【プレミアム限定】新潟が粘る大分を突き放し、前日のリベンジを果たす。(88-77)

2月19日(日)、五泉市村松体育館さくらアリーナで開催されたbjリーグ、新潟アルビレックスBB対大分ヒートデビルズ戦、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

試合序盤は拮抗した展開ながら、これを打破したのは第2Qの新潟。小松、ゴードン、デービスらベンチメンバーがそれぞれの持ち味を発揮し、ハーフタイムで新潟が47-35とリードする。追い上げたい大分はT・J・カミングスが第3Qだけで18pts(ゲームでは31pts)の活躍を見せ接戦へと持ち込むが、第4Qになると新潟はビッグマンのホルムを中心にゴール下で優位に立ち、新潟が88-77で勝利を収めた。

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大分ヒートデビルズ

鈴木裕紀HC

-今日の試合の総括について
今日は新潟のオフェンスリバウンドをチームとして警戒していて、チームの目標としても(新潟のオフェンスリバウンドを)15本以内と設定していたのですが、そこを大きく取られてしまいました(26本)。またチームのターンオーバーも16もあって、今日は負けるべくして負けたというか、やはり新潟の勝ちたいという気持ちのほうが強かったのかと思います。

ただ3Qで自分達でしっかりディフェンスを頑張って、(ゲームに)戻ってこれたので、あとはそこからラストの粘り、しっかりシュートで終わることだったり、セカンドチャンスを与えないことだったり、ファンダメンタルの部分をしっかりやっていきたいと思います。

-前日は機能していたゾーンディフェンスを、今日の勝負所となった第4Qで使わなかったのは?(バスナビ)
今日はコーナーとウィングで(シュートを)打たれることが多くて、それは(ゾーンディフェンスの)下のビッグマンが(外に)出れていない証拠でした。今日は小松選手が当たっていたので、そこは個人で守れると判断して、マンツーマンにしました。

-昨日、澤岻選手は「入っていなくてもアウトサイドを打たれたことが課題」と話していましたが、今日はそのディフェンスが機能しなかったということでしょうか?(バスナビ)
ディフェンスでは(シュートを)打たれないということを目的にしていたのではなくて、パスを多くさせて、プレッシャーをかけて打たれる分にはチームとしては全然いいということでした。ただ今日は、(ゾーンの)下が(アウトサイドに)出れずに、池田選手へのワンパスから3ポイントだったり、それは小松選手もありましたけど、パスをさせずにワンパスで打たれてしまうというのがあったので、今日は(ディフェンスの)足が動いてなかったし、マンツーで守っていました。

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新潟アルビレックスBB

マット・ギャリソンHC

-今日の試合の総括について
ゲーム全体を通してみると、ターンオーバーが昨日より少なかったことが大きかったと思います(新潟13、前日は17)。パスをよく回していたと思いますし、昨日は1対1に頼りすぎている部分があったのですが、今日はチームとしてボールを回していたことが良かったと思います。ベンチから出た選手もしっかりと役割を果たしてくれましたし、オフェンスではしっかりとボールをシェアしていました。昨日の記者会見で、ビッグマンがもっとアタックしなければいけないという話をしたんですが、今日はビッグマンがインサイドをアタックし続けてくれました。体のメカニック的に、姿勢を低くしてアタックすることがビッグマンに求められている役割なんですが、それをしっかりやってくれたこと、これがゲームを締まったものにしてくれたと思います。

昨日やられた選手に対して、こういったシュートを打たせてはいけない、こういった得点を取られてはいけないといった事をチームの中で守れたことが大きかったですし、カミングス選手にはやられてしまった部分もあったのですが、他の選手を抑えたことは、良かったと思います。

今朝のシュートアラウンドで修正したことを、今日のゲームの大部分でしっかりと遂行することが出来たので、とても良かったと思います。

-小松選手についての評価は?(新聞)
今日、小松選手が打っていたシュートというのは練習通りのシュートなので、チームメイトもタイミングを分かってますし、そういったシュートを小松選手はいつも練習しているので、彼からすれば普段からいつも打っているリズムのショットという感覚だったと思います。自信を持って打ってましたし、彼には、とにかく打ち続けろと言っています。今日、彼が普段から練習しているシュートを打てたのは、チームとしてボールをよく回していたからだと思いますし、ボールをよくシェアして回していた分、ディフェンスが後手になった部分があったと思います。また小松選手がスクリーンを掛けて、そこからポップアウトしてオープンになるというのを、彼自身がうまくやっていました。

-シーズンハイの13ptsをあげたベネット選手については?(新聞)
昨日の試合の後、彼に対しては奮起を促すように話しました。彼も少し落ち込んだと思いますが、このチャレンジをしっかりと受け止めて、今日は気持ちを全面に出してプレーしてくれたと思います。ベネット選手はコーチ陣やチームから言われたことをよく聞いて、それをやろうとする姿勢があるので、そこが素晴らしい選手だと思うのですが、彼はどの場面でも求められることは同じで、常にリングに対してアタックすることを求めています。

ディフェンス面で彼がとても貢献してくれたのが、ショットブロックの数はスタッツ上は3つなんですが、その他のシュートにも彼が激しくプレッシャーをかけてくれたことによって、影響を与えてくれたことです。ある場面で、シュートをブロックして、それを取られてしまったのですが、またティップしたという場面があったのですが、少なくとも5回は相手のシュートに影響を与えたと思います。彼のハッスルが相手のシュートにすごく影響を与えたと思うので、そこはとても評価できる部分だと思います。※

引き続きですが、ゴードン選手について言わせてください。ゴードン選手はベンチから出て、チームをプッシュしてくれたと思います。オフェンスでもディフェンスでも、とても多くの貢献をしてくれたと思います。

※スタッツによってはAltered Shotという表現で数字が出ますが、ショットをブロックされなくても、ディフェンスがショットにチャレンジすることによって影響を与え、これによってショットが外れること。

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#13小松秀平選手

-今日の試合について
自分のできることをコートでやろうと思っていたので、まずボールを持ったらシュートを打ちに行こうと試合前から決めていました。試合前に平岡ACから、最近は(ディフェンスを)割って行ったり、ジャブしてディフェンスを崩したりとかしているんですけど、まず自分の良さはシュートを狙うことだと言われたので、まずはシュートをファーストオプションとして持ってきて、ディフェンスが詰めてきたら割っていこうと思っていました。いいところでパスが回ってきたので、思い切ってシュートを打って、またその1本目が入りました。自分のいい時というのは1本目のシュートが入る時なので、今日は良かったのではないかと思います。

-1本目が入って、今日は行けるなと思ったんですね(新聞)
そうですね、僕は得点を取って落ち着くタイプなんで、1本目のシュートというのを大切にしてますし、1本目が入ることによって、試合に入っていくことが出来ました。

-昨日は0点でしたね(新聞)
やはり0点に終わるというのはすごく悔しいですし、今日できることを家で確認して、整理して試合に臨みました。こういった形で結果として出たので、次に繋がる試合だったと思います。

-昨日の試合後にシューティングしていましたが、確認していたことは?(新聞)
まずは数多く打つことと、アーチが低かったりしてたので、しっかりフォロースルーを意識していました。

-第2QにHCから指示されていたのは?(新聞)
ディフェンスですね。スタンスも取れていなかったし、僕が出てすぐ、僕のマッチアップのところで点を取られていたので。

-第2Qに意識していたのは?(新聞)
やはりディフェンスから入ろうと思っていて、言われたことをしっかりやることです。公威さんもスタンスについて声を出して言ってくれていたので、すごくやりやすかったです。

-昨日のシューティングは納得できるところまで出来ましたか?(雑誌)
もっと打ちたかったというのはありますけど、しっかり昨日の時点で準備は出来ていたので、今日は自信を持ってコートに出て行きました。

-小菅強化部長に何か言われたそうですね(新聞)
自分のスタイルというものをしっかり整理して、自分はそれがシュートを打つことなので、シュートが0/10でも、11本目が入ればいいという話で、まずは打つことと言われました。今日は速攻で僕が3ポイントを打つという場面があったんですけど、昨日は詰めちゃってターンオーバーしちゃったんですが、速攻でも3ポイントを狙っていけと言われたので、空いていたら打つという気持ちでプレーしていました。

-第4Qはフル出場でしたが、自信になりましたか?(雑誌)
まだまだですね。今日は今後に繋がる試合になったと思うので、これで満足せずに、自分がダメだったところはたくさんあるので、しっかり修正して、練習からやっていきたいと思います。

-第2Qに3ポイントを3本決めた後は、ディフェンスが厳しくなりましたか?(新聞)
今日の試合はインサイドが本当に頑張ってくれたので、久しぶりにクリスの1対1というシチュエーションが何回も出ていたし、それをまた決めてくれていました。自分のマークを引き付けることでスペースも出来ますし、そういったシチュエーションも作っていきたいです。インサイドが頑張ってくれたのでボールを入れやすかったですし、インサイドで得点すれば、僕のマークマンも寄っていくと思うので。しっかりとイン-アウトというプレーを作っていければと思います。

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#54クリス・ホルム選手

-第4Qはリングに積極的にアタックする姿勢が見られました(新聞)
4Qしか仕事が出来なかった感覚が自分にはあります。それ以外はそんなに良くなかったと思います。4Qは相手の14番、自分より小さい選手に守られていたので、できるだけ自分からスコアしていこうと思っていました。

-3Qまでは仕事が出来ていなかったのでしょうか?(新聞)
4Qになってリバウンドやシュートのチャンスが回ってきたという感覚です。そこまでは上手くいってなくて、フラストレーションも溜まっていました。4Qでは小さい選手に守られているというのは分かったので、そのアドバンテージを生かして、とにかくどんどん攻めて行こうと思っていました。

-昨日の試合後、HCから「インサイドのフィニッシュ力が課題」という話がありましたが、この点については(新聞)
自分だけなく、昨日はインサイドの3人がチームの中で穴になってしまった部分があったので、これがチームにダメージを与えてしまったと思うし、今日は自分達の力を証明しようという強い気持ちを3人とも持っていました。

-カミングス選手は中でも外でもプレーする選手でしたが、守りにくかったですか?(バスナビ)
彼はインサイドもアウトサイドも出来るので自分からするとマッチアップは難しかったのですが、彼がとても頭のいい選手だなと思ったのは、アーロン選手やベネット選手が守る時はポストアップしてくるし、自分が守っている時はアウトサイドからジャンプショットを狙ってきます。外に出た時は、出来るだけ打ちにくくするようにして、打たれたらブロックアウトしてリバウンドを取らせないように意識していました。チームメイトが助けてくれたので、なんとか試合には勝つことが出来たと思います。

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#14ベネット・デービス選手

-今日の試合について
いつも以上にやってやろうという気持ちでゲームに入りました。チームに加入してシーズンが進むなかで、もっと継続的に力を出さなければいけないといのは思っていたので、今日はいろんな事が上手くいったと思います。もっと毎試合のように力を出せるようになりたいと思いますし、そういったパフォーマンスを発揮できると証明できたと思うので、個人としてもチームとしても、継続すること、そして向上することをやっていかなければいけないと思います。

-昨日の試合を受けて、どのような点を修正して試合に臨みましたか?(新聞)
昨日よりも落ち着いてプレーしようと心がけていました。昨日は自分がゲームに入った時点で点差が離れていたので、何かしなければいけない、なんとかこの状況を変えなければいけないということで、結果として焦ってしまった部分があったと思います。今日は落ち着いてプレーすること、フィジカルなゲームなので、コンタクトした中でもしっかり落ち着いてプレーすることを心がけていました。

-チームにフィットしてきたという実感はありますか?(新聞)
そのように自分も思っています。以前も話した通り、少しずつチームに馴染んで、少しずつ力を出していきたいと話したと思うのですが、先週の試合や練習から、自分のプレーが通用するという感覚が見つかってきました。コーチ陣の助言も聞きながら、もっとチームの中でパフォーマンスを発揮できるようになっていきたいと思います。

-以前のコメントでジャンプシュートが得意という話がありましたが、一方で今日の試合のように、インサイドでフィジカルなプレーを求められる場面もあると思います。自分のプレーとチームに求められる役割、この点についてはどう考えていますか?(バスナビ)
インサイドでフィジカルなプレーを求められることもあるだろうし、求められることはゲームのマッチアップによって変わって来ます。今週の大分のように、自分達と同じようなサイズのビッグマンであればフィジカルにアタックすることが求められますし、自分達よりも大きく、より強い選手に対しては、自分のクイックネスや外のシュートでパフォーマンスを発揮することが求められると思います。マッチアップを見て、チームのプランをしっかり理解して、パフォーマンスを発揮していきたいと思います。7footerや6-11の選手に対してもポストアップは出来ると思うので、そこはうまくミックスしながらプレーしたいと思います。