【プレミアム限定】アイシンシーホース対レバンガ北海道戦のインタビュー(12月4日)

12月4日(日)愛知県パークアリーナ小牧で行われたアイシンシーホース対レバンガ北海道戦の試合後インタビュー。試合後のインタビューはアイシンシーホースは鈴木貴美一HC、レバンガ北海道はトーステン・ロイブルHC、折茂武彦、桜井良太選手。

(文=定山 敬/写真=大嶋はづき、杉浦由香)

アイシンシーホース

鈴木貴美一HC

―今日の試合を振り返って
桜木が足首を軽く捻ったこともあり、また嶋田が練習からずっと良かったので経験を積ませる意味で起用しました。ただ桜木がいないこともあって、うちのリズムでは無かった。最後はリズムが出ましたが、いつもと違うメンバーだったので、ターンオーバーも多かったですね。

―両チーム共に速い展開だったが、意図していた?
いいえ、桜木の不在もあって、どちらかと言うとスモールラインアップになったので、少し速いバスケになったのかなと。こういうバスケにも慣れないといけないですから。

―昨日の予想通りに「違う」感じになった?
そうですね。今日はどういう展開であれ、クロスゲームになったと思います。その中で17のターンオーバーがね…。色々と良いプレーはありましたが、ミスが多いと、ちょっと。
今シーズン、一番多かったと思いますね、ターンオーバー。自滅ですね。特に第2ピリオド。1,3,4と悪くなかったですが、第2ピリオドが悪すぎた。

―折茂選手に第2ピリオドで16点取られました
急でしたね。ディフェンスが機能してなかったですし、ミスも多かった。ミスから速攻というよりも速い攻めをされた感じです。

―最後はかなり追い上げましたが?
そうですね。あの追い上げがあったので、終わり方としては良かったと思っています。今は未だ勝ち負けよりも内容が大事。ターンオーバーが何故起きたか理由があるので、そこが悔やまれる部分ですね。最後まで粘って、悪いながらもよく戦ってくれたと思います。もう少し(試合)時間が欲しかった。
今日のような粘りがあれば、今後こういうことがあってもやっていけると思いますし、最後柏木のターンオーバーとケガでコートに居なかったのが、残念だった。

―その柏木選手のケガは?
まだ詳細は分かりません。危ないかなと思ってます。

―橋本、柏木選手のケガでポイントガードが居ない?
苦しいですね。普通にガードが出来る選手が居ないですからね。台所事情は非常に苦しいです。

―台所事情苦しい中でも嶋田選手の活躍が目立った印象だが?
そうですね。練習からきちんとやれば、週末の試合でもコートに立つことが出来ると分かったのではないかと思います。回りの選手も同じですね。負けはしたけど、悪いゲームでは無かった。
怪我人の状況によっては無理させられないですが、相手もあることなので…。
出来る限り全力で、ケガも早く直して次の試合に挑みたいと思います。

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レバンガ北海道

トーステン・ロイブルHC

―今日の試合を振り返って
第1ピリオドの序盤と第4ピリオドの残り4分間以外は、完璧な試合運びだったと思います。あと非常にディフェンスも機能したと思います。試合終盤に21点も短時間で得点されたしましたが、アイシンの3Pシュートが驚異的でした。フリースローのミス10本もあり、それもクロスゲームに要因の一つだと思います。

―1-2-2のハーフコートプレスと3-2のマッチアップゾーンについて
リズムを変える事が一つ。相手のオフェンスに時間をかけさせる事がもう一つ。あとはインサイドの選手たちをコントロールするが出来ること。ファールトラブルを避ける事が出来るからです。

―昨日の敗戦から一番の修正点は?
60%くらいはメンタルの問題です。そこを一番強調しました。昨日はポストで相手に主導権を握られたので、ポストディフェンスについても指示を出しました。あとはハードワークに徹しろと言い続けましたね。

―得点が伸びたが、意識的にボールを押し上げた?
本来はアイシンも我々もハイスコアな試合運びをしないので、ちょっと驚きですね。速い展開というよりも両チーム共にシュートの確率が高かったことが、得点が伸びた要因だと思います。

―野口選手について?
非常に良い働きをしていると思います。柏木選手のようなペネトレイトの上手な選手に対して素晴らしいディフェンスをしていました。いくつかアンラッキーなシュートもあって、成功しませんでしたが、良いドライブを見せてくれたと思います。

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折茂武彦選手

第2ピリオドの活躍で流れに乗れた?
そうですね。入り方が悪いのがうち(レバンガ北海道)のクセで、リズムを相手も持っていかれてしまった。ふわっとした感じで試合に入ってしまいましたが、第2ピリオドは上手く修正して、しっかりした試合運びが出来たと思います。
ディフェンスは悪くなかったと思いますが、相手のシュートがよく決まった感じです。
勝てたことが一番の収穫だと思います。

―チームオフェンスが昨日よりも良くなった?
そうですね。コーチからはなるべく多くボールを回して、良い形でシュートを打ちなさいと言われていますし、今日のアイシンのウィークポイントはインサイド(桜木ジェイアールが欠場)なので、インサイドにボールを入れてから展開していく形が良かったのかなと思います。

―最後、少し攻撃が単調になったが?
そうですね。ポイントガードの桜井とも試合終了間際はダメだったことを確認しました。彼はポイントガードの役割ですし、チーム内でも共通して理解出来ているので、そこは良かったのかなと思います。
力のあるチームだと20点差を返される可能性があるので、最後まで気を抜かずに自分たちのバスケをやっていかないとダメだなと。

―年内最後のホームゲームですが、抱負を
今シーズン初めて札幌での試合なので、楽しみでもありますし、また(ホームなので)しっかり2試合勝って、アウェイのトヨタ戦を迎えたいと思います。

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桜井良太選手

―今日の試合を振り返って
昨日は試合の入り方が悪く、自分たちのペースに持ち込めない状況で、自分たちの見せ場が無いまま試合が終わった感じでしたが、今日は首位相手に昨日とは違う試合をしてやろうと思いました。試合開始前に桜木ジェイアール選手の出場が無いことが分かったので、尚更負けるわけにはいかないという気持ちで試合に挑みました。
最初、相手のシュートが決まってリードされる場面もありましたが、その後は相手に決められても自分たちもやり返す事が出来たと思います。ただ、最後の5分間で20点差を4点まで詰められたので、そこは勉強になったと思います。
ジャイ(ルイス)に簡単に1対1させたりしたことが反省点です。まだうちのチームはそこまで出来る力はないと改めて感じました。
色々な意味で収穫のあった試合だったと思います。

―ポイントガードして意識してボールを押し上げた?
昨日はハーフコート入るまでに時間をかけすぎたので、そこを反省して今日は早目にハーフコートまでボールを運んで、余裕のあるオフェンスを心がけました。
両チーム、非常にアウトサイドのシュート確率は良かったと思います。(今日は100点ゲームだったが)それでも毎回80点くらい取れるシュート確率でプレーしていかなといけないと思います。失点が多かったので、そこは反省して、うちは点を取って勝つチームではないので、ディフェンスに重点を置いていかないといけないです。

―1-2-2のトラップと3-2ゾーンの入り方はシュート決めた後?
入り方は色々とあります。コーチからの指示ですが、シュートが決まった後、フリースローの後、いくつかパターンがあります。

―次戦に向けての抱負を?
今は8勝10敗で、初めて札幌での試合になるので、気合が入っています。2試合勝って五割に復帰してトヨタ戦に挑みたいです。みんな疲れも出てきていますが、何とかそれが実現できるようにしていきたいと思いますし、年内5割にして、しっかり休んで後半戦に向けていきたいと思います。