【プレミアム限定】大阪エヴェッサ、大分ヒートデビルズ、HCと選手へのインタビュー(1月21日)

1月21日(土) 守口市民体育館で行われた大阪エヴェッサ対大分ヒートデビルズの試合後インタビュー。大阪、ライアン・ブラックウェルHC、マイク・ベル選手。大分、鈴木裕紀HC、澤岻直人選手、タージ・フィンガー選手。
(文=金澤 朱志)

大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェルHC
―今日の試合の総括
試合を通して相手に92点も取られてしまったっていうのはディフェンスが売りというディフェンスの強いうちのチームとしてやられすぎかなというところです。通常であれば平均68失点ぐらいですかね、そこはしっかり抑えていかないとこのような結果になってしまいます。ただオフェンスに関して82点というのは良い出来だったんじゃないかなと思います。その中でも新加入のマイク・ベルという選手が入ってきて、まだ合流して間もないものですから、これからシステムを憶えていったりすることによってチームとして更に良くなってくると思います。またオフェンス面では普通では落ちないようなレイアップやシュートが落ちたりというところもありました。そういうシュートを決めていれば90点を超えていたと思いますので、明日はそこをしっかりと沈めるというところを修正したいと思います。

今日に関しては(青木)康平とリン(ワシントン)を長いこと使ってしまって、二人に疲れが見えてきたのかなと。康平では考えられないようなターンオーバーとかパスミスがあったと思うんですね。明日はそこのローテーションだったりをもうちょっと考えてやっていこうと思ってます。

―マイク・ベル選手が加入しましたが練習は何回やりましたか?
しっかりとした練習という意味では1日です。あとその他の日はウォークスルーという形でフォーメーションだったりというのをやっていたので。

―彼のコンディションはまだまだ上がっていきそうですか?
かなりハードなスケジュールで来ましたのでもちろん疲れはあると思います。(プレスエリアの横にコートがあり、そこでマイク・ベル選手を含めて選手達がシューティングをしていた。彼を指して)ああやってシューティングしているのをご覧になるとわかると思いますが、コンディションは徐々に良くなってくると思いますので心配はしていません。

―相手チームのフィンガー選手に23点取られてしまいましたが、スカウティングは出来ていたのか出来ていなかったのか?
今年の映像は無いものですから昨年の映像とイメージというところで戦うしかなかった。アクティブな選手でしっかりとフィニッシュまで持っていける点、また大分でやっていたという点がチームに馴染みやすかったというメリットがあり、ああいう活躍があったと思います。

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マイク・ベル選手
―今日の試合を振り返って
長い道のりの第一歩。まだ始まったばっかりですので落胆したりはしてません。これから良くなる要素はたくさんあると思いますので、特に気にしていません。

―本格的な練習は1回ということですが、コンディションはどうですか?
今までプロとしていろんなチームでやってきた中で、ずっと寝ないで試合するというのは初めてです。コンディションはすごく良いんですけど時差ボケで、まだ睡眠が上手く取れていないです。

―bjリーグに戻ってきましたが今まではどこにいらっしゃったのでしょうか?
仙台のあとカタール、バーレーン、メキシコ、そして今です。

―メキシコリーグは昨年いつまでプレーされてたんですか?
11月までメキシコでやっていたのでプレーしていない状況が2ヶ月ぐらい続いていました。

―その間、シューティングタッチなど含めてどうやって維持してましたか?
ウエイトとシューティングを何人か担当をつけてやっていました。

―大分は所属していたチームということで元チームメイトがいますが何か意識しましたか?
特別意識はしてないですけど、すごく変な感じがしました(笑) 

―明日のゲームではどんなプレーを見せてくれますか?
個人的には休みをしっかり取って体調を整えてというところ。チームとしてはまだ合流して日が浅いですが、どんどん良くなる要素しか残ってないと思ってますし優勝するに向かって非常にポテンシャルの高いチームだと思っているので精度を上げて、今日より明日、明日より来週という形で良いチームにしていきたいと思います。

―リン・ワシントン選手とプレースタイルがかぶってしまう部分があると思いますが、その棲み分けというか役割をご自身はどう感じてらっしゃいますか?
今まで自分自身はリンのようなパスをもらって勝負を仕掛けて点を取りに行く役割を担っていたので、こういう経験は初めて。そういった意味で自分自身でも理解をしていかないといけない。合わせていくっていうのをもっとやっていかないといけない。先ほども言ったようにまだ(合流して)日も浅いので、これから精度を上げていって、プレーの棲み分けというか上手くいけば誰も止められなくなるようなチームになると思っているので、そこを目指してやっていきたい。

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大分ヒートデビルズ

鈴木裕紀HC
―今日の試合を振り返って
今日のゲームにおいてとても大切にしていたのはリバウンド。前回の対戦ではリバウンドをことごとく取られてセカンドショットを入れられることが多かったので、そこを徹底的に言っていた。しっかりリバウンド(の数が)上回ってますし、トランジションオフェンスに関してもしっかりとケア出来たので、そこは良かったのかなと思います。ただもう少しゾーンディフェンスがハマるかなと思っていたが、後半ハイローのプレーからイージーシュートを入れられることがあったので、明日そこは修正しないといけないと思ってます。

―マンツーマンディフェンスと2-3ゾーンをかなり使い分けていましたが何か意図がありましたか?
はい、ありました。(今は言えないので)明日お話出来ると思います。

―三友康平選手の怪我の状態は?
今、彼と話したんですけど打ち身と言っていたのでアイシングとマッサージをして、明日のゲームは出てくれると思います。

―新加入であるタージ・フィンガー選手の今日のパフォーマンスについては?
昨シーズンも一緒にプレーしてて、彼の良さをわかっていた上で今回獲ったので。ただやっぱり今回1週間ちょっとの練習でこれだけのパフォーマンス、そしてチームにフィットしてくれたっていうのが彼の潜在能力の高さかなと思います。もっと練習を積み重ねてチームをひとつにしていけるようにしたい。これからの巻き返し、僕自身も楽しみにしてるので頑張っていきたいです。

―フィンガー選手が入ったことで早川大史選手のプレータイムが厳しくなるのかなという印象ですが彼に期待することはありますか?
彼の良さっていうのはディフェンスをハードに頑張る。あとミドルレーンを全力で走る。そういった泥臭いところなので、やっぱりタージが入ったことで彼のプレータイムが無くなったって彼自身も言われたくないでしょうし、そこをあいつが奮起してくれることを僕は期待してます。

―今日のゲームを見るととても(このゲームが始まる前まで)5勝しかしていなかったチームには見えなかったんですが、その原因というのはディフェンスであったり怪我人ですか?
ディフェンスが悪かったっていうのもあるんですけど、その前に本来オフェンスがダメな時はディフェンスを更に頑張らないといけないところを、オフェンスで点が取れないからディフェンスのモチベーションを下げてやらなくなったっていう傾向が多かった。得点の2枚看板であるティ・ジェイ(カミングス)とウェンデル(ホワイト)に偏ることがあったんですけど、今日は10点以上が6人いるというバランスの良さっていうのは相手にとっても押さえ所がなくとても守りづらいんじゃないかなと思いますので、こういったチームバスケット、パッシングゲームをどんどん展開していけたらなと思います。

―明日の試合も残していますが今日の勝利は後半戦浮上のきっかけになるような内容だったのではないでしょうか?
とても選手が頑張ってくれて。これから後半戦、這い上がっていくための大きな1勝だと思います。

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澤岻直人選手
―今日の試合を振り返って
勝てたので良かったです。

―6勝目をあげた今日の試合はチームやご自身の中で手応えみたいなものはありますか?
タージが入ってきて高さに少しだけ厚みが出たかなっていうところと、今日は大阪さんがゾーンを攻めあぐねたかなと。ファールとかいろいろありましたけど、今日はそれがうちにとって良かったのかなと。

―今日のご自身のパフォーマンスについては?
今日は全然ダメでしたね。

―例えばどういうところでしょうか?
シュートにしろミスにしろプレーの選択にしろ。ゲーム勘が全くというかタイムスケジュール、ゲームのコントロールが僕の中では全然だったし、さすがにショックでしたね。結構へこんでます(笑)

判断の部分でウェンデルなら良いだろうとか誰々なら良いだろうというところがミスに繋がっていたので、そこは僕の判断ミスだし。そこをもっとコントロールしてゲームを組み立てないと。今日は勝たしてもらった。僕からしたらポイントガードとしてはダメでしたね。

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タージ・フィンガー選手
―今日の試合を振り返って
ハードにプレーし、チームとしてプレーできたことが嬉しいです。

―今日のご自身のパフォーマンスについては?
今日はプレー出来たことが嬉しかったです。いくつか簡単なシュートを外してしまったんですけど、このチームでプレー出来たことが嬉しかったです。

―チームに合流してから何回目の練習でこのゲームを迎えられたんでしょうか?
3回です。

―3回の練習で21得点の活躍でしたね。
自分だけではなくてこのチームには良いチームプレイヤーがいるので、このチームにいれることがすごく嬉しいです。

―昨シーズン一緒にいたことが良かったですか?
昨年やっていたことは大きかったですし鈴木HCのこともマット(ロティック)のことも知ってますし、そこにウェンデルやティ・ジェイといった素晴らしい選手がいるのですごくやりやすい良い環境です。

―明日の試合がかなり重要になってきますが。
今日は1試合勝っただけですし、これからまだまだ試合はあるのでそこに照準を当てて戦っていきたいです。