普段の力を出し切ってないのは、みんな分かっているので。悔しいのと、負けて笑えるヤツはいないので。

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#50アイラ・ブラウン選手

-今日の試合について
新潟も富山も、お互いにタフに戦った試合だと思います。富山としては、15点差、20点差と離れたのを盛り返して、しかもリードを取れたというのはチーム一丸となれた証拠です。しかしゲームの終盤で、プロフェッショナリズムというのは常に持っていたいですが、その中でレフリーのコールに納得いかないところがあり、それもあって負けてしまいました。総合的に見て、お互いにいい試合が出来たと思います。

-下地HCから、外国人選手に感謝しているというコメントがありました(新聞)
コーチを見ていると、シーズンを通して、オフェンスでもディフェンスでも、調節して欲しいというところをうまく調節出来なかったというのはありますけど、その中で下地HCは、僕らの持っている武器と、HCが持っている知識の中で、全力を尽くしてくれたのは間違いありません。それにはすごく感謝しています。プレイオフをもっと勝ち進みたかったですが、このような結果になってしまいました。でも来年こそ下地HCの元でいいチームを作って、もっといい成績を残せるように頑張りたいです。

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#31城宝匡史選手

-今日の試合について
最後の最後で追いついたんですけど、そこから、何が悪かった訳ではないんですが、シュートが決まらない時間帯があって、それがもったいなかったと思います。あそこまで追いつけたのは自分達に力があったということですし、自信を持っていいと思います。同じチームで試合をすることは無いかもしれないですけど、これからの糧にして、みんなが頑張ってくれたらと思います。

-この1年はどのようなシーズンでしたか(新聞)
波が激しかったですよね。選手も途中で入れ替わったりとか、終盤も怪我人がいて、チームとしてまとまっていくのが難しい時もありました。山あり谷ありの中で、よくやったのではないかと思います。

-自分自身の成長は実感しましたか(新聞)
すごくプレータイムが多くてタフだったのですが、自分自身も怪我したりとか、そういう面でいい勉強になりました。あれくらいのプレータイムで、全部全力でやるのは難しいので。ケアをしつつ、自分でも抜くところは抜いてプレーしなければいけないんだなと。

-久しぶりの4メン(アウト)の感覚は(新聞)
練習では4メンでしか練習してないので。というか(4メンしか)出来ないので。もうちょっとプレイオフに向けて準備が必要だったかなと思います。

-疲れはありましたか(新聞)
疲れはそんなに感じなかったですけど、やはりクリスに20点以上やられているので。そこはやはりケアしなければいけなかったのかなと。今日は(新潟の)アウトサイドがあまり入ってなかったので、逆にクリスのところに(ヘルプに)行ったほうが良かったのかなと今は思います。そんな指示はなかったし、前半終わってクリスが結構決めていたので、「あそこヘルプ行きますか」と言っても、(HCは)「行かなくていい」と言っていたので。自分達は指示通りにプレーしたと思います。

-10点差くらいで追いかける展開が続きました(新聞)
我慢の時間帯ですね。あのまま付いて行って、どこかでチャンスがあれば、ウチにも波が来る時があるとおもっていたので。あそこで逆転までは良かったんですけどね。

-最後の城宝選手の3ポイントの感覚は(新聞)
一番最後は僕にシュートを打たせるプレーだったんですけど、アイラがゴール下でノーマークなのが見えて、パス出すかシュート打つか迷ったんです。それでボールも変な所に行ったんですけど。アイラがボールを取ってリバウンドを決めてくれればよかったんですけど、ブロックショットされて。速攻くらってレイアップを決められたのは痛かったかです。しょうがないですけど。勝負ってそんなものかなと思います。

-この2試合ともビハインドから追い上げて、今日は逆転するところまでは行きました。その力はあると証明しましたが、そこから勝ち切ることが出来ず、2連敗に終わりました。ここで2つ負けてしまった力の差は何でしょうか(バスナビ)
みんな最初から気合が入りすぎて、自分で得点するんだという意識がありすぎて、パスが回っていなかったんです。自分で攻めれないというのがだんだん分かってきて、後半はパスが回るようになって。僕もオープンで何本かシュート打てたりして。前半は僕にほとんどボールが回って来なかったです。昨日も今日も同じ事をやっているんですけど、そういった部分が課題だと思います。

-その意味ではチームの経験不足を感じましたか(バスナビ)
ウチはプレイオフを経験している外国人がいないので。それもあるかもしれないですけど、もっと前もって準備しておかなければいけなかったと思います。4月に入ってからリーグ戦で2勝しかしてなくて、オフェンスが本当に悪くて。そこは改善したほうがいいんじゃないかと思ってたんですけど。リーグ戦が終わって、休暇が必要ということでみんな休んでいたんです。(プレイオフに)準備する時間もそんなになかったし。それはちょっともったいなかったと思います。僕は毎年プレイオフを経験してますけど、絶対に相手の対策を練ったりするんですが、今年はあまりやってなかったので。その分ちょっともったいなかったと思います。

-来季にむけて(新聞)
終盤は僕もシュートの確率が落ちてきていたのですが、終盤はプレイオフに向けて大事な試合が続くと思うので、リーグ戦の終盤もずっと自分の力を出し続けられるようにオフの間にちゃんと準備して来季に挑みたいと思います。

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新潟アルビレックスBB

マット・ギャリソンHC

-今日の試合の総括について
今日の試合は今まで自分が見た中でも、一番フィジカルな試合な試合で、まさにプレイオフにふさわしい激しい戦いだったと思います。その激しい戦いは、やっていても選手達も楽しいですし、見ているブースターさん達も楽しめたと思います。そのようなフィジカルな展開になれば、我々のベンチのほうが層が厚いと思ってましたし、なので選手達には、ずっとフィジカルにプレーし続けろ、戦い続けろと言っていました。実際選手達はそれをやってくれましたし、最後までバラバラにならずにひとつになって戦ってくれた選手達を誇りに思います。

-残り1分、富山が82-79とリードしている状態のタイムアウトで、どのような指示をしましたか(新聞)
具体的な指示については控えさせて頂きますが、練習でずっと準備してきたことを徹底してやるのだと選手達には強調しました。

-ホルム選手のプレーについて(新聞)
試合前に彼と時間を取って話したんですが、昨日の激しい戦いの後で、彼自身とても疲れていると話していました。あまり寝ることも出来なかったと言ってたのですが、彼がモチベーションを上げるために時間を取りました。彼に伝えたのは、全てはこの試合なんだと。昨日勝っているけど、今日勝たなければ意味が無いと。とにかくフィジカルにプレーしようと話ました。ボールをクリス選手に集めるから、状況をよく見てアタックしろと言いました。彼はそれを理解して試合で実際にやり続けてくれましたし、試合の最後まで戦い続けてくれました。試合の最後にビッグショットを決めてくれましたし、疲れている状態で戦いぬいて、ビッグショットを決めてくれた彼を誇りに思います。

-これから先のプレイオフの試合についての意気込みは(テレビ)
まだ次の対戦相手が分からない状態ですが(後に浜松に決定)、誰が相手になっても、我々のやるべき事をし続けるというのは絶対に求められると思います。オフェンスでもディフェンスでも、しっかりとチームのルールに則って遂行するということ、リバウンドをとり続けるということ、これは必ずやらなければいけないことです。あとは対戦相手に応じて選手のプレーの予測は立てること出来るのですが、準備の時間も短いので、もちろんスカウティングはするのですが、その中で自分達のやるべき事をやり通せるかがより大事になってくると思います。

最後に、富山グラウジーズが素晴らしいシーズンを送ったことに心から敬意を評しますし、下地HCがこのチームを作り上げた事に、心から敬意を評したいと思います。

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#54クリス・ホルム選手

-今日の試合のMVPとなりました(新聞)
すごく嬉しかったですし、個人的にはbjリーグ4年目なんですが、初めて1stラウンドを勝ち抜くことが出来ました。個人的にも、このチームで次のステップに進めることが本当に嬉しいです。今週末のこの2試合は、チーム全体として自分達が持っているものを全て出し切る事が出来たと思いますし、もちろん修正点はいくつかあるのですが、しっかりとそこは反省して次の試合に備えていきたいと思います。今シーズンここまで長いシーズンを戦ってきて、やってきたことを出しきって次のラウンドに進めるということは素晴らしいことですし、次のラウンドも勝ち抜きたいと思います。

-リバウンド14本、うちオフェンスリバウンド9本というパフォーマンスについて(新聞)
正直、自分のリバウンドに関しては物足りないと感じています。オフェンスリバウンドはいいと思うのですが、ディフェンスリバウンドが5つというのは自分に求められる数字としては低いと思います。特に4Q、ボックスアウトをし切れずに(リバウンドを)取れなかったりとか、ボールに手がかかっているのに取りきれない、あとは後ろに選手がいるのに気づかずに取れないという場面がいくつかありました。チャンピオンシップの試合ではそういったことは許されないので、そこでしっかりリバウンドを取るのが自分の仕事だと思っています。まだまだ向上しなければいけないと感じています。

-終盤に一時は4点リードされましたが、ホルム選手のシュートなどで逆転しました。富山にリードされた時はどのような気持ちでしたか(新聞)
正直、ちょっと不安にはなりました。というのは、今シーズンはずっと頑張って戦って、もう少しで勝てそうなのに勝ちを逃すというのがいくつかあったので、ちょっと不安がよぎりました。タイムアウトの時にコーチからインサイドで行く、お前で行くと言われた時に、このプレーで次のラウンドに進むんだと自分は受け取りましたし、そこで自分の持っているものを全て出す、スコアするという気持ちでプレーしました。もう少しいいシュートを打てたかもしれないですが、結果的に決めきることが出来たので、すごく良かったと思います。

-次のラウンドへの意気込みは(新聞)
どちらの対戦相手であっても、タフな試合になることは間違いありません。1stラウンドをシードされているというのは、やはりそれだけの力があるのだと思います。全く違うタイプのチームで、横浜はインサイドがものすごく強いですし、浜松はアウトサイドが強いチームだと思います。どちらの対戦でも激しい試合になることは間違いありません。我々が今週末、富山戦で戦ったように、しっかり戦って次のラウンドも勝ちたいと思います。

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#32池田雄一選手

-昨日の試合同様、試合の立ち上がりから積極的にリングを狙う姿勢が見られました。やはり序盤からリズムを掴みたいという意識がつよかったのでしょうか(バスナビ)
1戦目を取って、2戦目の入り方がすごく大事だと思っていたので、昨日同様、積極的な姿勢でプレーしようと思っていました。

-第4Qは富山の勢いで逆転されましたが、新潟としてはリズムを失ってしまったのでしょうか(バスナビ)
第4Qでは向こうのいいリズムで、なかなかウチはいいリズムを掴めませんでした。点差があったので助かったんですが、ウチはインサイドで流れを掴もうということで、最後までそれを徹底できたことがFTに繋がったと思うし、結果は良かったのではないかと思いますが、リードもあったので、もっと楽な展開に出来たのではないかと思います。

-そのFTについて、特に第4Qは7本のミスと相手が追い上げる要因の一つとなりました。これはチームとしての課題でしょうか(バスナビ)
4QはFTの確率がみんな5割だったと思います。各選手みんなプレッシャーが無いわけではないのですが、そこをしっかり決めていけば、富山に追い上げる気をなくさせることが出来たと思います。FTは練習もそうですが、メンタル面も大事なので、それは練習中からそういったシチュエーションをイメージしながらやっていかなければいけないと思います。結果論ですが、2本外れなくてよかったと思います。

-終盤、接戦の場面で、池田選手自身も大事なシュートチャンスを落とす場面がありました。チーム全体としても、これからより上位の対戦相手に勝ち抜く為に、決めるべきショットを決めるというのが課題になるでしょうか(バスナビ)
大事なところでの1本は決めるに越したことはないので、そこは気持ちの面だと思います。練習中から自分のシュートを心がけていくしかないと思うので、まず、そういったシチュエーションで躊躇することだけは無くして、思い切り打って行きたいと思います。

-久しぶりの接戦での勝利でしたが、終盤、2回連続で富山のオフェンスを守りきっています。あの場面ではどのようなことを意識しましたか(新聞)
どういった形でもいいので、失点をしない、相手を止めるという意識でコート上の5人はプレーしていたし、ベンチの選手もエネルギーを与えてくれました。シュートは打たれてましたが、その後のリバウンドだったりルーズボールだったりを取れたのが良かったと思います。

-今日はアウトサイドシュートが決まりませんでした。次のラウンドに向けて、どう修正していきますか(新聞)
シュートに関しては今日は皆んながいい確率で決められなかったんですけど、今からどんな練習をしても入るようにはならないと思うので、コンディションだけはしっかり整えていければいいかなと思います。

-今後の試合への意気込みを(テレビ)
有明まではもう1つ勝たなければいけないので、まずは来週の緒戦に備えて行きたいと思います。

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#23佐藤公威選手

-今日の試合について
前半15点差で折り返して、昨日は5点差、6点差まで詰められて、最後は突き放すことができたんですけど、今日は逆転されるタフな状況でした。昨日も今日も、このよなクロスゲームを勝ち抜いたというのは、幸先いいスタートというか、有明に行くには絶対に勝たなければいけないシチュエーションでした。それをモノに出来たので、チーム力というもは、昨日今日で愕然と上がったのだと思います。

-逆転のシュートを決めた時の気持ちは(新聞)
たまたま僕が(フロントコートに)残っていて、みんながルーズボールを頑張ってくれたし、パスも繋いでくれたので、あれは決めなければいけないという気持ちでした。慎重に打ちました。

-今日の試合で意識したことは(新聞)
チーム全員が、相手より上の気持ちという意識を持って試合に入れたと思います。

-コートサイドには新潟工短時代の阿部先生も観戦に来ていました(新聞)
はい、分かっていました。先生が見てくれている中でしっかりプレーしなければいけないというのもあるし、しっかり気合を入れてプレーしました。試合後にメールが来たのですが、「3回ルーズボールに遅れている」とあったので、良く見ているなと(笑)。しっかりそういった物を繋げて、勉強していきたいです。

-富山では城宝選手があたっていましたが、ディフェンスでは何を意識していましたか(新聞)
城宝選手は3も入っていたし、彼を起点に逆転を許したんですが、やはりシュートは落ちる時もあるので、そのリバウンドに対して高い意識を持てたと思います。あとは追い上げる展開で焦らないこと。バタバタしないようにしっかり声を掛けあってプレーしていこうというのはみんなで確認し合えたので、こういったクロスゲームを勝ち抜けたのかと思います。

-逆転した時の気持ちは(テレビ)
時間は残っているし、喜ぶよりも、次のディフェンスをしっかりしようというのが強かったです。カッコいいプレーなら喜んだんですけど、慎重に行ってしまったので。次のディフェンスの意識を高めて行きました。

-接戦を勝ち抜けたことについて(テレビ)
気持ちを強く持っていました。今までクロスゲームを本当に負けていたので、ここはみんなが意識を高く持っていたし、とにかくあせらずにインサイド中心に攻めていけたのは、成長出来たのではないかと思います。クリスもアーロンもすごく強いので、そこはウチがしっかりイニシアチブを取れている部分だと思います。そこを中心に行きました。

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#20ナイル・マーリー選手

-2点差での勝利でしたが、今日の試合について(新聞)
ホッとしました。勝つことが出来て本当に嬉しいと思いますし、富山はすごくいいチームなので、そのチームに対して最後までひとつになって戦って勝つことが出来たということは素晴らしいことだと思いますし、嬉しいと思います。

-公威選手の逆転シュートに至る場面を振り返ってもらえますか(新聞)
あの場面で城宝選手が打ってくるのは分かっていたのですが、城宝選手に対して我々はトラップを仕掛けていて、トラップに行った時にディフェンスのポジションがちょっとズレてしまいました。結果、城宝選手がシュートを打って、ディフェンスがズレた事で、ゴール下にいたアイラ・ブラウン選手がオフェンスリバウンドを取りました。その時に、自分のタイミングは完璧にはまって、ブロックショットすることが出来ました。ルーズボールになり、ベネット選手がルーズボールを取り、そこで城宝選手も寄ってきてボールを取られそうになったんですけど、(ボールを)前に出すことが出来ました。公威選手は、なぜかすごく時間を掛けてレイアップを打って、それは時間が永遠に続くんじゃないか?というくらいゆっくりでした(笑)。あの場面は全員がルーズボールに飛び込んで、ディフェンスのビッグプレーだったと思います。

-今回はホームで富山相手に2戦とも苦戦しました。次はアウェイで格上のチームと更なる苦戦が予想されます。新潟がこれを勝ち抜いて有明に行くためには何が必要でしょうか(バスナビ)
間違いなくリバウンドがカギになると思います。チームとしてひとつになって戦うことが絶対的に求められると思います。アウェイなのでなかなか思うような笛が吹かれないということも想定されるのですが、そういったことを心配しすぎるのではなく、我々がやるべき事をやれるかどうかが大事だと思います。我々が得意なアップテンポな展開で、いいシュートを打ち続ける、こういった展開に持っていくことが大事だと思います。プレイオフに進出しているどのチームにも我々は一度は勝ってますから、どのチームにも勝つ力はあると証明していると思います。チームとしても選手としても我々はすごく経験があると思ってますから、タフな状況であることは間違いないんですけど、それをプレッシャーに感じるのではなくて、しっかりと自分達のパフォーマンスをして、試合の最初から最後まで競い合うということです。それが出来るかどうかだと思います。

-マーリー選手はベテランであり、このリーグでは勝者の一人であると思います。一方でこのチームは新しく、チャレンジャーです。このチームはチャンピオンたるメンタリティを兼ね備えていると想いますか(バスナビ)
勝者のメンタリティということに関しては、間違いなくあると思います。そういった選手が集まってチームになっています。ただ、その勝者のメンタリティを常に出せるかと言うと、シーズンの結果を見て、そうではないと言うことも出来ると思います。ただここ最近の我々はひとつになってプレー出来ていますし、優勝するチームの雰囲気が少しずつ出てきていると思います。そういった試合を毎試合続けながら向上していけば、我々は必ず目的の場所にたどり着くことが出来ると思っています。今日のゲームは我々にとってすごく大きな意味があって、これだけハードに戦えば、こういったクロスゲームも勝ち切ることが出来ると自分達の力で証明しました。試合の終盤で逆転された試合を、またひっくり返すことが出来たというのは、ものすごく自信になると思います。もっと楽に勝てれば良かったんですけど、富山は素晴らしいチームですし、富山が全てを出しきって向かってくるゲームの中で、それに耐えぬいて、最後に勝利を得ることが出来たのは、我々にとってすごく自信を持てることだと思います。これをアウェイの次のラウンドで出すことが、次のステップだと思います。