【プレミアム限定】秋田・中村和雄HC 新潟・マット・ギャリソンHC 秋田・ウッズ選手インタビュー(2月25日)

2月25日(土) 秋田県立体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―新潟アルビレックスBBの試合後インタビュー。秋田:中村和雄HC、リッキー・ウッズ選手。新潟:マット・ギャリソンHC。
(文・写真=宮川 紀元)

新潟アルビレックスBB

マット・ギャリソンHC

―今日の試合の総括
すごくフィジカルな、アップダウンの激しいゲームだったと思います。両チームともロースコアだったので、すごく激しいディフェンスのゲームだったと思います。それから3ポイントが両チーム2本ずつしか入っていないとうのは、両チームすごくシューターが多い中で、今シーズンのbjリーグ全体でも珍しいような少なさなんじゃないかな、と思います。
秋田はロングシューターが多いので、ロングリバウンドが多くなることを大事な部分として強調して練習してきました。で、リバウンドに関してはまあまあ取れたと思いますが、我々のターンオーバーから相手のレイアップにつながった場面がいくつかありましたので、それが痛手だった部分はすごくあると思います。
それから、フリースローを多く与えてしまいました。特にゲームの終盤、秋田はアイソレーションを多用していたので、ファウルをせずに守ると言うこと、もう一度しっかりやらなくてはいけないと思います。後半の秋田の得点のうち、19点がフリースローだと思うんですけど、明日はファウルをせずに、しっかり守れるようにしていきたいと思います。

―前回の対戦もウッズにやられましたが、結局またウッズにやられた印象があります。どのような対策を練ってきましたか?
プレッシャーをかけて、タフショットを打たせようと言うことは常に言っていました。ただ、第4Qに決めたシュートのうち2本は完ぺきに体制を崩したようなシュートで、信じられないようなシュートも決めてきたので、タフショットを打たせようと言うのはできていたと思います。できていたのですけども、彼は絶対的な自信があるからか、そういうシュートも決めてくる。決めきられてしまったというのはあったと思います。

―後半28点しか取れませんでしたが、明日に向けての課題は?
オープンショットは打てているので、それをしっかり決めきることだと思います。それが外れてたことだけが点が伸びなかった要因なので。オープンショットが入らないようであれば、ペネトレイトでファウルをもらってフリースローに繋げていくというのが必要だと思います。。

―第2Qに秋田を4点に抑えることができた要因はどんなところでしょう?
プレッシャーがすごく有効に聞いたと思いますし、オフェンスではしっかりとボールを動かせたこと、ボールを共有できたことが良かったと思います。オフェンスはやりたいことがしっかりできたクォーターだったと思いますし、ディフェンスではリバウンドを取り続けたことが、相手の得点を抑えた要因だと思います。

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秋田ノーザンハピネッツ

中村和雄HC

―今日の試合の総括
菊地は昨日(の練習)も悪かった。おとといは菊地だけが良かった。昨日は菊地を除いたら、みんな素晴らしかった。シュートのタッチが。庄司なんか素晴らしかった。
(菊地が)あそこで3ポイント2本か3本入れてくれれば…。ただ、やっぱり3ポイント注意してくるから。後半は、どうせ注意されるならインサイド2人でいこう、と。これが結果的にはうまく言ったかな。それからちょっと(全体の)プレイが軽くなったのは石井秀生かな。
ポストで持たれたときは、トラップにいける範囲内でボール持たしてくれって言ってるんけど。今日やっぱりインサイドで取られた。あまりにも取られた。トラップ無理だったから。それから、ホルムってのは本当にリバウンドがいい。だから今日ずーっとやってて、イージェイがもっとそこを勉強してくれればいいかな、と思います。明日もうちょっと、リバウンドのところを頑張ってくれればいいかな。

―ハーフタイムの残り3分までロッカーを出てきませんでしたが、どんな話をしていたのですか?
いやー、だから、なかなか思いつかなかった。誰でいくか。なかなか思いつかなかったんですよ。それで最後の最後に、秀生でいくって。
使ったことないんだから、秀生なんか。アウェーは連れて行かないし。眼中外なんですよ。最後秀生って決めるまで、なかなか思いつかなかった。水町のポイントガードもダメだったんですよ。途中から水町をマーリーにつかせたことは良かったかなと思います。

―石井を使った要因はやはりスピードですか?
そう、スピード。それはアメリカ人も言ってるんですけどね。

―あえて石井をなぜ使ったんですか?
え?スピード!スピードがあるからってさっきから何回…。

―それだけ?
それ以外に何があるんですか?だから、リズムが悪かったんですよ。スピード出してリズムを作るために、ポイントガードに石井を使ったんです。それだけって、それが大きいじゃないですか。だって、それ以外に石井にはできること何もないじゃないですか。見てわかる通り、ほかのことはできませんから。ただ、持ってくるスピードがある。で、なんとなくそれにみんなが引っ張られてくんですよね。

―後半、ウッズとドレイトンをずっと使っていましたが。
そう、ずっと出してた。ガード2人(キアースとグリーン)は見せしめで、使わなかった。気分悪かったから、見たことか、ってやってやった。なんとなくやって、すぐミスしたら手を広げたりして、アホみたいなことするから。気分悪い。見せしめだった。それで勝てたから、良かったですよね。

―おまえらがいなくても、という意味で?
そうそう。これで少しはね(反省してくれれば)。

―ウッズは計算外という話を勝利インタビューでされましたが、今日のパフォーマンスには満足していますか?
計算外というのはこのゲームの話じゃなくて、ウッズそのものが全部計算外なんですよ。だから、これをうまく使っていくことが大切だと思うんですよ。僕の考えに入れないで、ウッズにはウッズの独特のバスケット感があるんで。だからそれを生かしながら…。でも怖いじゃないですか。あー、やべえやべえ、ミスした、そら見たことか、ってのもやるんですよ。それから、パスすればいいところを無理していって、無理なシュートを打ったり。でもこれはやっぱり、どこまで我慢するかですよね。ウッズはウッズですよね。当たった時のウッズはやっぱり素晴らしいですよね。

―(スワンストンを中心とした3ポイント攻勢と)ウッズとのかみ合わせを心配していましたが、今日のところはどうですか?
ウッズは、怪我して良くなった。怪我してる間に、ウッズ自身が自覚したんですよ。バスケットはみんなでやるもんだ、ってのを。これでちょっと、動きが良かったですね。非常にいいリズムになったと思います。

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リッキー・ウッズ選手

―今日のご自身のプレイはどうでしたか?
本当にロースコアなゲームでした。みんながシュートを決めるのに苦しみましたけれど、何とか勝てて良かったです。

―怪我の影響はないですか?
試合中には影響はなかったです。今は少し痛みを感じますけれど、大丈夫でした。

―怪我で出場できない間、どんな気持ちでしたか?
前の2ゲーム、無理すれば出れたような状態でしたけれど、無理をして状況を悪化させるよりも、しっかりと直して戻ってくることを考えていました。

―はやく試合に出たい気持ちはありましたか?
プレーできない間も、少し焦りというのはありましたけれども、やはりチームが本当に自分を必要とした時にプレイできるように、ちょっと我慢しました。これから全力で、万全の状態で残りの試合に臨むことができると思いますので、これでプレーオフに進みたいと思います。

―周りを生かすプレイと、タフショットについてはどうでしたか?
自分としては、重要な難しいシュートを打つような心構えはなかったですが、もしヘルプが来たらパスをするというような気持ちでいました。でも、打ったシュートが幸運にも入ってよかったと思います。

―MVPのインタビューで、ブースターからの声援に応えるように踊る場面がありましたね。
本当に素晴らしいファンの皆さんがいらっしゃいますので、そういった声援に体が応えた感じでした。