【プレミアム限定】大阪エヴェッサ、信州ブレイブウォリアーズ、HCと選手へのインタビュー(2月11日)

2月11日(土) 住吉スポーツセンターで行われた大阪エヴェッサ対信州ブレイブウォリアーズの試合後インタビュー。大阪はライアン・ブラックウェルHC、小淵雅選手、青木康平選手、リン・ワシントン選手、信州は青木幹典HCです。
(写真/文=金澤 朱志)

大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェルHC
―今日の試合の総括
良い試合でしたが課題をあげるとすると相手のビッグマンに22個のオフェンスリバウンドを取られたというところがありますので、明日はそこを修正して全員でリバウンドに参加する、戻るということをしたい。ただオフェンスの点としては、我々ウェイン(マーシャル)をはじめとする選手たちが果敢に攻めていったところで相手のビッグマンをファールトラブルにすることが出来たのが褒められる点じゃないかなと思ってます。
また相手チームの(デレク)ライヴィオ選手が外でボールを持ってる時、ピック&ロールを多用してきたんですけど、そこで我々は対応出来た。トラップなどをかけて彼が簡単にコントロール出来ないようにしたのが勝因のひとつかなと思います。

―いきなり3-2ゾーンディフェンスを仕掛けてきましたが予想されてましたか?
相手が使ってくるのはわかっていました。それより相手がどんなディフェンスをしてくるかよりも、ボールがよく回ってチームとして20アシストという素晴らしい結果が出てきたことが良かったと思います。

オフェンスに関しても80点という良い結果が出てると思います。ただ簡単なレイアップを外したケースもありましたので、明日はもうちょっと取れると思いますし、そこをしっかり取って行って良い試合をしたいと思います。

―今日はショットクロックがぎりぎりのシュートが少なったですが?
ボールがよく回ったというのが全てかなと。一人が長い時間ボールを保持することなくプレー出来たので、その結果ショットクロックに苦しむことなくプレー出来たんじゃないかなと思います。

―マイク・ベル選手とボビー・セント プルー選手に期待することは何ですか?
今日やってくれたようなプレーはもちろんですけど、やはりオフェンスに関してはアタックをして我々に無かったような武器を与えてもらいたいですし、ディフェンスももちろん激しくアグレッシブに参加してもらえたらと思います。

ボビーに関してはプレーメイカーという部分もあります。彼はドライブをしてそこからパスをして展開するということも出来ます。今までの外国人選手の中にはいなかったので、そこは我々の新しい武器として使えると思います。

********************

小淵雅選手
最近ボールが回るようになってきた。良い部分は今日もそれが良く出てたと思うんですけど、(悪い部分は)ディフェンスでダブルチームに行かなくていいところにダブルチーム行ってしまって、オープンショットを打たせてしまって悪い流れになって、というのがあったのですごくもったいないなと思いました。

―ここ4試合チームの平均得点が上がってますけども、ここは新加入の選手含めて相乗効果というのがありますか?
お互いが信頼しあってボールを回すようになったのが一番大きな原因だと思うし、新加入の選手も大きいと思います。

―かなりフロアバランスが改善されたように見えましたが?
仰る通りだと思います。

―新加入の選手の影響ですか?
それもありますけど新加入の選手がいた時も、ボール回りが(悪い時は)ロッカールームで、もっとボールを回そうとかボールをシェアしようとか言い合っていたので、それが良かったと思います。

―シュートのアーチが高くなっているように見えましたが?
いや、特に意識はしてなくてボールもらった時はちゃんと打たなきゃいけないと思うし、フリーじゃない時は自分できっかけを作ってオープンの選手にパスを回すことを心がけています。

―週間MVPを取られましたけどコンディションは良くなったと思っていいでしょうか?
(うーんと考えた後で)ゲーム中は痛みはそこまで感じてないんですけど、終わった後のケアをしっかりしないと痛くなるので、そこをしっかりやらないと。ちょっとずつでも良いからコンディショニングをよくしていきたいです。

新加入の選手も入ってまだフォーメーションも全部覚え切れてないし、形も良くなってきてるんですけど、止めてくるチームもどんどん出てくるだろうし、そこでまた更に上を考えていかないといけなくなって最後に有明で一番良い形が出れば良いんじゃないかなと思ってます。

********************

青木康平選手
出だしはすごく良かったんですけど、メンバーが変わって相手がマンツーになったところで(リズムが)狂いましたね。結果だけ受け止めれば良かったんじゃないかなと。

―ボールが止まることは無くなったと思いますがこれについては?
楽ですね。今は本当に気が楽で僕の仕事というのも少しずつ変わってきてるし、マイク・ベルやボビー・セント プルー入ってきてボールが回って。彼らはすごい点数を取れるので楽ですね。

―ラベル・ペイン選手、ローレンス・ブラックレッジ選手がいた時と、ベル選手、ボビー選手がいる今と大きな違いは?
得点力があるということだと思います。あと前だと、リン(ワシントン)と僕とウェインが点を取る選手っていうのが明らかだったので絞りやすかったと思うんですよね。でも今はもうブチ(小淵)も点を取れるし、他のアメリカ人選手もみんな点を取れるので的を絞りにくくなって、しかもパスが回っているということは相手にとってしたらすごく嫌ですよね。僕にとってはすごくやりやすいですけど。

―先ほど仕事が変わってきたということですが今の役割は?
新しく入ってきた選手がすごくやりやすい環境で、彼らの能力をもっと引き出せるようにっていうことを僕自身一番心がけてます。今までは点を取りに行ってたんですけど、タイミングが来ればシュート打つけど、あえて点を取りに行くよりも彼らが良いプレー出来るように。絶対そっちのほうが強くなると思うんで。

―今日のアップ中、リン・ワシントン選手が機嫌が良かったというか、かなり盛り上げようとしてましたけど精神的に変わったところはあるんでしょうか?
リンがやっぱりチームの雰囲気を作るんで、彼が良い雰囲気だとみんな頑張れますよね。それは彼が持ってる特殊な能力だと思うんですけど。悪い時はそれが出ないように周りがサポートする必要があると思うし、今はそれが上手く行ってる。練習中も今週1週間はすごく良かった。それが苦しい時間帯を頑張れた、見えない部分のそういうところが大きかったと思います。

―小淵選手がスタートに入って来ましたが練習中に結果を出せているということでしょうか?
元々練習でもずっと良かったんですけど、ただ膝のことが。もちろんこれからも大事なんですけど、このために準備してきたと思うので。すごく良いですよね、僕もすごくやりやすいし。

―相手がアジャストしてくると思いますがこれに対してはどう臨みますか?
アジャスト出来たとしても僕らがボールをシェア出来れば間違いなく良いバスケットが出来ると思う。僕らが負ける時って必ずボールが止まってる時なんですよね。そこを改善するように練習中もしてるし、チームでもそこを強調してるので今日は20アシスト出てると思うんですけど。アシストだけ見ればボールが回ってると思うんですけど、それにみんな動いてるってこともあると思うので継続していきたいです。

―ワシントン選手が今日30分も出てないですが、これについては?
これはもう一番理想の形だと思います。リンが30分出ないほうが彼もフレッシュで頭もクリアーになって集中力もあるし、疲れてくるとボールを持っちゃう癖が出てくると思うので。今日みたいな出場の仕方だとリンにとってもチームにとってもすごく良いんじゃないかなと思いますけど。

―今日はいつもと違うDJさんもいらっしゃったりして盛り上がったと思いますが、最近のホームゲームの雰囲気やブースターさんに関してどう思われますか?
今日はいつもと違った雰囲気で盛り上がってましたね。煽りが上手というか違う雰囲気になったと思うんですけど、それはすごく良いことだなと思いましたね。

********************

リン・ワシントン選手
通常だったら入れてるような簡単なシュートを外してしまったのでそこは悔やまれるところなんですけど、今のこのチームの状況であれば1試合平均90点ぐらい取れるチームなんじゃないかなと思います。

―アップ中からチームを盛り上げようとしてましたけど、その意図は?
いろんなチームを引っぱっていく方法がある中で、今日はチーム全体を盛り上げてエネルギーのレベルを高くして、新しいチームということもあって今日はその役割に徹しようかなと思ってやりました。

―今日は25分間の出場ということでしたが、これぐらいのほうが第4Qにパフォーマンスを発揮しやすいですか?
試合を通してプレータイムを25分から30分ぐらいにもし抑えることが出来れば、疲れることも無いですしオフェンスもディフェンスもコート上を走れ回れるしリバウンド参加したりとか、エネルギーのレベルを常に高いレベルに保つことが出来るので非常に心地よいですね。

―新しいソールはどうですか?
インソールを作られてる方がここ5試合ぐらいの映像を見て、前半と後半のパフォーマンスというところから分けて作ったそうです。そのおかげで非常に良いプレーが出来てます。フープソール!!

―初心者の方でもわかるような今のエヴェッサの注目のポイント、試合の見て欲しいところはありますか?
もちろん試合に勝つところを見て欲しいですし、それに向けて選手たちも頑張っていますのでそこを見てもらえたらなと思います。

********************

信州ブレイブウォリアーズ

青木幹典HC
―今日の試合の総括何度も離されそうな状況がありましたが、何とか頑張って我慢して追いついていけたのでチームとしての成長はあると思います。ただ今日はインサイド陣がやや消極的で、2Pの成功率が33%というところが数字に出てるので明日はもう少し強気にインサイド陣が行くようにしたいです。

―試合序盤、いきなり3-2ゾーンから入りましたがその意図は?
大阪さんがビッグマンを3人使ってくるので、うちはマンツーマンでは厳しいという判断です。

―今日はゾーンディフェンスよりもマンツーマンのほうが機能した感じでしたが。
(大阪のビッグマンの)3人が変わってボビー(セント プルー)とかが出てくれば、うちの身長的に差がなくなります。基本うちはマンツーマンがメインですので、それに戻したということですね。