【プレミアム限定】新潟がサイズの不利に打ち勝ち京都に快勝。(78-66)

4月14日(土)新潟市東総合体育館で開催されたbjリーグ、新潟アルビレックスBBvs京都ハンナリーズ戦、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

新潟が立ち上がりの第1Qで18-9とリードすると、試合はそのまま新潟のペースで進む。京都のサイズのあるフロントラインに対し、新潟は果敢にリバウンドやルーズボールに挑み、試合を優位に進める。前半はとにかくシュートの決まらなかった京都だが、後半になると徐々にリズムを取り戻そうとする。しかし、大事な場面で新潟の3ポイントショットとインサイドアタックが決まり、新潟が危なげなく勝利を飾った。

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京都ハンナリーズ

浜口炎HC

-今日の試合の総括について
特に僕のほうからは無いです。FTの多い試合でした。以上です。

-ハーフタイムの指示については?(雑誌)
すいません、今日はそれだけです。

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新潟アルビレックスBB

マット・ギャリソンHC

-今日の試合の総括について
今週はずっとディフェンスを集中的に練習してきたのですが、1Qから激しくディフェンスをして、シーズンを通してずっとやってきたこと、取り組んできたことを、前半から選手達が表現してくれたと思います。

ディフェンスは良かったのですが、両チームともシュートの確率が低かったので、京都さんはあすの試合はもっとシュートが入ると思いますし、我々も同じだと思います。明日は今日以上のエネルギーを持って戦わなければいけないと思うので、しっかり準備していきたいと思います。

-相手を66点に抑えたディフェンスの良かった点は?(新聞)
我々の守るべきディフェンスのルールを、選手達がしっかり守りきったことが大きかったと思います。京都のインサイドアタックに対するヘルプのタイミングも良かったですし、ボールがインサイドに入った時に、ガード陣が下がりながらちょっかいを出しながら守っていたこと、これはdig downと言うんですけど、これも良かったと思います。

ガード陣のペネトレイトに対しても、ボールに対してしっかりコンテインして(付いていって)守れていましたし、(ボールを)外に出された時も、オープンで打たれたショットはなかなか無かったと思います。しっかりとチャレンジショットもできていましたし、そういった部分が良かったと思います。

-新潟はインサイドでは終始フィジカルに戦い、リバウンドでも常に優位に立っていました。これはHCが期待していた通りのパフォーマンスですか?(バスナビ)
我々には素晴らしいリバウンダーがいますし、リバウンドのテクニックを持ったリバウンダーもいます。インサイドだけでなく、アウトサイドも含めてリバウンドの意識が高い時は、このようなパフォーマンスを出す力は常にあると思っています。

それを1人、2人に頼ってしまうとなかなかリバウンドが取れなくなってしまうのですが、今日は5人の意識が高かったので、これだけリバウンドが取れたのだと思います。5人がリバウンドに入るというものは私が期待していたことなので、それはしっかりやってくれたと思います。

-インアウトの使い方が良かったですが、ホルム選手のパフォーマンスについては?(テレビ
クリス選手がインサイドアウトでしっかりボールを動かしたというのは、クリス選手のボールをもらう位置が凄く良かった事が要因だと思います。いい位置でボールを貰えれば、外にパスを出すアングルも作れます。(外に)押し出されてしまうと、アングルを作れなくて我々のやりたい動きがなかなか出来なくなります。

それに加えて、外の選手も止まってしまう事が多かったんですけど、今日の試合では動いて、パスをもらえるアングルを作ってくれたと思います。クリス選手のボールを貰った位置と、外の選手の動きが、すごく良かったと思います。

-最近は試合の立ち上がりが悪かったですが、今日は第1Qを9点に抑えました。どのような点について注意しましたか?(新聞)
試合前に話したのは、3つのことです。決意すること、ルールに従うこと、それを徹底すること、この3つです。ディフェンスがどれだけ大事かについても話しましたし、ディフェンスが出来なければベンチに座ってもらうという事も言いました。実際に、彼らはそれをやってくれたと思います。

-シーズンも終盤を迎えポストシーズンを見据える中で、それがホームであれアウェイであれ、そして相手が誰であれ、2連勝しなければこのリーグは勝ち抜くことは出来ません。新潟は1月の浜松戦の連勝以降、リーグ上位のチームに対して連勝していませんが、明日の試合も含めて、2試合を連勝で勝ち抜くためには何が必要だと考えていますか?(バスナビ)
今日の試合後に選手達に話したのですが、エネルギーや努力の面で、今日と同じで明日も同じ結果が出ると心のなかで思っているなら、それは絶対に無いということです。明日は今日以上にエネルギーを持って戦わなければいけないですし、今日以上に危機感を持たなければいけません。ただでさえ京都さんは今日負けて、明日は勝利に向けて貪欲に来るので、まず気持ちの部分で負けてはいけません。まず、明日も同じ結果になると思わないこと。同じ気持ちで(試合に)入らないこと。今日以上にフィジカルに、精神面でも強く試合に準備するように選手達に言いました。

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#23佐藤公威選手

-今日の試合について
今のチーム状況、残り6試合で負けられないという中で、今日のように出だしでいいスタートを切れたのは、また内容も内容だったので、今後また自信を持って行きたいと思います。

-今日のディフェンスについては?(テレビ)
まさしくチームディフェンスで勝ったような気がします。みんな意思統一が出来たし、共通認識を持って戦えたので、要所は抑えられたと思います。ただ少しミスがあったので、そこをもう少し詰めていきたいと思います。

-相手に外からシュートを打たせる場面が多かったですが(テレビ)
それがウチが求めていたディフェンスのスタイルで、そういったミスを誘える練習を今週、ずっとやってきました。明日も一筋縄では行かないと思いますが、向こうがアジャストしてくる中で、いかに自分達が出来るのか?というのが課題だと思います。

-オフェンスでは15点でチーム最高でした(テレビ)
(怪我で)チームに迷惑をかけていた部分もあったので、たまには貢献しないと怒られるんで(笑)。
明日も貢献できるように頑張ります。

-クリス選手とのインアウトのプレーについては?(テレビ)
練習中からインサイドアウトというのが練習の中心になっていたので、ひとつのボールの行き来で共通理解を持っていたのが良かったかなと思います。

-第4QにHCから「ゆっくり攻めろ」と指示がありましたが(テレビ)
あれは皆んなが学ばなければいけないことです。あそこで早く攻めてしまうと相手にチャンスを与えてしまうので。リードしているんで、しっかり落ち着いて時間を使わなければいけない場面でした。

-今日の試合で通算300試合出場となりました(テレビ)
好きなバスケットをこうやってプレー出来ているので、本当に幸せに思います。自分の力ではなくて、周りのお世話になっている人だったり、もちろん家族だったり、チームメイトだったり。皆んなに感謝したいですね。

-来週は地元長岡のアオーレ長岡で試合となります(テレビ)
やはり長岡は地元なんでいい所を見せたいんですが、僕の性格上、力みすぎると空回りしてしまうので。しっかり落ち着いてプレーしたいと思います。

-こけら落としの試合ですからね(テレビ)
僕がコケないように頑張りたいです(笑)。

-第3Qに9得点でしたが、意識したことは?(新聞)
(後半に)向こうが自分達以上に気合を入れてくると分かっていたので、そのエナジーよりもっと上のレベルに行かなければいけないというのがありました。皆んなが集中して出来てよかったと思います。

-インアウトのタイミングはしっかり出来ましたか?(新聞)
練習していたタイミングでは出来ていました。明日は京都さんも対応してくると思うので、イメージしておかなければいけないと思います。

-池田選手がFTを4本連続で外した後に3ポイントを決めましたが、これは何か意識があったのですか?(雑誌)

※質問側が聞いているのは第3Q、45点目の3ポイントショット、公威選手が答えているのはその数分後、54点目の3ポイントショットについてです。

川辺選手が(3ポイントを)決めた後ですか?あれは僕が(ディフェンスを)ミスしたんですよ。チームのルールで、川辺さんには(3ポイントを)打たせてはいけないのに、我慢できずにギャンブルに行ってしまって。それで決められてしまって。チームでやってはいけないという事をやってしまったので、責任を感じていたので、取り返さないと、という気持ちはありました。

(池田選手のFT4連続ミスについては)池田さんは絶対に崩れない人なので。4つくらい外しても、池田さんなら気にしないと思うので。

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#54クリス・ホルム選手

-今日のディフェンスで意識したことは?(新聞)
正直、今日の自分のディフェンスは良くなかったと思います。戦ってはいたのですが、スコアを許してはいけない部分でちょいちょいと(スコアを)許してしまった場面もあったので。京都は大きくて、リングの近くでビッグマンにボールを持たせるのが武器ですが、そこで寄りかかってきてスコアしてくるのは、避けなければいけない。それについては我々3人のビッグマンで分担しながら上手く守れたと思います。

-良くなかった点について、明日への修正点は?(新聞)
(相手に)ディープエリアで持たせずに上手く押し出せたと思うんですけど、押し出した後にボールを持たれて、相手のビッグマンに抜かれてはいけない方向があるんですが、何回かそちらにやられたことがありました。そこは明日、しっかり止めなければいけないと思います。

また、いくつかはしっかりブロックアウトしていれば取れたリバウンドもあったので、これは自分個人の仕事として責任を感じています。明日はしっかりブロックアウトしてリバウンドを取りたいと思います。

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#32池田雄一選手

-今日のディフェンスについて(新聞)
今週はディフェンスの意識を高く練習していたし、試合でもディフェンスをしようとみんなの気持ちも高まっていました。集中して守ることが出来たと思います。

-ディフェンスでは、具体的には何を意識していましたか?(新聞)
京都さんはインサイドに大きな選手が揃っていて、シューターと言われているのは2人くらい。それ以外のシュートは捨てるという思い切った策もあったのですが、打たれてはいけない選手には打たれてないですし、スタッフの皆さんが考えてくれた作戦が当たったと思います。向こうのインサイドを機能させなかったというのが一番の勝因かと思います。

-それはダブルチームなどでしょうか?(新聞)
ダブルチームに行ったり行かなかったりで、相手も来るか来ないかで迷ったと思います。ところどころでやられた部分はあるんですけど、完全に抑えられるとは思っていないですし。勝負どころでもしっかり守れていた部分もあると思うので、このまま明日も戦いたいと思います。

-試合の立ち上がりが良かったですが、意識したことは?(新聞)
向こうのインサイドは強いですが、ウチもインサイドでアタックして、向こうにファウルを混ませるというのを考えていました。#7の選手がうまく(ファウルを)2つしてくれたし、向こうはやりたいゲームをやれなかったと思います。1Qからしっかり流れをつかめたのは、本当に良かったと思います。

-練習では平岡ACからかなり厳しい激が飛んだそうですが(新聞)
チームとしてディフェンスの意識は日に日に高くなっていると思いますが、そのような喝は誰であれ聞く耳を持っているので。いい刺激にはなると思います。

-4本連続でFTを落とすのは珍しいですね(新聞)
そうですね、いい経験でした。4本落とす人はそういないので、次は開き直って行けると思います。

-HCにも同じ質問をしましたが、このリーグは連勝しなければ勝ち抜けません。しかしシーズンではなかなか勝ちきれない事が続いているのですが、今回はひとつのチャンスとなります。池田選手個人として、またキャプテンとして、チームが連勝するために必要なことは何だと思いますか?(バスナビ)
だいたいは初日に勝って、次の日に出だしから持っていかれるというパターンで。今日はチームとしてのエネルギーが凄く高かったんですけど、明日は更にエネルギーを出して、今日以上の出だしをしないと、本当に京都さんはいいチームですし、そういう強いチームには勝てないと思うので。明日は出だしからの集中力が大事だと思います。

-池田選手個人に関して言えば、例えば有明でのファイナルなど、勝負をかけた大舞台でなかなか結果を出しきれない事が続いています。しかし大舞台でビッグゲームをしなければ優勝は出来ない訳で、そのパフォーマンスを発揮する為には、やはり気持ちやメンタル的な物が大事になるのでしょうか?(バスナビ)
気持ちはすごく大事ですし、僕自身は、プレシーズンでも大事な試合でも、常に同じ気持ちで試合に入っています。今年は特別だ、というのは正直、自分の中では無いのですが、結果は出して行かなければいけません。その意味では、チームとしての勢いというのが大事だと思います。それには個人の調整もあるだろうし、チームとしてどう(試合に)入っていくかというのも大事なんで。

その(連勝の)チャンスを生かせればいいと思うし、向こうも大事なゲームであれば、ディフェンスでも張ってくるだろうし。そこで結果を出せるように、もう1段ステップアップできるように。特別な気持ちを持たずに、常に平常心でやりたいとは思っています。後は結果が付いてきてくれたらと思います。