【プレミアム限定】秋田・中村和雄HC 横浜・レジー・ゲーリーHC 秋田・菊地選手 インタビュー(4月7日)

4月7日(土) 秋田県立体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―横浜ビー・コルセアーズの試合後インタビュー。秋田:中村和雄HC、菊地勇樹選手。横浜:レジー・ゲーリーHC。
(文・写真=宮川 紀元)

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秋田ノーザンハピネッツ

中村和雄HC

―今日の試合の総括
吉宗が、たぶん今シーズンはダメだろう。ようやく使いだして、20分くらい出てたのにダメ。それで、次はそこを信平でカバーしようと思ったけど、信平も(負傷で)相当難しくなったかな。そうなると下が…。日本人がセンターをやることである程度カバーしていたのが、かなり小さくなるかな。相当の誤算。今日というより、これからのゲームすべてにちょっとめどが立たないという状態。
イージェイに対して、「吉宗いないから、おまえに託す。おまえに託す。」ってこの1週間ずーっとやってきておいて、ちょっとひどかったですね。小さいのにイージェイも使えないくらいひどかったですね。前半だけでターンオーバー3個、フリースローも0/5だから。お金払って(会場に)来た人に、申し訳ないじゃないですか、ああいうのを使ったら。
これからは逆に行けば、小さくしてリッキーを5番にして、あとは全部シューターにして、っていうバスケットもありかな。それくらいなんかこう…。それで勝つかと言うとまたちょっとわからないんだけど、ただ…。
今日はカイルもダメだったし、特に菊地はひどかったな。たぶんね、この体育館でやると菊地はダメなんだ。やっぱり、まだかっこつけたいんだあの子は。なんか特殊な感じで入ってくるんだ。バスケットに対して。今日も何回も言ったんだけど、普通のシュートじゃないんだ、打ってるのが。下半身が安定しない状態で。ようやく体幹がしっかりしてきた、いい感じになってきたと思ったら…。正直、中がダメなら菊地と…。あれだけ落としてるんだから、前半。でもいけると思った。あれだけ打ててるんだから。打つだけは打ててたから。しかし、カイルも菊地も最後までこないで終わった。

何とも言えないですね。でも、ここまで来たらそれよりないから。菊地とカイルの3ポイントは最大の武器にしなくちゃダメで、リッキー・ウッズを5番にしてあそこから何とか。ボールは持ってこれるから、あそこからどうにかして活路を見出さなければ、次の手はないかなって感じはしましたね。今日はちょっと、どうやって次立て直すかって、メンバー的に、今んとこ考えられない。これからちょっと考えていく。プレーオフに向けてどうなのかってのは、あの2人(佐野と信平)抜きでね、やらなきゃダメだから。ちょっと大変だと思います。

―シューターがかなりタイトに守られましたが、ああいった場面ではどうやって外を活かしていくんでしょうか?
でも、あれだけ打ってるんだから。打てなきゃ別だけど、打ててるんだから。上等だって言ってるんだ、打ってることそのものはね。
2番(バーンズ)と24番(バーレル)は半端じゃないんだ、運動能力。で、おれのとこの外国人は、見て、やられてから気づくような、…どんくさいんだ。どんくさいならそれなりに、もうちょっとこう真剣にやれりゃいいんだけど。

―プレッシャーを受けると精度も落ちてしまうのかな、と思いますが。
いやいや、でもそれがシューターだから。打ってるってことはいいことだから。
だって、最後はがら空きだったよ。菊地のシュートも、カイルのシュートも。1本、だれか入れてれば同点じゃないですか。2人ともがら空きで打ってるじゃないですか。シューターはやっぱり、ああいう時に入れなきゃ意味ないんだからさ。

―佐野選手の影響で、高さでもかなり苦しんだ印象がありますが。
苦しい。でもそれはまだ大丈夫だけど、計算してたから。怪我ってわかってたから。でも信平(の負傷)が痛かったですね。佐野の後は信平よりないわけですよ。で、庄司に下をやらせて。やったことないんですよ。今日は、全くやったことないところに立ってたんですよ。だから立ってただけで、これも(自分で)やりながらつらかったですね。

―信平選手の怪我はかなり長引きそうですか?
医者じゃないからわからないけど、かなり長引きそうだと思いますね。

―膝ですか?
膝ではない。

―足?
足。足です。後はこれ以上は、トレーナーに聞いてください。

―明日に向けて。
さっきも言ったように、めど立ってません。これからどうするか、構想が全くなくなったわけですよね。これから信平のところをどうするかってとこが。たぶん、庄司に負担がかかってくるかなって気はするんですよね。庄司以外いないわけですよね、そこを受け持つことができるのは。これもつらいですね。庄司も今日、最後よたよたしてたのわかるでしょ?倒れてみたりして。大変だった。
しゃーねーかな、ってとこです。

―ガードは水町選手をスタートで使いましたが。
いやいや。イージェイ、カイル、リッキーと使ったらもう水町しかいないじゃないですか。(外国人は)もう3人より出れないから。水町も腰引いたバスケットやるからちょっとね…。水町がもうちょっと頑張ってくれなきゃダメかな。これもつらいんだ。他に日本人のポイントガードいないから。これも非常につらい。だから、佐野のところが全部響いてきてる。佐野、リッキー、カイル、マイクでよかったわけだから。つらいけど、でもやんなきゃダメだってのが本音ですね。やりますよ。

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菊地勇樹選手

―相手ディフェンスがタイトで、大変だったと思いますが。
それは多分、どこのチームもこれからもやってくると思うんで。それは分かってることなんで。

―想定内だったということですか?
そうですね。

―今日は調子がいまひとつだったと思いますが、原因は何でしょう?
やっぱりたくさんのブースターさんたちの前で、シュートを決めようとか、ちょっと硬くなってたというか。シュートも、アーチが上がってなかったと思うんで。カズさんからも、平常心でやらなきゃだめだと言われていて。

―相手が、というより自身の精神的な部分ですか?
そうですね。シュートは打てているので。

―明日への修正点はやはりそういった部分ですか?
そうですね。まあ普段通りやりたいです。

―明日がホーム最終戦ですが。
強い気持ちでは臨みたいんですけども、そこを抑えながらと言いますか。自分の場合は。
勝ちという結果をプレゼントできたらいいな、と思います。

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横浜ビー・コルセアーズ

レジー・ゲーリーHC

―今日の試合の総括
プレーオフの情熱くらいの、高いファイトでバトルして、もちろん勝って良かったです。最終クォーター、少し慌てたり微妙な部分があったんですけど、最後に勝てて良かったです。

―今日の勝因と、最終クォーターに追い上げを許した要因は?
勝った要因は、4クォーターのうち3クォーターは堅実にディフェンスをできたことだと思います。この1週間、2週間の準備も現れたと思います。
最後に追いつかれた原因は、中村コーチみたいな監督が相手ですとやはり3ポイントは武器ですし、少しでも油断すると追いつかれる、ということですね。

―どんなディフェンスのプランでしたか?
やはり向こうはシューターが多いということで、そのシューターたちに40分間必ず付いておく、簡単には打たせないということですね。最後はちょっと打たせてしまいましたが。

―ディフェンスはマンツーマン?
明日は全部ゾーンでいきます。
…ジョークです(笑)。

―オフェンス面では、高さを活かすプランもあったのでしょうか?
うちにはバーレルという、MVPを受賞してもいいくらいの選手がいるのでもちろん使っていきたいし、(対)秋田だけでなく、今シーズンはずっと中は有利だと思ってきたので、攻めていきたいです。